5月13日(月) その2
「200g位の本当にかわいいものにしかなりません。」
「凍害」現地調査(笹賀、今井地区) その2) ナシ編
ナシの被害は、今井、波田地区に多い。
満開直前の一番低温に弱いときに、やられてしまった。
ナシの品種は、「こうすい」「ほうすい」「なんすい」とあるが、「なんすい」など奥手の品種が一番被害を受けた。
ナシは、8個ないしは9個、螺旋状に花が咲くわけですが、その中で3番目から4番目に咲いたものを使用する。
それが一番 肥大もよくて、いいものになる。
ところが写真のように、将来ヘタになる部分が黄色くなり、触れば、みんな落ちてしまうる。

残った花で、果実になる部分は、「8番花」ですが、これを使っても200g位のものしかできない。
「200g」は、本当にかわいいもの。
平均は、350g。 250g以上が出荷基準。9番、8番の花では、商品にならない。
「なんすい」関係では、8番、9番も残っていない。
この「なんすい」の木は、20年から30年生の木ですが、大体1m50pくらいところに、8個から10個ぐらいならせるのですが、この枝には、3つしかなっていない。しかも、2個しかならせられない。
写真は、JAの指導員の方に手を伸ばして「範囲」を示してもらったものです。

リンゴと同じで、生らせないと来年、花芽ができない。
そのために、人工授粉が必要だが、国産花粉は、1反歩20gは使う。この花粉は、10グラム3000円ぐらいする高いもの。ぜひ支援が必要。(1反歩は300坪)
定期防除も1反歩 72000円かかる。
大体2割しか実がなっていないのに、防除には、同じだけかかる。
さらに、リンゴと同じで、実がならないと「徒長枝」が太く長く、3mぐらい伸びてしまう。
この対策も必要。誘引も必要、枝が立ってしまうので、手間がかかる。 ナシの作業は、リンゴと違って、タナすれすれに、首を「上に向けて」やることになるので、実に大変な作業だ。
また、果樹共済に関連しては、まず被害実態にあった、状況みて適正に評価をしてほしい。
単に着実数×平均のg数をかけないように。
また、お金については、ナシの場合は、共済の支払いが12月の末ぐらいになる。 材料代などの農協からの引き落としが11月末となるので、できればこれに間にあうように、補償してほしい。
などなどの要望が出された。
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