2020.2.21.  


 まいどお世話になります。
 Rainbowぶどう園に籠って今日で3日目。今日もわっせわっせと剪定をやってきました。今、大粒種ぶどうは短梢剪定平行整枝形仕立てが主流なんですが、ここでは長梢剪定自然形仕立てにこだわってやっています。ぶどう道を10年以上やっていると、どういう枝の伸ばし方がぶどう木たちにとって一番自然かということがだんだんわかってきます。短梢剪定平行整枝形仕立ては人工的で、そのぶどう木の樹勢の強弱とか性格云々にあんまり関係なくどちらかというと人間の都合に合わせた作り方です。これに対して長梢剪定自然形仕立ては、それぞれのぶどう木の性格や特徴に合わせて人間の都合ではなくぶどう木の都合に合わせて樹形を作っていきます。だからこのRainbowぶどう園のぶどう木たちはいつもすくすくのびのび。とは言うもののここでは生存競争はそれなりに過酷であり、この3日間のうちにマリオとゴルビーNo1、西の伊豆錦の3本が園主に気に入られていないという理由でまるまる伐採されるという、それを見ていたぶどう木たちにとっては次に伐採されるのは自分か?というまさに恐怖の3日間ではあります。

   (左) 入口入ったらすぐ目につくのが中国トルファン出身の貝甲干(ベイジャーガン)。「自分は伐採される心配がないと安心していたら大間違いだぞ」と声をかけたら「はい承知しています」と答えが返ってきました。
 (右) 手前が東の
翠峰。Rainbowぶどう園の東の横綱です。向こうは紅環。東の大関です。

 (左) 西にはサニードルチェNo1とNo2。植えてある間隔が狭く懐が混みあっているのがモンダイでした。
 (右) 何本か太枝を切って細心の注意を払いながらしっかりと剪定。すっきりしました。園主としては満足の出来。

   (左) 太枝切った切り口。年輪がはっきり見えます。
 (右) 
バラディの芽。今年あたりから本当の実力を見せてくれるだろうと期待しています。

   (左) ぶどう木たちが成木化するにつれてぶどう木の先端が接近して交錯するようになってきます。ここは当該ぶどう木たちにとって最もエリア獲得競争の激しい区画。上からゴルビーNo2の北側側枝の先端、サニードルチェNo2の東の先端、貝甲干の西の先端、サニードルチェNo3の東の先端、昭平紅の中心、さらにその向こうにゴルビーNo3。
 (右) ゴルビーNo1の伐採跡地にたっぷり面積もらって喜んでいる
コトピー

   (左) 東の正横綱翠峰に寄り切りで負けた東の小結伊豆錦は片枝を切られてしまいました。翠峰を活かしきるためにはやむを得ないという園主の苦渋の判断でした。
 (右) 夕方、園主様の影が見える。Rainbowぶどう園西部地区にて接近している3本のぶどう木たち。
クルガンローズ(左)と2本の翠峰。早ければ明日、遅くても1年後には3本が2本になる予定。全ては園主様のご意向次第であります。そう言ったら3人ともビビッてました。