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2024.3.27. | |
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まいどこんばんは。久々の葡萄通信です。 今年の3月は微妙に寒い日が多いです。それに雨!。一昨日昨日と何もせずグータラしておりました。その前の4日間はちょいと旅行をしてきたので中6日を開けて今日は朝6時起きでせっせとぶどうさんたちのお世話をしてきました。 |
こちら第3デラウェア園。昨日は恐ろしく雨が降ったので地面がグショグショ。長靴でないと歩けません。 |
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デラ姫の元になる芽が少しずつ膨らんできました。寒い冬を乗り越えて、ぶどうたちしっかり生きています。もう少ししたら枝の切り口から水がポタポタ落ちてくると思います。 |
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防寒対策として巻いていた稲ワラを取ってあげたのですが、中がけっこう蒸れていたようです。 |
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こちらウインク。樹皮削りもぶどうの種類によっていろいろで、このぶどうの樹皮は繊維質が縦に横にいっぱいなのか、ちょっと剥いてみるとペローンと2メートルも3メートルも勝手にはげれていきます。 |
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シャインマスカット。このぶどうの樹皮削りは面倒くさい。樹皮がペローンと剥けてきません。なので鎌でガリガリをほどほどに。 |
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樹皮がペローンと剥きやすくて楽チンなのは黄華と共にこのピオーネ。樹皮がきれいに剥けてスッポンポンになりました。 3月中に「やることリスト」っていうのがあるのですが、微妙に時間が足りません。6日間の休暇があった分、今週は土日もぶどう園に出勤いたします。 |
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お彼岸の4日間は春休みでした。久しぶりに実家に母の顔を見に行きました。そしたらそこに兄がいました。何気ない会話の中で兄は「人間生きてさえいればいいこともあるしそりゃあ悪いこともある。でも死んじまったらいいこともない」などと健気なことを言うので感心いたしました。その後「なので横山光輝の「徳川家康」を読め(見ろ=漫画)」としきりに勧めるのには閉口いたしました(跳躍しすぎ!)。過去に住み慣れたその我が実家も実は近い将来寿命が尽きようとしています。実家に限らず、古き良きものをいつまでも記憶と記録の中に留めておきたいと願う気持ちは年齢のせいでしょうか。 せっかく埼玉県に来たのでこの機会に行っておきたいところに行ってみよう、見たいものを見ておこうというわけで、土曜日日曜日と1泊2日の小旅行。テーマは「古き良きもの」。 |
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(左) JR八高線の明覚駅。埼玉県のど真ん中、比企郡ときがわ町。 (中) 明治43年から宿屋を営む「町田屋旅館」。昔の旅篭宿そのもの。威厳はないかわりに佇まいに風格あり。 (右) 玄関を開けたら驚きました。奥までどどーんと広い土間があってぐるりと広い上り口。床がテカテカ黒光り。 |
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(左) 急な階段を登ったところ。昔の帳場を再現したものだそうです。1階も2階も内部に壁は一切なし。全て襖。 (中) 通された部屋は8畳の二間続き。障子に襖、床の間に畳...。これですこれ。こういうところに寝っ転がってまどろみたかった........。午後早めに着いて大正解。 (右) 2階の廊下の窓を開けたらこんな風景。左の大きな木は樹齢400年を越えるサルスベリだそうです。夏はさぞかし壮観な風景でしょう。 |
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(左) 廊下っていいですね。そっと歩かざるを得ない微妙なキシキシ感がたまりません。右側手前が我が8畳間。ちなみに隣の部屋とは襖で仕切ってあるだけなので鍵はありません。なのでそもそもあまりお客さんをとらないようにしているそうです。旅館というより田舎のおばあちゃんのお家って感じ。座布団を枕にしてうつ伏せになってまどろみの午後、でした。この日は2階をほぼ独占。この日はあと出張中のお坊さんのみ。 (中) 夕方勝手にカーテンを閉める。左が我が8畳間。障子を通した灯りっていいですね。やさしい..。蛍光灯なのはさすがに仕方がないが。 (右) 1階の座敷の障子。この地域はユネスコの無形文化遺産にも登録されている和紙が特産だそうです。ホームセンターの和紙は2年でダメになるけれど本物の和紙は10年もちますとご主人が言っていました。 |
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(左) 夕食いただいて他にすることがないので8時に早々と就寝。静かに寝転んでいると、障子や襖、畳が静かに呼吸をしていることに気づきます。自分的には本当に久々に、何の音も声もない静寂の世界。でもそこに木のイノチというか温もりを感じることができたシアワセな時間でした。こういう空間が自分の気持ちに一番合っていることを再認識しました。ビジネスホテルなんかの密閉された空間は大の苦手です。 (中) そんなことを朝起きてからご主人に話したらすごく喜んでくれました。ここで朝食。 (右) 床の間には古い雛人形が飾ってありました。このおかっぱは三人官女?。おかみが「何時にお発ちですか?」と問うので「9時ごろです」と答えました。ここではチェックアウトというカタカナ英語は不似合いなので使ってはいけない。宿泊代とお酒代を支払ったらお釣りだけもらって計算書も領収書も無かったのもよかった!。 |
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(左) 朝の明覚駅。架線がないので空がすっきりしています。ホームのオンボロ感が自分的にはたまりません。2両編成のディーゼルカーがやってきました。 (中) 長瀞の岩畳。記憶にある限り、小学校の遠足以来だぞ...!?。太古の時代、ここは海の底だったそうです。 (右) 秩父鉄道上長瀞駅のホーム待合所。今どき珍しい木製の待合所。 |
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(左) 午後は大人の社会科見学。社会科の教科書に必ず載っていた富岡製糸場。明治初期に殖産興業のシンボルとして建築された当時世界最大の製糸工場。一度見てみたいとかねがね思っていました。 (中) うーむ..壮観。建物や機器類が150年前とそんなに変わらない姿で保存されているところがすごい。 (右) 外観は重厚なレンガ造り。レンガの積み方にもいろいろあるそうで、長辺短辺を交互に積み重ねるこの方式をフランス積みというそうです。なるほどフランス人が設計するとこうなるわけだ。ところが教科書の絵を拡大してよく見るとレンガの積み方がこうなっていないところがおもしろい(笑)。 |