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京都の台所・錦市場。京野菜や漬物佃煮お惣菜、魚介類に湯葉、出汁巻き、お豆腐.......。こういうの大好きです。お目当ての鯖寿司をしっかりゲットしてきました。清水寺も数十年ぶり(?)の訪問。陽に映える紅葉がお見事。晩秋の清水寺、すごくいいです。それにしても外国人の多さにはびっくり。特に中国人。とにかく彼らは圧倒的によく喋るしかも圧倒的に大声でしかも圧倒的に団体で。おまえらうるさいもっと静かにできんのか!!、とついつい文句を言いたくなった田舎のオジサンでありました。
今、青色申告のための今年の最終決算書を作っているところです。おかげさまで今年はJA系統出荷販売、直売販売等全てにおいて販売高が歴年の最高値を更新いたしました。しかし同時にいろいろな資材が高騰している影響で、けっこうなコスト高となっています。それでも販売からコストを差し引いた純利益は歴年最高を更新し、まぁこれなら悪くはなかろというレベルには到達しています。しかし1点のみ、今年は大失態をやらかしていたことが11月に判明しました。春に産直便の佐川急便から、今年は料金の値上げをこれだけ頼んますと言われたまではいいのですが、その消費税分までをお客様に請求することをしていませんでした。結果、お客様から「送料」としてお預かりしていた金額よりも随分多い金額を「送料」として佐川急便に支払っていた事実が判明しました。けっこう少なくない金額でしたよ。あ~損した..........。なので来年はもう少し送料を上げさせていただきますね。佐川がまた料金UPを言ってくるかもしれませんし。でもぶどう本体の金額はできるだけ変えないつもりです。よろしくです。
「ぶどう通信」も600になりました。アクセスカウンターも来年はいよいよ100,000の大台を越えると思います。全ては皆さまのおかげでござんす。ありがとうござんす。アクセスカウンターを見る限り、ぶどうオフシーズンのこんな時期にも何人かの方が自分のバカウェブサイトを見てくれていることがわかります。割と最近知り合いになった人がこのウェブサイトをくまなく読んで自分に語った「感想」によると、「ナカガワさんは楽しくぶどうを作っているのではなくむしろ必死でやっている」んだそうです。うーむなかなかにその通りです。なにしろほぼ1ha(ヘクタール)の面積ですから、趣味で楽しむなんてレベルのはるかに10倍以上、楽しむなんて余裕は全くありません。しんどいことばかり書いているのはそういうわけです。いろんなぶどう屋さんのウェブサイト見ると楽しいこといいことばっかりが書いてありますが実態は、そんなにいいことばっかりじゃないだろということが自分にはわかります。
シャインマスカットについて。とうとう、というか意外に早く、名実共に地に堕ちきるぶどうになりそうです。数年前には高値の高級ぶどうだったのが5年後にはごくごくありふれた廉価なぶどうになることが確定しそうです。逆転して巨峰やピオーネなどの黒系ぶどうが高値の高級ぶどうになることが確定しそうです。私見ですが、このことは行政の国レベル県レベルでの(責任者出てこいレベルの)失政だと思っています。何しろ新品種の振興を推奨するとの名目で、デラウェアや巨峰やピオーネ等の在来品種をシャインに更新することに補助金を出します出しますのオンパレート。おかげで長野県のぶどうの総生産量のなんと6割がシャインになってしまったというから恐るべしです。ちなみに日本のぶどう産地の多くがそうです。供給量が増えることは消費者にとってはいいことでしょうが、中国等への輸出が無くなったことなどが重なって国内では供給が飽和状態。質より量を追及するあまり、悪貨は良貨を駆逐するの例え通り、質の伴わないシャインが市場に安く多く出回ることになり、農家の手取り収入はむしろ減り、こんなぶどうなら作らない方がマシだとする生産者が今後増えていくことは想像に難くありません。ぶどう農家の所得向上のために推奨するとか言ってるくせに現場では早やこの有り様。それにシャインというのは日曜大工レベルで割と簡単に作れてしまうぶどうなので新たな産地を自称する地域が日本中に生まれています。“シャインで町おこし”を標榜することは否定しませんが、“ふるさと返礼品”で品質にクレームが多くあったりとか、量が足らないので他産地のものを自産地と偽称するとか、せっかく偽称して返礼した他産地のシャインが実は質の悪いボロボロのバカシャインでますますクレームが満載とか、ぶどう業界の中では今シャイン狂騒曲が聞こえてきます。長野県オリジナルのクイーンルージュやナガノパープルがこんな狂騒曲に巻き込まれないことを願うばかりです。
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