2022.8.27.   

 まいどこんばんは。はっきり言いまして疲労困憊です。疲れが抜けません。

 心身疲労が蓄積するとどうなるか。平時では全く考えられない大ポカをやらかします。今年の大ポカその①。ご依頼主Aさんがお届け先Bさんにデラ姫を送りました。そのBさん宛に請求書送るとは一体どういうつもり!?。毎年まいどまいどの方だったので笑い話で済みましたが。大ポカその②。8月19日にデラ姫発送しますとのメールでのやり取りが、全体の発送計画の中では何故か8月24日発送となっていました。うーむ.......やっぱり思考回路が正常に作動していないことがこのことだけでわかります。

 実はぶどうのご注文方法が多岐にわたっていることが頭混乱のひとつの要因になっている(と言ってすぐ人のせいにするのがバカ園主の性格の悪さであることは間違いなし。)と言えなくもなくて、FAX、メール、LINE、郵便、電話、人づての伝言、確認・返信のしようがない意味不明の謎のご注文?、等々.......。頭が冷えてないにもかかわらずやらねばならないご注文の整理整頓作業にけっこう神経使います。特にLINEでのご注文や追加変更は自分にとって要注意で、一度見たらもう「新着」でなくなってしまうので、例えば朝ぶどう園で一度見たらそれっきり忘却の彼方へ忘れ去られてしまって後で慌てる、なんてことがけっこう普通にあるので油断なりません。

 お盆には佐川急便がびっくりするようなことをやらかしてくれました。毎年まいどまいどの大阪のそのお宅はお住い兼お食事処。お盆なのでお店には「8/16まで休業」の張り紙が。出来事は8月14日。お家の中でデラ姫の到着を今か今かと待っている人がいるにもかかわらず、佐川の配達のお兄ちゃんは「休業」の張り紙を見てお客様不在と勘違いしてそのままデラ姫を持ち帰ってしまいました。「お家のドアをピンポーンしろよぉ!!」と大きな声で言いたかったけれど時すでに遅し....。お盆ということもあっていつもと違うドライバーがその地域を回っていたことが原因と判明。慣れない担当者が慣れない地域をたまたま担当するとこうなる、という見本の出来事でした。似たような件もあります。地方のそのまた地方へ行くと、大字小字の表記だけで番地の記載がなくてもちゃんと届くことがよくあります。ところが担当が変わると「番地の記載がないので配達不能」となったりします。そりゃそうなんだけどさぁ.............、とご依頼主とぶどう荷送人がいくら呟いてみてもダメなものはダメなのであった.......。

 竜巻見舞いの声を今でもかけていただきます。ありがとうございます。もう大丈夫です。完全復活です。あの日はただ倉庫作業場の中がグチャグチャになっただけでした。建物そのものに被害はありません。ところがあれから数日後、入山辺のMさんに声をかけられました。「ナカガワさん、倉庫の屋根が吹っ飛んだって聞いたけど大丈夫か??」。さらに数日後、今度はYさん。「家の屋根瓦が吹っ飛んだって聞いたけど、本当か!?」。被害はこのようにして人の口づてによって次第に拡大していったのでありました。うーむ恐るべし田舎のウワサ話。
 
 デラ姫の収穫は8月25日に無事終了しました。作柄がなかなかよろしく、ロスが極めて少なかったことは特筆モノです。特に1デラ。日焼け、晩腐病、鳥害、ハチの被害で去年さんざんやられた分をきちっと取り返しました。まぁ満足。控え目に言っても及第点はるか越えの評価値です。

   
   (左) デラ姫最後のBセット3箱を箱づめ中。房が小さかった分、Bセットは24房入れが標準でした。
 (右) これからいよいよ大粒種。心労の大きなタネはここにもあります。全国のぶどう産地に出没するぶどうドロボー、あるいは大規模窃盗団。一晩でシャインマスカット500房盗難に遭うなんてのが実際にあるので、産地として警戒しています。それからカラス。ぶどう業界用語でバカラスと言います。どうやらバカラス軍団の住処が変わっているようで、以前散々悩ませられたSeven'sぶどう園近辺にはあまり見かけず、今までほぼ無防備だった地区のぶどう園がけっこう被害にあっているようです。あとイノシシ。山沿いにあるやや老朽化した鹿柵のすき間からイノシシがやってきてあちこちのぶどう園で巨峰を食い漁っていると先ほどのMさんが言っていました。それがただ人の口づてによって拡大していっただけの被害だったらいいのだけれど.......。
 しつこいな今日のぶどう通信は........。ゴメンチャイ。

 以下、昨日今日の大粒種ぶどうたちです。

   
   (左) サニードルチェ。昨日、日焼け防止の笠をはずしてあげました。なので上だけまだ黄色い。この先の著色に期待。
 (右) 黄華。あと2週間もしたら収穫いけるか。粒の張りがなかなかいい感じです。

   
   (左) 極めて原始的なやり方ですが、木が土壌水分を過剰に吸収しないように地面をシートで覆いました。ナガノパープル。一番怖いのが、水分過剰による裂果です。一日でぶどうがパーになることも過去ありました。
 (右) そのナガノパープル。今年は今のところいい感じです。そろそろ収穫いけるかも。

   
   (左) 紅環。今のところまだ白環。早く赤くなあれ。あと2週間待ってやる。
 (右) コトピー。今年はそこそこの数量になります。全てレインボーセット直行。

   
   (左) ブラックビート。レインボーセット前半の主役の一人。意外に美味いんだこいつ。
 (右) シャインマスカット。このテカテカ感が好きです。目指せ糖度19度!。

   
   (左) 雄宝。爆弾サイズの粒。今年も失敗確実。あーあ........。
 (右) 長野県ぶどう3兄弟。“赤”のクイーンルージュが初結果。小さい房ですがおよそ90房。毎年まいどまいどのお客様のレインボーセット時期を分けて2回の1回目の箱の中にできるだけ入れます。初モノです。

   
   (左) なんと裂果することなく今に生きているレイトリザマート。今年の救世主となり得るか。昨日、地面をシートで覆ってあげました。
 (右) 翠峰。パワフルボディは今年も健在。

   
   こんなの見るのもいやだ。雨きらい。露地ぶどうの難しさを痛感します。コトピー(左)と雄宝(右)。
 
   
   サニードルチェ、紅環、ウインク、昭平紅等の着色系ぶどうは透明袋にかけ直ししてみました。白い袋のままだと収穫期に中が見えないことが去年までの悩みのタネのひとつだったので。但しこの透明袋、防虫効果や通気性にやや難ありとの評価の方が高いのでちょっとした賭けみたいなもんです。ドロボーにも丸見えだし。