12月27日(木)

  「2013年度 松本市政に対する政策・予算要求」を提出 
    

  

  毎年恒例の来年度予算編成に当たっての「政策・予算要求」を提出した。  
  今年は、11月、12月と解散総選挙と重なったため、十分な準備ができず、今日になってしまったが、何とか今年中に行うことができた。

       

  申し入れの本文は、ここをクリック  

  申し入れに対し、市長は、「意義ある提言をいただいておりまして、要望ということで新年度の予算付けのときにその項目の中で反映すべきものは反映させていただきます。」とまず回答、以下概要次のように発言した。  

  「(共産党の議員の皆さんから、)いろいろなご批判、反対の意見をいただいているが、みなさんが例えば社会保障と言うけれども、そのお金をどこから持ってくるのか。 『お金のなる木があったらうれしい』」

  「いまわれわれは自主財源を確保するには、たとえば観光客のみなさんを松本に呼んで、お金を落としてもらって、例えばですよ、そこで税収が少しでも増えればそれを福祉とか医療とかに使っていきたいということが根本にあるものですから、そこだけは誤解しないでいただきたい。」  

  「(南・西外堀の問題では、)そこに住んでいらっしゃる方々の気持ちを大事にするということで十分説明して慎重に対応しくというのがベースにある。そういう中で今後進めていきたい。」    

  国政問題と、安倍新政権対しては、
  「新しい政権になったことに関しては、私は全体を見ながら、場合によっては、私は市民のみなさんの市長として任せてもらう場もあるので、必要な場合には市長として物を言っていかないといけない場合もあるかもしれない。 また逆に言ったらこれはもっと市民全体の声を聞きながらもっていかなければいけないこともあるでしょうから、この辺は悩みながらやっているところです。」
  「われられは注視していかないといけない。」


  全体として、20分間の申し入れだったが、終わった後 帰り際に市長と次のような会話ができた。

  市長)それでも医療にかかれる人が、もし本当に中止するだったら、かかれる(受けられる)システムをちゃんとあるわけだから。 糖尿病を途中で診ないなんていわないで

  (池田:医療機関が診ないんではなくて、来れないんです)

  なんでなんだろう?医者からいったら(その患者に)治す気持ちがないから

  (池田:そういう自己責任論ではいけないっていう話をこの間はしたつもりですが・・) 

  (中略)

  病気治す気持ちがあったら来てください。そうすればちゃんとセーフティネットはあると僕は思うから、

  (池田:今の体制だけでは行けないんです。お金もなくて・・)

  本当? 健康福祉部に言ってよ、それ?ちゃんと名前あげて、行かせるから、そういう人がいたら(名前を)上げてもらって、なぜ行かないか? 医療者としては、「あなた病気を治す気持ちがあるのかどうか」聞きたい?

  (池田:本会議で聞いたのはそういう実態調査をぜひ市としてやってほしいとお願いしたので、いまお話を聞いたので・・・)

  実態調査をするかは別だよ。途中でやめちゃうのがわからないんだよ?  

 
  12月議会に、糖尿病患者の治療の中断に関しての質問をしたわけだが、「15分」の限界の中では、討論できなかった、伝わってこなかった市長の本音を聞くことができた。

  今後の課題が見えてきた。
 




 

 

   


 

 

 

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12月21日(金)

  糖尿病に関して、行政的云々というのは、医療者に対して冒涜になる 
    

  

  菅谷市長の、私の2回目の質問に対しての意見は、次の内容だった。

  私の方からすこし医学的に申し上げます。
  というのは、ここは医学的場所ではないですから、池田議員さんが大きな声で言いますと、たいへん影響力大きいものですから、改めて医療的立場から言います。
  まず、糖尿病に関して、行政的云々というのは、これ大きな間違いです。
  そういうことを言うこと自身が、医療者に対して大きな冒涜になるのではないかと思っております。
  それから、この病気というのは、インシュリンの分泌が低下した場合、あるいはインシュリンの機能が落ちた場合をいうわけでございまして、これはきわめて医学的な問題であります。
  それを行政的ということは、たいへん私は残念な表現でないかと思っています。
  そしてまた、ある方が言ったからそれが正しいという考え方自身も、私は偏っている。
  もう少しやっぱり時間をかけて、糖尿病が本当にそうであるのかということをエビデンスをもって言わないと大きな誤解を招くと私は思っています。  (注:エビデンス【evidence】 証拠。証言。)
  それからまた、遺伝的な問題、これは遺伝的に非常に強いものもあるし、そうでないものもありますから、だからすべてが遺伝的ではないといっていることだけは、改めて誤解を解いておきたいと思います。


  いまだに、その真意がわからないことがあるが、少なくとも私の2回目の質問に対しての答弁となっていないばかりか、「冒涜」は全く当たらない」ものだ。

  「糖尿病の中断」に関する1回目、2回目の私の質問は、ここをクリック

  続く)
 




 

 

   


 

 

 

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12月20日(木)

  糖尿病患者の治療の中断の認識と行政としての対応について 
    

  

  総選挙と12月議会が重なったため、準備と検証で時間不足が否めない議会質問となってしまった。
  遅ればせながら、検証を加え、順次発信して行こう思います。

  まずは、12月12日に行われたいつもの通りの「15分」の一般質問。
  今回は質問の3回目に言っているが、「所得」をテーマに、「人の健康」と「経済の健康」について質問した。

  すでに、松本市の公式HPで、いつものように議会の様子が、発信されている。   
    その1)  その2)  ぜひご覧になってください。

  まずは、糖尿病について。 「生活習慣病」といわれて久しいこの病気。
  医療界では、「インスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患群」と定義するところもあり、特徴づけられている。  

  まずは、市内でのここ10年間、糖尿病患者の推移は、どうなっているか。  
  2つ目に、働く世代の中で、この糖尿病の治療が中断し、その結果、重症化、重篤化し、命を失ってしまうことが、近年重大な社会問題となっている。  
  特に働く若い世代の中で、低所得者層にあらたに生まれてきている問題として注目されていることだ。
  こうした糖尿病患者の治療の中断状況を、市は把握しているのか。
  また、その中断の原因・理由は、何か。
  そして市としての対応を、医療機関だけに任せておいていいのか、行政が自ら至急の調査と対策をとるつもりはないか質問した。
  医師としての菅谷市長を意識しながらの質問だった。  

  これに対する答弁は、市長と健康福祉部長の2人からあった。

  市長は、1回目概略次のように答弁した。

  「人の健康」は、市民一人ひとりが「自らの健康は自ら守る」という自覚を持ち、自らが健康づくりに取り組むことが、まずもって肝要である。
  そのうえで、国民皆保険制度のもとに、適切な医療が保障され、高額な医療費については救済制度も設けられている。
  また、松本市では、医師会との連携も円滑に行われ、市内の医療機関も他に類をみないほど充足している現状であります。
  糖尿病の治療中断については、多臓器にわたる合併症の発症や重症化など病状の進行を防ぐためにも看過できないこと。
  ただ、医療現場のことであり、ここに治療状況を正確に把握することは、困難であるが、定期健診や特定保健指導等の機会をとらえ、治療が継続されるよう対応してまいりたい。  
  なお、松本市では、生活習慣病対策として、保健師がきめ細かい、心の通った保健指導を行っている。
  さらに、食生活の改善や、運動習慣の形成、定着など一次予防の徹底、早期に発見し、早期に治療を開始するための二次予防、また適切な治療により合併症の発症などの重症化を防ぐ三次予防を展開するなど「いつでも医療を受けられるまち」の環境づくりを進めております。  

  ということで、直接質問に対する答弁はなかった。

  続く健康福祉部長答弁でも、 「市長答弁に補足をします。」と言いながら

  10年間の糖尿病患者の推移については 各年、国民健康保険加入者5月分1ヶ月の件数ですが、H12年が1168件、H17年が1709件、H23年が2136件。

 とこ答えたものの、

  糖尿病の治療中断につきましては、市長答弁の通り、医療現場のことであり、把握は困難な状況にある。
  治療中断の原因、理由については、様々な事情があると推察の域をでません。
  糖尿病にかかわらず、すべての病気について治療を中断せざるを得ない事象があるとすれば、本人の意識、自覚の問題の他、金銭的及び家庭の事情や社会環境など多くの要因が考えられます。
  なお、松本市国保における特定健診及びその後の保健指導は、主に、松本市医師会を通じた医療機関で実施をしておりますが、その結果として、糖尿病の指標となる血糖値が、毎年改善傾向にあり、また、内服治療者の割合が年々増加している。
  このことは、特定健診及び特定保健指導を、行政と松本市医師会が連携して行うことで、糖尿病の予防対策が充実している表れであり、適切な時期に治療が開始され、必要な治療が継続されているといった一定の効果の表れとも捉えている。
  今後は、さらに市民一人ひとりの健康に対する自覚を促すため、引き続き、生活習慣病予防の一次予防に力を入れるとともに、特に糖尿病につきましては、遺伝的要因があることも踏まえ、予防に関する必要な周知、啓発を継続してまいります。

  というだけのものだった。

  要は、調査も対策も取らないということだ。

  さらに、それに対して2回目、菅谷市長に改めての質問をしたが、返ってきたのは、あなたは「冒涜」議員だという内容だった。  (市長答弁の2回目の冒頭の部分です。)  

  次回続く)
 




 

 

   


 

 

 

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12月18日(火)

  衆議院選挙でのお力沿えに心から感謝申し上げます。 
    

  

  実に久しぶりのブログの更新となります。
  解散、公示とあわただしい中、時間が取れなかった。

  今度の選挙、日本共産党は、議席倍増をめざして奮闘しました。
  結果は、議席奪還を目指してきた北陸信越ブロックは当選に至らず、全国では改選9議席から8議席への後退となりました。 情勢が求める躍進を果たせなかったことに対して、責任を痛感しています。
  長野県でも、中信地区でも前回と同じ比例での支持を得られていたら十分に当選できた選挙でした。
  ご支持をお寄せいただいた有権者のみなさん、寒さのなか、ご支援をいただいたみなさんに、心からお礼を申し上げます。

  議席を後退させたことは残念な結果ですが、みなさんのご奮闘、ご協力によって、2010年の参議院選挙時と比べ、比例票は増やすことができ、一歩ではありますが、前進への足がかりをつかんだことは、重要だと思います。  
  日本共産党は、この間2009年に続いて、2010年の参議院選挙で比例を減票し、2010年の時点を「私たちの出発点」としてきましたが、今度の衆議院選挙では、2010年参議院選挙比、得票数で13万票、得票率で0.03%とわずかですが前進させることができました。  

  自民・公明両党が、320を超える議席を獲得し、自公政権が復活する結果となりましたが、この結果は、3年4カ月の民主党政権の失政への国民の怒りの結果にほかならず、 自民党への国民的期待が広がった結果ではありません。
  事実、自民も公明も全国的には、比例票を減らし、この中信地区内でも、同様の結果となっています。  
  4割台の得票で8割の議席を独占するという、きわめていびつな小選挙区制度の結果に他なりません。  

  選挙中、自・公両党は、いま日本と国民が緊急にその解決を求めている、デフレ不況の打開と消費税増税問題、原発問題の解決、TPP問題や米軍基地問題、領土紛争など外交の諸懸案に答えも展望も何一つ示すことができませんでした。  
  それどころか、憲法改定を公然と掲げ、国防軍を作ることを公言した自民党政権が生まれ、維新の会の伸長はきわめて危険な動きですが、こうした道を強行しようとすれば、平和を願う広範な国民世論、アジア諸国民の世論と、激しい矛盾を引き起こさざるを得ないでしょう。
 
  どの問題についても、その帰趨をきめるのは、これからの国民の皆さんのたたかいです。 私たちは、総選挙で掲げた公約の実現のため、新しい国会で、また国民運動と共同して、全力をそそぐ決意です。

  現状を、大局的な視野で見れば、60年間続いた自民党型政治がいよいよ行き詰まり、日本が新しい政治を求める、新しい時代に入っていることは疑いありません。
  政治を変えるためには、国民と深く結びつき、日本の前途について展望を示す力をもった、強大な日本共産党の建設が必要だと思います。
  来るべき参議院選挙での躍進をめざして、全党の知恵と力を総結集して、この仕事にとりかかる決意です。  

  昨年の2月以来、中信地区委員会の地区委員長代理を務め、選挙時は長野2区の選対本部長を務めてきた。  
  力不足の中、十分な責任を果たせなかったことにお詫びを申し上げます。  

   

 写真は、12月10日午後2時に松本駅前での街頭演説会に訪れた志位和夫委員長が、事前に駅前のお店を訪ねた時のものだ。  
  店の方は、「粘り強いのが餅です。そのように頑張ってください。」といちご大福を志位さんに手渡してくれたが、まさにこれからのそうしたたたかいが求められる。  

  今日をブログでの新たな出発点としたい。
 




 

 

   


 

 

 

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