カイロプラクティックに労災費用の削減効果


2017年2月、カナダ公共放送CBCは、カイロプラクティック・ケアが労災での費用削減に効果的であるとしたニュースを報道しました。


そこで紹介された Jornal of Occupational Rehabilitation にて掲載された研究では、腰痛などで最初にカイロプラクターの治療を受けた労働者の方が、医師や理学療法士の治療を受けた労働者に比べて短期間の労災補償で済むことが判明しました。


これは費用削減、費用対効果という観点からの研究ですが、早い話、カイロプラクティックのケアの方が回復が早く、コストもかからないという事なのです。


但し、この研究結果をそのまま日本に当てはめることは出来ません。


何故かと言うと、カナダではカイロプラクティックが法制化(資格制度化)されており、WHOガイドラインの教育基準に則したカイロプラクター(学位保持者)による治療であることが前提となっているからです。


一方、カイロプラクティックや整体が法制化されていない現在の日本では、誰でも自由にカイロプラクターを名乗ることができるため、業者のレベルは玉石混交となっています。


日本にも(当方など)WHO基準を満たしたカイロプラクターはいるにはいるのですが、業者全体の3パーセント程と僅かです。


そのため、日本ではカイロプラクティックは労災保険の支払い対象にはなっていません。(労働者、雇用者、保険会社にとって、もったいない事だと思います)


当方の所属しているWHO基準カイロプラクターの業界団体である日本カイロプラクターズ協会(JAC)でも、保険会社向けに説明会を開催するなどの活動をしています。


労災を取り扱う保険会社さんには、労災の支払い対象にWHO基準のカイロプラクターによる治療を組み入れることを検討していただきたいと思います。


今後、日本での労災の支払いにカイロプラクティックを取り入れることは、費用の削減効果はもちろんのこと、各保険会社の加入者へのアピール・ポイントにもなりそうです。


また、客観的にも早期改善&予防効果が期待できるカイロプラクティック・ケアを、日本の保険医療制度に組み入れることは、国の医療費削減に繋がると考えられます。


そして何より、早期に回復すれば、その分早く、皆が普段の生活に戻れる訳ですから。

 


参考:CBC News(https://www.cbc.ca/news/canada/newfoundland-labrador/
chiropractors-study-workers-comp-1.3981335)


 

長野県松本市日本カイロプラクティックセンター松本東(NO整体院)

 

2017年02月16日