7月30日(土)  

 「ONE OF THE BEST !」 
    

  

 昨日(29日)夕方開かれた「草の根国連軍縮会議」で次のような発言があった。

 今回の会議(国連軍縮会議)全体の感想を言うと、  
  1、今回松本市は非常に良い準備をしていただいた。市長先頭に立って、ものすごくうまくアレンジしていただいた。  
  2、NGOのサポートが後にも前にもあった。
 今回の会議は、私は21回出ているが、ONE OF THE BEST だった。
  松本の方にお礼を申し上げる。  

 今回の国連軍縮会議に参加した黒澤 満 氏(大阪女学院大学教授)の発言だ。  
  氏は、この発言の前に、 「全体から言うと一番重要だったのは 第5セッション 『原発の問題と核兵器と関係はどうなるか』だった。」 とも述べた。

 そして、氏は、最後にも次のように発言した。

  (本日の集会の)パネリストの方が、現実の生活の中で、この問題に関わり、そして、より平和な、安全な世界を求めて、活動されていることに、こころから応援を送りたいと思います。 今まで政府間の動きで、原発の社会には、原子力村があって 自民党の政府、電力会社、が既得権をもってやってきた。  やっぱりNGOの  われわれが、われわれが、日常の生活の中で、選挙は意思表明の機会ですが、こういう活動を盛り上げることによって、日本が世界が変わっていく。 今回の会議でも第一に NGOの重要性をおかれて、もう政府に任せてはなかなか動かない。 だから、平和で安全な世界にするには、市民が動後かなければだめだよ。 そして政治を変えていかなければだめだよということで、頼もしいメッセージをいただいた。  

 

 「最も良いものの1つ」
  今回の国連軍縮会議の黒澤氏の評価だ。  

 私もこの会議、ほぼ全日程参加したが、まだまだテープお越しも含めてまとめには時間を要する。

   


 

 

 

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7月29日(金)   その2  

 「人類は、まだまだ原発を制御できない状況」 
    

  

 菅谷市長の第5セッションでの3回目のまとめの発言は次の通りです。

  レベル7と言うことで、 チェルノブイリと 福島とレベルは同じだが内容が違うということで、 そこで受ける健康被害と障害は医学的には同じ、 ですからレベルの問題ではなくて、受ける人たちが今後 晩発性の影響と言うのは、わからないわけです。
  チェルノブイリでも25年で今(影響が)出ている。 癌ではない。いわゆるチェルノブイリエイズ と言う形で、免疫が落ちていますから、これからどうなるのかというあるいはまた広島のようなぶらぶら病的な、子どもたちが根気がなくなって、疲れやすい と言うことが今後どうなっていくか。 こうしたことが現実に起こっているわけです。
  ですから私はこうゆうことを大事にしていかなければいけないと思っている。
  今後 福島においてはそれを見ていかなければいけない 食品安全基準の問題では、これはICRPとか WHOがある程度考えていますから、 今回の厚生労働省のは、それを参考にして暫定的にやりましたが、今度はそれを参考にして、作ろうと言うことになって、報告になっている。
  そのとき私は、子どもとか妊婦に対しては、厳しくとったほうがいいのではないかといってまいりました、。
  と言うのは、 いま放射線の被曝問題で、外部被曝は意外とわかっているが、 しかし内部被曝はわかっていないことが多すぎるのです。 ですから厄介だ。 ある研究者はわかっていないからいいじゃないかと言いますが、 放射性物質に関連しましては、放射能被害いというのは、これは、わかっていないからこそ、慎重にあるべきだ。
 低線量被曝 まだわかっていない 人体実験するわけには行かない 細胞培養とかそれ以外の動物実験とは違う これは内部被曝、しかも体内に入った放射線セシウム ストロンテウム プル二ウム どうゆう細胞の中、組織代謝をするのかということは、わかっていない。
  ですからある意味では、チェルノブイリの今後の出てきた問題を集積して、そこから解決していく必要があるのではないかと思っています。
  10年前に日本に帰ってきたときに、3つのことを公演で言ってきた。
  一つは、もうこれ以上原発は作って欲しくない。現在稼動中の原発の安全はしっかりやって欲しい。
  2つ目は、もうわれわれは代替エネルギー、今は再生可能エネルギーと言いいますが、自然エネルギーを大事にした方向に日本の国の財政をシフトすべきだ。と言うことで原発は非常にお金がかかるわけですから、
  もう一つは、要求するだけではなくて、 われわれ日本人が今の生活スタイルを改める、今の節電でありますが、あまりにも日本は電気を無駄荷しすぎていないか。こういうことを一つ一つその気になれば取り組めると思っています。
  今回のような場合に福島原発の事故は、決して爆発ではない、 クーリングができなかったと言うことで、起こっているわけですから、やはりまだまだ人類は、原発を制御できない状況にあるわけですから、この辺をしっかり考えていくべきだ。
  私は日本に帰って10年過ぎますが、10年前ぐらいからもう代替エネルギーのほうにお金を政府がシフトしていたらもう少し何か出てきたのではないかと思っています。

   


 

 

 

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7月29日(金)  

 「私は、日本という国が心配、危惧しています。」 
    

  

 ローカルマスコミ紙が、昨日の菅谷市長の最初のスピーチの全文を掲載した。
  関係者に聞くと、プレスにはあらかじめスピーチ予定原稿が配られ、記者が菅谷市長の発言を慎重に聞き、修正をして、掲載したという。  
  昨日は菅谷市長はその後、参加者の質問に答え、 3回の発言をしているが、私の方からはとりあえずそのうちのはじめの2回の発言について、ほぼ全文を公表したいと思います。  
  (あくまで、文責は私にあります。間違っていた場合は、後刻訂正したいと思います。その辺をあらかじめお断りしておきたいと思います。)

 質問に答えての1回目)
  原子力産業 それに付随するリスクで、どのように考えるかと言うことですが、私は、今回は医療者の視点からということで、話をさせてもらうわけですが、二社択一と言うきわめて限局的な形になりますけれども、 われわれは 産業経済を優先するのか、あるいはいのちを優先するのか  それを考えなければいけない時代が来ている。 人類においての一つの岐路だと思います。 もし、産業経済が重要であると言うことであれば、それぞれで進めていただく。 しかし、そのときには、一番大事な 安全性をかなり高めていただかないと今回のような、チェルノブイリ あるいは 福島のような、まだ結果が何もわかっていない。 これから何が起こるかわからない。 5月のネイチャーでも チェルノブイリ のことに関しては、さまざまな教訓がこれから得られるだろう。 そういう意味では、 チェルノブイリは結論が出ていない。 そのときに福島が起こっている。 ですからチェルノブイリの教訓を語るには早すぎる  結果が出ていない 改めて原子力産業ということには、私は医療者として、あくまでも私はメイヤーですけれども、この際医療者として、考えるならば、出来れば 命を大切にするような方向をわれわれは、勇気を持って、そして足を踏みとどめて、考え直すときが来ているのかなと思っています。

 質問に答えての2回目)
  (二者択一に関わる)質問ですが、 これは大変難しい問題で、哲学に絡んでくる問題だと思っています。 ですから命と産業、メイヤーの立場で言うと産業と言うのは、大事だというのは良くわかっていますが、しかし、私は3月11日の事故を契機として、日本の再生を考えなければいけないと。 これはある意味では、生きるということはどういう意味を持つのかというところから入っていかないといけないのではないかと思っています。 ですから、福島の場合でも、あの事故によって避難された方が初めて、言っていますよね。 最初はやっぱり、原子力で補償をもらってよかったけれど、しかし、実際に被害をこうむったときに、あのときにわかっていたら私たちは、・・・  あれが人間の姿だと思っています。 人間の幸せとは何かということを 改めて日本自身が考えて、日本はこれからどこへ進もうとしているのか ということを政府を含めて、国民みんなが考えなければいけないのではないか 私は、日本という国自身がちょっと心配であると、危惧しています。  

 尚、「被曝」に関わる部分に関しては、いずれも割愛してあります。

 今後さらに続く)

   


 

 

 

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7月27日(水)  

 2つの「安全神話」による思考停止 
    

  

 第23回国連軍縮会議in松本が開会した。  
  9時30分から時間通り開会式が始まり、菅谷昭市長の開会発言の後に、田上富久長崎市長は次のように歓迎の挨拶を行った。

  「今年3月11日東日本大震災が発生しました。 それに続く原子力発電所の事故は、『ノーモア ヒバクシャ』を訴え続けてきた長崎の市民にも大きな衝撃を与えました。 被爆国日本でなぜ放射線によって苦しむ人々を再び生むことになってしまったのか。 私自身も今、自問自答を繰り返しています。 もし、日本の原子力発電所は安全であるという神話があり、それが多くの日本人を思考停止にさせていたとすれば、核兵器についても抑止力という脅しは有効であるという神話、核兵器は使われることはないという神話があり、それが世界の多くの人々を思考停止にさせてるのではないか。 しかし、福島の原発と同じように 取り返しのつかない悲劇が起きてから神話であることに気がついたのでは、おそい。 原発事故により放射能のもたらす恐怖について、理解がすすんだ今こそ核兵器の危険性についても、しっかり伝えなければならない。」

 以下、全文については、ここをクリック  

 この後、IAEA国際原子力機関事務局長天野之弥氏の基調講演が行われた。

 次回に続く

   


 

 

 

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7月25日(月)  

 もう一つの感動の場面   サーカー女子W杯ドイツ大会 
    

  

 今日のしんぶん赤旗の「潮流」が、タイトルの内容で、宮間あや選手のことを紹介した。

 それについては、ここをクリック  

 知らなかったことなので、「YouTube」で流れている映像をいくつか確認してみると、確かにPK戦が終わった後にアメリカ選手に歩みより、抱擁して一人ひとりの健闘をたたえていた青いユニフォームの選手を一瞬だが確認できる。

 たとえば、 この画像でも、「2:52」の時点で確認できる。
  また、夜のNHKの特集番組では、さらに別行動をする宮間選手を確認できた。

 サッカーでGKをやっている三男は、このことを知っていたらしく、「潮流」を改めて読んで、「うんー いい話だ」とコメントした。

  アメリカ選手のコメントも実に味わいのあるものだ。

   


 

 

 

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7月22日(金)  

 電力業界から買収されてきた大手マスコミ 
    

  

 「福島原発事故から何を教訓として引き出すか。」
  志位委員長が、20日、外国特派員協会で行った講演と一問一答の詳細が本日付のしんぶん赤旗に掲載された。

  「きょうは、三つの角度からお話をさせていただきたいと思います。」と切り出し、以下の3つの教訓を述べている。

 第一の教訓は、「原発は安全」とする「安全神話」こそが、最も危険であるということが証明されたということです。

 第二の教訓は、原発という技術のもつ「異質の危険」が、原発事故をつうじてはっきりあらわれたということです。

 第三の教訓は、なぜ日本のような世界有数の地震・津波国に、まともな安全対策もなしに、原発が林立するようになったのかという問題です。私は、その根底には、日本の政治の二つの歪(ゆが)みが横たわっていると考えています。

 そして、

 「原発から撤退するたたかいは、日本の政治の歪みを正すたたかいにもなります。財界が中心にすわった「原発利益共同体」="原子力村のペンタゴン"を解体するたたかいになります。エネルギーの対米従属をあらためるというたたかいでもあります。」

  と講演を結んでいる。

 詳細、全文は、ここをクリック

  "原子力村のペンタゴン(五角形)"とは、財界、政界、官僚、御用学者、一部メディアによる"ペンタゴン"ですが、 昔から、「ちょうまいよみ」と言われてきた「朝日」、「毎日」、「読売」、の三大メディアが、「広告料」によって電力業界から買収され、"ペンタゴン"に加わっていく経過の部分は、実に興味深い。

  ぜひ、全文をご覧ください。

   


 

 

 

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7月21日(木)  

 「丸庵」はどこに?    「おひさま」番外編 
    

  

 「どうせ私は狸の置物ですから・・」
  ご存知「おひさま」の今日のせりふだ。

 「おひさま」効果で、安曇平は観光客が増えていた。
  6月初旬、義父の七回忌で小谷村に行ったときの帰途、安曇野市のわさび田周辺の混みようはかなりのものだった。

 空からの、おひさまが輝き効果を実感したそれからまもなくして、地上での大きなアクシデント。  
  上高地への道路の土砂崩れと「松本城にヒビが入った」ということで、「松本城は見学できるのでしょうか?」の問い合わせが寄せられ、少し観光客の足踏みがあったようだが、現在は、順調のようだ。  
  一時期、ほんの一時期テーマメロディに歌詞がついたが、私的には、すぐに戻ってほっとしている。

 ところで、「丸庵は現在の市内のどこにあるのか?」。
  このことを追求(?)しているブログが、ある一つの結論をづけを行った。

  「丸庵」はいまの県1丁目1番地付近にあった。

 そのブログは、ここをクリック

 このほかにも、このブログは、この間、地域名、のれんの向き、あがたの森の撮影での時間差による不思議 など、実に興味深い内容を発信している。

  「おひさま」とこのブログが、今の私の楽しみの一つとなっている。

   


 

 

 

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7月19日(火)  

 「国連軍縮会議in 松本」 詳細日程が発表される 
    

  

 第23回国連軍縮会議の初日27日分の「傍聴券」が返送されてきた。
 実は、先日28日、29日分は送られてきていたので、初日ははずれたかと思ってあきらめていた。

 いよいよ、一週間後に迫った。  
  既に、松本市の公式HPで、3日間のプログラムが発表されていたが、その詳細(7月15日現在)を手に入れることが出来た。
   それについては、ここをクリック

 会議そのものが注目されるわけだが、2日目、28日の午前に、菅谷昭市長の「原子力安全と医師の視点」のスピーチが予定されている。

  この国際会議は、傍聴者にもすべて同時通訳のイヤホーンが渡されると言う。

   


 

 

 

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7月18日(月)  

 「(松本震災)被災住宅補助制度の内容を早く詳しく明らかにして欲しい!」 
    

  

 昨日に引き続き、松本震災の被害者を訪問する中で、いろいろな要望が寄せられた。

 1つは、市内の業者にお願いしたが、「仕事がいっぱいで、すぐには出来ない。」と言われて困っている。
  2つは、台風シーズンが目の前なので、写真を撮らずに急いで修理を終えてしまった。  この場合は適用できないのでしょうか。
  3つ目は、業者の方からの相談でもあったのだが、とにかく必須書類のリスト、制度のスキームの詳細を早く明らかにして欲しい。

 など、「広報まつもと」を見ての相談だった。

 また、まだ「広報」が届いておらず、「制度」を知らない人も数多くいた。
  確かに、今度の「住宅リフォーム助成制度」の形がまだ明確になっていない中、「地震による被害にも適用を検討」と方
向性が出されていることによる期待と戸惑いからくるものだ。

 既に述べたように、「住宅リフォーム助成制度」の制度の詳細は、9月議会で、補正予算も含めて、明らかになる。
  でも、待ってくれないのが今度の地震の被害の修復だ。  
  少なくとも、「補助制度」を表明した以上は、その制度に該当する工事だが、書類等の不備で適用にならないようなことは避けなければならない。  
  せっかく、行政側関係者のご苦労があっても、適用外の市民が出るようでは、こんなに両者にとって不幸なことはない。
 大きな台風も近づき、雨も心配、ブルーシートによる応急対応では、風による二次災害の心配だ。  

 8月9日には、臨時会が開かれる。
  これでは遅いかもしれないが建設委員協議会を開き、少しでもこうした市民の皆さん、業者の皆さんの疑問、要望を伝え、期待に応えられるような取り組みを準備したい。  

 ご意見、ご要望をぜひお寄せください。

   


 

 

 

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7月17日(日)  

 喜ばれている 「住宅リフォーム助成制度」 
    

  

 「広報まつもと」の災害特集号(7月15日発行)が配布されはじめた。  
  まだ手元に届いていない地域もあったが、本日訪問した地区では、「被害を受けた住宅の修繕について」の部分が話題となっている。  

 それは、13日の建設委員会へ報告があった中身より、「助成を受けるためには『り災証明書』が必要になります。」 より踏み込んで文書になっている。  

 「裏の壁に亀裂が入った。1階から2階までなので、足場を組まなければならなく、費用が心配だった。」
 「玄関の入り口の部屋の壁がずれてしまった。」
 「階段に壁が崩れそうで、2階に上がるときは『注意を』の張り紙をしてあります。」
 「瓦が崩れて、今度はスレートにしようと思う。」
 「築100年の家の屋根がだめになった。」  

 など、松本震災の実態が明らかになり、助成制度が喜ばれている。  

 地震で被害を受けた建物への自治体の助成制度は、市レベルでは松本市が全国でも初めて(?)ではないか。  
  既に、先週のしんぶん赤旗日曜版(7月10日号)には、宮城県・柴田町のことが記事になり、近隣3町でも同様の制度として、

 大河原町(補修工事費20万円以上なら20%の補助 上限10万円)
 村田町 (補修工事費10万円以上なら30%の補助 上限10万円)  
 富谷町 (改修工事費中10万を越える分については半額補助 上限10万円)

 が紹介されている。  

 宮城県・柴田町の制度については、 ここをクリック  
 柴田町の場所は、ここです。

 松本市で、この制度を受けるには、「り災証明書」に加えて、「改修前後の写真」も必要となることを住宅課と確認した。
  その他に必要な書類についても早く発表することが必要だ。  

   


 

 

 

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7月15日(金)  

 心配される小中学校への暑さ対策 
    

  

 毎日本当に暑い日々が続いている。
  天気予報では、昨年以上の猛暑と言われてきたが、実際にその通りの毎日だ。
  実に心配なのは、昨年話題にした保育園も含めた小中学校の暑さ対策、最低限の策としての扇風機の配置のことだ。  

 福島原発の事故に伴う「節電」のキャンペーンで、今年は昨年以上に「扇風機」が引っ張りだこだという。  
  教育委員会に確かめたところ、案の定、既にある小学校で、注文を考えたところ、「品が間に合わない」となり、困っているとのこと。  

 昨年の段階では、「今年の暑さは例外だ。」と言われていたが、「福島原発」は「想定外」としても、何とか対策をとらないといけない。  

 昨年取り上げたときの日誌は、以下をクリックしてください。

  ・9月21日
  ・9月15日
  ・8月28日  

 週明けになって、実情の調査も含めて対策を考えたい。  

   


 

 

 

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7月14日(木)  

 市内の放射性量と放射性物質の測定 
    

  

 福島原発事故の拠る放射性物質の拡散、汚染は、まさに地球規模に広がっている。  
  関係機関のシミュレーションによる太平洋汚染の様子は、数値による補整を加えたとしても、その画像の色合いも手伝って戦慄を覚える。  
  加えて、空間汚染と降雨が絡んでのいわゆる「ホットスポット」の存在も驚きだ。  
  既に、同心円によるリスク範囲の概念は崩壊し、県下でも東北信地方に、たとえば下水道汚泥での測定結果に現れているように、でも中南信は大丈夫ということにはならない。  

 農産物は大丈夫かという疑念は、消費者側だけでなく生産者にとっても生業として実に緊急の課題だ。  
  現在、松本市の測定はどうなっているのか。
  改めて調べてみると 先ず、放射線関係の測定に関しては、 放射線関係の部分をクリックすると市内の「空間放射線量測定結果」「下水道汚泥の検査」などを確認することが出来る。

 県が行っている土壌調査に関しては、農用地土壌及び牧草の放射性物質の測定結果も出ているが、ご覧になっていただければ明らかですが、松本市の分は、4月下旬のデータでは明らかになっていない。(調査されていない。)
  県の放射線等に関する情報 についてはここをクリック    

 いわゆる風評被害との関係だけでなく、実際にリスクのことを考えても、行政や東京電力の対応の遅れや怠慢との関係で、既に市民団体、NPOが独自に放射能測定器を購入しての市民測定所の運営を始めているところも生まれている。

 たとえば、それについてはここをクリック  

 松本市としても、現在までの対応でいいのか。
  JAとの連携も含めて、農用地土壌のみならず農産物、食品そのものの安心を担保できる対策が必要になる。  
  内部被曝のリスクを少しでも下げる意味からも重要だ。  

 先ずは、県の調査で、4月下旬以降の最新の調査結果はないのか。
  土壌では、朝日村の結果は出ているが、市の危機管理室には問い合わせをしたが、たとえば 波田地域の検査を求めるなどの市としての県への対応が必要だ。  

 また、希望する市民には貸し出しできる測定器の設置も松本市としても求められる。  

   


 

 

 

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7月13日(水)  

  「住宅リフォーム助成制度」は9月から実施へ
           今回の地震による被災住宅修繕も助成の対象として検討    
               
    

  

 日本共産党松本市議団が今年の2月定例市議会で提案、制度の創設が約束されていた「住宅リフォーム助成制度」は、9月議会に予算を提出し、議会で可決後実施されることが、本日開かれた建設委員協議会で報告されました。
 また、今回の地震により被害を受けた住宅の修繕に関しても、この「住宅リフォーム助成制度」を踏まえて検討していること。
  具体的には、すでに修理が終わっている工事、今後9月議会以前に行われる工事に対しても、さかのぼって適用する(遡及効)方向での検討が行われていることが表明されました。

 制度の概要は、

 工事費が5万円(税込)以上であること。 助成金額は、対象工事費の20% 上限額10万円(多世代同居に関わる増床、増築又は設備の増設の場合は、限度額20万円)

 対象となる工事は、

 (1)既存住宅の増築、一部改築工事
 (2)屋根のふき替え、塗装、防水工事
 (3)外壁の張替え、補修、塗装工事
 (4)浴室、台所、トイレ等水まわりのリフォーム (ガスレンジのみの設置、洗浄機能付便座のみの設置など機器の取替えは対象外)
 (5)給排水衛生設備、換気設備、電気設備、ガス設備工事
 (6)部屋の間仕切り変更、内装工事
 (7)バリアフリー化工事 (別に福祉関係等で補助を受けているものは対象外)
 (8)断熱改修工事  など

 注:(1)又は(4)の工事で、増床、増築又は増設工事となるものについては、多世代同居に係る住宅改修の助成対象となります。

 また、対象とならない工事例は、

 (1)車庫、倉庫、物置、店舗、工場、事務所のリフォーム
 (2)門扉、ブロック塀、エントランス等の外構工事
 (3)植樹、剪定等の植栽工事
 (4)雨水浸透ます、雨水タンク設備の設置工事
 (5)下水道、浄化槽等の設置・配管工事
 (6)太陽光発電・太陽熱利用設備の設置工事
 (7)防犯機器、防災機器、給湯機器、通信機器等の設置工事
 (8)ハウスクリーニング、排水管等の清掃
 (9)シロアリ駆除等の消毒・薬剤散布
 (10)公共工事の施工に伴う補償費の対象となる工事
 (11)エアコン等、電化製品等の取付けのみの工事など

  という内容です。  

 委員会の議論の中では、 「1住戸に対し、一回限りの助成とします。」となっている点に関して、

 この助成制度本来の「住宅の長寿命化、多世代同居に係る住宅改修の促進」ということを考えるならば、今回の松本震災に関わっての修繕は、いわば、急遽の「復元」の内容となるため、別枠として考えることが必要ではないか。

 と提案したところ、 「そうしたことに関して、内部でも議論があった。提案、ご意見として受け止め検討してみたい(主旨)」との答弁がありました。

 申請受付については、
  申請書の受付は工事完了後とし、申請者は工事完了後3週間以内に申請書に必要書類を添えて、住宅課に直接持参。
  と言うことになります。

 既に、屋根瓦の工事を行っている方は、工事施工前と後の写真、請求書、領収書等の必要書類を保管して置いてください。  

   


 

 

 

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7月11日(月)  

 民法717条(土地の工作物等の占有者及び所有者の責任) 
    

  

 「瓦の見積もりで、100万円、瓦が落ちて、隣のお宅の車の修理代が90万円を越える。」  
  今回の松本南部地震の結果、寄せられている相談の典型例だ。

  一つは、被災補助制度はありませんか。
  もう一つ、2番目は、民法717条に関わり、震度5強の場合の、隣のお宅への補償はどうすればいいのですかという内容。  
  この件で市役所へ電話をしたが、「廻された」という苦情も寄せられている。

 1つ目の被災補償については、残念ながら現在の制度で、使えるものは、「災害弔慰金」制度ぐらいだが、該当するケースは半壊以上の家屋が対象となる。

 「災害弔慰金」制度については、先ずここをクリック  

 次に 用語検索 を選択  「災害弔慰金」と入力してください。

 最後に、「松本市災害弔慰金の支給等に関する条例」を選択してください。

 
  残念ながら、今回の4000を越える被害のすべてを補償する内容ではない。
  そこで、考えられるものとしての住宅リフォーム助成制度が考えるのだが、それについては、13日の建設委員協議会に報告される予定になっている。  
  議会でのルールとして、3日前までには、議題に関する資料は、事前に発表されることになっているのだが、今回の場合は、「当日配布」となっていてその内容がわからない。  

 もう一つの民法717号に関してだ。

 (土地の工作物等の占有者及び所有者の責任)
  第七百十七条  土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を賠償する責任を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。
  2  前項の規定は、竹木の栽植又は支持に瑕疵がある場合について準用する。
  3  前二項の場合において、損害の原因について他にその責任を負う者があるときは、占有者又は所有者は、その者に対して求償権を行使することができる。

 WEBで調べてみると、

  「工作物が通常備えているべき安全性の欠如とは、通常予想される危険に対応した安全性を指します。 ですので、異常な自然力(不可抗力)により生じた危険に対する安全性まで備えている必要はありません。  本件のように、地震によって屋根瓦が落下し他人に損害を生じた場合には、もともと瓦が落ちそうであったということでない限り、「設置または保存に瑕疵がある」とはなりません。  
  したがって、相談者は、法律上お隣の駐車場の屋根の損害賠償をする必要はありません。」

  と書いているものもありますが、それでも、

 「本件は天災によって起きたことですので、相談者が法律上責任を負うことは無いといえます。しかし、ご近所付き合いのことですので、なるべく誠意を尽くされるのがよいと思います。」  とあり、いずれにしても最後は話し合いで決めることを勧めている。  

 震度5未満の場合は、「損害賠償の必要がある」が、「5」以上なら大丈夫との話もあるが、震度によって決まると言うことは、正確ではないことがわかる。  

 最近では、既に震度5以上の地震が頻発し、予想もされている中で、それ対し事前に備えるべきだと言われていることもある。  

 最終的には、関係者との話し合いが結論のようだが、そうした相談の窓口がやはり必要だ。  

 いずれにしても日ごろからの危険回避、安全確保が重要だ。  

   


 

 

 

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7月8日(金)  

 2011国民平和大行進 in 松本 
    

  

 1958年にはじまり今年で53年目を迎える国民平和大行進。
  私も議員に初当選して以来、毎回取り組み、今年でちょうど四半世紀となりますが、松本市でも昨日から今日にかけて行われた。

 半世紀以上ににわたり核兵器廃絶を訴えながら、全国各地から8月の広島・長崎にむけて歩き続けてきているこの平和行進、現在では、全都道府県と8割をこえる市区町村を行進し、毎年10万人の人々が参加する国民的行動となっています。
  長野県を通るコースは、北海道の礼文島を5月8日に出発し、本州の日本海側を通り新潟県から7月1日に引き継がれ、13日に山梨県に引き継ぐ13日間にわたって行われます。
  県下15の出発点からの支線コースが幹線コースに合流し、昨年は78自治体中74の市町村を行進し、延べ4000人以上の人が参加しています。
  通過する多くの自治体からは激励のあいさつや連帯のメッセージ、ペナントへの賛同が寄せられ、松本市でも昨日、実行委員長の平林今朝治さんとともに、市長、議長、教育長さんを訪問、菅谷市長から預かったメッセージは、本日10時半から松本城公園で行われた出発式の中で披露されました。

 今年は、3月11日、東日本を襲った巨大地震と津波、そして深刻な原発事故の被害がいまも続いている中での行進、核兵器廃絶とともに震災被災者支援、原発事故をくりかえさせないために、原子炉の総点検、さらに原発に頼らない自然エネルギーへの転換を訴え、歩いています。
  参加者のゼッケンの中には、「核兵器廃絶」とともに、「脱原発」の言葉が書かれています。

  

 また、さらに松本市では、7月27日〜29日に「第23回国連軍縮会議」が開催される。
  「第23回国連軍縮会議in松本」については、ここをクリック

 菅谷市長が特別スピーチを行う予定になっていますが、その発言の中身も注目されます。  

   


 

 

 

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7月6日(水)  

 「松本市住宅リフォーム助成制度」の「報告」に期待する 
    

  

 7月1日に行われた議員全員協議会で、坪田副市長は、私の質問に対し、概要次のように答弁していた。

  「議員の言うとおり、地震災害の規模とすれば、松本市のわれわれの記憶の範囲では、最大のものであると認識しています。  この中で現場の職員は多くのことを学んでいるはずです。 提案されていることも、考えていることばかりだと思います。  具体的にお答えすることは出来ないことばかりですが、これを契機として、ご指摘のことについては、今後、もしおおきな地震が来たときには、対応できるように、・・ いくつかご指摘いただきましたが、災害を契機に制度もそうでありますが、充実させていきたい。」

 5日に行った申し入れと重なる内容の提案を行ったわけだが、その場での具体的に答弁はなかったが、「制度の充実を」述べていた。  

 そんな中、来週の13日(水)に建設委員協議会の開催通知が届き、その中に、報告事項として、「松本市住宅リフォーム助成制度について」の項目が入っていた。  
  今回の被害についての公的助成が他にないか調べてみたが、「震度5強」では、災害弔慰金の制度も残念ながらほとんど該当しない。  
  私たちは、今回の屋根瓦などの被害に対してこの「松本市住宅リフォーム助成制度」の遡及効扱いを提案しているわけだが、ぜひそんな中身を期待したい。  

 【遡及効】そきゅうこう〓法律の効力がその施行以前に生じた事項にまで及ぶこと。  

 ところで、今回の「震度5強」、専門家の間で、それ以上の揺れではなかったかの見解が出されている。  
 確かに地域を廻ってみると「それ以上」を確認できる場所もあり、私もそう感じていいた。
 そして、遠くない将来に、さらに大きな地震が来る確率が高まっている。

  いろいろな教訓を早く引き出して、「災害に強いまちづくり」、「福祉と防災のまちづくり」が必要だ。  

   


 

 

 

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7月5日(火)  

 松本市南部を震源とする地震と震災に関する申し入れ 
    

  

 朝6時半ごろ電話が入った。
  「昨夜の雨で、雨漏りがする。瓦はなんともなかったのに。私一人ではなんとも出来ない。」 という内容だった。  
  高齢者のご夫婦で、奥さんが認知症の旦那さんを介護しながらの生活だという。

 今日は、午前中、表題の「申し入れ」、午後は長野で会議の予定だったので、とりあえず、市の関係者に対応をお願いして、夕方訪問した。  
  早速、市の関係者が訪問、ブルーシートと安心を届けて対応してくれたことがわかって、私自身としてもほっとした。
 玄関は片付けられていたが、2階は水浸しのままだという。
 地震後、本格的な雨が降ったのは初めてだったので、他にもそうした例がないか心配だ。  

 予定していた申し入れ文書に、早速その項目も入れることにした。

 午前中、危機管理室長に対して行った申し入れの全文は、ここをクリック  

 今回の申し入れは、先日の1日の議員全員協議会の場での発言、その後の市内の状況把握の中で確認したことで、既に口頭では市の各部署にお願いをしてあったものも含めてまとめて申し入れた。  
 罹災証明書の発行に関しては、昨日お願いしてあったが、申し入れの前に担当者から 「HPに掲載することにしました。」とのうれしい話も寄せられていた。  
  それに関しては、ここをクリック  

 それにしても、市内のすべてを回ることは出来ないが、ブルーシートが南のほうではかなり目立つ。  

 

 写真は、高層団地から双葉町を写したものだが、市内を上空から見ることが出来れば、「ブルーシート」はかなりの数になるのだろう。  

 申し入れの中には、「『住宅リフォーム助成制度』の前倒し実施、遡及効扱い」を改めて書いたが、是非9月議会待ちでない対応が必要だ。
  「総合相談窓口の設置」も急務だ。  

   


 

 

 

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7月4日(月)  

 建物被害、約4000棟に   松本震災(その4) 
    

  

 松本市が、ローラー作戦で市内状況を調査した結果が、本日午後5時半から行われた災害対策本部会議で明らかになった。
  昨日日誌で紹介したように、3日午後7時時点で3592棟だった建物被害が、さらに増えて、3928棟となった。
  地区別の棟数は、市のHPで発表されている。 それについては、ここをクリック

 地区別世帯比率(%)をグラフにしてみた。

 

 地区別で見ると、芳川、寿、島立、鎌田、笹賀の順で被害割合が大きいことがわかる。  

 ところで、2日付け市民タイムスに、6月29日〜30日の一連の地震の震源域の地図が掲載されている。
  (松代地震センター元所長で産業技術研究所の石川有三研究員や信州大学の角野由夫教授の分析)  

   

 震源域と震度だけで、被害の分布が決まるわけではないが、一定の関連性を確認する頃ができる。  

  でも、今回の被害調査には、部屋の中の被害などは数字上カウントされていない。  
  集合住宅の上階からの水害などは、これも被害に今のところ数えられていない。  
  日々の市民生活との関係で、震災の実態をさらに掌握し、必要な対策が求められる。

 次の写真は、通学路の塀が倒壊したものです。

  

  つっかえ棒の向こう側に倒壊しているのがわかりますが、右がその写真です。      

 これは、鎌田小学校への通学路の一つで、これまでもその危険性が言われていたところですが、今回写真の通りあるスパンは完全に倒れてしまった。  
  こうした場所市内各所に見られる。
  個人の責任だけでなく、補助制度を設けて、通学路の安全確保が必要だ。  

   


 

 

 

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7月3日(日)  

 被害が拡大    松本震災(その3) 
    

  

 建物被害が454棟(7月1日発表)から、2日時点で3214棟、3日午後7時時点で3592棟になったという。
 時間が経つにしたがってその被害は拡大している。
  「過去最大」規模の地震の被害も、文字通り過去最高となっている。

 昨日に続き、今日も被災地域を回って歩いた。  
  発表された「震源域」の通り、市内南部の被害が大きいことが改めて確認できる。  

 11階建ての高層マンションでは、写真の通り玄関にヒビが入り、水周りの配管が損傷し、上階から水漏れがあるという。

    
  高層住宅の水漏れは、双葉町でも確認でき、昨夜まで、実家に避難していたという方もいた。

  お墓の被害は、並柳、井川城、笹部、等で確認できる。

   

 墓誌の倒壊が目立つが、右の写真は、接着面からではなく、石がはがれ折れている

 

 

 土日ということで、破損した食器などの片付けが進み、ゴミの集積場が山のようだ。  
  エコトピア山田へ瓦礫を捨てに行ったが、「もう少し手続きを簡素に出来ないか」と搬入に時間がかかったことをいわれた。

 下の写真は、前市長宅の門柱です。久しぶりにお話をしてきました。

 

次の写真は、赤羽前議長宅の農業倉庫です。

 

  

 右隣に立派な土蔵があるのですが、左側の倉庫は、地震の際、土蔵にくっつくほどゆれたそうです。
 写真右は、土台を踏み外した壁を内側から見たものです。
 この写真を撮っているとき、大きな揺れが来て、赤羽前議長とともに飛び跳ねてこの建物から避難しました。お互いの必死な表情に、後で笑い合いました。   

 

 


 「片付けボランティア」の方の奮闘で、部屋の整理が進んでいるが、でも絶対的に手が足りないとのことだ。いずれにしても被害が大きいことがわかる。    

 明日、議員団会議を開催し、整理して申し入れを行いたい。  

   


 

 

 

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7月1日(金)  

 「まったく、話が合わない」   松本震災(その2) 
    

  

 昨日発生した長野県中部を震源とする地震の被害状況を報告する議員全員協議会が開かれた。  
  今度の地震が、
  地震規模 マグニチュード 5.4
  震度   5強 (松本市丸の内)
  と、その数字からして、近年では、松本市にとってもかなり大きな「過去最大」規模の地震であったことは間違いないのだが、どうも他の議員や理事者との間に認識の差を感じた。  

 報告された被害状況も、
  1、人的被害 13人(骨折5人 打撲等8人) (本日10時00分現在)
  2、建物被害             (昨日20時00現在)
   @ 全壊 0
   A 半壊 0
   B 一部損壊 199
   C 瓦及び塀破損  55
   D 瓦のみ破損   168
   E 壁のみ破損    32
      合わせて、454棟  と、集約時間が早かったこと、被害が全市的でなく地域差が大きかった今回の特徴もあって、外目に見るとあまり大きな被害でないと錯覚する人がいても仕方がないのかなとも思える会議内容だった。  

 会議の中で、一人の男性(44歳)の遺体が10時07分に発見されたという報告もあったが、私たちとしては、今度の震災は過去最大級の規模と被害であり、松本市民にとっては新たな経験・体験であったことを先ず踏まえることの重要性を指摘し、なおかつ、現に起きている被害対策・避難対応も含めた今後の危機管理について、既に他の議員が質問した点を除き、いくつかの点を質した。  (順不同)

 1、 瓦の破損対応では、ブルーシートが不足していた問題と今後備蓄項目に加えること。また屋根の修理業者の紹介、そして実施することが決められている「住宅リフォーム助成制度」の前倒し実施、遡及効扱いの提案。
  2、 改めて、すべての学校の通学路上の塀の安全確認。
  3、 一人暮らし高齢者などへの片付けボランティアの派遣。
  4、 今回の地震の震源地が明確でない中、今後の松本地域で起きると予想されている地震に関して、専門家集団による検討会議の速やかな開催。
  5、 被害を受けた建物の税の減免の今後の対応。
  6、 住宅耐震診断と耐震化工事の促進。  

 しかし、それに対し、議長が「今日の会議は被害の実態報告を受けるための会議ですので、今後の対応に関する質問はまた別の機会に(主旨)」と言うことで、答弁をさえぎる運営が行われ、他の議員からも、「それは一般質問でやることだ。」との発言も飛び交い、結局、理事者からの答弁はなかったものがあったことは実に残念な事態だった。

 市内の地域によって被害に差があることで、今度の震災の規模や実態を正確に把握できていないことから来る「話が合わない」無理からぬ結果だったということを知らされたわけだが、それにしても後味の悪いものとなった。  
  直ちに対応が求められることもあっただけに、議会としては自らの役割を狭めてしまうことは、実に情けないことだ。

 副市長は答弁に立ち、「今度の震災を過去最大のものと受け止めております。」とだけ述べたが、でもそれは結局他の答弁は必要なしということにつながってしまったと言える。  

 昨日もいくつか写真で現状をお伝えしたが、今朝と議員協議会終了後の取材分を合わせて、以下ご紹介します。

 

 2枚とも松本城の内部です。

 

 南松本 県営住宅                出川の通りに面したお宅の門柱

 

 

 以上4枚は、いずれも多賀神社です。

  今後、時間が経つにつれ、さらに震災の深刻さが内容としても数字的にも明らかになると思う。

  改めて、今度の事態を受けて、議員団として市への申し入れを実施したいと思います。  

   


 

 

 

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