2021.4.22.   

 まいどこんにちは。再々度の緊急事態宣言ですか.........??。自粛疲れみたいなものが自分の中にも確かにあって、今年に入って飲み会が数回ありました。若い人なんかはじっとしていることがたまらず、町へ繰り出してどうしてもある程度密になってしまう環境の中に入ってしまう気持ちもよくわかります。東京オリンピックはどうなるのでしょうか.......??。せっかくKトラのナンバープレートを東京オリンピック寄付金仕様のものにしているのに.....。
 で、ぶどうです。3月4月と乾燥が続いてもうカラカラです。気温も思ったほど上がらず、生育状況は昨年並か??。ぶどうたちただ今発芽中ですが、この時期恐ろしいのは凍霜害です。0℃になるような朝の冷気に晒されるといっぺんにやられてしまいます。松本地域では数日前にナシが大量に被害に遭ったようです。今朝のニュースでは山形県のサクランボが開花中に雌しべがやられてしまってこれまたすごい被害だったようです。ウチの庭ではかわいいかわいいオオヤマレンゲの若芽が全てやられてしまいました。
 今日はけっこうヒマにしていました。3デラで芽欠き作業を少し、1デラで隣接地の雑木をきれいに整理する作業を少し、自宅の裏ガーデンに放置してあった残りの薪の原木を30cmの長さに切って保管して、ついでに薪保管庫周辺の草むしりをちょろっとやってあとは昼寝していました。5月に入ったらそれから150日以上は休みの日が一切無くなるので今のうちにゆっくり休んでおくことにしました。ちなみに明日からは3日間何の予定もありません。昼寝かガーデンで遊ぶことしかすることがありません。
 ということで今はウチのぶどう園を全てご紹介します。多い年で7つあったぶどう園が今年から5つ。それでも面積は1ha近くあります。今年の大きな変更点としては、第2デラウェア園が貸借契約期間満了のため無くなりました。40才の新規就農者K氏にこの冬にバトンタッチしたところです。数年前からデラ姫が最大で40,000人以上いたのではっきり言ってもうお世話の限界を過ぎていました。30,000人ちょいが自分的には適正値です。2デラは15年やってきましたがこれまで凍霜害や雹害、種あり混入果や晩腐病の蔓延、裂果や萎び果とかの大きな痛手が全く無く、なかがわ葡萄園の優等生的な園地のひとつでした。ぶどうの作柄的になかなかの安心感ということでちょっと惜しいのですが、自分的なキャリアアップとかスキルアップを目指していく上ではやはり2デラはこれで終わりになります。これも10年来の計算のうち。

 
第3デラウェア園。
   将来2デラが無くなることを想定して早生デラ、普通デラの若木をせっせと育成してきました。10年前には5,000房ちょいだったのが今では15,000房を超えるなかがわ葡萄園の稼ぎ頭筆頭の地位に昇り詰めました。しかしモンダイ点がけっこう山積。まず早生デラ。樹勢が強くない。従って樹冠面積が思ったより広がらない。前年ちょっと欲張ると翌年にガクッと樹勢が落ちる気配が丸わかりなので着果量にすごく気を使います。それから凍霜害の心配度がハンパではありません。まさに今のこと。昨日今日の寒さの分はしっかり保温剤を散布してあるので大丈夫だと思うのですが来週月曜日にもう一発寒さが来る予報。この時のためにもう一回保温剤やっとかないかんと思うともう落ち着いていられません。夏にはムクドリの軍団でやってくるし。次にフツーデラ。こいつら去年は丸ごと種あり混入果が発生したので今年もすごく不安。去年みたいなこと(ぶどう通信497)を今年は繰り返してはならぬ。そんないろんなことを思うとこの3デラは元2デラほどの安定感や安心感がありません。それらをどう克服していくかが課題です。今年想定16,000房

 
第1デラウェア園。
 
 
   傾斜地なので霜害の不安はそんなにありません。50年ものの古木から若デラへゆるやかに改植しています。最終形が見えてきたところです。なかがわ葡萄園の贈答デラ姫のほとんどはここで誕生します。ちなみにここはあと9年間やります。今年が当たり年であることを期待。ぶどう作業は5月6月は炎天下での作業になるのですがここには神社の木立によって木陰となる貴重なスペースがあります。昼寝をしにいくならココ、って感じです。今年想定15,000房。

 
第1巨峰園。
   
   巨峰の畑は一つだけなのに何で第1とわざわざ言っているかというと、今では信じられませんが大昔には巨峰園が3つもありました。第2巨峰園は近隣の人と農地の換地をして今ではRainbow葡萄園として生まれ変わっています。第3巨峰園は15年位前のことだしあまり印象にないのでもう忘れました。この第1巨峰園はなかがわ葡萄園のセントラルステーション。農機保管庫に農薬庫、水場に物置に各種ミーティングステーションといえばここです。いろんなことで一番人が集まるのもここです。ここには大きく2通りの巨峰たちが生活しています。早生巨峰“紫玉”と標準系巨峰“高墨”。紫玉がいかんかったです去年は。早熟すぎて収穫期がデラと重なって結局地面に返す結果となってしまいました。早生巨峰で痛い目は何年か間隔で遭っています。将来にわたってリスクを抱え込みたくないことと長野県オリジナルの新しい品種でちょっと稼いだろという下心で、全体の約半分を“クイーンルージュ”に改植を始めたところです。5年後には大きく様変わりをしている予想です。

 
Seven's葡萄園
   
   ここは黄華、ピオーネ、シャインマスカットが3大勢力。その他いろいろありますが今日は省略。山辺小学校の横にあり、公道に接しており車通り人通りが最も多く、わざわざ話しかけに来るこちらが知らない人も存在し、数年前には黄華の盗難騒ぎで刑事までやってきて一躍時の人(時のぶどう園か。)になって名を馳せた、何をやっても何をやらなくても良くも悪くもよく目立つぶどう園。これはシャインマスカット。

 
Rainbow葡萄園。
   
   言われてああそうかホントだとすぐにわかるなかがわ葡萄園の見た目の特徴が3つあります。①やや厚めにワラを敷いてあること。(ただし敷きワラはフツーなので特にウチのフィールドの特徴というわけではありません。) ②テーブル・イスが置いてあること。ここにはアンティーク調のテーブル・イスをこの度セットしました。③つ目さて何でしょうか??。わかります??。山辺地域広しといえどもこれはなかがわ葡萄園“だけ”です。これがわかる人はよっぽどのなかがわ葡萄園“通”です。ホメてあげます。写真は“紅環”。今年このぶどう園も大きく様変わりしています。“ゴルビー”と“伊豆錦”が生存競争に破れてこの世から去りました。かわりに“マニキュアフィンガー”、“コトピー”、“レイトリザマート”が樹冠面積拡大活動に勝利しています。しかしこいつら大丈夫か??。このぶどう園今年は単位面積当たりの最大収穫量、最大販売量、最大販売金額、最大収入をgetするべくぶどうの種類ごとに細かい作戦を用意しています。詳細はヒミツ...。