2023.10.25.   

 まいどこんばんは。秋の柔らかい日差しを浴びて毎日ゆったりとした日々を送っています。ぶどう園にお礼肥えを施肥してから今日まではワラの搬入をやっていました。あちこちから仕入れた稲ワラのロールはおよそ600。そのあちこちからKトラで5つのぶどう園まで運び込むのが大変でした。還暦過ぎの体にはちょっときつかった...。それをきちんと積み上げて雨雪よけにしっかりとシートをかける作業が今日やっと終わりました。全てやり切った感でいっぱいの、ああシアワセな人生.........。以下、今日のなかがわ葡萄園の5つのフィールドをご紹介します。今回のテーマはワタクシのぶどう園“終活プラン”。

 
 第1デラウェア園。南北に80mほど。傾斜があるので下から上まではよほどそこに用がない限りは歩いて行きません。思えば19年前。ぶどうを初めて作ったのがこのフィールドです。ぶどう園としての愛着度はダントツのNo1。デラウェアの出来が毎年そこそこ安定しているし仲間も大勢いるし、ワタクシはここ無くして生きてはいけません。但し賃貸契約によるとあと8年。自分はまだ終活を行うには至っていませんが終活プランを検討する時期には入っています。それによると9年後には自分はここにはいない予定です。次の世代に継承していきます。なのであと8年、松本山辺地区特産品美味しいデラ姫を作ります。

 
 第3デラウェア園。平坦な地形というのがまずいい。歩いて疲れないから。自宅から1分というのもいい。Kトラをすぐ横付けできることがいい。なのであと20年はここやります。つまり死ぬまで??。露地ぶどう出荷の一番初めを行く早生デラは計算がしっかり立ちます。フツーデラの若木の面積拡張によって古くからある50-60年モノの古デラ3本はあと2-3年で役割を終えます。但しこのフツーデラがモンダイで、今年はゴマシオ症状が露骨に出てきて(ぶどう通信592)大変な思いをしました。終活プラン検討中の園主様にとって悩みのタネではあります。10年後に安定しておよそ20,000房のデラ姫様をここで生産したいのですがさあどうなるか..........。

 
 第1巨峰園、という名をつけて19年が経過しましたが5年後には“お宝葡萄園”と名称変更しているかもしれません。オール巨峰だったのを3年前からゆるやかにクイーンルージュに改植を始めました。クイーンルージュというのはシャインマスカットとナガノパープルと共に長野県皮ごと種なし3兄弟と言われる赤ぶどうです。15-10年前にシャインマスカット生産者が大儲けしたように、今度は自分がそれをクイーンルージュで狙っていきます。赤ぶどうは着色管理がとても難しくて、シャインマスカットのようなぶどう素人でもできるレベルのぶどうではありません。クイーンルージュは自分のぶどう人生の総決算という位置づけです。このぶどう園は水場があり農機具格納庫もあり、なかがわ葡萄園のセントラルステーションという位置づけは今後も変わりません。

 
 Seven's葡萄園。主力はシャインマスカット、黄華、ピオーネ、ナガノパープル。そして脇を固める雄宝、ブラックビート、オリエンタルスター。なかがわ葡萄園にとってなくてはならないぶどうたちがここに終活いや集結。セントラルステーションから近いし平坦な地形で作業効率いいし、ずっとずっとここはやりますよ。ここは車通り人通りが他と比べて圧倒的に多いぶどう園で、ナカガワさんのぶどう園といったらまずはここ、という人は少なくありません。なのでぶどう園で過労で倒れて死ぬとしたらここと決めています。たぶんすぐに誰かが見つけてくれるだろうから.....。それにしても黄華というぶどうはとても美味しい。もっといろんな人に知ってほしいです。ワタクシ的にはシャインよりも好きです。ナガノパープルも上手に仕上がれば極上。ピオーネは食味も香りも“濃い”。作柄が毎年安定しさえすれば人も羨むすばらしいぶどう園です。

 
 レインボー葡萄園。園主様と苦楽を共にしてきた8種10本のぶどうたち。サニードルチェ、紅環、翠峰、ウィンク........。レインボーセット主役級のぶどうたちがここにいます。今年も最後の最後までサニードルチェとウインク数房が棚面にぶら下がっています。ここに行くたび、一粒一粒ボリボリ食べています。試作という位置づけであといくつかの品種がありますが、このままあと10年いくかそれとも何か新しいものに換えてみるか思案中。

 というようなわけで稲ワラ運びが全て終わった今日で、さしあたりのやることが全て無くなりました。明日からしばらくは無職の身になります(笑)。明日は何して遊ぼ-かと思案中。温泉だな温泉..。軽く山歩きもいい..。楽して行けるところ。下諏訪か大町の温泉だな。明日起きたら決めよう。ではおやすみなさい。