11月30日(火) 

 「2011年度 松本市政に対する政策・予算要求」を提出 
    

  

 毎年恒例の来年度予算編成に当たっての「政策・予算要求」を提出した。
  昨年のそれは、政権交代が行われ、民主党政権に対する国民市民の期待が高まる中での地方自治体のあり方・役割に重点を置きながらの申し入れになったが、今年は、「民主党に裏切られた」中での申し入れ。
  前文でも、自民党と替わった民主党政権の下で、市民生活のますますの状態悪化の中での地方自治体のあり方に重点を置き、改めて、市民の暮らしを守り、地域経済の立て直しを図るという点に重点をおき、「今までの延長線上でない予算の編成」を求め、「5つの提案」と「7つの特別課題」という形で、文書を構成した。

 それについては、ここをクリック  

 昨日、この申し入れ文書を会派で作成した際、改めてこれまでの申し入れをさかのぼって読み直した上で、最終検討に入った。  

 この間の「政策・予算要求」については、ここをクリック  (トピックスからも入れます)  

 申し入れに関しての市長との懇談内容については、引き続きお伝えします。

   


 

 

 

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11月28日(日) 

  「貧乏人は死んでいいといわんばかりです。」 
    

  

 日本共産党県議団が、県民に協力をお願いしたアンケートが1500通を超えて帰ってきています。  
  実に切実な中身、「生きるか死ぬか」の深刻な実態が、アンケート枠いっぱいに書いているのがその特徴です。  
  雇用、仕事問題の深刻さ、子育て世帯の生活苦、高齢者の方が自らのことの訴えばかりでなく、子ども、孫の将来を心配してのものも数多くあります。  

 少し紹介します。

 「糖尿病で病院に通っています。平成17年から滞納して、病院へ行ったときに2千円〜3千円払ってきます。なかなか払えなくて困っています。家賃もたまり、年金をもらったときにまとめて払います。歯医者にも行きたいのですが、行けません。せめて医療費だけでもなんとかお願いできるようにお願いします。介護を受けないで亡くなった場合は、介護保険料はかえってこないのですか? (60代 女性)」

  「夫と経営していた建設会社が倒産し離婚、一人暮らしです。職安に行っても、まともに職業にも就けずどん底の生活。若者も大切でしょうが、私たちの年の人々も困っていることを忘れないでください。(中略)職業安定所なんか、"職業不安定所"です。貧乏人は死んでいいといわんばかりです。もっと県、国が真剣に雇用を考えて欲しい。(50代女)」

  「仕事を失って探していますが仕事もなく、一日一食で暮らしています。国会議員のやってることは、老人や失業者を苦しめるばかりでよくなるどころか悪くなるばかり。期待など持てる県政などないわ。失業者がどんな思いをしながら暮らしているのか、見てほしい。(48歳男)」

 「老齢基礎年金で一人暮らしです。おかず代も不足し冠婚葬祭のときは本当につらいです。今までいただいているので、ワケを書いて少々つつむよりしかたありません。テレビも買えません。とにかく、若い方に夢をもてる仕事、暮らしていけるだけの給料を。何とかしてあげてほしい」

  「一児の母です。もう一人子どもがほしいと思っても、夫の給料では経済的に無理です。現在、パート勤務をしていて、妊娠となったら辞めなくてはいけないし、次の仕事が見つかるか年齢的にも不安でつくれません。安心して子どもを生める社会を望みます。 子どもの医療費を医療機関に払い、2〜3ヶ月後に500円引かれて振り込まれるという制度は、バカげています。「振り込みます」というお知らせハガキの郵便料と、振り込み手数料がかかるので、それをやめて、窓口で受給証を見せたら無料とか、300円だけ払う、500円払うとかにできないものでしょうか。(30代女)」

  「アルバイトを探すにも大変な世の中。働きたくても働けない。雇用対策をよりいっそう進めてほしい。県政に自分の声など届かないとあきらめていますが、アンケートという形で自分の声を伝えられるのは非常にうれしい。自分の声を伝える機会を与えていただきありがとうございました。県民の生活がよりよくなるようにがんばってください。共産党の方に期待しています。(30代女)」  

 他にも多数寄せられています。(少し表現を変えてあります。)  

 貧乏人という言葉が、今年の参議院選挙のときにも多数寄せられた。
  間違いなく、昨年より市民生活の状態悪化はすすんでいることの現われです。  

 今日も、巾上で行われた「集い」で、息子さんが病気で失業して、帰ってきたが保険証が手元にない。との相談も寄せられた。  

 いよいよ明日から、12月定例市議会が始まる。  

 こういうときこそ、地方自治体として、市民の命とくらしを守る最後のセイフティネットとしての役割が求められる時はない。
 健康寿命延伸都市といえども、市民のくらしの土台・基盤づくりなくして、その都市の創造は難しい。

   


 

 

 

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11月25日(木) 

  「報告を受けた」の集約について 
    

  

 昨日の教育民生委員会での、理事者側からの「浅間温泉国際スケートセンターの廃止の方針」の議論に関しての報道で、  私の発言を、「スケート環境が確保できる見通しが明確になれば廃止もやむを得ないと思うが、そこの検討が不十分」とマスコミが報じた。   
  私は大要は次のように発言した。

  「記録製造リンクという役割歴史的な役割は、終わったといわざるをえない。 そうした重要な役割を果たしていたことは事実だが、そうした意味からすれば、存続を断 念することはやむをえない。 一番重要な観点は、スケートをやりたいという子どもたちや、市民の要望にこたえられる代替案、スケートができる環境が担保できるかどうかということが、その見通しが明確になれば、やむをえないかなということで、今日は臨んできた。 (中略) 改めて、今日の結論を言うとすれば、今日の提案という点から言うと、期間の延長と、無料化という点は、良とする。 (次の)ここで廃止というところまでは、引き続き協議をするという形で、廃止という方向も含めて、協議するという形で、まとめられるものであれば、12月議会に議案が出されれば、はっきりさせなければいけませんが、それが可能でれば、私は、廃止ということを視野に入れながらも、代替案を早急に明確にしていくことをもとめて、意見としたい。」  

 ところで、今回の委員協議会の集約「報告を受けた」については、以前にも議会と理事者との関係では、議論があったところだ。
  忘れもしない。
  2006年4月の「四賀トンネル建設断念」の方針に関しての議会としての意思を示したときだ。 
  議会としても実に貴重な経験だった。

  それに関しては、次の日誌をクリックしてみてください。  
   2006年   4月24日   4月25日  

 このときの日誌にも書いているが、俗っぽい言葉で言うと
 「了承」は、そのまま進めてOK
 「聞き置く」は、認められない。
 そして、その中間の「報告を受けた」は、意見はあるが、進めてもらってOK
   というのがその内容だ。    

 今回、私は、このまとめを委員長が提案した際、次のように発言した。

  「『報告を受けた』でいいと思う。今日の議論を踏まえて、理事者が議案を出すなり出さないなりは、理事者の判断です。 なおかつ、議案として出された場合、われわれが、継続とか否決とか、ないしは賛成とかの選択肢があるわけですから、ただ12月までに、時間があるわけで、議論までに、進んだ代替案の提案を含めて、行なわれることを期待する。」

 代替としての新たなスケート施設の建設というところまでは行かなくも、実際に市内の子どもたちがスケートの出来る環境をどう確保するか。  
  美鈴湖へは、実際には、バスを使っての教室のようだ。  
  すでに、岡谷へバスで行っている学校もあるし、時間や費用はさほど変わりないともいう。  

 どうやら、12月議会に、廃止の条例案が提案されるようだ。

   


 

 

 

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11月24日(水) 

 許されない無差別「攻撃」 
    

  

 昨日の午後から、マスコミが一斉に、北朝鮮が韓国の延坪島に対して砲撃を行ったことを伝えた。  
  被弾の様子は、まさに戦争そのもの。
 攻撃そのものだ。  「駐屯地を狙った」との報道もあったが、決してそんなものではない。  
  100発を超える砲撃は、軍人だけでなく、民間人の犠牲を生んだ。    

 私たちは、国際問題では、そのコメントを勝手に行うことは慎まなければならないが、志位委員長が、中央委員会の公式声明を発表した。
 「 北朝鮮による韓国・延坪島への砲撃について」は、ここをクリック
 

 地域の皆さんからも、「北朝鮮は異常な国だ。共産党じゃないのか。」と聞かれ、「まったく違います。」と答えたところ、「そのことを多くの人に知らせてや。」といわれた。  
  まさに、その通りだ。
  中央委員会は、「砲撃」「軍事挑発行動」といい、攻撃という言葉は使ってはいないが、タイトルは許容範囲だ。
  断じて許されない暴挙だ。

   


 

 

 

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11月22日(月) 

 議会のあり方を考えさせられる2つの「事件」  
    

  

 議会そのものと理事者との関係のあり方が問われる「事件」が、立て続けに起きた。

  まずは、18日に行われた総務委員会。  
  「次世代交通政策研究の取り組み」に関して、「本市に導入が可能な次世代交通システムについての検討を行い、短期的に実施可能なものについては、・・・事業化を図る」ための今後の取り組みとして、来年の1月上旬から1週間の予定で、議会選出者を含め、副市長とあわせ3名で海外視察を行う提案が出された。  
  政策立案のために、検討会・審議会等を設け、あらかじめそこに議員が参加することはよくある。  
  今回、松本市には、「松本市次世代交通政策検討委員会」が設置されているが、そこには議員は加わっていない。
 いわば正式に検討委員会が発足している中で、理事者が独自に調査活動を行うこと、そのためには、海外視察も含めてそれは大いに行われてしかるべきだ。
  そうではなく、議会「代表」と理事者で、事前の視察を行うことが果たして正しいとはいえない。
  当然のこと、委員会は、「聞きおく」となったようだが、それが議会としての役割といえる。

 この事態に対し、ある議員が自らのブログで、議会が反対したことに対して「開いた口が・・・」とのコメントを出したようだが、「議員は市民の代表である」から問題ないとか、「派遣する人数(3名)が少なすぎる」ことはないという点にこの問題を考えるモノサシががあるわけではない。
  議会と市長・理事者の「二元代表制」との関係から、絶対にあってはならないということではないかもしれないが、慎重に考えるべきだ中身だ。  

 もうひとつは翌日19日の教育民生委員会。  
 浅間国際スケートセンターの「廃止」を既定の事実としての最終年の営業に関する提案が行われた。  
 議員が指摘したように、議会として「施設をH22年度で廃止」を了承していない。すくなくとも昨年11月19日に行われた教育民生委員会協議会では、この「廃止」に関しての協議事項は、議会集約で「聞きおく」となっている。  
  松本市議会の委員会のこの集約方法=「まとめ」の内容からすると、「聞きおく」は「結論を持ち越す」、いわば「差し戻し」ということ。  
  改めての議会への協議が求められるまとめだが、その営みがこの間なかった。  
  それを、既定の事実としてことを進めることは正しくない。  
  スケートセンター関連の本日の協議事項は、「廃止」そのものの議論を含めて、改めて24日(水)午前10時から再開されることになった。  

 ところで、この委員会。
  「廃止を議会としては認めていない。」これ以上の協議には応じられないと紛糾した際、理事者が「休憩」を申し入れた。  
  暫し、「休会」となったときに、私を除く教育民生委員会の所属議員全員が、ある場所に集まりどうやら「会合」を開き、今後の対応を検討・協議したようだ。  
  私にも一応誘いがあったが、あえて参加しなかった。  
  正式な公開の議論で結論を出すべきものに対して、「密室」とはいわないまでも、別室で協議する必要は何もない。
 参加していないので、その「協議」の内容は知る由もないが、はっきりしたのは、「次回を24日の午前中に開催する」ということで一致したようだ。  

 再開された正式な協議会には、理事者側から、「再度提案しなおす」との見解が示された。  
  当然のこと、そのことは「了承」された。

   


 

 

 

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11月20日(土) 

 忸怩たる思い  
    

  

 忸怩(じく‐じ)は、「内心―たるものがある」と、自らを恥じる場合に使われる。  
  「慙愧に耐えない。」という意味と共通するものがあるが、(厳密には違うという論もあるが・・)
  この言葉も誤用が目立つ。

 最近この言葉が議会で、3回使われた。  

 1回目は、議会運営委員会。議員年金の廃止の議論に関連して、これまでの掛け金総額の約6割だけ一時金として返される方向が出されていることに関連して、ある議員が、意見を求められ、「忸怩たる思いがある。」と語った。  
  私は、おやっと思って、周りを見渡したが、一人だけ、訝り顔で私と視線が合った議員がいた。  

 2回目は、今月9日に行われた教育民生委員会の中。 波田病院の経営状況に関しての議論の中で、ある議員が、

  「(病院決算の方法には、2つあるが、)この2つの会計のどちらが正しいかということではないが、キャッシュフローから見ると厚生省の病院会計準則のほうが現実に即している。 公営企業会計の帳簿上では「赤字」であっても、国からの地方交付税の繰り入れだけで、資金不足はなく、施設整備、最新の医療機器の更新ができている。大きな赤字を抱えているどうにもならない病院ではなかったこと。」
  「当時は、8年間連続赤字という決算書を見て、どうしようもないという先入観が一人歩きしてしまったといえる面があった。実は私自身忸怩たる思いをしているところです。」  

 それを受けての3回目の発言は、私自身だった。  
  実は、この件に関しての議論は、2008年10月に行われている。
  私のブログでは、   10月29日(水)  黒字は、「5050万円」?それとも「50万」?
  として、発信しているのだが、全体の論調は、「黒字を大きく見せている。また仮に黒字としても一般会計からの補てんを受けての黒字に過ぎない」という内容だ。  
  当時は、「赤字のお荷物施設」という風潮が支配的で、正直私もそれにかなり影響を受けていたのは、間違いない。
 その後、自治体病院の果たす役割という立場からの検証を加えてきていた矢先だった。  
  去る、10月23日に行われた波田地域での議会報告会では、波田病院の今後のあり方との関係で、民間が担わない分野での自治体病院の果たす役割から、今後のあり方を考えるべきで、単なる「経営」サイドからの結論づけは正しくない旨の発言をしてきていた。    

 まさに、当時のことを考えると「内心忸怩たるものがあった。」

   


 

 

 

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11月17日(水) 

 仏舎利塔  
    

  

 「ウィキペディア」のよれば、仏舎利塔とは、仏舎利(釈迦牟尼の遺骨)を納めるとされる仏塔のことを指すという。  
  この「仏舎利」、実物かどうかは別として、これを納めたという塔は、日本全国に17箇所あるという。  

 以前、広島市を訪れたとき、二葉山の仏舎利塔「平和塔」を探索してきたが、(それについてはここをクリック)今朝は、姫路市のそれを見てきた。

 昨日16日、今日17日の2日間、姉妹都市である姫路市との議会親善交歓会のため姫路市を訪れてきた。
 今回は、姫路市立総合教育センターの施設訪問と「議会改革」に関しての意見交換がその内容。  

 そうした視察に加え、いつものように、昨日の夕刻は手柄山中央公園、今朝は、名古山霊苑と姫路市内の「視察」に行ってきた。  

 目的は、太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔と仏舎利塔。  
  姫路城を中心に、方や南西、もう一方は、ほぼ西北西に位置している。
  いずれも、平和と鎮魂の内容。  

 「太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」は、刀を地中に突き立てた形で、「もう戦争はしない」ということを表現したものという。  
  仏舎利塔は、インドの故ネール首相から、人類永遠の平和と幸福の祈願をこめて贈られた仏舎利を納めた厨子の仏舎利殿。

 

 

 いずれも写真の通りだが、  「太平洋戦争でなくなった英霊を祀る仏舎利塔もある。」という。
 それが、名古山霊苑ということか。  

 写真の通り、「靖国の英霊 この地に眠る」と書かれた碑とともに、仏舎利塔に似せた別の塔の周りには、「満州事変忠○」と書かれた塊などが、並んでいた。

 

 仏舎利塔に向かうときの遠景には、2つの塔が並んでいた。

   


 

 

 

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11月14日(日) 

 議会改革の取り組み  
    

  

 11月10日、11日、12日の3日間、三重県議会、埼玉県鶴ヶ島市、東京都町田市を、いずれも議会改革の取り組みをテーマに、議会運営委員会で視察してきた。  
  三重県議会は、松本市議会が議会基本条例を制定する際にかなり参考にしたところだ。

 以下、順番に資料にメモした注目点をピックアップします。  

 三重県議会)
  検討会について:三重県議会の議会基本条例の第14条には、県政の課題に関して議員間討議を交えながら調査を行い、政策立案や政策提言を行うことを目的とした検討委員会が設置されている。  
  松本市でも、議会としての政策提言を模索し、政策部で検討を進めているが、その際のポイントは、こうした「検討会」での運営だ。
  松本市の場合は、常任会、および特別委員会の調査・研究から、立案という流れだが、その際、立案、提言の最終案を作成する際、「多数決」もあり、それを議会の総意として、決定していくという流れがある。  
  三重県議会では、多数決でなく、「全会一致」を原則としていることが確認できる。 大事な点だ。  
  また、パソコンの利用に関しては、「議員の議事堂内での調査活動に活用されている。」と書かれているので、聞いてみると、委員会室、本会議場への持ち込みも禁止はしていないとのこと。(ただいまのところそうした議員はいないとのこと。)

 鶴ヶ島市議会)
  いくつかの注目点があった。

 @ 常任会の自由討議 平成20年から、試行しているようだが、「本音」を質す意見交換をやるとのこと。 たとえば、「何であなたは反対するのか。理由がわからないからはっきりして」「そうは言っても、財政はどうするんだ。」など、の自由討論が、理事者出席のもとに行われるという。ただし、その時間帯は、動議を出して、「休憩」にして、会議録は残さずということだった。
 A 政策の立案・提言は、ここでも全会一致とならず、反対があれば、「差し戻し」、「それ以上進めない」との扱いとなる。
 B 議会報告会 特徴なのは、一通り「議会報告」をやった後、休憩を取り、事前に配布してあった質問表に沿って、議会側が答弁するやり方。 議案に対する賛否の判断結果を議員別にすべて公表するため、中には、直接議員個人に対して、「何で賛成ですか、反対ですか。」の回答を求める場面も生まれる。  
  松本市でも、すでに何度か議会報告会が行われてきたが、会場からの質問に対し、「議会」の範囲として答えるのか、「個人的発言」が許されるのか。課題となっている。
  先日、波田地域で行われた議会報告会では、参加全議員に、「個人的な見解」を求める質問がありそれに答えたが、今後は、「議会のことはわかっても、議員のことがわからない。その姿を知りたい。」(説明者)の市民の声にこたえることが必要だ。

 町田市議会)  
 なんといっても、特徴は「決算特別委員会議案審査報告書」だ。  
  委員会の審査結果をまとめた「委員長報告」に続いて、審査の中で「全員一致」で確認できた詳細な意見・要望と、全員一致ではないが多数決をとり「賛成多数」をもって可決した意見等を書き込んで、あわせて委員会の報告書となっている点だ。
 「全員一致」部分はともかく、「多数決決定事項」の取り扱いについては、もう少し考える必要がある。

 以上が、今回の視察のメモからの報告だが、今、議会基本条例を制定した松本市に対しての、各市からの視察が今まで以上に増えているという。
  議会と議員のあり方については、更なる探求が必要だ。  

 写真は、三重県議会の議場の様子だ。  

   

 左側は、右側からのプロジェクター映像を映し出すスクリーン。  
  議員が質問の際に、「パネル」など、資料を示す際に、使われるという。  
  いいものは、早速取り入れていい。

   


 

 

 

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11月13日(土) 

 画期的! 「国連軍縮会議」 松本開催決定  
    

  

 11月10日から3日間、12日まで議会基本条例、議会改革をテーマとした議会運営委員会の視察があった。
  帰ってきて、まとめてローカル紙を見たときに、12日付けの「国連軍縮会議 松本開催が決定」の記事が確認できた。  
  来年の第23回開催が、松本市に決定したのだ。  

 その書簡に関しては、ここをクリック

 実に、画期的な取り組みだ。
  この新聞記事にもあるが、来年は、松本市の平和都市宣言以来、25年、4半世紀を迎える。  
  昭和61年といえば、私が初当選する1年前だ。
  この宣言、表題には、核兵器が含まれていないが、確認できるように本文には、核兵器廃絶の文字がちゃんと示されている。  

 国連軍縮会議は、1988年に竹下総理大臣(当時)が国連主催の軍縮会議の日本開催を提案、翌年から日本国内の地方都市で開催されてきている。  
  主催は、国連軍縮部(本部:ニューヨーク)、国連アジア太平洋平和軍縮センター(本部:カトマンズ)、姉妹都市関係を結んでいるネパールという点でも何かの縁だ。
  今年、第22回は、さいたま市で開催されているが、この間、2001年からだけでも金沢市をはじめ、それからは、京都市(2回)、大阪市、札幌市(2回)、横浜市、さいたま市(2回)、新潟市で開催され、人口20万規模の特例市での開催は、初めてのこと。
  当然、広島市、長崎市でも開催されて来ている。  

 今年開催されたさいたま市の場合、18カ国、85名の規模で行われた。
 
  7月下旬に3日間程度の開催が予定される。  
  関係者によれば、すでに昨年の段階から、誘致を検討していたようだが、11月9日に行われた議員協議会では、  今年の9月に国連及び外務省担当者が現地視察のため松本市を訪れ、9日時点では、
  @事務的には、松本市で営みを進めてよい。
  AプレスリリースはOK。不都合はない。
  との事実上決定の「内々定」をもらっているとの発表があったばかりだった。    

 会議には、政府高官、専門家が個人の資格で参加し、意見を交わすことになっている。  

 実によいタイミングだ。
  何をテーマに話し合われるか、当然核兵器廃絶がその内容に入ると思うが、平和都市宣言25周年記念事業に合わせ、われわれも積極的な提案を準備したい。

   


 

 

 

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11月9日(火) 

 「鎌田地区は、公共交通空白地帯と認識している。」            
                     タウンスニーカー「西口」コース 懇談会にて  
    

  

 今年の7月16日から、運行コースが変更となったタウンスニーカー「西口」コース。
  今年、「コース変更」に当たっての説明会が、5月24日に田川公民館で行われた際、
  「行政の責任として、半年後の11月頃には、今度は検討する機会を設けたい。」
  と表明約束されていた懇談会が、約束通り夜7時から同じ会場で開かれた。  

 関連の記事 5月25日(火)日誌は、ここをクリック  

 冒頭行われた松電担当者の方からの説明では、少しだが利用者が増えていることの報告が行われた後、 「(旧上高地線、田川公民館前に停留所を作ってもらって、)本当にありがたく思っています。」 女性の高齢者の方の感謝の気持ちの言葉から、その懇談会は始まった。

 「もっと地元にアピールすることが必要だ。」
 「協立病院には、今度はバスで行けるんだからと教えた。まだ、地域の人に知られていない。」
  「美鈴湖・美ヶ原線を廃止してしまいましたね。年寄りが王ヶ頭にいけなくなった。 そうしたやり方がいけない。」
  「190円に変えたのは、どうしてか?」 「190円は、納得できない。」  

 など、松電に対する「苦情」とも言える発言もあった。
  松電の担当者からは、
  「まずは変更後、最低1年はやって検証したい。1年はやらせていただいて、また考えて行きたい。」
  との回答がだされた。

 また、「コース変更」によって、廃止された「渚2丁目」のコースも、「一日に何本かを通してほしい。」 「鎌田では、老人が乗ってみたいと言っている。」 「鎌田地区の両島橋を通るようなコースを、今後も考えてほしい。」 との意見が出されたのに対し、

  「渚2丁目」の停留所は「廃止」扱いになっているが、その路線は廃止でなく「休止」扱いにしてあるので、再開できる余地はのこしてある。今後の話し合い次第。  さらに、鎌田地域は、交通空白地域という認識はある。

 という回答が帰ってきた。
  関連して、行政側からも、
  「鎌田地区については、H19年度に行った調査で、鎌田、征矢野地区は、一定の空白地帯になっていることを指摘している。今後取り組みをしたいと考えている。」  
  との発言もあった。
  確かに、西部地域コミュニティバス路線図を見れば、「空白」状況がよくわかる。

 また、田川公民館の前のバス停に関して、「道幅が狭く危険。ぜひ退避できるスペース、少しすわって待つところ、手がかりになるものがほしい。」 との要望に対しては、公民館敷地だから、木と塀を少し形を工夫すれば、何とかなるか。検討したい。」ということで、懇談会終了後に、早速現地の立会いに公民館の職員とともに私も参加した。
  これは具体化が可能と思われる。

 終わりに、市の担当者は次の言葉で閉めた。

  「貴重な意見を、こころあたたかくいただきまして、ありがとうございました。」

 前回とは違って、まさに冒頭から暖かい雰囲気での懇談会となった。  

 最後に、地元町会長が、

  「これから1年ごとに高齢化が進む。もう5年したら、この田川地区では、買い物一つできなくなる時代になる。そうした点では、ちょっと危機感を持っている。 タウンスニーカーをわれわれの生活のひとつの糧として、われわれの義務として、より利用して、発展させて、さらに新しい次のコースでできるようにしましょう。」
 
  と語り、会場は、拍手に包まれた。

 鎌田地区が交通空白地帯ということが確認され、重要な課題となることが再認識されるなど、実に、未来につながる心地良い会合となった。

   


 

 

 

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11月7日(日) 

 4年ぶりの赤旗まつり 
    

  

 朝、6時、美須々の体育館をバスで出発し、夢の島に向かった。  
  ほとんど毎年行われていた赤旗まつり。 これまでも、国政選挙との関係で、1年、2年お休みということはあったが、今回は総選挙がのびのびとなり、今年は参議院選挙ということもあり、実に4年ぶりの開催となった。

 6日、7日の2日間で、10万を超える参加となったという。  

 会場には、10時すぎに到着。 帰路の出発が、午後3時の予定なので、滞在時間は、わずか5時間弱ということになる。
  まずは11時から不破さんの「科学の目」講座があるので、同じ会場で日本共産党展が行われているメインアリーナへ直行。
  小林多喜二の「蟹工船」の原稿をはじめてみた。
  人だかりで、十分見ることが出来ず、前の人がページをめくるのを後ろから覗くという感じ。

 写真では確認できるでしょうか、円グラフがあったり、数字が並んでいたり、そして何度も書き直している原稿を確認できたが、読むところまでは、無理だった。

 続いて、「科学の目」の会場へ。
  4回目の今回、テーマは「『科学の目』で日本の政治史を読む」。
  会場には、15分ほど前に到着したが、座るところは、後ろしかありませんでした。

 
 

 ごらんの通り超満員。  
  しばらく、聴講した後、すいませんが会場を後にして、今回は、何か記念になるものをということで、「いいもの」物色の「全国の旅」に出た。  

 赤旗まつりには、毎回、全国各地からの出店がある。
  今回も、飲み物、食べ物のほか物産も数多くあった。  
  「いいもの」が、見つかった。
  木材、皮などに焼付けできるというが、朱肉ではんこにも出来るとのこと。  
  他にも、ブローチも入手してきた。

    

 沖縄ブースでは、50度の泡盛。これがまことに絶品。
  買って帰ろうと思ったら、売り切れ。仕方なく43度のものを入手してきた。  

 2時からは志位さん記念講演。 触りの部分だけ、立ち止まって聞いて、後は、また「旅」に出た。  

 久方ぶりに何人もの旧友と行き会うことも出来た。
 
これまでと比べて、参加者が少なめ。明らかに不況の影響を確認できる。  

 政党の値打ちを5つのモノサシから解明した志位演説。 しっかり読んで、今後の活動、来年の選挙に生かしたい。

 帰りのバスでは、50度が効いたのか、すやすや眠ってしまったが、久方ぶりに楽しい心地よい疲れの一日だった。

   


 

 

 

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11月5日(金) 

 有料化の前に「現在のままでの減量化」をテーマに調査研究すべきだ。  
    

  

 11月1日付けで、「市議会に対する意見等」についての通知が、議長名で各議員のポストに入れられ、届けられた。
  それに関しては、ここをクリック

 メールで寄せられた市議会に対する意見・提言だが、送信者の名前は匿名扱いとすることがこの間の確認だ。

 「まつもと市議会だより vol.151」と題する 2010/10/15 10:02 に寄せられたこの議会へのメールは、要旨、家庭ごみの収集有料化に関して、
  「有料化の前に「現在のままでの減量化」をテーマに調査研究はされていないのではないかという疑義があります。」
  という内容だ。  

 先日発行された議会だより   (直接それについては、ここをクリック)  を見てのメールだが、 少し紹介すると、

  「経済環境委員会テーマ『ごみ有料化』についてですが、この本来の目的は本文に書かれているように『ゴミ減量化』にあると思います。」という内容です。 さらに、そこには、 「『ゴミ有料化検討委員会』(で議論)があったように無料を継続して減量を図る姿勢がもともと見られない易きに流れる、菅谷市政本来の市民が主人、職員は黒子のはず。 それがどうしたものか、黒子に徹するのでなく有料化(増税)したいために後ろで黒い糸を引いてそれに賛成する委員会を作ってその方向の結論を出そうとしたが、その答申もストレートに有料化賛成というものにはならなかったようにこの文面からは受け取れます。」

 「それを今度は議会の委員会が、ごみ減量の手段として有料化の検討から始めるとは。本来であれば、現在のままで減量するための方策の検討から始めるべきではないのか。」

 と展開されている。  

 前段の部分は別として、後段はまさに、わが意を得たりという内容だ。  

 来週の選挙を前に、まさにこれからが、この有料化問題の正念場となる。

   


 

 

 

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11月4日(木) 

 「ワクチン3点セット(ヒブ・肺炎球菌・子宮頸がん)」へ助成 
    

  

 菅谷市政になって恒例となった来年度予算編成に当たっての意見公募が始まった。  
 16項目の発表だが、今回は松本市の公式HP上だけでなく、市役所受付、大手事務所、支所・出張所での文書による公表も行われている。  

 中身を見て注目点の一つは、「番号6番 子どもと女性を守る任意予防接種推進事業」。
  9月議会で、「否決」、「継続」扱いとなった「ワクチン3点セット」に対して、松本市として独自の助成を行うという点だ。

  関連記事は、9月16日日誌  

 発表文書によれば、事業費は約7500万円 。
  国において、現在、費用の2分の1を助成することが検討されているが、場合によっては、今年度22年度中にも前倒しで実施されることもありうるということです。  

 そのほか、

番号7:子ども権利条例制定に向けた検討
番号15:小中学校太陽光発電設備設置事業  

          などがあげられます。  

 詳細は、ぜひ発表文書をみていただければ、よくわかります。  ぜひご意見をお寄せください。
  私たち会派も、来年度予算編成にあたっての恒例の「政策・予算要求」を今月末の30日(火)の午後に提出するべく、現在準備中です。

   


 

 

 

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11月2日(火) 

 藍は生きている 
    

  

 「藍は四世紀頃に中国より我国に伝えられたといわれています。以来此の藍の色は、素朴で美しく今日まで日本の色として深く親しまれて参りました。」  
  三代続いて「藍はもとより素材に至るまで昔ながらの伝承の手法で染め上げている」濱藍染工房(庄内町)を議会としてお邪魔した。

   型紙を使って、もち米をベースとしたのりを布に、模様を摺りつけ、染めるのだが、型紙も、外注するとそのデザインが全国に出回ってしまうので自前で作るという。
  型つけ専門の人もいるが、私たちは、全部自分でやるとのこと。
 「乾いたら、大豆を冷やして作った「ご汁」を塗り、初めてやっと藍につけることができる。」という。  
  今は、機械プリントで30分で1000mの反物が出来るというが伝来の藍染を行っている人は全国でも5から6人ぐらいしかいないが、「両面染め」は誰もやる人がいない。  
  布を長い無垢のもみの木の板に貼り付けてから、こののりの模様摺りつけを行うのだが、両面ということになると片面を板に付けて、もう一面を塗ってはがすとき、のりがはげてしまうのだが、5、6年かかってこの技術を見つけたという。  
  ゴムのりを使う人もいるが、それでは水で落ちない。  

 藍の入ったつぼも見せていただいた。 藍は生きもの。 発酵して初めて色が出るのだが、20度以下にすると菌が死んでしまうとのこと。

   

  そのため、写真にあるように、地面に埋め込まれた瓶は、炭火で暖めるという。  
  暑すぎてもいけない。今年は特に苦労したという。  
  藍つぼの世話をするため、ほとんど遠くには出かけられないという。  休みのなく子どもたちを、遊びにつれていけなかったとのこと。  
  瓶の中のPhは「12」。  
  瓶につけ、最初は「土色」だが、水で洗うと空気に触れ、酸化し、きれいな色になるという。井戸水が一番、源地の井戸を使っているが、水が違うと色が違うという。

  


  (右下の小さな穴が、炭火の入っている穴です。)

 化学染料ではまねができない。 のりの厚さは、わずかだから、取れないうちに染める。 
  繰り返し乾かし、何度も染めて色をつける。 ゆえに、模様は同じでも 同じ色のもはできない。

 写真の模様(デザイン)は、本阿弥光悦のものとのこと。 ほかに竹久夢二のものもあった。  

 藍は、Phが下がると腐ってしまうため、発酵材として石灰、灰を使った汁を使うのだが、苛性ソーダではだめ。
  あくが強いから生地がしばらくたつとぼろぼろになってしまう。  
  普通はPh12にもなると、生地はだめになるものだが、自然のものは、そういうことはない。  
  灰は、特別に市内の方が、使った木の種類を記載し届けてくれているとのこと。  

 藍は、北海道産。
  蛇足だが、北海道産も、徳島に行くと「阿波の藍」と変わるとのこと。

 高崎市でH6年から、工芸館で展示会を行ってくれ、全国へ発信してくれている。  
  私の仕事は、ほとんどが県外のもの、松本の人からの注文は割と少ないという。  
  この間の取材も県外の人。
  後継者はいない。
  自分が出来なくなったら、この瓶をはじめ、後は高崎に持っていってしまうことになるのかか。
  高崎市では、助けてもらっている。

 最後の此の部分は、実に印象的だった。

 実は、今日は、この他にも、深山織(安曇)、上嶋醤油(梓川)も訪問してきた。  

 次回へ)

   


 

 

 

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11月1日(月) 

 風雲急を告げる TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)問題 
    

  

 JA長野県の関係者が松本市で緊急集会を行うというニュースが入ってきたので、市議団として、県委員会の関係者と一緒に松本城公園に宣伝と連帯行動を行ってきた。
  集会は、午前10時からの予定だったが、会場に到着すると、「TPP交渉参加反対農業危機突破 長野県代表者緊急集会」のデコレーションとパイプいすが並べられ、準備は万端。
  全県各地からバスで次々と参加者が集まりはじめていた。「JAなかの」のバスも確認。

 菅首相が、10月1日の所信表明演説で「参加検討」を打ち出し、今月11月13日から開かれるAPEC首脳会議までに方針を決めるというまさに、急浮上したこのTPP問題。
  日米FTA、日豪EPAの問題をはるかに超える、原則すべての関税を撤廃、例外を認めない完全自由化の内容だ。
  こんなことをしたら、日本の農業の壊滅的打撃はもちろん、日本の経済・雇用にも大きな影響を受けることは必至だ。

 関連の記事は、ここをクリック

 両角友成市議は、ハンドマイクで訴えを行い、われわれは、チラシを配布した。  

 600人の集会は、
  「TPPは、関税撤廃の例外を認めない完全な貿易自由化を目指す交渉であり、もし万が一、・・・締結するようなことになれば、我が国農業のみならず、農村地域の社会・経済・雇用にも大きな影響を与えることとなり、本県にとっても多大な打撃を与えることは必至である。  (中略)  我々は、わが国の食料安全保障と両立できないTPP交渉への参加に断固反対し、世界の多様な農業の共存に向けて、最後の最後まで粘り強く運動を展開していく決意である。」
  を内容とする決議を採択した。

 後で判ったことだったが、東京では、財界関係者主催で同じく緊急に、TPP交渉賛成の集会が開かれたという。

 4日には、県下の農業委員の方が集まって、同じくTPP反対を内容とした総会を開催するとのこと。

  まさに、財界が旗を振り、菅政権が推進する内容だ。
 
企業献金の解禁など「民主党の自民党化」、いやそれ以上の財界言いなりの中身だ。

   


 

 

 

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