2016.2.24.     

 皆様まいどお世話になります。おかげさまでぶどうたちの剪定作業は順調にはかどっています。予定通り2月いっぱいに完了する予定でした。But.........、下の子が今流行中のインフルエンザに罹ってしまい、親のどちらかが家にいないといけない状態になってしまい、今日は自分がずっと家にいます。朝、tumaが出勤する前にデジカメであちこちバシャバシャ写真を撮り、真っ昼間にこうしてpasokonに向かっているという次第。まぁしばらく更新していなかったのでちょうどいいや。

   こちら今朝の第3デラウェア園。
 
(左) 第3デラウェア園で将来の主役の座をねらう早生デラウェアの1本。今、デラ園は全部で3つあります。ところが3つあると消毒作業なんかが結構大変です。それにその時の天候によって作柄が大きく変わってくるので、デラウェアを多くやるということはそれだけリスクも高いということをこれまでに実感してきました。毎年ほぼ同じ房数なのに収入が年によって100万円以上も上下するんだから安定経営という観点ではかなりのモンダイを孕んでいます。経営としてはやはり、低い方に基準を置かないといけません。幸いこの第3デラウェア園は広くて若木を植えるスペースがいっぱいあるので、数年前から若いデラ木たちをたくさんたくさん植えています。数年後には立派な成木になってくれると思うのでそれに合わせて第1か第2かどちらかのデラ園を撤退する予定です。それによってデラ園は3つから2つへ、房数は30,000から25,000へ、収入は過去の最高ではなく低い方でいいからそのかわり毎年安定、という絵を書いていますがさてどうなることか。
(右) 3デラの成木。芽の状態はただいまこんな感じ。

これなんだかわかります?。黄華です。
 
(左) この特異な剪定&縛り付け(=枝の棚面への固定)方法にギモンを持つようになってきました。夏の間になにかと管理がしやすい平行整枝形にするために敢えて枝を曲げてこうやって固定するのですが、剪定時にここにこの向きの枝がほしいと思って去年から養成しておいた(はずの)枝が枯れ込んでしまっていたりとか、枝を曲げる時に加減を間違えてポキッ!と折ってしまったりとか、強い枝や弱い枝が変に混在していたりとかで、どうもぶどうの気持ちになってみるととても自然じゃない気がしてしかたがありません。この辺、上手な人は見ていてほれぼれするほどなんですが、自分の場合は実力不足技術不足をここで露骨にさらしています。超プロが見たら、ああっこの人二流だなとすぐにわかってしまう............(汗、^^;)。 うーむさすがに栽培難易度が五つ星だべ。
(右) 8本の黄華のうちの1本を、こういう長梢剪定自然形整枝形にしてみました。夏の間、左と右とどちらが管理がしやすいか、実験してやるべ。

こちら第1巨峰園。
 
(左) 短梢剪定平行整枝形できれいに剪定作業を終えた一画。しかし実はこれらもちょっとしたモンダイを孕んでいます。写真を見ただけでそれがわかればあなたは超プロだ!。自分としては、それはわかっているんだけれどもこわくてちょっとそこまでできないんだよなといったところ.........。
(右) 向こうから若木が伸びてきました。 手前にある古い木はどんどん切り縮められてその勢力を弱めています。ここは大きな古い木の剪定があと4本残っています。今日1本やるつもりだったのですがインフルエンザ介護休暇では仕方がない.......。

ムフフフ、こちらレインボーぶどう園、またの名をお宝ぶどう園といいます。
 
(左) ウインク。去年華麗にデビュー。どんなぶどうなのか左メニューの「栽培品種」コーナーを見てください。今年は去年の2倍の数はお約束。期待しててちょーだい!。
(右) 巻いていた防寒帯が何かで引っ掻かれて破られていました。おそらく猫の仕業だねこれは。バーロー。

 
(左) サニードルチェ。赤系の逸品。今年は同じく去年の2倍。お楽しみに!!。
(右) 今年デビュー予定のバラディという品種。遠く地中海はレバノンの原産です。「栽培品種」のコーナーではぶどうの解説というよりも自分の思っていること感じていることをクダらぬことバカなことを半分交えておもしろおかしく書くことが楽しくてしかたがないのですが、このぶどうもそう。書く内容をもう半分決めちゃっています。9月におそらく約30房、デビューします。レインボーお試しセットに入れます。お楽しみにどうぞ。

 
(左) シャインマスカットだぜい。短梢剪定平行整枝でつくっています。去年200房。今年は300以上いけます。「栽培品種」コーナーでしゃべくっていますが、去年からちまたではもう粗悪品が相当出まわっていたようですな。からくりを説明しますと、黄緑色のぶどうってのは生産者にとってゴマカシがきくんです。ぶどうは、小さい時からずっと黄緑色なので、熟す前も熟しているときも同じ色。ならば市場単価の高い早いうちになんでもかんでも出荷してとりあえず稼いでおこうという生産者心理。もうひとつは、房をどれだけ大きくつくっても小さく作っても1本の木からどれだけ数多くつくっても少なくつくっても、色が同じということ。巨峰など黒色品種、サニードルチェなど赤色品種は、一定の大きさ(重さ)や木全体の一定の着果量を超えると絶対にその品種固有の色になりません。悪けりゃそれは不味くてとてもとても食べられたものではありません。でもね、シャインマスカットなんかは見た目ではそれが判断できないんですな。大きいことはいいことだといわんばかりの大きなシャインマスカットをつかまされてそれが美味しくなかった日にゃもう最悪。このぶどうは450グラム以上、最大で600、房数は枝4本に3つ以下、このあたりが限界です。もちろん生産者の技量によりますが。このことは黄色いリンゴなんかにも同じことが言えます。ご参考にどうぞ。
(右) クイーンニーナ。赤いぶどうです。試作品が今年できます。クイーンは英語で女王の意味。ニーナはスペイン語で小さな女の子という意味だそうです。それを合体させて日本語的な語感にしたこのネーミングに実は感心しています。だから作者の語感センスに乾杯。なんのこっちゃ.........。