施術による好転反応について



カイロプラクティックの施術後に起こる可能性のある自律神経の反応

カイロプラクティックの施術を受けた人の中には、施術後に痛みを一時的に強く感じたり、体のだるさを感じたりするなどの身体的な反応が出現する事があります。

当日は痛みが強くなったが、翌日にはとても楽になった。施術後1、2日間は身体が重だるく感じるが、その後はとてもスッキリと軽くなる・・など、反応の仕方や期間には個人差があります。

こうした反応はある種の副作用とも言えなくもないのですが、皆さんが知る「薬の副作用」とはちょっと性質が違います。組織が損傷するなど物理的に悪化している訳ではありませんから、東洋医学で言う「好転反応」と呼ばれているものに近いものかもしれません。

どうしてこの様な反応が見られることがあるのか?

例えば、急性腰痛(ギックリ腰の類)の場合、筋肉や靭帯を痛めているために、それらの組織に炎症が起こっています。そもそもこの場合の炎症というのは、身体が痛めた組織を修復するために患部に集中的に血液を送ることで起こるものです。

つまり、炎症がある状態というのは(痛いですが)体に備わっている自然治癒力が働いていることを意味しています。 カイロプラクティックの施術では多くの場合、治癒(自然治癒力の活動)を促すために、自律神経の副交感神経を優位にすることで血流を促進します。

そのため、時には一時的に痛みなどを強く感じることもあるのですが、結果的には、その方が体は早く回復するケースが多いのです。

一方、これと全く反対の作用があるのは、抗炎症鎮痛剤やステロイドです。これらの薬は交感神経を優位にして血流を阻害することで、炎症やそれに伴う痛みを抑えるものです。 (長く正座をして立ち上がると、しばらく足がシビレます。このシビレというのは、血流が悪い状態から開放され、急激に血流が良くなるために起こります。その時に直ぐに正座して再び血流を悪くすれば、とりあえずシビレはなくなります。簡単にはこれと同じ仕組みです)

こうした薬というのは状況によっては便利なものですが、その場しのぎでの使用を繰り返したり、長い期間使用するのは、(自然治癒力の働きを阻害して)回復を妨げるだけでなく、慢性的な交感神経の緊張状態を招くために、難治化する可能性もあります。ですから、あまり依存し過ぎないことが大切です。

また、程度は人それぞれですが、カイロプラクティックの施術後、体がだるくなったりすることがあります。 これは、交感神経が優位(身体や筋肉が緊張して血流が悪い状態)だった状態から、副交感神経が優位(身体や筋肉が弛んで血流が良くなる状態)のリラックス状態に体が切り替わったことで起こるもので、交感神経→副交感神経への針の振れ幅が大きい程、出現する傾向が見られます。

 

関節機能障害(動きの異常)が原因である可能性があるもの


頭痛/顔の痛み/原因不明の歯の痛み/顎関節の痛み/かみ合わせの異常/原因不明の耳鳴り/ムチウチで長期間にわたる首の痛みやコリ/首の痛み/腕や手指の痛み、シビレ/肩こりの大半/肩の痛み/野球肘、テニス肘とされる痛み/背中の痛みやコリ/肋骨の痛み/腰痛/椎間板や軟骨の異常が原因と考えられている腰痛、および下肢の痛み、シビレの多く/老化や骨粗鬆が原因と考えられている腰痛の多く/軟骨の変形が原因と考えられている股関節痛や膝関節痛の多く/原因不明の大腿部、ふくらはぎ、足の痛み、アキレス腱や踵の痛み/成長痛とされている痛み/自律神経の異常とされている症状/便秘/生理痛/手足の冷え/むくみ/身体のゆがみ/など