米国医師会がカイロプラクティックの有効性を示す研究を報告


2018年5月の米国医師会の機関誌(JAMX)に、カイロプラクティックの有効性を示唆する研究報告が掲載されました。研究は腰痛患者(米軍人750名)に対し行われたもので、研究の結果、通常の医療(薬、物療など)を受けたグループよりも、通常の医療にカイロプラクティックを追加した治療を受けたグループの方に、より大きな改善があったことが示されました。

 

筆頭研究者のGhristine Goertz 博士は、「脊椎へのカイロプラクティックのマニピュレーション(調整)には、外傷による状態から身体の組織を治癒させ、疼痛を抑制することで体が正しく働くよう改善させる可能性がある。」とコメントしています。

 

近年、米国ではオピオイド系鎮痛剤の乱用が社会問題になっており、腰痛などの疼痛緩和としての薬物や注射、手術よりも危険性が低いカイロプラクティック治療などに注目が集まっています。

参考:JAMX https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2680417

 

これに関連して、最近、世界的に有名な医学誌ランセットに、腰痛に関する新しい研究論文が発表されています。

 

研究結果は、過去に腰痛の治療法として推奨されてきた、安静、ステロイド注射、オピオイド系鎮痛剤、外科手術は極力減らす必要があること、また画像診断などの検査への過度な依存への疑問を呈するものでした。

 

オピオイドとは「麻薬の様な」という意味で、トラマドールなどの薬です。欧米ではオピオイド系鎮痛剤は中毒性、依存性のある薬物ということが以前から知られており、薬品処方による中毒死のおよそ40パーセントをオピオイドが占めています。日本でも腰痛などの鎮痛剤として処方されています。

 

画像診断についてですが、MRIによる画像検査で映し出される椎間板のヘルニアや変性、関節軟骨の変形と腰痛との因果関係は、今日、科学的にはほぼ否定されています。また腰痛への頻繁なX線やCTの使用による被爆(体内への放射線の蓄積)のリスク対効果(意義)についても、問題視されています。

 

手術についても、腰椎椎間板ヘルニアの手術をした患者としない患者との数年後の追跡研究では、両者の間で効果の差は殆どないということが科学的に判明しています(MRIの画像に写ったヘルニアは原因ではないのですから...当たり前でしょう)。

 

この研究では、患者中心の医療、患者への安心感の提供などの生物心理社会的モデルに基づくケアを推奨しています。

 

海外では、ニュース番組に取り上げられるなど注目がされていますが、日本の医師会(整形外科学会)からは今のところ発表されていません。(多分、発表しないと思います?)

 

PS:2012年に日本整形外科学会は腰痛診療ガイドラインを作成しました。その中で「カイロプラクティックの治療は保存的治療(投薬など)よりも効果が高いとは言えない...」と、何とも歯切れの悪い言い回しをしています。素直に言えば「カイロプラクティックによる治療は保存的治療と同じ位の効果はある」で済むことなのですが、で.き.る.だ.け.認めたくないのでしょうかね...。

 

参考:Lancet http://www.thelancet.com/series/low-back-pain

 

長野県松本市 日本カイロプラクティックセンター松本東・整体院

 

2018年10月08日