12月13日(火)
速報! 菅谷市長 出馬を表明
12月定例会最終日、菅谷昭松本市長は、閉会のあいさつの中で、次のように3期目への出馬表明を行いました。
さて、今期定例会の一般質問におきまして、お二人の議員から私の市長3期目への出馬についてのご質問をいただき、また、早期に態度表明を明らかにするよう要請を受けたところでございます。
その際、私はとにかく今は、与えられた任期を全うすることに全力を挙げるとともに、特に今回の世界健康首都会議の成功を目指して全庁挙げて取り組んでおり、そののち、議員や市民の皆さんからのご意見等を参考とさせていただきながら、自身の進退について、じっくり考え、できるだけ早い時期に判断をさせていただきたいとお答えを申しあげました。
これまで、特に私が熟慮しつつも逡巡してまいりましたことは、自らの残された人生の中で、私の使命は何なのか、そしてどう生き抜くかという一点にありました。
私は、かねがね「人の生き方に教科書はない」、また「人の上に立つより、人を支える人に」と申しあげてまいりました。
私自身の今日までの歩みを省みて、まさに「手本のない道」を歩んできたように思います。
更に、一医療者から夢想だにしなかった「人の上に立つ」立場の市長への転身は、私自身戸惑いを覚えながらの就任でありました。
市長職への就任以来、理念に重きを置いた私の市政運営について、議員の皆様からは大所高所に立っての厳しいご指摘を受けてまいりましたが、一方では私が「支えられる」立場の日々でもあり、この間の議員の皆様方のご理解、ご協力に対しまして改めて深く敬意を表するとともに、心から感謝を申しあげます。
さて、そこで私の今後取るべき道、そして使命はなにかということでございますが、一つの道は、今期定例会でも皆様方からご指摘をいただきました、いまだ道半ばの「健康寿命延伸都市・松本の創造」をより具現化するため、
引き続き市長としてリーダーシップを発揮し、市民の皆様の先頭に立ってその責務を果たすことにあるかと思います。
また一方では、もう一つの道として、「放射能汚染列島」になってしまった日本の国家的な危機に直面し、放射能汚染に携わってきた医療者として、汚染に悩み苦しむ多くの人々に寄り添って、少しでも「支える立場」に立てないかなど、夏を過ぎた頃より、日々苦悩し、自問する生活の連続でございました。
こうして、愚考する過程の中で、このたびの「世界健康首都会議」において、松本市の「健康寿命延伸都市・松本の創造」が、21世紀の健康首都形成のフロントランナーの姿として集約され、世界健康首都宣言へとつながりました。
会議の参加者の意見発表や意見交換の中で、「健康寿命延伸都市の創造」に各方面から大きな期待が寄せられていることを、改めて痛感したところでございます。
このような、直近の情勢の中で、市長就任以来その政策を愚直なまでに、一貫して推進してまいりました市長としての私の責務の重さは、一個人である医療者としてのそれよりも重く、また、その道は決して平坦な道のりではありませんが、市民の皆様、経済団体、各種団体の皆様などからの、本当にあたたかなご要請もあって、この際、三度(みたび)市長としての使命を果たすべきとの決断に至りました。
ローマ帝国の皇帝カエサルの比ではございませんが、二期目に続き「再びルビコンを渡る」というこの苦しい決断を表明するに当たりましては、市政運営の両輪でもある市議会の本会議上にて申しあげるべきと考え、態度表明を急ぐことにはなりましたが、どうかご理解を賜り、引き続きのご支援を賜りますようお願いを申しあげます。
なお、三度(みたび)の市長立候補に当たっての理念、公約等につきましては、機会を改めて申しあげますので、よろしくお願いを申しあげます。
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