WHOガイドラインの要旨

 

保健医療に関する最高権威である国連のWHO(世界保健機関)では、カイロプラクティックを正式に認め、2005年に「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するWHOガイドライン」を提示しました。

「カイロプラクティックの基礎教育と安全性に関するガイドライン」より


世界保健機関は国の健康サービスにおいて、安全で有効な医療、製品、施術の適正利用を世界の国々と協力し、支援している。(省略)国民と患者を保護し、正規で、安全なカイロプラクティックの実施を推進するため、本ガイドラインの目的を以下に示す。(省略)これにより、カイロプラクティックの教育と業務の商業目的による不正を阻止できる事を願う。これはある国では深刻であり、拡大している問題となっている。

世界保健機関、必須医薬品・伝統医療技術協力部門責任者 Dr.XiaoruiZhang


WHOによる、カイロプラクティックの基礎教育の要旨

  • CCE(カイロプラクティック教育審議会)の基準に則した内容で、4200時間以上(全日制で4年以上)、大学(学士)レベル以上の専門教育が必要
  • 医師がカイロを行なう場合には、別途2200時間以上(2年~)、学士レベルでのカイロ専門教育が必要(共通する基礎医学科目は大学にて履修済み)
  • 過去にCCEの基準に満たないカイロ学校を卒業した者で一定の条件を満たしている者については、新たに2500時間以上(3年~)、学士レベルでの再教育が必要


国際的に通用するカイロプラクターの資格(カイロを行うために必要な教育を修めていることを客観的に証明する学位称号)には複数の種類があります。例えば、

  • Doctor of Chiropractic (D.C)
    ドクター・オブ・カイロプラクティック(アメリカ、カナダなど)
  • Bachelor of Chiropractic Sciense (B.C.Sc)
    カイロプラクティック理学士(イギリス、オーストラリアなど)


・・など、国や地域の学制や文化によって名称が異なります。(D.C=北米文化圏の職業系学位、B.C.Sc=英国文化圏のアカデミック系学位)

海外カイロ大学の短期留学・研修などの修了証は学位ではありません。また、国内の短期養成校が発行する卒業証や認定証はプライベートなものであり、国際的に通用しません。


当院の施術者は、WHOガイドラインの教育基準を満たす豪州公認のカイロプラクティック理学士(B.C.Sc.)取得者です。

尚、カイロプラクティックに関する、過去の日本政府の主な見解は以下の通りです。

「カイロプラクティック療法は、脊椎を調整する点において、あん摩マッサージ指圧とは異なるものと解する。」(昭和45年、宮城県知事からの質問に対する厚生省医局長の回答)

「カイロプラクティック療法は、脊椎を調整することにより、神経の回復を図ることを目的とする療法とされており、この点において、あん摩マッサージ指圧と区別されるものと考えられる。」 (平成4年、国会での内閣総理大臣、宮澤喜一氏の答弁)

また、2010年の衆議院行政監視委員会では、厚生労働大臣政務官より(日本では今後の研究が必要との姿勢をとりながらも)「アメリカなどではカイロプラクティックの有効性が認められ、WHOもそれに基づいて教育のガイドラインを出したことは承知している」と、日本の国会で初めてカイロの有効性についての言及がありました。

2014年からは日本カイロプラクティック登録機構によるWHO基準カイロプラクターの登録制度が始まり、登録者名簿が厚生労働省医政局医事課に提出、受理されています。

補足:資格制度のない日本で、なぜ開業できるのか?


補足:CCE(カイロプラクティック教育審議会)は政府認可の第三者評価機関で、カイロ大学などのカイロプラクター養成施設で行なわれている教育の質、内容についてを審査し、承認を与えています。またカイロが法制化されている国でカイロプラクターを名乗るには、最低でもCCEの認可を受けた学校で、カイロ専門の学位称号を取得することが法律により義務付けられています。世界では各地域のCCEの相互機関であるCCE-Iが設立されており、現在、日本を含むアジア地域については、オーストラリア、ニュージーランド等と同じCCEA(太洋州教育審議会)の管轄となっています。

外部リンク⇒CCE-I(国際カイロプラクティック教育審議会HP・英語

(参考:2005.WHOガイドライン、他)