2024.5.14. 

 まいどこんばんは。ぶどう作業が一気に忙しくなってきました。
 まずはデラ姫。松本・山辺産のデラウェアは作り方に特徴があります。種なしぶどうというのは一般的に2回のジベレリン処理を行ないます。1回目は無種化、2回目は粒の肥大化が目的です。山辺産のデラウェアはその1回目にちょっとした工夫を凝らしていて、その結果、デラウェアとしては他産地のものと比べて大粒大型・高糖度が特徴です。スーパーなどで他産地のものと並んで陳列してあるとその違いは一目瞭然。値段も二回りほど高いです。つまり、品質、価格が日本一。ただしロットがそう多くはないので流通する市場が限られています。首都圏では山辺産のデラはありません。食べたい方はシーズンに松本までお越しください。

 (左) こちら第3デラウェア園。
 (右) 北アの山々も雪がだんだん少なくなってきました。

 
   (左) デラ姫の原型。ここには推定およそ18,000人のデラ姫たちがいます。
 (右) これが1回目ジベレリン処理。1房1房の作業なので結構な時間がかかります。


 
   新梢はどんどん伸びていきます。一時的に養分を房に転流させるために先端を摘みます。摘心といいます。種なしぶどうの世界ではジベレリン処理と摘心が必須作業です。