2025.7.4.  

 まいどこんばんは。ぶどう業界は今が最繁忙期です。タタカイの相手は天候でも病害虫病原菌でもなく、疲労と睡魔です。なので日中の作業中は頭と体はすっかり眠って手だけが勝手に動いている状態が理想なんですが自分の場合はなかなかそこまでいきません。土日祝日はゆっくり休んでと楽しいぶどう生活を目指す新規参入希望者が、えっ!?、ぶどうってこんなに忙しいの!?って驚いてひっくり返るのが今の時期の作業です。喜怒哀楽という人間らしい感情はとりあえずどこかへ置いといて猛暑の中ストレスないようにただ淡々と予定の作業をこなすのみです。


 今朝のSeven's葡萄園。袋をかけたのがピオーネ。左側がシャインマスカット(左)。自然形の樹形の黄華(右)。ドレイが早朝から淡々と作業をこなしています。

 黄華。摘粒前(左)と摘粒後(右)。とにかくやたら粒がつきまくっているので大変な作業です。ひと房処理するのに2分くらいかかります。1,500房あるとして3,000分かかります。つまり50時間かかるということ。しかもシロートには絶対無理な作業。昨日今日と熟練労働力を投入してなんとか終わらせることができました。

   シャインマスカット(左)。必要投入作業量は黄華のわずか1/10レベル。日曜農業レベルで誰でも簡単にそこそこ作れてしまうところが最大の長所。なので全国的に栽培面積が拡大の一報。しかし同時に本来の風味や食味食感とは違うシャインが多く出回ることによってそれがシャインの評価の標準になってしまっているという現実があります。雄宝(右)。爆弾レベルのびっくりするような粒の大きさが最大の魅力。シャリシャリ感といいスイカの風味。9月の長雨による裂果が最大の関門。今年は如何に??。

 
   オリエンタルスター(左)。摘粒の大変さでは5本の指に入ります。去年は出来上がりがイマイチだったので今年は満開30日後にある作業をやります。結果は9月に判明。マイハート(右)。余計な手間をかけないようにとにかく小さく小さく。今年のお試しぶどうのひとつです。