2021.11.29..  

 まいどこんにちは。第3デラウェア園でデラ木たちの剪定作業を始めています。まだ令和3年の11月なのにさっそく令和4年度のぶどう作りのスタートです。とはいうものの、まだ葉っぱも全て落ちきらず、冬というよりまだ秋のまま。時間もたっぷりあるのでのんびり仕事です。

   
   (左) 半日仕事を始めて今日で7日目。
 (右) 登熟しない枝がけっこうあってちょっと困っています。厳冬期に入ると枯れ死してしまいます。

   
   剪定には大きくわけて2通りがあります。 若い木など、樹冠面積を広げていくようにする剪定(間引き剪定)と、成木など、樹冠面積を現状維持または縮小していくようにする剪定(切り返し剪定)があります。これは切り返し剪定。去年剪定で残した枝がa。発芽して新梢が2本伸びてただ今左の状態。2箇所の赤いところを切ったら右のようになります。今年の枝はb。aとbはほぼ同じ長さで同じ数だけ芽がついています。で、10cmにも満たないcの長さだけ、今年樹冠が拡大する、つまりほぼ同面積、つまり樹冠面積ほぼ現状維持という寸法です。これが剪定の基本中の基本。

   
   中サイズの木は2通りの剪定を併用。どこをどう切ったかわかりますか??

   
   澄んだ空気を吸いながらワッセワッセと......。デラ木たちとの対話が続きます。

   
   大きな側枝を1本落としました。真ん中に太い主枝が走っていて、これで手前から奥(先端)に向かって側枝が左・右・左・右......というように整然と配置ができました。定植して10年、最終樹形がほぼ完成です。

   
   (左) 切った枝はブルーシートの上にポイポイと集めます。そこそこたまってきたところでズルズル引っぱって行って1か所に集めて置いときます。剪定が全部終わったところで焼却処分します。
 (右) 巻きヅルもニッパーで全部とって棚線をきれいにします。

   
   (左) 枝の切り口には癒合剤をしっかり塗布。
 (右) 午後3時半の第3デラウェア園。いよいよ日が短くなってきました。ブルブルとあぁ寒い。もう帰ろっと。