2016.11.8.     

 まいどこんばんは。今日は3日ぶりに朝からずっとフィールドで仕事してました。午前中は1デラ園で堆肥を撒き、午後は3デラ園で耕うん作業。ところが3時ごろに雨がパラパラきたので一旦中断。そこで近所のガーデンショップに何となく行ってみたところなんと植木の処分セールをやっているではないか!。定価の半値でハナモモを1本ゲットして帰ってきました。
 で、昨日一昨日は一体何をしていたかというと、懲りもせずまた男の隠れ家に篭りに行ってきました。千曲川源流を遡って甲武信ヶ岳だぜ。篭り場所は甲武信小屋。


   
(左) 日本最大の高原レタス産地、川上村。見渡す限りのレタス畑(のあと)。北海道みたいです。
(中) 毛木平というところにクルマを置いてさあ出発。
(右) 陽だまりの道を歩くのはとっても気持ちがいいです。

   
(左) シラカバの樹肌がキレイ。
(中) 高度を上げるにつれ、沢の流れが小さくなっていくのがよくわかります。
(右) 源流、というのはそういう一帯をさしていうものだと思っていたのですが、表示はあと●キロで源流という特定のポイントをさして書いてあるのでそれがずっとナゾ??でした。

   
(左) 沢はもうチョロチョロ。このへんがもう源流でないのかい??。
(中) わっ!!、ここが源流ポイントだ!!。ここから、岩の下のここから地下水が湧き出している!。なるほどまさにここが川の流れのスタート地点。ここから上には水は全くなし。この水が遠く日本海まてせ行くんかぁ、とちょっとしたカンドーもんの光景でした。
(右) ここから先一気に急登。汗かいて20分後に稜線に到達。信州側から登ってここは信州甲州の境界線上。

   
(左) やっと見えた甲武信ヶ岳山頂!。ワクワク感最高潮。
(中) 甲州信州武州、つまり山梨県長野県埼玉県の境界ポイントということでこの名が。いい名前だね。空気も澄んで360度の大展望。見えるはずのものが全部見えるという感じ。これはすごい。
(右) 西風が強いからでしょうか、枝が全部東方向を向いていました。うしろは甲武信ヶ岳より15m高い三宝山。明日登るからね。

   
(左) ここが甲武信小屋。独特のキャラを持つこの小屋の主は徳さんと言ってTVに出たりけっこう有名人です。
(中) 電源確保のために今やソーラーパネルは多くの山小屋に設置されています。物資はヘリで降ろすそうです。
(右) 今回もワインにチーズに文庫本。北杜夫の「輝ける碧き空の下で(全部で4冊!)」という大作に挑んでいます。

   
(左) ブタの形をした薪ストーブが面白い。しかしこの上に置いてある南部鉄器が金額的にはもっとお宝らしいです。
(中) 昭和時代そのまま(?)の山小屋内部。雰囲気ナイス。でもさすがにもうランプの灯りではありませんもちろん自家発電電気です。これLED?って聞いてくればよかった。
(右) この日は宿泊者10人ほどでしたが混雑期は150人くらいになるそうです。自分はNo2という場所を割り当てられましたが、混雑期はこのNo2がさらにスペース的にAとBに分かれ、さらに混雑期はもっと狭くなるそうです。黄色矢印の赤い札がそれ。「4」と書かれています。「2-A」つまり3人目のところが4人目ということだぁ。ふとん2人分に3人だそうです。

   
(左) 翌朝再び山頂へ。時刻6時12分。360度見渡す限りの雲海の向こうに日の出。神々しさに皆酔いしれ。一つ屋根の下で一夜を共にした登山者皆、妙な連帯感。
(中) 南には雲の上に富士山。どうよこの景色。日本人に生まれてよかった。
(右) 「お気をつけて」と声をかけ合ってこのあとそれぞれ思い思いの方向へ四散。自分は北方向へと長野県埼玉県の境界線を歩いてきました。目指すは十文字峠。朝日が木肌に映えてキレイ。

   
(左) 振り返って今歩いてきた稜線。30年くらい前にここは歩いたことがあるのですが今回は逆向きです。
(中) 前方には武州白岩。
(右) 一面のシャクナゲの向こうに両神山。

   
(左) 今は静かな十文字小屋。6月のシャクナゲのころには超満員になるそうです。
(中) カラマツも黄葉終わりかけ。もう落葉寸前。カラマツは針葉樹にしては珍しい落葉樹。残った黄色が空に映えてとてもきれいでした。ところが、カラマツはキライだあんな厄介者は敵わん細かい落ち葉が畑の白菜の中に混じるから、と川上村出身の金峰山小屋主Y木さんが言っていたことを思い出しました。
(右) 橋を渡って昨日歩いた道と合流。2日間にかけて天気抜群展望抜群、酒もうまかったし酔い加減もほどよく、アル中予備軍の身としてはもう大満足。群馬からソロでやってきたステキなKさんちゃんと山降りたやろか、東京に帰るのに塩山行きのバスに乗るため早よ山を降りないといけないと言っていたあの人大丈夫だったやろかとちょっと気にもなり、ふくよかな余韻と充足感がいつまでも残り、ここで山旅を終わりにしたくないなぁ.........と後ろ髪を引かれる思いで毛木平を後にしました。