7月30日(土)  

  梓川 「北北条の枝垂れ桜」 危うし   


 先日の大雨で、梓川北北条の枝垂れ桜の大きな枝が折れてしまい、このままでは町会でも管理ができず、切らざるを得ないのではないか心配という声が寄せられた。
  週の最初に、直ちに、梓川支所長に対策を申し入れた。
  支所では、現場を見て、樹木医の診断を受けることまで対策を取ってくれた。
  私としても、現場を見る必要があったので、松本市梓川・波田町合同水輪花火大会の開会式の前に、現場に飛んで、写真を撮ってきた。  

 撮った写真は、ここをクリック

 写真を見ていただいて一目瞭然、実に大規模に枝が折れている。
  そして幹も、いわゆる「うろんこ」の状態で大きな穴が開き、幹を押すとやわらかい。
  このままでは、この古木も朽ちてしまいそうだ。

 4月の梓川選挙の時に日誌にも登場させたのが、この北北条の枝垂桜をはじめ、梓川地区にはいくつもの有名な枝垂桜がある。   
  4月の日誌は、ここをクリック

  そして、この風景は、いわば梓川を代表するもののひとつだ。
  合併して最初に行なわれた「市長と語ろう会」でも、枝垂れ桜の保存を求める要望が出されたし、前村会議員の三村さんも村の議会で、この問題を取り上げてきている。
  是非、保存に向けての対策をこうじて欲しい。

  さて、波田町との合同で行なわれる松本市梓川・波田町合同水輪花火大会。
  梓川の梓水苑と波田町の扇子田公園の間の、梓川の中州から打ち上げられる花火。
  この松本平では一番早く行なわれる花火だ。
  そして、実はこの花火は、我が家のベランダからも、かなり音はずれるが見ることができる。  

 今回は、その開会式に出席してきた。  
  実は、この水輪花火大会の「水輪」は、もちろん「すいりん」と発音し、梓川の水面に映る花火の姿を水輪と称して名前がついたわけだが、実はもうひとつの意味があるという。
 「スイ」は、波田町を代表するスイカの「スイ」。  
  では、「リン」は?
  というと、もうお分かりの通り、その「リン」は、梓川のリンゴの「リン」という語呂合わせがあるという。
  なるほどと感心させられた。  
  波田町の役場から、梓川を渡る橋をご存知でしょうか。
  その橋の欄干には、波田町側にはスイカが、そして梓川側にはリンゴがついていることで有名だ。
  是非、この橋も渡ってみてください。

 実は、今日は四賀地域でも、夏祭りの行事が行なわれた。
  都合でそちらには参加できなかったが、合併しても、こうした地域の行事は大切にしたいものだ。



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7月28日(木)  

  松本市内 中学校の教科書の選定作業が終了   


 来年度の中学校の教科書を採択する松本市の教育委員会が、午後開かれた。
 栃木県の大田原市が、先日全国で初めて、中学校教科書に、「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史と公民教科書(扶桑社)を採択して、マスコミ紙上でも問題になっている。
 
  松本市は、どうなるのか。
  扶桑社の教科書は採択されるのかどこでも関心事だ。

 教育委員会終了後に、関係者に聞いたところ、マスコミの取材は、どの社からもなかったという。
  逆に言えば、マスコミの「ニュースにならない結果」だったという事だ。
 そんなためか、すでに筑北関係の教育委員会では、26日に採択されているのに、マスコミの「抜き」報道も未だにない。

 小中学校の教科書採択の仕組みは、少し説明が要る。
  まず、都道府県教育委員会から、教科書選定に当たっての資料提示が各市町村教育委員会に行われ、各教育委員会から委嘱された選定委員で、採択地区協議会が設けられる。  
  長野県の場合は、長野県下、15ブロックに分けた15の採択地区協議会が設置され、 松本市の場合は、松本・塩尻・東筑摩郡のブロックで、「松塩筑小学校中学校教科用図書採択研究協議会」を設置し、その下部組織として、70人の調査研究委員会を設置、各教科毎に教科書を選択する。  
  今年、この70人による会議は、4回行われ、その結果を、7月25日の第2回「松塩筑小学校中学校教科用図書採択研究協議会」で確認し、各教科ごとに選定した1社を、市町村教育委員会に答申・報告し、各教育委員会のすべてががそれを採択して、初めて、このブロックの小中学校の教科書が決定される。
  (松本市・山形村・朝日村の組合立の鉢盛中学校の場合は、対応する組合の教育委員会で採択する。)  

 よって、ブロック内すべての関係教育委員会が、「同じ結果」を採択して初めて教科書が「決定・発表」されるという段取りだ。
 だから、このブロックでは、最終が8月5日の塩尻市の教育委員会が採択して初めて、松本市も発表という事になる。
 そうでないと、その「全教育委員会一致のシステム」からして、先に委員会を終わったところの結果が発表されてしまっては、そのシステムが成り立たなくなるからだ。  

 少し、首を傾げたくなるところだが、そんなこともあって、松本市でも、今日の発表はなかった。

 尚、決定過程の会議録の公開は、8月11日から順次行なわれるという。



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7月29日(金)  

  8月17日に、「四賀トンネル意向確認プロセスに関する公聴会」開催   


 松本・四賀直結道路市民意向確認研究会の第二回目の会議が25日(月)に開催され、「意向確認の仕方を大筋で固めた」と報道されている。
  来年の3月までの7段階のプロセスの大筋が発表された。

 具体的に見てみると 7段階の手順

1、なぜ市民の意向を確かめる必要があるかの市長の意見の表明
 
2、 想定される直結道路の姿、事業費などの情報提供
 

3、直接利害関係がある四賀地区住民の意見をまず聞く
  
      その際、匿名でも意見を募る
 
4、四賀地区住民に「是非」と「理由」を尋ねるアンケートの実施
 

5、四賀地区の考え方が明らかになった時点で、松本市域全域での数回の討論会 
 
6 全市を対象としたアンケートの実施 
       (以上は、12月中に終了)
7、討論会、アンケートの結果を総合的に判断し、市長に提言

 以上の7段階の大まかのタイムスケジュールは、 6番目までを、年内(12月中)に終了させ、7番目は、年度内(来年の3月まで)に終わらせ、市長への提言を行なう。
  尚、
 の提供する情報の中身、資料提供の仕方をどうするか 。
4、 6 のアンケートの選択肢や項目、実施数など 、
 の市民討論会の回数など
  等 詳細は、8月5日に開催予定の第3回の研究会で決める。

 (注: 3 の段階での「匿名」とは、自由に発言できる環境を整備するもので、四賀村当時、村内での発言に制約   があった事実との関係での妥当な配慮と思われる。(私見))

 そしてその案を、 17日 Mウイングで開催する 「松本・四賀直結道路市民意向確認プロセスについてご意見をうかがう会」に図り、最終的には、8月30日の第4回の研究会でこの「過程」を決定する。  

 尚、「ご意見をうかがう会」は、Mウイング6階ホール(300人収容可)で午後1:30より開催する。 
  また、こうした過程のすべてを、この研究会の責任で主催する。  
  ですから、17日の「うかがう会」も、そして市民討論会も、すべての運営=司会進行などもこの研究会のメンバーが一切取り仕切ることとなる。

  以上は、第2回の研究会終了後、30分以上にわたって行なわれた、記者の前で、正副会長が行なった会見で明らかになった点だ。
  さらに、研究会の今後の開催予定だが、 のアンケート後に第5回を予定しているが、必要に応じては会議を開催する。
  また、会議の公開に関しては、第4回までは、公開しないが、その後の会議に関しては、今後検討するという。  

 尚、当初、アンケートを実施するに当たっては、実施要綱に関する決定時に、アンケート調査を実際に依頼する関係者(業者など)の傍聴を考えていたが、やはりそれもやめることになったという。

  8月2日に、臨時会開かれ、これまでの経過報告が行なわれ、9月議会には、関連予算案が提出されることになる。

 すでに、第1、2回のこの研究会の会議録は、松本市の公式HPにUPされています。  

 そのHPは、 第一回の会議はここをクリックしてください。
         第二回目は ここをクリックしてください。
 

 また、「松本・四賀直結道路市民意向確認について」に関しては、ここをクリック

 松本市での民意の意向確認の初めての取り組みが少しずつ具体化される。
  研究会の正副会長は、第1回目の記者会見で、「これだけの規模の事業にこうした手法を取りいれることは、実に良いこと。」(主旨)とのコメントを出したという。

 私たちにも、本腰を入れた協働の取り組みが求められる。

 研究会メンバーの各氏に関するHPは、以下をクリック

上岡直見氏    
小西純一氏    1
鈴木尚通氏    1  
水谷香織氏    1
西尾 隆氏     1  2
村上範明氏    1

 研究会メンバー表は、ここをクリック(既報)

 (尚、本人のもの、関連のものなど、あくまで任意に目についてものです。参考まで)



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7月27日(水)  

  「一店逸品運動」と行きやすい商店街づくりがポイント  佐世保リポート その3   


 佐世保市といえば、TVショッピングで有名なジャパネットたかた(1986年創立)が本社を置いている。年商700億(HP発表)
  そのほかにも佐世保市は、人口の郊外シフトが進行する中で、1996年ホームセンター・オサダ、97年にはジャスコシティ大塔など大型店の郊外地区への出店が相次いだ。
  そんな中で、中心市街地の苦戦が続いた。
  その結果、佐世保市全体の年間売り上げは伸びているものの、中心市街地地元の売り上げは逆に減っている。

 昨日紹介した、親和経済文化研究所主席研究員 島浦誠氏の「佐世保における中心市街地商業の現状と課題」というリポートよれば、 佐世保駅前地区を起点とする人の流れは、2000年と比べ、2003年には、約1.7倍と増加が顕著となっている。
  年代別ではどうなっているか。
  このレポートの中で紹介されているアンケートは、街を訪れる人と商店の経営者を対象としたものだが、実に興味深い。

  アンケートの結果は、ここをクリック

 分析すると、10・20代及び50・60代以上の世代は「増えた」が、一方30・40代の子育て世代と考えられる世代は、逆に「減っている」。  
  増えている理由は、魅力ある施設ができたから、町並みがきれいになったから、以前に比べ街に活気があるから」が主な理由。
  物販だけでなく、さまざまな機能が求められ、とりわけ、見る・聞く機能にたいする期待が大きい。
  「YOSAKOTさせぼ祭り」などのイベントとの関係はと見ると 来訪者は、活性化に大いに貢献しているが全体の8割を占めている一方で、中心商店街の経営者のアンケートは、逆に、来訪者は減り、貢献していないと判断している。
  イベントなどは、活性化に貢献していない、経済効果は少ないと認識にギャップがあるのだ。
 
集客作用はあるが、消費者の購買につながっていないと見ている。

  この点に関しては、竹本慶三さんも説明の中の質疑応答の中で触れている。
  昨日UPした視察時の、竹本慶三さんのお話の続き その2は、ここをクリック

  「行きたくなる商店街 行きやすい商店街 そのために、個店の魅力アップ 駐車場の整備 がポイント 」
  と島浦誠氏は結論づけ、
  最後は、
  「イベント運営で培われている組織の活力が、個店の魅力アップ活動にも向かうことを期待する。」
  と結んでいる。
 
一時地方自治体ごとに「一村一品運動」というのがあったが、これからは「一店逸品運動」が必要とも言っている。

 以上、断片的で少しまとまりにかけるお伝えしました。

  ところで、もともと経済環境委員会として今回の視察先を佐世保市に選択した一番のきっかけは、松本市商工会議所の井上会頭が挨拶の中で紹介された、日本政策投資銀行地域企画部調査役 の藻谷浩介氏が、「元気なまち」として佐世保市を紹介していることに始まる。  
  藻谷浩介氏は、バブル時代に再開発事業を行わなかったことをひとつの重要な要因に挙げている点は、私も同感だ。  

 氏の講演の中身は、ここをクリック
 また、関係者のまちづくりに関するサイトは、ここをクリック

 いずれにしても、こうした議論・分析が必要である。

 松本市は、区画整理に続く、再開発事業の話が進んできた中で、市内唯一の69商店街のアーケードが消えた。

  ところで、私はこのアーケード内の露天で売っていた牛革製品の財布が目に止まったので、それを珍しく求めてきた。    使い古しの牛革を再利用しつなぎ合わせたものだが、その色合いとりわけブルーがとても印象的で気に入った。
  あの店には、きっといいものがあるという事になれば、消費者の足は必ず向くと思う。

 あとは駐車場の問題だが、さらに分析が必要だ。



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7月26日(火)  

  まちを元気にする    佐世保リポート その2   


 させぼ四ヶ町商店街協同組合の理事長で、佐世保市商店街連合会会長を務める竹本慶三さんのお話は、かなり熱っぽく、そしてたくさんの資料を基に進められた。
  その中には、「まちを元気にする」とシールを貼った手製のファイルも含まれている。
  紙製のファイルだが、見開きに、封筒をポケット状に貼り、その中にも資料が挟んである。
  すべてをお伝えできないが、お話は録音してきたので、商工課の皆さんに協力いただきテープお越しができた分から、UPしたいと思います。  

 竹本慶三さんのお話 その1 は、ここをクリック

 そして、私のHPをご覧になった方から、(株)親和経済文化研究所 主席研究員 島浦 誠氏の「佐世保における中心市街地商業の現状と課題」というリポートを頂いた。  
  少しボリュームがあるので、分析的に読むには時間が必要だが、
  「はじめに」の部分には、 「佐世保市の中心商店街は、元気があるいわれて言われます。
  しかし、現状のままではその活力も低下することが懸念されます。」
  と書き出されている。    

 そんなときに、松本木工芸製作者組合が 今月いっぱいで解散する旨の届けを松本市に提出したというニュースが入ってきた。  
  この団体は、 去る7月4日の日誌でもお伝えした松本特産品振興協会の11団体の内のひとつ。  
  そういえば、H17年度定期総会には参加されていたが、その後の「菅谷昭松本市長との懇談会」時には、すでにお帰りになっていた団体で、少し気にはなっていた。  

 この点でも調査が必要だ。



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7月25日(月)  

  スケボー場 はじける   


 土曜日(23日)にスケートボード場の開場式に行って来た。
  議会では教育民生委員会の所管なので、招待されたわけではなかったが、是非参加してみたかった。

 セクションは、当初の計画と変って、バンク、クウォーターパイプ、ハーフパイプが各々1基、レッジが2基、そして最新の3サイドピラミッド複合が1基設置されている。
  (この3サイドピラミッド複合は長野県下では始めての施設とのこと。)
  各々のセクションに関しての説明は、このサイトを参考にしてください。

 照明設備も3基設置され、朝9時から夜9時まで開場している。
  (火曜日のみ、午後5時まで)

  このように変ってきたのも、設計の段階から関係者との話し合いを蜜に行っての結果。
  「南信のT市では、要望したがほとんど採用してもらえなかったのに、松本市では逆にほとんど受け入れいてもらって整備できた施設。」
  デモンストレーションには、その南信の関係者、大町市からも、BMXではプロの選手も含めてそれこそのびのびとはじけていた。
  「今までは、『はみ出し者』扱いされていたが、こうして公設の施設ができることで、認知されることが一番うれしいこと。」
  いずれも、プレーを楽しむ若者の声だ。
  管理運営も自主的に行われ、ルールも確立しているという。 誇りを覗かせる中身だ。

 一見して、少し狭いのではないのかと思い、その点も聞いて見ると、
  「これだけあれば、広さは十分。あまり広くてもいけない。」のだそうだ。
  見事なプレーには、お互いに声を出し称えあっているのを見ると、お互いに意識し合い、刺激し合いながらの距離間がどうやら大事なようだ。

  さすがに何度か転倒する場面が多く、実際、左頬に擦り傷を持っている青年に、保険に関して聞いてみた。
  「今のところ、一般的なスポーツ保険はあるが、スケボーのための専用保険はない。 近くグループを作り、団体で保険に入る事を検討しているとのこと。」
  フェンスに張ってある注意書きには、
  「この施設でおきた事故等については、一切の責任を負いません。」
  と書いてあり、実際に愛好家の若者たちも、「自分の技術の未熟さから来る怪我は、自分の責任。」ということで、行政側に責任を求めたケースはこの間一切ないという。

  この開場式も当初行わないという予定だったようだが、正式に供用開始を宣言することが必要ということでこれも若者の関係者の提案で行われた。
  「改めて、開場式を行ってよかった。」との感想が聞かれた。
  後からの取材でわかったことだが、他の地域では、OPENを前にした前日の夜、フェンスをよじ登り乗り越えて、使われてしまったケースがあったそうだ。
  けじめをつけるという意味でも、大切なこととの判断が利用者の間にもあったのだろう。

 夕方、いくつかの点を確認するために体育科に電話してみたところ、
  「今日も朝からほぼ1日中、汗を流しながらやっている。」とのことだった。
  夏休みという事もあり、今日は伊那方面からも来場しているという。

 今年2月21日の日誌でもお伝えしたが、 当初岡田地域の人たちから「今度、『不良の人たち』が来るというではないか」と心配されたというが、取越苦労が証明されることだろう。



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7月22日(金)  

  ドーナツからアンパン  街づくりは、出会いのまちづくり   


 日本一長いアーケードがある街。「日本一元気な街」佐世保。
  という事で、今経済界でも話題になっている佐世保市。  
  佐世保市役所で説明を受けたあと、早速そのアーケード街に赴いた。
  三ヶ町、四ヶ町商店街に渡ってのアーケード街の長さは、やく1km。
  視察時の時間は、木曜日の午後であったが、確かに人通りが多い。
  若者の集団だけでなく、高齢者が出会いを楽しみながら歩き、そしてベンチでくつろいでいる姿が印象的だ。  

  訪問した させぼ四ヶ町商店街協同組合の理事長で、佐世保市商店街連合会会長を務める竹本慶三さんは、
  「結局、商店街活性化として街づくりには、いろいろなハード・ソフト事業があるが、最後は「ソフトからハート(心)づくり」、ひらがな「まち」づくりという事に行き着く。」

 誰もが安心してくらせるまちをどうするか。
  商店街の活性化の話を聞きに来たのだが、竹本慶三さんの熱弁は、心通うまちづくりという展開になった。
 
  それは、お話の一番最後に、見せていただいた「涙をこえて!」のニュースビデオに象徴的だった。
  佐世保市といえば、昨年6月に小学6年同級生殺害事件があったところ。
  そのクラスの子どもたちが、商店街が行なう第7回YOSAKOIさせぼ祭りに参加する中で、子どもらしさをとりもどす過程を、テレビが取材し、ニュース形式で報道するビデオだった。

  鵜已輝庵 (これで ウイキャン=We can ! と発音するのだろう。)という大久保小学校6年生のチーム。
  (ちょうど、松本ぼんぼんに参加する小学校の連を想像してもらえればいいが、)
  パンフレットには、
  「未曾有の悲しみと苦しみを経験した私たちですが、そうゆう思いをした私たちだからこそ、誰よりも優しくなりたい!強くなりたい、そして、本当の私たちの姿を見てほしいという思いで勇気を振り絞って出場することにしました。どうか応援よろしくお願いします。」 と書かれている。
  竹本慶三さんも、どんなに説明が長引き時間が押しても、これだけは最後に見て欲しいという中身で、途中めがねをはずしながら目じりを押さえる議員もいた。
  視察の先で、これほどまでに感動させる経験は私にとっても初めてだった。

 詳細は、いずれ現在テープお越しの作業を進めていますので、それができ次第報告します。

  さて恒例の視察先での、朝のジョギング。
  昨日の夕刻は、港方面を回ったのでの、今朝は、米軍基地に停泊する軍艦を見に朝5時に出かけた。  
  しかし、行けども行けども海岸線に出れない。  
  海岸に近いバイパスを走ったが、米軍基地が終わったかと思うと、今度は、佐世保重工業の造船所が、づっと海岸線を占拠していた。  
  結局海岸に行き着くことができず、道路を山側に登って、一段上の道路を帰ってきた。 少し曲がりくねっていたが、中心街に近づくと昨日説明のあった三カ町アーケード街のはずれにでた。
 
  やっと方向が確認できたので、そのアーケードを通ってホテルに向かったが、途中「199円」のお弁当を販売する露店があり、高齢者が3人ほど集まり会話が行なわれていた。
 その弁当は良く見ると、いろいろなおかずが入っていて、「どれでも199円」となっており、おそらく、190円ないしは180円の値段に消費税が加わっての値段だと思うが、お釣りを渡すところだった。  
  「ドーナッツ現象からアンパンへ」 これも、竹本慶三さんが話したことだが、一時都市がいわゆるスプロール現象のドーナツから、最近は、まちの中心街に、高齢者も含めて人が戻ってきているという。
  それは、ちょうどアンパンのようだというのだ。

 その時、 なるほどと思った。
  そして、このアーケード街が、実に竹本さんが言うように、ハードから「ハート」の出会いのまちになっているという話を改めて思い出した。

 佐世保四ヶ町商店街のHPはここをクリック

  (続きは、改めて)



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7月23日(土)  

  答申案から「ごみ処理有料化」を削除   


 松本市総合計画策定市民会議経済・環境部会(佐藤博康会長)第6回会議が開催され、部会としての答申書のとりまとめがおこなわれた。
  既報通り、私も途中から前任の経済環境委員長に替わり、この部会に参加している。
  そして、前回(6月30日)の会議の場で、私が参加していなかったテーマに関して文書での発言をお願いし、部会長からそれを認められた経過があった。

  私が気になっていたのは、「諮問項目3=ごみ減量対策と再資源化について」の部分での 「最終的には、ごみ焼却は有料化すべき」との意見・提言だった。
  そこで、私は、九州へ視察に行く前に、事務局へ以下の中身で文書を提出しておいた。

  「ゴミ袋に焼却料を上乗せする有料化のやり方で、ゴミが減量できないことは明らかです。
  有料化や袋を小さくすることなどゴミを出すことを抑制する方法での減量化でなく、ゴミになるものを作らないそうした根本的な対策に市政としての取り組みを強めることが重要です。
  改めての企業への働きかけが必要です。
 3R(リデュース・リユース・リサイクル)の徹底も今まで以上に取り組む。」

  その結果、それは、松本市総合計画の最後に記載される「委員の意見・提言一覧」の中に、「ごみ有料化等による減量化でなく、ごみを作らない取り組みが重要」 と書き込まれるようになった。
  そして、事務局から出された最終的な「答申書(案)」のなかの、 「 (3)指定ごみ袋の縮小化、ごみ処理有料化の検討」と書かれていた部分に関して議論になり、 私以外にも、「有料化という事実上増税になることを市民の側から答申することはない。」という発言もでて、他の委員の発言をまとめるといわば「書き込むことに賛成3」「反対3」と意見が一致しないという事で、結果的に削除することになった。

 家庭ごみ有料化でごみ減量につながるか。
  このテーマでは、松本市でH7年に指定袋制度を導入する際に、2年間に渡って議会で議論してきた経過がある。
  H4年9月(1993年)、ある議員が有料化を求める質問を本会議で行なって以来、 松本市でも、ゴミ袋を有料化しようとする動きが強まった。
  「袋代は高ければ高いほど減量効果が出る」こうした議論が行われたが、私も何度も論戦を展開し、結論として、松本市では、上乗せ有料化することなく、指定袋を原価販売することで、記名方式でごみの分別を進めることになった経過がある。
  今でも忘れないが、このテーマに関しては、それこそ2年間にわたって、議会のたび委員会・本会議で質問してきた。
  (私の記憶では、自ら申し出て、2年連続で当時の経済環境委員会に所属し、それこそ委員会のたびにこの収集有料化に関して発言質問してきた経過がある。そして当時私は、「ごみ議員」と呼ばれていた。)
  当時の詳細は割愛するが、H4年ごろから、家庭ごみの収集有料化のことが本会議で取り上げられ、H6年になり本格的に議論され、H7年の6月議会に「指定袋制度」の条例案が提案され、今日の家庭ごみの収集制度が始まった。

 参考までに、本会議での私の発言・質問は、以下をクリック   

 H6年  2月定例会 本会議質問
 H7年  2月定例会 本会議質問
   (H7年  6月定例会 「指定ゴミ袋制」の条例案が提案)
 H7年  6月定例会 条例案に対する質疑
 H7年 12月定例会 本会議質問

 昨年(2004年)10月20日に出された環境省の中央環境審議会「廃棄物・リサイクル部会」の「意見具申(案)」には、 一般廃棄物の有料化について
  「一定の減量効果」「負担の公平化」「住民(消費者)の意識改革につながる」として「国できるだけ明確に方向づけ」いっそうの推進を図ることを打ち出し、「十分な削減効果が得られるような料金設定」が必要と強調されているものです。  

 とりあえず、総合計画策定市民会議としては、有料化の答申はなくなった。
 
  H7年は、1995年。
  当時、環境省は、1997年度の「環境白書」の中で、北海道・伊達市、滋賀県・守山市、岐阜県・高山市、島根県・出雲市 などの自治体の有料化を紹介して、いわば有料化の「第一次ブーム」を起こした。
  ところが、数年たって見るとそれぞれの自治体のごみの量は有料化前より増えているところが出てくる「リバウンド」減少がおき、しばらくこのブームはなりを潜めていた感があったが、ここへ来てまた先ほどの環境省の答申案の結果、有料化が増えてきている。
  先日視察した福岡市の場合も、この10月1日から有料化に踏み出すという。
  でも、一緒に参加した幹部職員が「有料化の前にやるべきことがある」と話していたが、名古屋市のように、有料化せずに処分するごみの量を減らしている都会型自治体もある。
 名古屋市の 教訓は、 行政と市民との徹底した減量に向けた話し合い。
  「ゴミュニケーション」(ゴミとコミュニケーションの結合造語)という町のあちこちで住民が分別や資源化の知恵を出す会話が無数に行なわれたことが一番のようだ。

  いずれ、この議論を10年前のものをブラッシュアップして準備することが必要となる。
  市民会議での答申がなくても、行政側が出してくることはありうる。



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7月20日(水)  

  経済環境委員会の視察   


 今日から3日間の予定で、九州地方に視察に行って来ます。

 今回の日程は、

 20日 福岡市:
  1、環境行政         
   ア) 家庭ごみの有料化          
   イ) 環境市民ファンド          
   ウ) タラソ福岡(余熱利用施設)

 21日 佐世保市:
  1、商工行政について          
   ア) 中心市街地活性化          
   イ) 地場産業の振興          
  2、観光行政について            
   ア) 観光振興と誘客対策

 22日 鳥栖市: 
  1、農業行政について    
   ア) 特産品づくり(アスパラワインの開発等)  
  2、商工行政について    
   ア) プレミアムアウトレットの誘致

 今回の目玉ひとつは、「佐世保市の中心商店街の活性化」 に関してだ。
  実は、この間の商工業関係者との会合・懇談の中で、佐世保の商店街が元気だというお話が何度かあった。
  そこで、今回は、行政だけでなく、地元商店街、商工会議所の方々との懇談も予定している。  

 帰り次第順次ご報告します。

 追伸)
 
第1回松本・四賀直結道路市民意向確認研究会に関する続報。  
 
会議のHP上の公開は、22日(金)には見れるようになるようです。



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7月19日(火)  

  開催予定が中止になった「那須戦争博物館」展   


 8月から、松本市梓川倭にあるアカデミア館で、那須高原にある個人経営の博物館=「那須戦争博物館」の展示が行われる計画があるとの情報が入った。
  直ちに調査を行なった。  
  結果的に、新松本市になって、教育委員会としての後援要請を断ることによって、開催を予定していた「那須戦争博物館」側から中止の連絡が来て、行なわれないことになった。  
  ひとまず安心。

  実は、この「那須戦争博物館」の館長は、旧梓川村出身という事で、10年ほど前の梓川村時代に過去開催した経過があるという。
 今年は戦後60年という事で、再度の開催への後援の依頼を受けたようで、つい最近まで開催計画があった。
  アカデミア館は、貸し館。有料で民間に貸し出すという事で、場合によっては、「後援」無しの開催も考えられた。  
  新松本市の教育委員会が、「平和にふさわしい中身でない。」と判断、「後援」を断ったようだ。  
  実に妥当な判断だ。

  この「那須戦争博物館」の館長=栗林白岳氏は、「写真は軍服でしか撮らない」と来館者と一緒に記念写真を撮る人物。
  同じ軍服姿で、靖国神社に何度も参拝しているとして関係者の間では、有名な人物である。  

 リンクの届出はしてないが、次の写真がどうやら栗林白岳氏らしい。  
  写真 1) 2)   (不確かな面もあるが・・)

 また、この戦争博物館のHPはないが、たとえばここをクリックしてみてください。

 松本市で、こんな展示が戦後60年の今年開かれたなんてことになれば、とんでもないことだった。
  一見して、遊就館のミニ版が、この「那須戦争博物館」だ。

  ところで、先日視察した遊就館に関してレポート。

 まず、驚いたことは、参拝者の多いこと。
  昼食をとった食堂の話では、小泉首相のおかげで、最近参拝者が多く、「ブーム」になっている。
  若いカップルも多くなっているという。
  学校の修学旅行のように、年配の人たちの団体が本当に参拝の順番を待っているという感じ。  

 今回の視察では、時間との関係もあって、
  第一に展示の基調の特徴を具体的につかむこと。
  2つ目に、A級戦犯をどのように取り扱い、具体的に私自身の名前の云われとなっている「小磯國昭」の名前を探すことに集中した。  (私の名前、「国昭」に関しては、ここをクリック

  「大東亜戦争」の展示室は、5部屋が与えられ、その中の最後の方の部屋に、例の 「大東亜戦争」がアジア諸国民の独立心に火をつけ、「日本の敗戦でも消えることはなかった」と解説しているパネルがあった。
  「極東の小国・日本が、大国を相手に立ち上がった大東亜戦争、これは国家と民族の生存をかけ、一億国民が悲壮な決意で戦った、自存自衛の戦争だったのです」
  映画「私たちは忘れない」のナレーションが流れ、エンドレスでこのビデオが上映されていた。
  (この映画は、靖国神社の後援のもと、「日本会議」と「英霊にこたえる会」が作成したもので、入手してきた。)

 そして、もうひとつの目的である「小磯国昭」の名前は、 約4000枚とも言われる「靖国の神々」の写真のところにあるのかと思って探したが、見つけることができなかった。
  出口で、靖国神社関係者にお願いすると案内してくれた。
  それは、「大東亜戦争5・終戦 日本再建への道」の部屋の、東条元首相ら二十五人のA級戦犯全員の署名が入った「日の丸」に書かれていた。
 パネルは、その部分を拡大したものだったが、確かに「小磯國昭」の文字とローマ字が確認できた。
  そして「日はまた昇る」がタイトルのその解説には、概略次のように記されていた。
  「東条英機元首相以下25名の署名入り日章旗。昭和22年から23年にかけて巣鴨拘置所の看守を勤めていたアメリカの憲兵ズァーフレイ氏が、同23年元日、  東京裁判の被告の一人重光元外相に、日章旗を手渡し署名を求めた。 するとA級の被告25名全員の署名が記されて返された。氏は『被告らは、堂々としており、威厳を持って裁判に臨んでいた。』と証言している。」

  後で、確認できたことだが、靖国神社が合祀(ごうし)するA級戦犯十四人のうち、写真が展示されているのは、東条元首相のほか、永野修身海軍軍令部総長、木村兵太郎陸軍大将の三人。
 そのほかの人物の写真はなく、あるのは、この「日の丸」への署名のみ。
  もちろん「A級戦犯」などの表示はまったくない。
  遊就館では、「A級戦犯」は禁句なのだ。
  さらに、案内してくれた関係者は、私の手元に「A級戦犯とは何だ!」という冊子をわたした。  
  そこには、
  「東京裁判は正しい裁判だったのでしょうか。」
  否 「東京裁判は国際法準拠を装いながらも、実際にはそれを歪曲拡大解釈し、我が国の戦時指導者を戦争犯罪人としたものであり、我が国に対する報復裁判以外の何者でもなかった。」
  と書かれている。

 まさに「戦争賛美の博物館」という名にふさわしいのが、この遊就館。
  それは、最後に感想を書く「自由記述ノート」の中にも現れていた。
 遊就館のHPの中での紹介では、肯定的なものだけが掲載されていたが、そんな中で、若い女性らしき筆跡で、「こんなにも戦争を賛美しないで下さい。」と書かれていたことは、ひとつの救いであり、象徴的だった。

 遊就館のHPはここをクリック

 機会があれば、観る事をお勧めする。



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7月16日(土)  

  第1回 四賀トンネル市民意向確認研究会   


 昨日(15日)松本・四賀直結道路市民意向確認研究会第1回会議が開かれた。
  当初午後4時が終了予定だったが、4時半までかかったようだ。  

 その後、報道機関の質問に、正副委員長が答えた結果とは、次のような中身だ。

 今回、調査方法と情報提供の仕方について各委員から提案がされ、 7月25日に行われる第二回会議で、望ましい方法を絞り込み。
  第3回会議で、市民に示す原案を固め、8月15日以降に意見聴取の説明会を開き、8月30日に予定する第4回の会合で、調査方法を決定する。
  実際の調査は、10月から11月にかけて行なわれる見通し。
  研究会は、調査を境に前後4回づつ開催し、前半は非公開とする。
  尚、会議については、1週間後に会議録を市の公式HPにて公開する。

 関係者に聞いたところ、第3回会議は、8月5日。 説明会は、今のところ1回を予定しているが、場所・時間については未定とのことだ。
  前半4回の会議は公開とはならなかったが、中間報告と、意見聴取も行なわれる。
  議会にも報告がされ、意見表明の場があるだろう。
  そして、8月下旬に行なわれる市民への説明会も、必要なら複数回数の開催を求めたい。
  詳細は、8月15日付 広報まつもとに掲載されるようだ。  

 尚、当日、記者会見の場で発表された文書は、次の2つです。

 1、 会議式次第
  2、 松本・四賀直結道路市民意向確認研究会委員名

    各々をクリックしてください。

 また、NPO法人PI-Forum については、ここをクリックしてみてください。



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7月13日(水)  

  全面公開で進められている 横浜市のPI手法による高速道路建設   


 今回の視察の中でも、メインテーマが、今日の横浜市の視察だ。
  PIに関しては、この間もこの日誌でお伝えしてきたが、横浜市の場合は、(仮称)横浜環状北西線の建設をめぐって、その検討にあたり、PI手法を取り入れている。

  「計画づくりの初期の段階から、市民等のみなさまに情報を提供しつつ、広くご意見を聴き、それらを計画づくりに反映させていく新しい取り組み【=PI(パブリック・インボルブメント)手法】を導入しています。
  PI(パブリック・インボルブメント)とは、 計画づくりの初期の段階から、関係する市民等のみなさまに情報を提供しつつ広くご意見を聴き、それらを計画づくりに反映することです。」

  と、横浜市のHPには記されている。

  詳細は、ここをクリック  

 順に見ていただけるとよくわかります。
  まず、(仮称)横浜環状北西線 に 関しては、ここをクリック

 事業費総額約2400億円の事業。
  どうやってすすめてきたか。
  ポイントの一つは、有識者会議の設置だ。
  この有識者会議は、5人の有識者委員で構成される。   

 委員メンバーは、ここをクリック

 この有識者会議は、H15年6月に設置、すでに2年を経過、11回にわたって全面公開で会議が開かれている。
 どうゆう方法で、住民参加を実現させるか。アンケートの結果、寄せられた意見集約をどうするか。それに基づく今後の方法をどうするかなど、この事業に関する方向付けのすべては、この有識者会議が決める。    
  その結果、かなりのパンフレット、全戸配布のチラシ、検討案などの冊子など膨大な資料が作られ、住民に配布されてきている。
  (詳細は、HPにあります。)  
  その人件費と費用について尋ねると、 有識者委員の報酬、会議費、資料の印刷代のほとんどすべてが、国土交通省が出している。  
  アンケート結果のまとめに関しても、関係する横浜市の課の課長以下4人の職員が全員目を通す、何度も徹夜も繰り返してきたという。)編集方針は、この4人の職員で行うが、まとめの作業は、コンサルに依頼するという。
  こうした費用負担に見られるように、国土交通省のいわば強力なてこ入れで行なわれいる印象の強い中身だった。
 それでも、横浜市の負担は、H16年度で3500万円になるという。

 有識者委員会は、全面公開。
  その方法は、審議過程の会議の傍聴は、もちろん、資料、会議録の公開、記者会見も行なうという。
  会議の周知の仕方も、
  10日前に開催を明らかにする。
  前回参加者は、直接連絡する。
 HPで知らせる などの 方法をとっている。

 さて、 いよいよ松本市の四賀トンネルの関する研究会が、15日に開催される。
  研究会の委員は6名。  
  誰が、そのメンバーになるか注目されるところだ。

 横浜市では、この高速道路の建設に関する「是非論」についても、アンケートがとられてきている。
  そしてその時出された疑問に関しても、詳細な資料を添付し、説明してきている。
  そして、ルートの選定は、あらかじめ「行政が決めます」ということを前提に始められているという。
  松本市の場合は、「トンネルの是非論」が、大きなポイントの一つだ。
  どうした方法が、有効なのか。
  PIが、単なる住民を巻き込み説得させるだけの手段となるのか。それとも真に住民参画の取り組みになるのか。
  それはこれからの松本市の実践にかかっている。

  それにしても、総事業費の違いから来るのかもしれないが、検討期間が今年度中に結論を出すというのは、短すぎないかという懸念はある。

 (詳細は、引き続きお伝えします。)



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7月12日(火)  

  関東方面へ視察に行ってきます   


 7月12日から14日にかけて、議員団の視察に行ってきます。
  今回の日程とテーマは、 

12日 狛江市:「緊急行動計画」とH17年度の予算の特徴について
13日 横浜市:横浜環状北西線事業に関わるPIの取り組みについて     
     靖国神社:遊就館の見学
14日 埼玉県学校給食会:学校給食の地産地消の取り組みについて

 共産党の市長が誕生して狛江市には、何度か視察の申し入れを行なってきたが、狛江市側の都合で実現できませんでした。
  今回、やっとそれが可能になりました。
  「緊急行動計画」は、狛江市の財政状況の分析の上に立っての行財政基盤確立のための計画です。
  今年度の予算も年度をまたがって議論、今年度の4月28日になって成立しています。
  狛江市は、何度も議会での予算案否決があり、そのたびに住民運動で成立させてきた経過があります。

  横浜市では、今回の四賀トンネルに関連して、PI手法について学習してこようと思います。
  四賀トンネルに関しても、「松本・四賀直結道路市民意向確認研究会」の第1回目の会議が今週にも開かれる。

  靖国は、いうまでもなく今一番の関心事だ。
  「百聞は一見に如かず」

 埼玉県の財団法人埼玉県学校給食会は、北本市にある。
  埼玉県学校給食会は、「さきたまロール」をはじめとした県内産農畜産物を使用したごはん・パン・めんなどの基本物資や各種調味料・缶詰・冷凍食品・フルーツなどの一般物資を提供しているところです。
  長野県の学校給食会と違って、かなり大規模に給食材料の供給を行なっているようだ。

 松本に帰り次第、報告します。



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7月11日(月) 

  松本市公設地方卸売市場の現状   


 今年度第1回松本市公設地方卸売市場運営協議会が行なわれた。
  この会にも、経済環境委員長としての参加だが、早速会長に選任され、議事運営の議長を努めた。  

 今日の議題は、
1、会長・副会長の選任のほか、
2、松本市公設地方卸売市場条例等の改正について
3、市場の活性化について   の3つ。
  特に、最後の「市場の活性化について」は、運営協議会としては、初めての議題としての取り組みとのこと。  

 平成元年に開設して以降、今年で17年目。
  松本市の市場も、全国の例にもれず、取り扱い金額は落ち込んでいる。
  この間のピークは、H5年。信州博覧会、松本城400年まつりがあった年だ。
  昨年度H16年度の取扱金額を見ると463億3034万7000円。
  H5年=596億1471万円を100とすると、77.7% 約24%の落ち込み。 ほぼ4分の3という事だ。  
  キロ当たり単価は下がる一方で、経費は逆に高くなっているという窮状がわかる。

  議事の運営の中では、市場関係者7名の方から、市場や、松本平の流通の現状について実に興味深い報告が続いた。
  中信エリア内の大型店が、実際には松本の市場を利用せず、かなりの市民からの売り上げを上げている現状などの報告もあった。
  初めてのお話をお聞きする中、是非皆さんにお伝えすることが大事と考えさせられる中身だった。

  (明日からの視察から帰り次第、ご報告したいと思います。)



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7月7日(金)

  中部縦貫自動道の促進より、まずは国道158号の改良を求めます   


 午後1時半より、広域連合議員協議会。各自治体での議員改選が行なわれためまず自己紹介、続いて議席の決定、議長・副議長の選挙などを行い、引き続き午後2時半より広域連合第1回臨時議会が開かれた。
  私の議席番号は、28番。

 臨時会では、松本地域ふるさと市町村圏基本計画構想の改正についてなど議案が審議された。
  臨時会は、一般質問は行なわれないことになっている。

 私は、基本構想の改正に関して、次のように意見を述べた。
「基本構想案には、中部縦貫自動車道に関して、2箇所に記載があり、整備、促進がうたわれている。 中部縦貫自動車道については、松本―波田間の都市計画決定がされているが、計画は、中断し、実現の可能性が薄い事業です。 配布された『基本構想概要』の資料の中で、『松本地域ふるさと市町村計画とはのなかで、 圏域住民が安全、安心で住みたい、住み続けたい地域にするための指針とする』とあるように、中部縦貫自動車道の事業促進より、今回の土砂崩落事故に見られるように、国道158号の拡充整備など、圏域内の生活道路整備に重点を置くことが重要であること意見として申し上げる。」

  国土交通省長野国道事務所と県の道路建設課も、中部縦貫道のルート検討よりも、国道158号の改良計画の「現実的な方法を選」んでいる。
  「今後早期に整備効果が出るルート及び手法を検討中」
  とも述べている。
  仮に、中部縦貫道が開通したにしても、その道路が生活道路になる保障はない。
  それより現実的に、現在の道路の整備が重要だ。

 今回の土砂崩れ現場のほかにも、まだまだたくさんの崩落危険箇所がいくつもあるという。
  先日、7月2日に新釜トンネルの開通式が予定され、中止になったが、開通式の準備のために現場にテントを張りに行っていた市の関係者が、たまたま忘れ物をして現場に戻ったところ、目の前で土砂崩落が起きたという。
関係者のご苦労を察するとともに、新松本市内の安全の確保の問題にこそ、今後5年間に重点を置くべきだ。



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7月8日(土)  

  住民投票は、とても重いもの   


 7月5日告示、10日投票で、波田町の町長選挙と町議補欠選挙が行なわれている。
  この間、告示前から、何度か波田町に出かけ、全戸配布のお手伝いをしてきた。  

 今度の町長選挙は、「自立のまちづくりか、それとも合併の道か」が改めて選挙の争点になっているようだ。  
  そして、合併を目指す陣営は、合併を推進する議員の会を結成し、「自立を選んで何か良いことがありましたか?」と問うビラを作成、「今、町内には、やっぱり合併しようよ!という声が高まっています。」と宣伝している。  

 波田町は、合併するかしないかを住民投票で決め、自立を目指すことになった。
  そして議会は全会一致で、自立の道を選択する決議をした。  そして、
  自立計画を作成したが、その結果、保育料の引き上げをはじめ、「この先も値上げラッシュが続く。我慢ばかりの町で、どうやって未来が開けるのでしょうか。」といわば不安を書きたてたビラが出された。

 それにしても、少し考えることがある。
  自立を決めた住民とそれに基づいた議員が全員で自立を決議したのに、何でその決定をないがしろにして、「合併を選択する議員の会」を即座に作れるのか。
  実に不可解だ。

  この件に関しては、松本市議会の渡辺議長は、次のように波田町に行って挨拶をしたという。
  「今、波田町は合併賛成反対を議論する時ではなく、自立を決めた以上、町民が行政とともに知恵をしぼって街づくりを考えるときです。今の時期に合併しようとする話があるとすれば、松本市に失礼な話です。」

  そして、告示日の日の定例記者会見で、菅谷市長は、記者の質問に答えて次のように語っている。  

  記者:
  今日…波田町の…これひとつ合併が争点になっている状況なんですが、松本市との合併という話もその中に出ている訳なんですけれども… 先のことでとうなるか分からないっていうのもあるんですが、もし波田町から過去の経緯があったとはいえ合併という話がもし来たらどう対応なさるのかお聞きしたいのですが。

 菅谷市長:
  私は住民投票されて決めた訳ですから、やはり住民投票というのはとても重いものだと思っております。 ですから・・今のお話で、まあ仮定の話ですからそれ以上言えませんけれども、やはりみんなでもって、自立でやっていこうっていう風であれば、まずはその自立に向かってですね、英知を振り絞りながらやってみるのが、私は住民投票を尊重するという意味からは大事じゃないかなと思っております。 で、それをまたやりながら結果を見て、また問題が残っている時は、その時点でもってまたみなさん、波田町のみなきんが考えていただければという風に私は思っております。

 詳細は、松本市のHPをクリックして下さい。(7月5日記者会見  最後の23分位からです。)

  いずれも、正論である。

 今日は、最後のチラシの配布に行く前に、石畳道路に行ってきた。
  この道路は、5年間かけ、総額で約4億3000万円かけてお寺の参道という事で整備する事業だ。
  お寺が集積している寺町通りによくある石畳道路。 すでに、H15年、16年で約1億6000万ほど支出しているが、これからさらに3年間で約2億7000万円を支出する予定だ。
  この道路の沿線の住民の方に聞いてみた。
  「私たちには、きれいに整備されて良いが、他の人からはうらやましがられる。こんなにお金をかけてもいいものなのかとも思う。冬に工事をしたので、ところどころ浮き上がっている場所ができている。」
  と語っていた。  

 確かに見た感じはきれいにできている。 しかし、こうした道路は、松本駅前のカラー舗装道路もそうだが、汚れると本当に汚れが目立つ汚いものとなってしまうのが常だ。  

 こうした予算の使い方を前提にして、「やっていかれない。」「負担を求めなければならない。」 という自立計画だとすれば、どうもそれは不安をあおる「ため」の計画のように見えて仕方がない。

 明日は、投票日。どんな結果がでるか注目したい。



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7月6日(水) その2 

  まつもと市民芸術館の管理運営費決算概要   


 H16年度 まつもと市民芸術館の管理運営費決算概要について、管理会計と事業会計の概要を公表します。

 管理会計は、ここをクリック  

 事業会計は ここをクリック

 (かなり急いで作ったので、誤りがあるかも知れませんが、発表します。)



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7月6日(水) 

  市民協働での、まつもと市民芸術館の管理運営のあり方検討が重要   


 第31回夏まつり松本ぼんぼん実行委員会が、午後1時半より行われた。
  私も経済環境委員長として、初めて実行委員会参与として出席。
  合併後初の今年は、8月6日(土)に実施される。
 
昨年は、30周年の節目の年ということで、過去最高の276連だったが、今年はさらに19連増えて、295連、24600人の参加が予定される。

  文字どうり「夏祭りの松本の顔」が、この松本ぼんぼん。
  松本市からの負担金は、当初250万円から始まり、現在では400万円が出されている。
  6月議会でも、これからの松本ぼんぼんのあり方について議論された経過がある。
  連に対して参加費という形で負担をしてもらったらどうかという意見だ。
  長野市では、応分の負担金を徴収しているようだ。 今後の課題としての検討となっている。
  私も、こうした意味合いを含めて、議会最終日の委員長報告では、
  「松本ぼんぼんの負担金について、参加者2万3000人、観客23万人が集まる本市の一大市民イベントに対し、今後更なる負担の必要性を求める意見に対し、理事者からは、実行委員会の中で多角的に検討し、必要に応じ、議会と相談してまいりたい旨の説明がなされております。」
  と触れた。  

 さて、実行委員会を中座して、午後2時45分からの、財団法人松本市教育文化振興財団の評議員会(於 松本市美術館)に出席した。
  議題は、H16年度の事業報告及び先日、6月28日に開かれた第9回の 市民芸術館運営審議会に出されたものと同じ文書が出された。
  1800万円の黒字と、マスコミでも報道されたものだが、提出された文書は、審議会で検討するには、十分といえないものだった。
 
  まつもと市民芸術館の自主事業を含めた管理運営費をどうするのか。  
  このことが、審議会の議論テーマの大きなもののひとつだ。  
  私は、今年の2月議会、最後の市民会館建設特別委員会の席で、出演者やスタッフの報酬に関しては、プライバシーに関わるデリケートな部分があることは承知するが、発表の仕方に工夫を加えるなど、全貌がわかるように明らかにすることを求めた経過がある。
  そんな中での、今回の資料の発表だった。  

 その文書は、ここをクリック  (とりあえず自主事業の部分) 

 この点は、今日の評議員会の席でも求めた。
  「性質別の決算書の公表は、可能」ということだが、それも出されて見なければわからない点がある。  
  少し遠まわしな発言だったかもしれないが、要は、審議会で議論できるに足る詳細な資料の提出が必要ということだ。
 出演者の報酬に関しても、確かにある意味プライバシーに触れるものだ。
 
でも、民間で行う興行ではなく、公的な機関での事業である。  
  ギャラには、ランク付けがあることは誰もが承知している。 だが、公的に行う、市の事業方針の基に行う事業という点では、「協力」ということも反映した内容になっているのではないだろうか。
 そんな中身も含めての実態がほしいのだが、それを求めるほうに無理があるのか。
  芸術監督に、一任という側面もわかるが、この数年間は、いわば運営に関して、市民全体で検討する時期のはずだ。

 検討するうえでの、疑問がなくなるまでの資料公開を求めたい。



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7月5日(火) 

  国道の呼称について    


 昨日の日誌で、国道158号に関してお伝えしました。
 新聞によれば、地元安曇の皆さんが急遽市役所を訪れ、菅谷市長に、「観光客もそうだが、地元住民の足が確保されていない。山小屋の経営者は、7,8月で年間の8割を売り上げる。復旧の遅延は死活問題。」と申し入れを行なった。  
  田中知事も、現地を視察したようだ。
  そして明日は、市議会建設委員会が、当初旧村地域の視察を計画していたが、国道158号の土砂崩落現場に視察に行くという。  
  理事者としては、総務委員協議会に報告事項として議題にするという事が伝わってきているが、私の関係する経済環境委員会としても、観光に関わる重要な事項なので、8日(金)に協議会が開かれる折、この問題に関しても何らかの報告を受けなければと思っている。  

  ところで、国道の呼称について、本日行なわれた部長会議で、改めて国道の場合には、「号」だけで、「号線」とは呼ばないことが話題になったようだ。
  私の昨日の日誌では、「国道158号線」と表記していたが、夕方家に帰った時点で、訂正して、「国道158号」と正確に表記し直した。
  それでも、夕方のテレビでは、「国道158号線」とアナウンスがあった。

 市道の場合は、 ○○○○号線  と、○の部分に数字が入り、市道の認定、変更などの場合の議案書には出てくる。

 県道の場合は、 県道□□□□線 と□の部分には、地域名が入って表記される。
  たとえば、我が事務所の北側を走っている県道は、「県道兎川寺鎌田線」と表記される。
  (県道の場合は、数字での表記はないものなのか?)

 それに対して、国道の場合は、「線」はつかないようだ。
  改めて、認識させられた。



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7月4日(月) 

  松本特産品振興協会との懇談会    


 松本特産品振興協会H17年度定期総会に出席後、引き続き「菅谷昭松本市長との懇談会」に参加した。
  菅谷市長は、国道158号の土砂崩落に伴う防災会議から駆けつけてきた。
  聞けば、今日は各種の行事・会議の合間をぬって、何度も断続的に防災会議を繰り返してきたようだ。

 挨拶にたった市長は、まず開口一番「安全、安心の街づくり。危機管理に全力を挙げたい」と語った。
  合併して、人口が約2万人増え、市域が3.5倍に増えながらも、首長は5人から1人になった。
  明らかに市長としての「リスク」が、一人に集中している。
  首長や関係職員が削減された中で、この点だけ見ても、行政関係者の負担が合併によって増えていることは明らかだ。
  今までのほうが、現場の体制が厚かった。
  そして、責任者集団が、現場に向かう上でも今まで以上に時間がかかる。
  実に苦労が良くわかる。

 さて、今日のこの松本特産品振興協会と市長との懇談会。
  私は、もちろん初めてであったが、前市長のもとでも、当然行なわれていたものと思っていたら、歴代の松本市長との懇談はなく、菅谷市長になって初めてであったことが紹介された。
  後ほど内容は紹介するが、懇談内容からしてこうした機会こそ、ただ顔を出すだすだけの各種会議への出席でなく、じっくり時間をとって懇談することの大事さが確認できた。
  尚、懇談会に先立って行なわれた定期総会へは、一条経済部長が市長代理として挨拶を行なった。

  懇談会は、5時半を少し回ったところから、約1時間。
  松本特産品振興協会は、昭和49年に設立、今年で31年目。現在11の組合、242の企業会員を抱える団体。 以下11の団体は次の通りです。

・松本家具工芸協同組合
・松本漆器工業組合
・長野県漬物協同組合松筑支部
・長野県信州そば協同組合中信支部
・松本味噌醤油工業協同組合
・松本菓子組合
・松本地酒振興協同組合
・信州蜂の子生産組合
・松本観光名産品協会
・松本木工芸品製作者組合
・松本紬組合

 懇談会は、11団体のうち、筆頭の松本家具工芸協同組合から、現状報告と行政への要望等がだされ、最後に菅谷市長が、感想・まとめを行なった。  

(内容の詳細は、後ほど )



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