2023.2.17.   

 まいどこんばんは。2ヵ月半にわたるぶどうの剪定作業、9回表が終わりました。

   
   (左) 今日はまずナガノパープルを2本。 (右) 基本に忠実に2芽剪定。 ナガノパープルという木はピオーネと同様に枝が硬いのでハサミを持つ手がけっこう疲れます。 最近は労力軽減のためにバッテリー式電動剪定ハサミってのがあります。友人のものをちょっと使わせてもらったことがあるのですが、うーむ、なかなか力強くていいです。でも重いことと価格高いことがやや難点か。それにひとつ間違うと枝と一緒に棚線も切ってしまうことがあるみたいです。

   
   (左) ナガノパープルとりあえず1本終了。 (右) 棚面には巻づるがいっぱい。これを取るのがちょっと大変。

   
   (左) 続いてSeven's葡萄園第2世代のシャインマスカット2本。この子たち、去年は1本あたり150房でした。今年190までいけるか!?。 (右) 同じ部位で短梢剪定を毎年繰り返していると、太い主枝からタネ枝までの距離が長くなってしまいます。ちょっと油断すると上にやたら伸びたこんな恰好になってしまいます。程度を超えると見た目が大変悪くなります。ブサイク。短梢剪定平行整枝形仕立ての欠点のひとつです。

   
   (左) 第1世代と第2世代のシャインマスカットの先端部分がようやくつながりました!。ウレシイ!。 (右) 第3世代のシャインマスカット4本のうちの1本。園主様があみ出した、一文字風6本主枝という変則技。木の基部に近いところの新梢の樹勢が極端に強くなるという一文字仕立て最大の欠点をこれで克服しました。みなさんこの技どうぞ使ってください。これすごくいいです。下がメインで上も使えます!!。

   
   (左) なかがわ葡萄園の新顔・マイハート。今年3年目です。となりの黄華は樹冠面積縮小されていく運命。 (右) 園内きれいになりました。空が青くて空気が澄んで気持ちいいです。左はシャインマスカット、右は雄宝。こいつがまた大バカ野郎で、2年連続裂果で全滅でした。毎年いろんなことやってみているのですが、今年はまた違う作戦を予定しています。それがダメならもう打つ手ナシ、かもです。
  


   
   
 昨日午後は安曇野市で予定がありました。朝ちょっと用事を済ませてから3時間位時間があったので久々に冬の安曇野の空気を吸ってきました。犀川をまたぐ田沢橋(左)。すぐ隣に車専用の新しい橋があるのでこちら今は歩行者と自転車専用。見慣れている橋ですが昨日初めて歩いてみました。松本で見るより北アルプスがより間近。この橋昭和30年竣工というからなかなかの年代物。後世に伝えていく産業遺産というか建造物遺産です。わさび農園(中)。安曇野は北アルプスの湧き水が豊かなところです。ふーむワサビも一年中あるんだねって知りました。近くの国道沿いにはワサビ専門店が点在しています。碌山美術館(右)。安曇野出身の彫刻家・荻原守衛の彫刻作品を展示。教会風の赤レンガの建物がいい雰囲気です。(グズベリーハウスという)休憩室に暖房入っているから暖まってってくださいと受付のお兄さんが言ってくれました。重たい木の扉を開けたら山小屋風のすごくいい感じ。中央にはダルマストーブ。人間を感知すると作動するBGMがうるさいのでリモコンでスイッチを勝手にオフにしました。書棚の荻原守衛の関連書籍をパラパラやっていると何と島崎藤村が出てきました。荻原が20才のころに寄宿していた学校の教師のひとりに7才年長の島崎藤村がいたということでちょっとびっくり。「エネルギッシュで学生に大変慕われていた」と敬愛する藤村先生が評されていました。ダルマストーブにあたりながら静かでいい時間を過ごすことができました。