2月29日(日) 


  政治倫理を考える        


  政治倫理の問題での今2月議会での私の質問に対して、市長は
  「一点の曇りもない」と答弁、
  ならばオンブズマンの方々が資料の公表を求めた事に対して、それに応えたらどうかの私の2回目の質問に対しても、
  「一点の曇りもございませんし、(公表できる)最大限でございます。」と繰り返し答弁だけだった。

  今度の私の質問は、 「株式会社正恒」を通じて、市内の大手の企業と日常的につながっている「1本のパイプ」と自邸の改修時にもその同じ企業との「もう一本のパイプ」の存在に関して、オンブズマンの質問に真摯に答えることを求めたものだ。
  確かに、自宅の改修にしても、市長は、市の発注する仕事をおこなう市内の登録業者を使ってはいけないということになれば、市長は改修ができなくなってしまう。
  市内業者と商取引をしてはならないとまで定めれば、それは無理な事だ。
  だからこそ、その「2つのパイプ」の中を何が通っているのか明らかにする事が「一点の曇りもない」ことの証明でもある。
  市長は「最大限」であるというが、それでいいはずはない。
  確かに絶対に応えなければいけないというものではない。
  しかし、政治倫理の問題としての公開質問を受けている問題であるならば、市長という公人として、その質問に答える、ないしは、自ら別な手段で潔白を証明することが必要だ。

  オンブズマンが2回目の質問状で求めた

  1、 有限会社松本中央ゴルフセンターからいくらの賃貸料を得ていたか、平成7年分より14年分まで、それぞれ所有の各筆(面積も明記)ごとにご回答ください。またこれを裏付ける資料として、平成5年以来の株式会社正恒と有限会社松本中央ゴルフセンターの賃貸借契約書を示してください。

  2、 (自邸改修の「工事費については、新築より少なかったと記憶しています」との返答に対し、)    山共建設株式会社・株式会社ノグチ・松本土建株式会社の3社が施工したこの時の大規模改修の工事費=工事請負契約書及び支払領収書 設計図、工事見積書及び「積算内訳書」 は、そうしたことを証明するに十分かどうかは別として、必要なものではないか。

  松本市民オンブズマンが、こうした経過を踏まえて、声明書を発表した。

  以下、全文を紹介します  ここをクリック  
   (添付された図表は割愛しました。)

 

 

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 2月28日(土) 


  「明るい会」は、すげのや昭さんを支援します        


  午前10時から、「明るい会」の記者会見。
  正式に、すげのや昭さんを支援し、すげのや市長実現に全力を尽くしことを表明した。
  同時に、3月2日(火) 浅間温泉文化センター 多目的ホールで、「明るい会」の決起集会を開催することも発表した。

  「明るい会」の声明はここをクリック。

 

 

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 2月27日(金) 


  すげのや昭さん は、「すげーのや!」        


  ひまわり薬局での、すげのや昭さんをお迎えしての「明日の松本市を語る集い」が、閉会の時間が予定より長引いたため、夜のすげのや昭事務所での応援団会議に少し遅れてしまった。
  これからの告示日までの予定を確認する話し合いがおこなわれる中で、すげのや昭さんの名前の呼称について話題になった。

  「菅谷昭」がどうしても読めない。
  「すげのや昭」と平仮名にしたのは良かったが、でも最初に「すげや」さんとか「すがのや」さんと読み間違えたため、今でも正しく「スゲノヤ・アキラ」と覚えてもらえない。
  自分でも間違えてしまう。
  投票の際に、「すがのや」でも有効なのか。

  などの質問だった。

  確かにその通りだった。
  私たちの関係者の間でも、そのことは、悩んでいた事だった。
  運動員すら「すがのや」さんと言ってしまうことがあり、何度も訂正が話題になっていた。

  そこで、私は、次の話を紹介した。
  「菅谷さんのテレビ番組(プロジェクトX)を見た人が、この人は凄(すご)い人だ。こういう人こそ市長になって欲しい人。 菅谷さんは、凄い人=『すげーのや』と覚えれば絶対に間違えない。」
  拍手が湧き起こった。

  この話は、実は、ひまわり薬局での集会の直前に、近所で市長選挙の話が出たときに教えてもらった事だ。
  集団の知恵という言葉があるが、まさにその通り。
  この話題を早速、ひまわり薬局に会場いっぱいに集まった皆さんの前で、すげのや昭さんの政策に関してのお話をした後の最後の訴えの部分で紹介したら、やはり大きな拍手をもらった場面だった。

  すげのや事務所でも、若い人たちの間で、遠慮がちに「あきらは、挿(すげ)ーのや」と言葉を交し合っていたとのこと。
 
  間違えないためにも、すげのや昭さんの人柄、政策が新しい松本市政を実現する上で「凄い」と少なくない方からいっていただいているのは事実だから、この「スゲーノヤ」で、広げて行く事が大事だと改めて思った。

 明日は、土曜日だが、午前10時から、「明るい会」として正式な記者会見をおこない、すげのや昭さんを支援する声明を発表する予定です。
 いよいよ、告示まで残り後1週間となった。

 今日は、市役所の廊下を歩きながら、思わず「ブルーライト・ヨコハマ」を口ずさんでしまっていた。 
 印象というのは、忘れずやはり強いものだ。

 

 

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 2月26日(木) 


  またしても、庶民いじめの増税計画      


  増税のための市税条例の事前承諾

  現在国会で審議されている地方税制の改定案が可決成立、公布した場合に備えてということで、事前に、議会の議決を経ず、市長の専決処分として、増税を実施することについて、総務委員会で協議されました。
  新年度の税制の改定に関しては、毎年この時期に、こうした「協議」が行われる。
  そして、そのたびに、松本市にとっては増収=市民にとっては負担増の条例案が「市長の専決処分」で実施されていく。
  「議会を開催する暇(いとま)ない」というのが、その理由だが、市税に関する重大なこの決定を、国の制度にそのまま従うということを前提に進めていることには、いつも疑問を感じる。

  今回の改定=増税の中身は、
  1、市町村民税のうち、均等割(課税対象者であるならば、必ず負担しなければならない一律定額の税額)が、今まで2500円であったものが、500円引きあがられて3000円、人口5万人未満の市町村では、2000円だったものが、同じく3000円に引き上げられ、市町村規模=人口に関わりなく、最高額=3000円に一律に引き上げてしまうもの。
  2、生計同一の妻に対し、非課税措置を廃止し、妻の所得金額が一定額を越えれば、今まで、奥さんは無料だったが、夫とともに同じく年3000円の支払いが義務づけられる。
  3、65歳以上の高齢者に対し、48万円の控除がされていたが、それを廃止。
  4、公的年金にも課税するもの。
  そして、
  5、一方で、土地所有者、株式所有者に関する減税 などが、その中身だ。

  その結果、H17年度で、5800億円、18年度は、2億2900万円の増税になる。

  総務委員会では、「国会が決める法律に元づく事だから、仕方がない。」という意見が出たが、
  私は、「こんな庶民増税は納得できない。」と発言し、賛成できないことを表明した。

  最後に委員長は、「この協議事項を了承することでよろしいでしょうか。」と全委員に諮ったが、誰ひとりから、了承の返事はなく、しばし沈黙の時間が流れた。
  すかさず、私は、「誰も認めないということではないですか。」と発言したら、委員長はあわてて、再度確認を求めるまとめを行い諮ると、今度は、賛意の表明らしき「もの」があったが、それは弱弱しくやはり非常に静かに時が流れる委員会だった。
  それほど、他の委員にとっても、今度の増税は認められないものだったに違いない。

  それもそのはず。 毎年審議のたびにこれでもかとばかり、増税なのだから、当然といえば当然のことだ。

  ところで、この増税の中身に関して、今回 長野県退職者連合から、年金課税強化の撤回を求める請願書が、議会に出され、経済環境委員会で審議された。
  この請願には、公明党を除くすべての会派(5つ)が、紹介議員となったものだが、なんと、委員会では、またしても否決する事態になったとのこと。
  倉橋議員の報告によると、 賛成したのは、の倉橋芳和(日本共産党)、柴山稔(新風21)、高山芳美(さわやか市民ネット)のみ。
  反対者は、柿澤 潔(政友会) 太田更三(開) 牛山輝雄(政友会)増田博志(開)の4人 で否決されたという。  
   (上條徳治委員長は、採決に参加せず。また公明党議員は所属せず。)

  以前にも、こうしたケースがあった。
  ちょうど1年前の議会でのことだ。

     昨年の日誌  3月7日 3月6日  はここをクリック


  このときも、公明党以外、他の会派は、会派代表クラスが紹介議員になりながら、否決したことがあったのだ。

  この請願は、赤羽正弘副議長(政友会)が、各会派を請願者の代表の方をお連れして紹介議員になる事をお願いした経過があるものだ。

 最近、「国民負担増などに反対する請願」などにいつも反対することが多い政府与党の公明党は論外として、何でこうしたねじれが、会派内や保守系会派の間でおきるのか。

  最終日(3月3日)には、賛成した3人の議員で、この請願に基づく意見書採択の議案を提出することの運びになったようだが、本会議での採択にむけて力を尽くしたい。

 

 

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 2月23日(月) その2


  「慙愧(ざんき)に堪(た)えない。」      


  10時からの代表質問。
原稿の最終仕上げが十分にできないまま、発言に臨んだ。
今回は、改めて有賀市政の3期12年間を特徴づけ、特別養護老人ホームへの入所希望者対策、介護保険での保険料、利用料負担の軽減、など質問した。

 市井の現状への対策などへの新しい答弁はなく、しかも全体にその答弁には、変な表現だが覇気は感じられなかった。
  私は、最後に次のように質問を締めくくった。

  「最後に、市長のローカルマニフェストに関して。 一読して、あまりに貧弱ではないでしょうか。
  旧態以前の『作品』といったら言いすぎでしょうか。
  これが発表された日は、職員の方も既に発表と同時くらいに、庁内ではそれを見ている姿が目立ちました。
  市民の声を聞こうともしないその姿勢。そして現状に対する認識や分析も甘い中では、これだけの物しかできないのか。
  可能性と限界という言葉がありますが、どちらがふさわしい言葉なのか。
  政治のプロといわれる市長にしては、今回準備が遅く、間に合わなかったのか、あまりにも貧弱すぎませんか。
  21世紀の地方政治のあり方。そのビジョンというには、あまりにも。 これが、ローカルマニフェストとしたら・・・ という気持ちです。
  私には、こういっては何ですが、職員の皆さんの気持ちが離れているこのことにも起因していると感じるものです。
  現職ですから、職員との気持ちが通じ合い、これが政策や公約に現れてもいいはずなのに。 まったくいわば冷ややかに、どこかの誰かが作ったものという感じで職員からも見放されている政策という感じを持ったのは、私だけでしょうか。
  地方政治のキーワードは、なんといっても住民こそ主人公です。
  住民参加の政治、住民参画の中にこそ、展望が見出せるものです。
  私は、今回のこの場での論戦をも踏まえながら、住民こそ主人公の市政を目指し、日本共産党議員団、そして組織の総力を挙げてその実現に向けて全力を挙げる事を表明して私の質問のすべてを終わるものです。」

  なんだか決意表明になってしまったが・・・。

  実は、ローカルマニフェストをみて、その政策に関して質問の再展開を考え直すつもりでいたのだが、それは正直言って必要ないものだった。

  1回目の質問、不登校児対策の中で、不覚にも、書いた自分の原稿が読めなく、中断する場面を作ってしまった。
 学校に行かない子供をかかえるお母さんとの話をそのまま紹介するつもりで、原稿に書いたのだが、書いているときも指が止まってしまった部分だった。
  以下原稿を断片的ですが、紹介します。

  「学校にも中間教室にも行けない。 現在行政が、不登校対策として行われている子供たちへの支援策。 これらのいずれの施策を受けられずに、小中学校を卒業していく子供たちも少なくありません。」
  「基礎学力をつけたい。要は勉強したい。体も動かしたい。同年代の子供たちとも交流したい。こうした子供たちの日々の願いにどう対応するのか。 それは、その子供とその家族とそして仲間たちの間だけの葛藤や励まし合いだけに任せられていいものではありません。」
  「僕、なんで学校へ行きたくないのか 分からないんだ。」
  「それでも、朝になると、おなかが痛くなっちゃうんだ。」

  憲法9条に関しては、「憲法はアメリカによって押し付けられたもの。だから50年たてば見直しもありうる。」との答弁。
 市長発言の「憲法」という言葉の意味には、「9条は含まれるのか。含まれないのか。」と再質問したが、最後まであいまいな答弁だった。
 戦争の放棄が、どうゆう経過で日本の憲法に結実したのか、その経過や人類の平和に関する到達点、そしてその「押し付けたはず」のアメリカが今はその9条の改定を一番求めていることの矛盾の本質について、2回目の質問で解明した。
  市長は、2回目の答弁で、
  「そうした経過は知っているが・・」(主旨)
  と発言したが、明らかに言い訳にしか聞こえないものだった。

 今回の質問で実に市長の政治姿勢が、国言いなり、アメリカ言いなりの政治姿勢、そして憲法を「遵守する」とはいいながら、9条にとどまらず、地方自治に関してもそれを語る資格をまったく持ち合わせないということが明らかになった。
新しい市長を誕生させなければならないとつくづく思った。

  市長は1回目の答弁で、私の発言に対して、「慙愧に堪えない。」という表現をした。
一瞬耳を疑ったが、後で考えて、あながち誤用ではなかったのかもしれないとも思えた。
  2回目の質問の冒頭でこの点には触れておいたが、やはり私には市長は、私のことではなく、自分のことを語ったように聞こえた。  私には「語るに落ちる」中身だった。

  私の質問と市長答弁の様子は ここをクリック。  

 少し長いですか、ぜひご覧になってください。
  (発信が、1日遅れました。)

 

 

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 2月23日(月)


  本日・月曜日  午前10時から代表質問      


  いよいよ、本日の午前10時からの代表質問まで、5時間を切る時間となってしまいました。
  いつものことで、前日はほぼ徹夜の準備という事で、朝を迎えつつあります。

 最近は、こんなことばかりのくりかえして、我ながら同じ事の繰り返しには、やはり芯からの反省ができていないとつくづく思うところです。
  何とか形にだけはなったが、まったく準備は不十分。
  今ある力の限りを尽くすとしかできない状況となった。
  午前中の議会の様子は、夜までには、市役所のHPでUPされると思いますので、ぜひご覧いただき、率直なご感想をお寄せいただければ幸いです。

  いつものように、少し早めに市役所に行き、準備の続きを行う予定です。

  夜、改めて本日付の日誌を更新したいと思います。
  (質問の準備に終われ、この間の日誌の更新ができませんでした。)

 

 

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 2月19日(木)


  すげのや昭 さん 政策を発表      


  新聞記者の方に用があり、電話したところ、
 「これから菅谷さんが、政策を発表するので、事務所に向かっています。」という事だった。
  正午直前。
  私も早速、事務所に駆けつけて、発表された政策をいただいてきた。
 今後も追加するなど、2次発表も前提の政策とのこと。

 
  私たち「明るい会」が応援を決めたすげのや昭さんの政策。
  一刻も早く、多くの皆さんに知っていただきたい。
 全文をOCRも駆使して、なるべく忠実に再現することにした。
  そしてすげのやさんが述べていたように、発表された政策を市民の皆さんに支持していただくこと。
  それこそが一番の民主主義だと思う。  

 正直って、かなりの時間がかかった。
  OCR変換も上手くいかないとこともあり、全文をそれこそ指で撫でるようににして再現する事につとめた。

 発表された文書を、私の責任で再現した、
    「すげのや昭の理念・構想・・そして政策」   はここをクリック

 私もこの間、日本共産党の政策の担当者として仕事をしたり、また23日(月)予定の代表質問の準備をしている関係もあり、正直なところ私がいちばん興味深く読んだと思います。
 私も知らない言葉使いや概念もあり、また出馬表明の記者会見時に発表した文書より、すげのやさんの想いが率直に現れるように表現を変えてあるところがいくつか発見できた。

 有賀市長は、明日(20日金)の午後、市長選挙に当たっての「ローカル・マニフェスト」を発表する予定だ。
  そして、松本市民オンブズマンの2回目の公開質問状に対する回答書も発表するという。
 いよいよ、政策的なものはすべて出そろったことになる。

  ところで、代表質問の準備が遅れているため、市の職員の方にも大変ご迷惑をかけている。
 4年に一度の市長選挙の年。
  文字通り日々変わる情勢の中で、まことに申し訳ないが質問主旨が変化する事もお許しいただきたいと思います。

 夜は、清水啓司地区委員長が、長野県委員会の勤務jにかわり、代わって新しく地区委員長に選出された北村正弘さんを囲んで、事務所勤務員と松本市議団の合同の2人の歓送迎会を行った。

 

 

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 2月18日(水)


  李下に冠を正さず      


  松本市民オンブズマン(代表 児玉洋樹)が、 有賀市長に対して2度にわたって「有賀市長の『資産等報告書』に関する公開質問状」を提出している。

 松本市民オンブズマンは、この間も「ワールドカップ」に関すること、そして近くは、新市民会館の昇降天井の問題についてなど、いくつもの公開質問状を提出している団体だ。
 ちなみに、「昇降天井」に関することは、私のこのHPからの発信がきっかけでお話し合いをしてきた経過もある。
      (  10月8日 10月7日 10月4日 10月3日   各、日付をクリックしてください。)

  今回のこの2度にわたる公開質問状は、
  有賀市長が取締役を勤める「ペーパーカンパニー」(関係者)に関することと、
  「『迎賓館』のように利用されている」(同)自宅大規模改修に関わる疑問を問うものです。

  関係者が、「トンネル会社」とも指摘するこの会社は、
  市長選挙の初当選の翌年のH5年1月22日に設立された「株式会社正恒」(所在地 松本市並柳1−2−10 市長自宅)。

 この会社は、市長宅西側のゴルフ練習場=有限会社松本中央ゴルフセンターに、土地を個別に賃借していた親族が、『各人がそれぞれ賃借業務を行うより、重複手間、重複経費を省き、転貸先に対しはその要望等をよく分別し、よりよいサービスの提供を可能とするため』にと(2月9日回答書)設立したもの。
 有限会社松本中央ゴルフセンターは、ご承知の通り、株式会社松本土建の100%子会社。
  そして株式会社松本土建といえば、近くは新市民会館、最近でも余熱利用施設「ラーラまつもと」の工事を落札した業者。
 特に、新市民会館は、竹中・戸田・松本土建・ノグチのJVが、落札率99.48%で実施している工事です。
  そして、この株式会社松本土建が、市長自宅大規模改修の工事を、ノグチ・山共建設との「JV」で行っていますが、そのことに関する疑義を質すものとなっています。

 1回目の公開質問状の回答締め切り指定日は、その期限を2月12日までとしたのに対し、2月9日には回答をよこしましたが、それを受けての2月13日の2回目の質問状の回答締め切りは、2月16日までということになっているが、今日現在(18日)いまだに回答がないとの事。
 伝わってくる話では、20日(金)にもとの話だが、今回私が取り上げる代表質問の政治倫理については、この解答書を見てから、発言原稿を作成しあげることになると思います。

  「李下(りか)に冠(かんむり)を正さず」
  という言葉がありますが、同様な意味で、
  「瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず」という言葉もある。

  ○李下の冠かんむり
  [文選古楽府、君子行「瓜田不納履、李下不正冠」](李下で冠の曲っているのをなおすと、李の実を盗むのかと疑われるということから) 他人の嫌疑を受けやすい行為は避けるようにせよという意。「李下に冠を正さず」とも。

 ○瓜田に履くつを納いれず
  [文選古楽府、君子行「瓜田不納履、李下不正冠」]瓜畑の中では、くつが脱げても履はき直すと瓜を盗むかと疑われる。嫌疑を受けやすい行為は避けるがよいという意。
 
 
いずれも、君主のあるべき姿に関する格言だ。
  疑惑をもたれないようにするには、真摯な回答書が必要だ。
 
  第1回目「有賀市長の『資産等報告書』に関する公開質問状」はここをクリック
  第2回目「有賀市長の『資産等報告書』に関する公開質問状」はここをクリック

 ところで、毎週水曜日は、いつものように次男を連れてのしんぶん赤旗の配達日。
  以前お伝えした、理美容学校の跡地の一部を大手の住宅メーカーが土地を松本市から取得した事をお伝えしたが、とうとう松の木がきられていた。
  アルプスがきれいに見えたが、建設が進めば、この風景も見れなくなる。
  小学校からも高い建物で美ヶ原は見えなくなるか。

  次男は、
  「ますます松本も都会になるってことだ。」
  とつぶやいていたが、マンションができてもどれだけの新たな需要があるというのか。
 新しい集合住宅ができれば、それ以前にできた集合住宅は当然空き家になる。
 松本市はその現象がかなり進んでいると思われる。

 今日は予算説明会だったが、こうした実態の調査は行われているのか質問してみた。
 調査を
まったくやってもいなければ、対策も考えてもいなかったようだ。
 この問題提起は、今回が初めてではなかったはずだ。

 公営住宅への入居希望者が多いのに、民間の住宅が増えていて、「オーバールーム」状態。
  その結果、これ以上の公営住宅は建設しないという方針が出される一方で、空き家が増えて、古くなるが、家賃はそう安くならない。
  こうした矛盾を解決する必要が求められる。

 公営住宅入所希望資格者が、公的援助を受けて、生活の基本である、衣食住のうちのひとつ「住」を確保するのは、「住まいは福祉」の立場からも必要な基本政策だ。
  今からでもその対策が求められるのではないか。

 (今晩は事務所の宿直の日。明日の朝の発信は少し遅くなります。)

 

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 2月17日(火)


  23日(月)午前10時から 代表質問の予定      


  一般質問通告締め切りの正午までに、質問項目を提出。
  いつも思うのだが、予算議会といわれる2月議会は、予算説明会と同時に質問締め切りとなるので、じっくり考える事ができない。
   もっとも、しっかり事前に準備しておけば済むことだが・・・。

  議会運営委員会で改善を要求したほうがいいと思いながら、つい提案するのを忘れてしまう。

   お昼休みに、1つお葬式があったので、南山議員に抽選をお願いした。
  結果は、「1番」。  質問時間は、23日(月)午前10時からという事になった。
  後で聞いたら、南山さんもお葬式であったとのこと。  (実情を知らないでお願いしたことを後悔した。)

   日本共産党を代表しての質問項目はとりあえず次のように提出した。

1)  高齢者とその家族が安心してくらせるまちづくりについて
      ア 介護保険と施設入所待機者解消策について
2) 社会保障・福祉の仕事を最優先する市政について   
      ア 国保税・介護保険料の負担軽減について  
      イ 生活保護行政について
3) 未来を担う子供たちの健全な成長を   
      ア 学校へ行けない子供たちへの対策と「居場所」について
4) 平和の大切さを世界に発信することについて  
      ア 平和都市宣言と憲法第9条について
5)  合併問題について
6) 政治倫理に関して

   以上です。
 これから、事前の「質問取り」が行われます。
 その中で、質問内容がかたまって行きます。

 ぜひ傍聴にお出かけください。お待ちしています。

 (質問項目の詳細は、時間がないので、順次発信したいと思います。)

 

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 2月16日(月)


 「僕、なんで学校へ行きたくないのか 分からないんだ。」      


  2月議会がはじまった。
  「3期12年にわたり取り組んできた市政運営に対する総括と今後の市政運営に当たっての所信」と題して行われた有賀市長の2月議会提案説明。
  市長として、予算執行権を駆使して行った施策の実績宣伝と立候補に当たっての「政策・公約」発表だった。
 全体で、その長さは約1時間にも及ぶ異例なもの。
 もれ聞こえた話では、短くするようにとの助言も振り切っての発言だったようだ。

 予算を使って光を当てた部分は、結果が出ていわば当たり前のこと。
 市長の発言は その通りだが、市民の願いや解決を求められながら放置されてきた事はなかったのだろうか。
  これが問われ、検証される必要がある。

   以下市長の提案説明を紹介すると・・・

  「市民の皆さんが何を考え、何を求めているかを的確に把握し、常に市政に反映してきた。」
  「10の公約をその都度掲げて、その実現に向けて全力を挙げてきた。」 と実績を述べた後、
  今後の公約として、

  「時代は地方の時代、福祉の時代、環境の時代と移り変わり、合併特例法の期限切れまで13ヶ月、まつもと市民芸術館への魂入れ、3年余りとなったH19年の市制施行100周年に向けた市民総参加の市民本位のイベント開催、松本駅周辺交通施設整備、福祉日本一を目指し、今後の少子・高齢化社会への対応を図る」
  などと述べた。

  そして、
  「ここまで市政を進めてきておきながら、最後の仕上げをせずにこのまま市政を放り出すのは、あまりに無責任ではないか。」
  「有賀正は、市民のために市政を行ってきたのではないか」
  「市民が有賀正に託した市政への夢はどうなるのか。」
  などと厳しい叱咤、ご支援をいただき、自分が市政運営を目指した初心に返って改めて考え直して直してみた。
  私の市政運営を目指した初心は、まさに市民の皆様の幸せのため、市民の皆様が本当に暮らしやすい松本を創るためではなかったか。
   有賀正を必要されているときに、なにを迷い、何を悩んでいるのか。
  行政の停滞は、一時も許されるものではなく、市民の皆様が自分を必要とする限り、市民の皆様のために身を粉にしてまだまだ働かなければならないとの思いにかられ、このたび立候補を決意した。

  「視点は生活、日々の安心と生きがいを、そして愛を」をテーマに立候補する。
  「松本市に生を受け、愛する松本が住んでみたい松本、住んでよかった松本、そして毎日が新鮮、毎日が幸せ、そんな都市松本になるように」

   このように立候補の動機も披瀝した。

    市長提案説明の全文は、ここをクリック
    議会中継は、 ここをクリック (市長提案説明 4録画を見るをクリックしてください。)

  私は、もちろん市長の公約の宣伝をするつもりはない。
  議会という公の機会を通じて、自らの「実績と公約」を宣伝できる。
 
これが現職の強みであるが、同時に、今度の議会論戦は、市長自らが提案したこの基準に沿っても、今後の松本市政のあり方が問われることになる。

  「僕、なんで学校へ行きたくないのか 分からないんだ。」
  「それでも、朝になると、おなかが痛くなっちゃうんだ。」

  「介護保険制度ができるまでは、ディサービスも500円で利用できたのに、今は1700円。年金も減らされ、年寄りには負担が大きく生活ができなくなる。」
  「利用料の負担が大きく、子供を育てながら、両親の扶養をする世代にとっては死活問題。」

  こうした、市民の毎日の深い思いに叶う市政こそ必要だ。

  今度の議会、日本共産党を代表しての質問は、私が行うことになった。
  質問項目の提出と質問の日時は、明日(17日)の正午には決まる。

 

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 2月12日(木)


 菅谷昭氏を応援します      


  「明るい会」の役員会の決定に基づき、マスコミの求めに応じ、今回の市長選挙に当たっての「明るい会」の方針を明らかにした。
 役員会での確認事項は、

 1、 菅谷昭氏を応援する。
 2、 「明るい会」としては、いずれ正式に記者会見を行う。
 3、 加盟各団体は、役員会の方針で、話し合いを進める。

 以上3点である。

 マスコミ各社の報道には、その記者の受け止め方にもよって、おそらくニュアンスの違いが、記事には現れると思う。
 私の方は、事務局長の立場から、決定事項をメモしたノートに沿って、それを何度も読み上げ、念を押す形で、質問に答えたが、さすがに記者の質問の角度が違いに伴って、それに対する答え方の違いがそのニュアンスの違いに現れていると思う。

 「明るい会」の方針決定の基本は、この間何度も明らかにしてきたように政策にある。
 出馬表明した予定候補者が、何を理念に、どんな現状認識の下、その問題の解決のための提案を出しているかが一番のポイントだった。
 菅谷氏の、詳細な政策は17日をめどにと発表されているが、私たち「明るい会」は、菅谷氏が出馬表明した10日の日、複数の役員が直接面談している。
 そこでは、「明るい会」が先日発表した政策に基づき、質問する形で政策の基本を話し合い、確認することなどを行っての結論だ。

 応援の仕方については、ランクで言えば、「支援」、「支持」、「推薦」と大まかに言えば3段階が考えられる。
 「支援」は、いわば勝手に私たち組織がこの選挙戦をたたかうというもの。
 「推薦」となれば、いわゆる政策協定を前提に行われる応援形態だ。
 そして、「支持」は、いろいろな形態を含む、支援と推薦の中間に位置するもの。
 となるが、菅谷さんとその陣営との今後の話し合いの中で、応援の方法は決まってくる。

 選挙は、候補者がその政策を発表し、それに共感してくださった皆さんの支持をいただくという、最も「住民こそ主人公」の民主主義の形態だ。
 そして、このフレーズは、私自身が、昨年の市会議員選挙の際に、街頭からの演説の際、最後にいつも訴えてきた事だった。
 松本市政をどうするのかの政策の基本で、他の候補者がどうのこうのでなく、その基本で支持を競い合う。
 改革の方向が基本的に一致している場合には、とりわけそうした姿勢が重要だ。


 いずれ行う正式な記者会見の場で、政策に関しても、そして応援の仕方についても明らかにすることになると思います。  

 それにしても、選挙戦は厳しく、既に始まっている。
 「明るい会」と私の所属する共産党が、その態度を明確にしてこの選挙戦を取り組む事を一刻も早く発表することが求められていたが、今日からそれを明らかにした。

  「それでよかった。」と、ニコッ としてくださった方に代表される市民の皆さんの反応が率直に言ってうれしかった。

 新しい市政の実現に向け、全力を尽くしたいと思います。

 

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 2月11日(水)


 誰もが生き生きと耀いて、みんなで支えあって、その役回りをつとめる社会      


  昨日お伝えしたように、すげのや昭氏の記者会見の続報です。
  菅谷昭氏は記者会見の冒頭で次のように述べている。

  今回松本市長選挙に出馬して欲しいという要請を大変多くのみなさんから受けてきた。
  自分にそうゆう資質があるか危惧を感じている。
  これがづっと悩んでいたところである。
  しかし多くのみなさんから、たいへん心強いエール、出馬要請、強い希望を寄せられて、 その後、県の仕事におわれていていた。
  「チェルノブイリ」で活動してまいりまして、そのことについて全国あちこちで講演してきたが、(その際)特に若者たちに向かって
  『人生には、人の生き方には、教科書はないんだよ。机にうえのエリートであるよりも、人間社会のエリートになって欲しい』
 
『さらにそのためには人の役に立つ、生きた学問を身に着けて欲しい。』
  ということを繰り返してきた。
  私の話はたいしたことではないが、全国の若者、高校生、あるいは中学生から、自分も役に立つ人間になりたいとの声が寄せられてきた。
  もし松本市民のためにお役に立つようにとの強い要請があるならば、若者たちに役に立つ人間になりなさいといってきた関係から、 自分の勝手で、自分は出来ないよとはいえないということで、逡巡したわけですが、県外での公演をする中で、自分の運命ということも考え合わせながら、自分の進退を改めて最終決断、決意したわけです。

  と、このように述べた後、昨日ご紹介した文書 「21世紀の難問解決に向けて    すげのや昭は、こう考えます」の発表に移っていった。

  そして、文章発表後、記者の質問に答えたやり取りの主なもの次の通り。

 田中知事の応援は受けるか:
知事はあくまでも県政を担う方です。私は松本市政だから、基本的には切り離して考えたい。

  党派、団体からの推薦ということについてはどう考えるか。:
詳細はまだいえないが、私自身は党派とか団体とか、右左という関係なくして、市民みんなで新しいまちづくりを考えて行きたい。

 政治的経験不足ではないかといわれているが:
私が県庁にお世話になるときも同じだった。まったく行政の経験なく県の行政にはいった。そのときも経験がないからと知事にはお断りしてきたが 知事からは、「ないからこそ、むしろ新しい視点でできる。」といわれた。 新しい視点が新しい波を起こせるのではないかと思う。

  有賀市政については、どんな感想か。:
有賀氏は崇高な考え方で、市政を運営してきていると思う。 医療福祉に関してはこれまでも市長とも、お話し、協力もいただいてきた。市長さんのやってきたことはよいことだと思っている。 (他の分野で、市政)全体ということでは、それ以外のことに関しては今すぐということでは見解を持っていない。 それぞれが政策を出して、市民が主役ですから、見ていただいて、それを市民がいかにに選択するであって、どの方がどうのということは私は考えていない。

  有賀市政とはどこが違うか。:
私は、医者であるから、医療福祉に関連することに関しては大きな違いが出てくるのではないかと思っている。 コアとなるのは、QOLがベース。 それに絡んで、保健・医療・福祉・環境・教育が細部になる。 根幹は街づくり。  そうした中に、合併問題があり、文化ということになれば、「市民芸術館」がある。

 争点は、合併と、市民会館、市政の運営方法=手法のことであると思うが、どのように考えるか。:
細部は1週間をめどに発表したい。
合併に関しては、松本市民、それぞれが個々に考えるものであり、近隣市町村のそこに住む人が考えるのが一番と考えます。
市民会館に関しては、4月以降、市政を担うということになれば、その時点で、これまでの経過を公開し、(新市民会館の建設計画の見直しを求めた)請願署名で、60518名の、この意思は大変重い。これを尊重すべく具体的な方法を考えたい。

  何を一番アピールするか:
何よりも高度加齢社会に突入している。眼前のミクロより、マクロの問題として、10年20年先のビジョンを。 医療福祉だけでなく そこには環境問題もある、教育の問題もある 今すぐのことも大事だが、大人たちが世代に担う子どもたち何を残していくのか。 そうゆうものをメインにしたい。

  (出馬表明が)この時期では遅いのでは、この時期になった理由は:
遅くなったの、県の職員として、新年度予算編成に追われていた。県民のためということだった。それにすべてをかけていた。 外科医は手術するが、どんな場合で術前は検査を総合的に徹底してやる。 外科医ですから、お腹をひらけば きちんとした手術をしたい。 開いたら徹底してやる、きちんとした手術をやる。

  マクロというが具体的にはどうしてもというものは:
医療福祉である。安心老後を考える。 働き盛りの人の健康を、生活習慣病 など これを予防するような具体的なもの もうひとつは、小児医療を、ちゃんと見てあげる 子育てに関しても具体的な考え方を示したい。

 医療福祉の分野は、有賀市長の掲げているライフワークと重なる部分ですが、 やはり、市長の施策でまずいことがあるからと思うのだが、外科医の目から見て:
  今度の17日に具体的に示したい。 有賀市長なりの視点の福祉医療と、僕は僕でプロの目と違うから。  ある意味では、Good Questionですが・・ 具体的なことを加味しながらお答えする。

 選挙はどのように:
選挙を戦うという表現は嫌い。楽しくやりたい。 それぞれが、政策、公約を出して、市民が選ぶのが基本だ。 選挙は楽しくやって行きたい。

  訴え方は:
  戦術ですね。 私はシャイな人間ですから、みんなの前に出るには恥ずかしがり屋です。 が、これからは決意したわけですから、ベストを尽くす、きちんとした手術をする、一度決断したからには、時間的には制限があるが、応援してくれる多くの方の支援を得て、つきすすみたい。

 以上長くなったが、判断の上で、重要なのでご紹介した。 (一部分割愛)

 午後、こうした資料などを踏まえて、「明るい会」の役員会が行われた。
  これからは、ほぼ毎日会議に終われることになるだろう。

  ところで、以前紹介したNHKの連ドラ「てるてる家族」。
  今日は、冬子の文化祭。
 番組のご覧になっている方は、よくお分かりだと思いますが、
「・・・・」の台詞しかない役回りについてがテーマ。

  劇に出てきてもしゃべらない。通行人。ただぶつかるシーンのみの役柄についてのやり取りの中で、
  「せりふのない役は意味がない」との「台詞」が出た瞬間、
  「そうかな。私はそうはおもわない。」という冬子の発言があった。

  それは、まさに台詞を超えた発言だった。

  せりふのない、少ない役でも、
  「私らは、とにかく、少なくとも、少なくとも自分なりの人生を感じてやっていれば、絶対に楽しいよ。そうしたらきっとどんな役も生き生きして見えるよ。」 こう言って、冬子は、会場の聴衆の絶大な拍手喝采を受ける。
  それは、宝塚劇場で鑑賞していた家族たちのみならず、私をも、
はっとさせ、ジーンとさせるだけにとどまらないシーンだった。
 
  誰もが生き生きと耀いて、みんなでささえあってその役回りをつとめる社会。

  「日本共産党規約」は、第2条で

  党は、創立以来の「国民が主人公」の信条に立ち、つねに国民の切実な利益の実現と社会進歩の促進のためにたたかい、日本社会のなかで不屈の先進的な役割をはたすことを、自らの責務として自覚している。終局の目標として、人間による人間の搾取もなく、抑圧も戦争もない、真に平等で自由な人間関係からなる共同社会の実現をめざす。

  と規定しているが、そのことを思い出した。

 「国民が主人公」「住民が主人公」の政治実現にと改めて決意を固めた。

 

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 2月10日(火)


 菅谷昭(すげのや・あきら)氏 出馬表明      


  「21世紀の難問解決に向けて    すげのや昭は、こう考えます」
      と題された文書が、記者会見の席で発表された。
 記者たちに渡された最終稿には、あらかじめ作られたものに直筆で新たな書き込みが行われているものだった。

  「美しいまち」
   
「私はこう考えます」
      「市民が主役、行政は黒子」
    と、3章に分かれたこの文章 私なりにかってに要約して紹介します。

 美しいまち

 松本は美しいまちです。
  自然の恵み、災害の少ない土地柄、誇りべき文化や尊い財、そしてなによりもあたたかい人々の情に包まれながら、私もこのまちに生きています。
 20世紀末からこの国は、未曾有の急速な少子・高齢化社会に突入、それは現在の生活に多くの難問を投げかけています。
 それは、松本にも同じように突きつけられています。
 それだけではありません。
  経済優先の開発のツケが容赦なく押し寄せ、 人と自然、人と社会、人と人との関係があちこちで破綻。
  私たちは大切な「何か」を失いつつあるのです。
 このような数々の難問解決の手立てを、今真剣に考えなければいけない時期が来ているのではないでしょうか。
  このような時期、 私は松本市長選挙に立候補する決意を固め、たくさんの方々の後押しをいただき、この数々の難問と真正面から取り組む決意をしました。
  私は、「チェルノブイリ」に一人で飛び立った日のことを思い出しています。
 その日と同じ熱い思いを市政に注ごうと強く思っています。

  私はこう考えます

 今までの「モノ優先社会」に一線を引き、個性、価値観、人生観を尊重し、それが新たな発展と自由な発想を生むまちをつくりたい。
 そうすれば、
    「生活の息吹」が感じられるまちになるはずです。

 美しい自然環境を「自然のまま」に保全、その中でいやされ、共存を実感できるまちをつくりたい。
 そうすれば、 
    『春の小川』『赤とんぼ』にあるような、素朴な癒されるセピア色のまちに回帰することができます。

 先人の貴重な財と文化、地域資源、それぞれの有機的関係の構築により、大規模な歳出を抑え、経済的にも安定したまちをつくりたい。
 
そうすれば、 
    快適で便利な中にも、個性的な「暮らしの場」が創り出されることでしょう。

    誰もが
  安心して 生き
  安心して 老い
  安心して 病を得
  安心して 最期を任せられる
 
    そんなまちができれば、

   
誰もが
   生きていて よかった
住んでいていて よかった
      訪れて よかった

  というまちを感じとれることでしょう。
  これらはすべて、個々のいのち、生き方に直結する問題。
  私は、医師として、このいのちや生き方の質(クオリティ・オブ・ライフ=GOL)に注目し、それを確保し、精一杯生きることができるまちをつくりたい 。
  しかしこれは、私ひとりでできることではありません。

  市民が主役、行政は黒子

  まちをつくるのは市民ひとりひとりの知恵と意欲。
  このことはとりもなおさず、 主役は市民ひとひとり。 行政は市民ひとりひとりを支える黒子です。
  人々や組織が新しく訪れる時代の難問に真正面から向き合い、いっしょに考え、いっしょに汗を流して行動し、理想のまちを実現する協働によるまちづくりの提案をします。
  これは、この松本でまっとうに暮らす市民ひとりひとりによってつくられなければならないと考えます。
  私は青春時代をこのまちで過ごし、ここでその後の人生をひたすら走り続けました。
  深い愛着を持つこのまちから私は勇気を与えられ、いま、行動をおこすことを決意しました。

                       2004年2月10日
               
         すげのや昭

 政策の発表は、1週間後の17日になるという。
  (声明発表後の記者との問答に関しては、明日お伝えします。)

 

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 2月9日(月)


 議長選挙に立候補      


 議長内定のための選挙が行われた。
  私は、昨年に続き立候補、6票を獲得した。

 午前10時から、議員協議会を開催、選挙の方法を確認した後、議会運営委員会の開催。
  立候補届けの締め切りを13時と確認して、昼休みに入った。
  午後1時、締め切り時点で、私を含めて3人の立候補者がいたが、それを確認する議会運営委員会の開会時間の13時30分になって、配布された資料には、小原仁氏(現議長会派の新風21)と私だけの名前しかなかった。

  一旦、立候補を届け出た高山芳美氏(さわやか市民ネット)は、締め切り後の30分間の間に、その立候補を取り消して候補者を辞退したのだ。
  はじめから候補者を出さなかった会派、そして立候補しながらの辞退、どんな話し合いがあったかは知る由もない。

  いわばこの時点で、すでに結果は決まったといえる状況だったが、私は所信表明の場でどうしても議会のあり方として訴えたかったことがあったので、辞退はしなかった。

  小原仁氏の所信表明後、私は昨年の4月の議長選挙時の公約に加えて、この1年間の議会運営の経過を踏まえて、次のように新たに2点を加えて、議長としてのあり方論として所信表明を行った。

  1つは、議案質疑の扱いについてだ。

 本会議での議案質疑は、何ゆえこの議案に関しての疑義をただすのか、自らの考え意見を述べながら質問してよいことは、議会運営委員会でも認められていたにもかかわらず、  「意見は述べないように」とその発言を制限する議会運営、議長発言があった経過を踏まえて、「議長としては、議員の発言を制限するのでなく、それを保障すること」の重要性を指摘した。
 本会議での議員発言を「制止する」こうした議会運営は、とりわけこの1年間、議案質疑にとどまらず、議員提出提案の提案説明の際にも、何度かにわたって議長が発言を制約した経過が目立った。

   もうひとつは、理事者とりわけ市長の答弁に関する点だ。

  議員の質問に対して、「はぐらかし」答弁や「見解の相違、社会観が違う」とか言って、まともに答えることをしなかったり、逆に聞いてもいないことを繰り返し答弁して、議員の質問持ち時間を「消費」し、結果として質問時間を制限することが何度かあった。
 答弁を促すことを議長に何度か求めても、まったく意に介さない運営が目立ったのだ。

 そして最後に

  「これらの2点は、誰が議長になろうとも議長としての公平公正の議会運営では、当然求められること」を強調して、所信表明を終えた。

 試合の負けはほぼ予想されたが、勝負には負けたくないという気持ちだった。

 選挙の結果は、小原仁氏28票、私には6票という結果。
  会派の5人以外に、貴重な一票が私に寄せられた。

  「新議長」は、私の前に所信表明を行ったが、その発言は最後に「議員と市民一人ひとりの目線で議会運営を行う」ことで結ばれていた。
  候補者がひとりになれば、所信表明はもちろん行われなかった。
  その公約は是非守って欲しい。

 (2月議会議案、H16年度予算案に関しては、いずれ報告します。)

 

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 2月8日(日)


 松本市長選挙 3月14日投票      


 「菅谷氏 出馬へ」と市民タイムスは、7日の一面で報じた。
  翌8日、信毎も「菅谷氏が出馬の意向」と報じた。

 私なりに関係筋に確認したが、10日に正式に出馬表明することが確認できた。
  1月26日に行われた「明るい会」のシンポジウムの席でも明らかにした通り、出馬表明と同時に発表されるであろう政策を見て、「明るい会」としても判断する時期が近づいてきた。

  改めて、新しい綱領と23回大会決議を読み直してみた。

  現在、日本社会が必要とする民主的改革の主要な内容は、 「地方政治では『住民が主人公』を貫き、住民の利益への奉仕を最優先の課題とする地方自治を確立する。」 (綱領)

  「政府がすすめる『三位一体の改革』なるものは、国から地方への財政支出削減、とくに福祉・教育など住民サービスの水準切り捨てを具体化しようとするものである。 これは地方・農村部では、『市町村合併』の押しつけとあいまって、自治体をまるごと切り捨てる動きとなってあらわれている。」(大会決議)
  「日本共産党は、自治体の変質をすすめるこうした流れと対決し、住民要求をになって、『自治体らしい自治体』をとりもどしていくたたかいの先頭にたって、ひきつづき奮闘する。」(同上)
  「どんな場合でも、住民要求を実現する立場にたって、日本共産党としての地方政治改革の旗印を、鮮明に打ちたてることである。」(同上)  

 市長選挙は、3月7日告示、14日投票。
 告示まで一ヶ月をきった。

  明日9日(月)は、16日開会、3月3日閉会予定の2月議会に関する議会運営委員会。
 そして、議長選挙の内定作業がほぼ一日行われる。

 健康を害することなく、1ヶ月、力を尽くしたいと思います。

 

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 2月5日(木)


 「てるてる家族」を毎日楽しく見ています      


 NHKの連続ドラマ。
  ご承知の通り、現在は「てるてる家族」。

  この間もそうだが、NHKの「連ドラ」ほとんど欠かすことなく見るようにしている。
 今回の「てるてる家族」は、 ウイットがあり、元気に生きていく4人の姉妹の物語と家族の話。
 
しかも実在した4人がモデルになっており、実感が伝わってくる。

  私の育ってきた年代と重なる部分も大きく、楽しく見れる番組だ。

  本当に誰もが、スポーツに限らず楽しんで自らの力と個性を貫いて生きていけることのすばらしさを率直に感じるドラマだ。
  デフォルメ(ゆがめているわけではないが)と強調が随所に見られ、ボケと突込みが毎回うまく織り込まれて、それがいいテンポを与えてくれている。

  今日は、「春子」が女子フィギュアスケート代表としてオリンピックに出場する事が決まる場面だが、最後に「昭和40年」の白黒のシーンが出たので、年代をメモし、早速インターネットで調べたら、果たして事実だった。
  「春子」は、1968年、グルノーブル冬季オリンピック(フランス)に出場した石田治子さんその人だった。
  同じく「夏子」のモデルである歌手・女優のいしだあゆみさんの実姉であることが分かった。
 (いしだあゆみさんのことは、最初から知っていたが、「春子」に関して調べたのは今日がはじめてだった。)

  ご承知の通りヒロイン・冬子のモデルは、なかにし礼さんの妻で元宝塚出身・歌手の石田ゆりさん(四女)。
  先日、テレビに二人で出演した番組もあったようだ。
  しんぶん赤旗によれば、いしだあゆみさんもこの連ドラに、先輩歌手役で出演するとのこと。

  ところで、宇沢弘文著 「社会的共通資本」 を手に入れてきた。
  熟読はこれからだが、驚いた事に、まったく同じフレーズが使われているところも含め、昨日紹介した「未来への提言  コモンズからはじまる、長野県ルネッサンス」には、氏の主張そのものが、ほとんどそのまま表されている事が良く分かる。
  「コモンズ」という言葉はまだ現れていないが、「制度主義」と称して、社会的共通資本を管理する社会的組織のあり方論を展開している2000年11月に発行された著書だ。
  今回改定された日本共産党の新しい綱領との関係で、市長選挙にも関わりあるので、いずれコメントを発表したいと思います。

 

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 2月4日(水)


 「社会的共通資本」と「コモンズ」      


 中信地区委員会の地方議員会議が、松本で行われた。
  午前中は、先日行われた第23回党大会の報告が主に行われ、午後は、各自治体の様子の報告が、議会の様子も含めて参加者から行われた。

  そんな中、藤沢のり子県議から、宇沢弘文東大名誉教授が座長の長野県総合計画審議会が明らかにした「未来への提言  コモンズからはじまる、長野県ルネッサンス」に関しても紹介があった。

  既に、長野県の公式ホームページにも掲載されているが、現物を頂いて読んでみた。  

    提言は ここをクリック  (案)がついているが、同じものと思われます

  「コモンズ」 とか、「社会的共通資本」など聞きなれない言葉が並んでいるこの提言書。

  「社会的共通資本」とは、 特定の地域に住む人々が豊かな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、魅力ある社会、美しい自然を持続的、安定的に維持できる社会的装置。
  具体的には、  
  自然環境:大気、水、森林、河川、湖沼、海洋、土壌  
  社会基盤:道路、交通機関、上下水道、電力、ガス など ふつう社会資本と呼ばれるもの  
  制度資本:教育、医療、金融、司法、行政などの制度を広い意味で資本と見る

 以上3つに分類される。

 そして、この社会的共通資本は、一人ひとりの人間的尊厳を守り、魂の自立を支え、市民の基本的権利を最大限に維持するために、書く事ができない役割を果たすもの。  

 そして、社会的共通資本を含めた希少資源の最適な配分、持続可能な経済発展を実現するためには、 この社会的共通資本を管理し運営する主体として、求められるものとし、それは、個人でもなし、国家でもない。
   コモンズ(Commons)と呼ばれるものである。

  「資本主議や社会主義は、一つの国あるいは社会の有する歴史的条件を軽視し、その文化的、社会的特質を切り捨て、自然環境を犠牲にしてきた。こうした行き詰まりを克服する必要がある。」
 とし、 ゆたかな社会を実現するために基本的な役割を果たすものが、「コモンズの考え方」 と前半で規定している。

  社会主義に対する明らかに誤った認識などは論外として、一見してそのまま受け入れられるものではないが、今後これをめぐっては大きな対話が繰り広げられることが期待される。

  詳しい検討は、実践活動も含めて、今後になるだろう。

 

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 2月2日(月)


 再び、政策について考える      


 「政策を基に判断するというが、選挙のときは、候補者は支持をもらおうという気持ちから、公約や政策は、どんなふうにでも発表できる。」
  「市民受けすることを並べればいいので、どうにでもなる。」
  こうした意見が少なくなく寄せられた。

  「どちらがより、勝てそうな候補者かも、判断基準にして選ぶことも必要ではないですか。」
  マスコミの関係者も含めてこの質問も寄せられる。

  いよいよ、市長選挙告示まで約一ヶ月という時点になった。

  「明るい会」は、すでに出馬表明をしている人だけでなく、擁立の準備を進めている皆さんとの対話と共同を昨年暮れに呼びかけて、「明るい会」としてのどんな松本市が求められるか 「政策の基本」の第一弾といえるものを発表した。
  それに対して、少なくない方からご意見が寄せられ、積極的に「明るい会」内外で話し合いを重ねて来ている。

  「農業問題が抜けているではないでしょうか。」
  「環境問題はどう考えるのですか。」
  「市の職員も、嘱託ではなぜいけないのですか。」
  などのご意見とともに、
  介護問題では、 「待機者対策を、ただ特別養護老人ホームを建設しますというだけの今までの選挙受けする『スローガン的な公約』でなく、現実的な提案で納得できる。」という賛同の声も寄せられました。

  まだまだ、発表された「明るい会」の政策が、不十分なことの証明だ。

  そんな中、冒頭に紹介した意見との関係もあり、自らの経験も含めて、改めて政策とは何かを考えさせられることになった。
  まず最初に思っていることをそのまま述べれば、
  政策は、約束の羅列やアイデアの競い合いでは決してない。
  その施策が、その方向で実施に移されれば、願いが実現するもの、しかもその方向に合理性があるもの、そうでなければ政策といえないだろう。

  市民の願い、要求にこたえてそれに対する解決策をしめすのが政策の基本的、中心的内容でなければならない。
  そのためには、その政策の背景に、市民の願い、その要求を十分調査し、正確に把握しているかどうか。
  そしてさらにその願いを深く分析し、要求や願いを表面的に捉えるだけでなく、深い部分でのその願いの根源を分析しているのかどうかも求められる。
  市民の実生活にてらして、問題を掘り下げることが必要だ。
  そして政策には、まずそれらの営みや姿勢が見て取れる説得力が必要だ。
  いつまでに何をどこまでという、目標を掲げることも求められるようになってきたのも最近の変化だ。

  当然その願いをめぐる実態実情の調査とともに、その願いの実現を阻んでいる実態とその分析もベースに求められると思う。
  いわゆる悪政の実態の暴露という部分だ。
  もっともそれだけではいけない。やはり何度も言うが解決のための建設的な提案が含まれていなければ、宣伝にもならない。
 
  だから、政策には、その候補者なりの市政改革に向けての考え方だけでなく、取り組むその政治姿勢そのものが現れるような気がする。
  その場しのぎの「聞こえのいいもの」であっても、いずれそれは分かってしまうものだ。
  「政策は命」とまで言われる所以だ。
 
  さらに、どんな人たちの要求・利益を代表する政策かによっても、誰のための政治をやろうとしているかも明確になる。

  市長選挙だからといって、「地方政治の問題」だけにとどまってはいけない。
  「明るい会」の政策が、平和の問題を取り上げているのは、平和の問題は、今この時点で国政だけの問題ではないからだ。
  平和都市宣言を行い、平和行政を行っている松本市。
  今イラクへの自衛隊が派兵され、自衛隊の駐屯地が松本にあり、しかも現市長が、有事法制に賛成、松本空港の軍事利用に道を開く発言をしている中で、平和の問題は、松本市政のホットな問題でもあります。
 
  的確な正確な政策こそ、力を発揮する。
  政策が選挙の命といわれる正論を貫くこと。
  そしてその政策が多くのかたの共感を得られれば、それが支持を広げる力にもなる。

 このことからも、やはり政策こそ、「判断基準」の基本だと思う。
  最初のマスコミ関係者からの質問への回答にもなる。

  今、「明るい会」の政策の市内への各戸配布が始まっている。
 立候補を予定されているみなさん方に知っていただくだけでなく、何よりも市民の皆さんに見ていただいて、市政の改革に向けて取り組みに力を尽くしたいと思います。

  このことを確信に、2月議会も準備をしたいと思います。

  「明るい会」が発表した市長選挙に当たっての政策は、ここをクリック

  (思いつくままに書いてしまった。改めて判断を求められるときに整理が必要となると思います。
   昨夜は、事務所の泊まりだったため、発信が遅れました。)

 

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