2019.7.30.   


 皆さままいどお世話になります。

 梅雨明けと同時にフィールドでの仕事がようやく終わりました。

 さて、デラウェアの生育の遅れが収穫時まで尾を引きます。まずは成熟期が去年より1週間程度遅いです。ということは例年8月初旬スタートだったのが1週間遅れになるということ。これを毎年と同じ調子で収穫箱詰め作業をやることにするとデラの収穫完了が9月10日ごろになってしまいます。この時期になるともう巨峰や黄華がはじまるので、デラの収穫は8月中になんとしても終えないといけません。となると毎年30日くらいかけて収穫箱詰め作業をしていたのを今年は23日間くらいでこなさないといけない計算になります。一日にこなす量が平均2割増しといったところです。ところが「産直デラ姫」は、一日に箱詰め・発送作業ができる数量に限界があります。予約管理やデータ管理、入金管理等の周辺作業もかなりの量にのぼります。余裕があればいくらでもやりますが毎年限界に近い状態でやっているものですから、今年は「産直デラ姫」の発送量を2/3くらいに減らさないと8月中に全体がこなせないだろうと予想しています。従いまして、予約終了を8月10日ごろを目安とさせていただきます。ご注文の1/3というかなりの数をお断わりすることになりますが、今年はどうにもしようがありませんのでどうかご理解ください。

 また、デラ姫の作柄ですが、デカい、デカいです。数年間に記憶のないこの粒のデカさ。7月の雨つづきによって水分過剰。プクプクに膨れ上がっています。ここでモンダイは、裂果です。裂果したデラはこれ(5年前のぶどう通信298)。さらに激しく裂果症状を引き起こすとデラ姫は哀れこんな姿になってしまいます(5年前のぶどう通信299)。 すでに第3デラウェア園では少なからずのデラ姫がまだ収穫前だというのにカワイソウな姿になっています。うーむ天候の加減というものは恐ろしいです。自分的には、もう腹をくくっています。デラ姫合計40,000房のうち、収穫不能デラ姫5,000房までは許す.........。
 
 デラ姫はそんなわけですが、今年は巨峰もご注文のお引き受けを半分に減らさせていただきます。理由は下記の3つです。①そもそも巨峰が減りました。昨年までは第1巨峰園と山の上巨峰園の合計で約10,000房の巨峰たち。今年は第1巨峰園だけなので約6,500房です。⓶少しの衝撃によって軸から粒がパラパラと落ちてしまうのは巨峰の宿命。シャインなんかは絶対粒落ちません。宅配会社(サガワもヤマトもゆうパックも)は基本的に「貴重品」シールでも貼らない限り、扱いは乱暴です。デリケートな巨峰なんかはひとたまりもありません(去年のぶどう通信436)。ぶどうの破損トラブルのほとんどは巨峰です。宅配トラブル件数を減らそうと思ったら巨峰の産直便を減らすことしかないことをどうかご理解ください。③Seven's葡萄園とRainbow葡萄園の愛しきぶどうたち。種類も数量も増えてきたことだし、今後は詰め合わせセットに力を入れていきます。なのでご注文も、今まで巨峰専門だった方、ぜひ詰め合わせぶどうをお試しください。こっちのご注文はお断わりしませんのでよろしくです。

 こちら見に行くのが怖い第3デラウェア園。
 ムクドリやヒヨドリに1000房あげるからそのかわり残りは無事でいてね、が本音。あちこちで裂果しています。まだ一房も収穫していないのに......。今から気が滅入っています。

 こちら第2デラウェア園。
 
 交通の便が不便だとかなんとかいろいろ言ってますが大体毎年出来がいいです。裂果は今のところ見られず。油断はできませんが。

 で、こちらみなさんの第1デラウェア園。
 今年の産直デラ姫はここが中心になります。着色がまだまだ。お盆過ぎに期待。



 おまけ画像。これ誰だかわかります??。スラムダンク・湘北高校バスケ部3年、三井寿くんです。井上雄彦センセイの手によるこの何とも言えない疲れきったような表情が大好きです。勝手にパクってスマホの壁紙にしています。