11月24日(日)
「少しでも、皆さんの夢と拠りどころなるようなクラブを目指したい。」
山雅FCの最終戦を見にいった。
機会を探していたのだが、結局今シーズン最初で最後の観戦となった。
試合結果は、愛媛FCに 1:0で勝利。
その結果、昨年の12位からの7位にはなったものの、J1へのプレーオフには残念ながら進出できなかった。
でも、実にいくつかの感動があった。
とりわけ、ガンバ戦で負傷した25GKの白井選手が、ベンチ入りしたこと。 感慨深いものがあった。
そして、今シーズン最後のセレモニーでの反町監督の「精進せよと受け止める」の挨拶ももちろんだったが、さらに、選手を代表しての飯田真輝選手のお礼の挨拶も実に聞かせるものだった。
この際、全文を紹介します。
「今日、たくさんの方が集まっていただきまして、ありがとうございます。
みなさんには、開幕でホームで全然勝てなかったとき、そして神戸戦0:7で敗戦した次の福岡戦、思い出せば、すごくいっぱい力と勇気をいただきました。
時には、僕たちがふがいない試合をして、1週間憂鬱な気分にさせたと思います。
でも僕たちが勝つこと、そして最後まであきらめないプレーをする、そしてクリーンなプレイをすることによって、皆さんの1週間の仕事・勉強への活力になればと思って戦ってきました。
ただ、クリーンなプレイと言いましても、最終戦、累積で(試合を)見ている僕が言うのも何なんですが、ただそういう存在になることで、皆さんと一緒に、松本、そして周りの都市を盛り上げていければと思っています。
そして、このスタジアムには、すごい苦労をしてでも、僕たちの試合を見ようと車いすでかけつけてくれる方もいます。
そして、今日は栄村の子どもたちもこの試合を見に来てくれています。
その人たちにも少しでも夢と心の拠りどころとなるようなそういうクラブになりたいと思っています。
残念ですが、今日でシーズンは終わってしまいます。 4か月半くらいですが、皆さんにはさびしい思いをさせるかもしれませんが、来年また上を目指す戦いを一緒にしていきましょう。
1年間、お疲れ様でした。」
文化としてのスポーツと行政のかかわり方が、今年は、一つの話題となった。
「一私企業のために、市民の税金を投入していいのか」という論が、スポーツ振興の在り方との関係で、議会でも議論になった。
賛否両論があることは事実だ。
でも、今日の飯田選手の挨拶は、スポーツの果たしている役割を、見事に表してくれる、実に考えさせ、これも感動を与えてくれる挨拶だった。
たたかいにルールを設け、プレーする選手だけでなく見ている人に夢と希望、そして感動と生き甲斐を与えてくれるものに、その本物に接することができように条件整備をすることは、政治の仕事であることに間違いない。
課題は、それを誰もが享受できるような、日々の暮らしの環境をつくることも、行政の役割、仕事だということだ。
常にこのことを忘れてはならない。
今日は、いろんな意味で、満足できた一日だった。
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