2021.1.3.   

 新年あけましておめでとうございます。
 今年もおいしいぶどうを一生懸命作ります。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 今年の年末年始は家族皆どこへも行かず、ずっと家に籠りっきりです。そりゃそうだわな、どこへも行かれへん。元旦に近所の神社に初詣に行ったきりです。ということで今日からフィールドでの仕事を始めました。こちら雪の第1デラウェア園。今年の冬は例年とくらべて明らかに寒いです。

   (左) 1デラ最下段から最上段向きの景色。粉雪が舞い飛んでいました。
 (右) うっすらと太陽が見えるものの風も強くてうすら寒い.......。北海道の深川という極寒の地に赴任した甥のことをしばし思い出しました。松本が氷点下5℃ならあそこは氷点下15℃のところです。大丈夫かあいつ、と思っていたところに本人から年賀状が届きました。そういえば去年の秋に送った冷凍のウナギを解凍するために電子レンジをすぐ買いに行ったとか言ってたな。よし今年もびっくりするようなおいしいものを送るからな。それまで北海道で奮闘すべし。

   
   (左) 樹齢おそらく60年に近い古デラ。自分が17年前にここに赴任した時にはこのサイズのデラ木が何本もあったと思います。今残るはわずかにこの木と最上段の1本。雪が張りついて冷たそう.......。しかしこのサイズになればこんな寒さはへっちゃら...。
 (右) 年が年なだけにさすがに樹勢の衰えは隠せず、極大だった樹冠面積も徐々に縮小中。しかしながら、夏のデラ姫の成熟期にどれだけ雨が降っても絶対裂果しない、どんなに雨が降らなくても絶対萎びない、という安定感はピカ一。替えの利かない信頼の1本です。

   
 こちら中段の1本。樹齢は40年くらいでしょうか。贈答デラ姫専門。毎年ジベレリンの処理をしながら房の数を数えたりするのですが、だいたい毎年1,500房くらいになります。こちらも替えの利かない信頼の1本。今日は半日かけてこの木の剪定をやってきました。剪定前(左)と剪定後(右)。

 (左) 節間はおよそ5cmくらい。左右に芽がついています。たまに上下だったりするのもあります。
 (右) 切り口には癒合剤をしっかり塗布。

 ところで、去年まで3つあったデラ園が今年から2つになります。標高の低い方から第3、第2、第1デラ園です。その第2デラ園がこのたび貸借満期を迎えます。このことは予定どおりで、今年第2デラが無くなることを前提に、第3デラ園で若デラ達をこれまでせっせせっせと育成してきたわけです。デラ姫も40,000人以上いるとさすがにお世話が大変でどうしても手が丁寧に回しきれないことを実感していました。今年からはデラ姫30,000人強の予定なので、大粒種ぶどうとのいろんなバランスなんかを考えるとデラウェアについてはようやく適正規模に戻れるかなといったところです。