2018.9.3.   


 まいどお世話になります。 
 猛暑とか酷暑とか言いますが、お隣の韓国では暴炎と表現するそうです。さんざん荒れ狂って暴れまわって人間や動植物を痛めつけるという意味では猛暑や酷暑ではちょっと意味的に足らない。暴炎という表現はなかなか意味的に当たってるなと思います。
 その暴炎にデラ姫たちがさんざん痛めつけられました。日焼けと萎び(しなび)です。陽のあたる房の上部がチリヂリになった房のなんと多かったことか。土壌水分が足らなくて内部から萎びてしまった房のなんと多かったことか。第1デラウェア園の若木4本推定約2,500房がお盆前に全て萎びて収穫不能になってしまいました。はぁ.........とため息。とはいうものの晩腐病と裂果に苦しめられた去年と比べる全体的には作柄としてはまあまあで皆さまにお届けしたデラ姫ちゃんも美味しかったと思います。
 で、これからは巨峰のシーズン。巨峰たちも暴炎に痛めつけられています。


 
 第1巨峰園(左)と山の上巨峰園(右)。今年は山の上巨峰園の勝ち、です。平坦な地形で日差しが強すぎて第1巨峰園の巨峰は熱中症にかかって弱々しい感じ。全体に粒が小さいです。軽いです。房のすき間から向こう側がよく見えます。房にパワーが感じられません。特に早生系の紫玉群はかなりダメージ受けています。毎年贈答御用達だった樹木No4-4とか2-2、2-7紫玉なんかはもうすでに疲れ果ててヨレヨレの状態。今年は御用達から外します。これに対して山の上巨峰園。北向きの斜面というのが今年は幸いしています。おおっ!!、なんと力強いことか。土壌水分も適度に保たれているし日差しも結果適度だったためなかなかいい仕上がりになっています。

(左) 樹木No2-7紫玉。軽いぜ。主枝を南北に伸ばしてその左右に房を直線的に並んでつけているのですが昨日驚くべきことを発見しました。西日の当たる西側のラインの房と西日の当たらない東側ラインの房でははっきりと重量が異なるということを。同じ木なのにかかわらず、です。
(右) 山の上巨峰園の北西角の1本。うーむすばらしい.........。味もいよいよ乗ってきました。これから先、天敵はカラスです。
 今週末から贈答巨峰の収穫発送を始めますが、そういうわけで、前半戦は山の上巨峰園のパワー系巨峰を中心にお届けします。Cセットは山の上と第1ミックスにします。中盤戦はオールミックス。後半は第1巨峰園の高墨中心にいきます。そうだいいこと考えた。第1巨峰園産の巨峰は袋の止め金を色がゴールドのものにします。山の上巨峰園産のものはゴールド以外のものにします。もし比べられたらそんなところも楽しんでみてください。全体的に見てみれば、山の上産はパワー系、第1産は見た目貧弱。但し、抜群に美味いです。


 
(左) 第1巨峰園樹木No7-11高墨。紫玉群が元気ないのに対して高墨群はなんとか頑張ってます。9月20日ごろからが出番です。皆さま待っててね。
(右) 山の上巨峰園のピオーネ。約330房。ボリューム感満点。もう美味い。ピオーネ食べたい方はご連絡ください。2キロ箱に4房入れて2,500万円でお分けします。

 8月を通り越して1ヵ月ぶりのぶどう通信なので皆さまにお伝えしたいことが山ほどあるのですが明日から早朝勤務だしもう寝ないといけないので今日はこれでオシマイ。いや実は.......。早々と注文を締め切らせていただいたシャインマスカットにモンダイが浮上。自分も未知の世界なのでこの先どうなるかわかりません。詳細は後日ね。シャインをご注文の方へ。「頼んでいるシャインちゃんおいしくなあれおいしくなあれ......」と日々念じてください。そうしてくれないとちょっとヤバいかも。それではおやすみなさい。