2021.6.26 .  

 まいどこんばんは。摘粒地獄ロードの過酷な日々が続きます。世界中の多くの人は“ぶどうなんて勝手に木になるもの”と思い込んでいるようですが、少なくとも日本の生食用葡萄は違います。人間の手で手間かけて作るという点においては果実の中でもダントツのNo1です。その手間の代表が摘粒です。これで葡萄の姿形、大きさや重さが決まります。同時に味や風味もある程度はここで決定します。作り手の意志というか特徴というかカラーが最も出るところです。
 そんなわけで連日もう必死........。襲ってくる睡魔と疲労。自分とのタタカイですこれは。家にはほとんど寝に帰るだけ。
 下の8枚は昨日の写真で、本当は昨日中にぶどう通信を更新しようと思っていたのですが、夜10時に力尽きて寝てしまいました。今日はまだ夜8時40分なのであと30分ならいける........


    シャインマスカット。1回目のジベ処理から11日経過しました(左)。もうすぐ2回目のジベ処理に入ります。その前に軸長を8センチ決めておきます。上下を切ってただいま8センチ(右)。シャインの摘粒はこのあとです。

   
   摘粒前のピオーネ(左)。このあとおよそ30粒になるように切り揃えます。こちら雄宝(左)。ジベ処理後にもっと大きくなってきたところで摘粒作業に入ります。このぶどうは去年その実力の片鱗を見たのでその実力を最大限に引き出すことが今年の目標。

   
   オリエンタルスター(左)。巨峰やシャインの実力に優るとも劣らない隠れた(?)名ぶどう。シャインと父親が同一人物です。つまりシャインとは異母兄弟。2回目ジベ処理前にとりうえず軸長を決めておきました。わずか6センチだぞどうだ!。 摘粒前のナガノパープル(右)。園主の作業が間に合わなくてずっとあと回しにされていたかわいそうな人。でも昨日夕方2時間かけて摘粒作業をやって今日早朝4時15分から電光石火的に2回目ジベ処理やってきました。とりあえずこれで一安心。

 
 
   第1デラウェア園ではデラ姫たちの摘粒作業の真っ最中。去年と同様、種混入があるとか小粒がやたら混じるとか軸が伸びないので摘粒が大変なんて話をご近所から聞きますがその年の気象条件にある程度左右されるのはこれはもう仕方ない.....。しかしどんな年でも安定した実力を見せてくれるのはこれはやはり年輪を重ねた古い木です。1デラのエリザベスと呼んでいるこのデラ木は樹齢60年くらいのはずです。自分と同年代です。さすがに樹形は乱れ樹勢も弱くなってきましたが、出来上がりつつあるデラ姫たちの見事なこと!!。贈答専門でいきますよ今年。


 
   今日はナガノパープルのジベ処理のあと3デラと1デラの消毒作業をやって朝7時から夕方6時までずっと第1巨峰園に籠っていました。紫玉たちの摘粒です。早熟過熟で痛い目に遭った去年の反省から、今年はやってることが去年とはちょっと違います。それはヒミツじゃ。樹木No2-8紫玉。摘粒前(左)と摘粒後(右)。11時間とはどうだこの恐るべき集中力!。(でも実際はそうでもありません)

 6月に入ってからメールでぶどうのご注文をいただくようになりました。発送予定はいつですか?とか、金額いくらですか?、知らせてくれたらすぐ振り込みます、とか返事がないので再度メールしましたが届いていますか??、とかいろんなメールをいただいています。電話でのお問い合わせもあったようです。どうもありがとうでございます。返信を一切していない状態でどうもごめんなさいです。何しろ連日フィールドでこんな状態ですのでぶどうの販売のことなど頭の中に現在わずかの1%もありません。ぶどう作業が一息つく7月下旬から園主の豆腐脳味噌頭はぶどう作りモードからぶどう販売モードに切り替わっていくと思います。いただいたメールの返信あるいはこれからいただくメールの返信は7月末ごろにさせていただきます。そうかあのバカ園主がそう言うなら仕方ないそれまで待ってやると寛大なるご処置をよろしくお願いいたします。それではおやすみなさい。