2015.9.23.     

 皆様毎度お世話になります。ぶどう通信319から1か月も経ってしまったぞ。仕事的に余裕のあった9月はじめに更新と思っていたのですが、8月末から連日の雨。デラの最後は連日カッパ着て収穫やってました。毎日記録をつけているのですがその時は15日間、雨が降り続きました。気持ちと体の余裕がなくてすぐさま巨峰シーズンに突入。あっという間に3週間が過ぎてしまった。肝心のぶどうはというと、豪雨のおかげでひどい目に遭いました。
 
 
(左) 今年の巨峰。これは「高墨」です。いい房はとってもいいのでずか、木によっては水分を吸い過ぎてプクプクに太ってしまった房がいっぱいあります。9月はじめの巨峰園は降雨量に排水が追いつかなくて長靴でないと歩けない一面の水たまりというか田んぼ状態になっていました。おかげで500-550グラムで作ったつもりが600-650グラムになってしまったなんてのがいっぱいあります。そんな房は着色も思わしくなく、味も今ひとつ。でもこれは露地ものの宿命。裂果(実割れ)も起こしているし。しかし気候がこうなってもいいようになるほどこの時はこうすりゃよかったのかもしれないというヒントがいくつか得られて教訓にはなっています。
(右) こちらピオーネ。2年連続であわれ裂果房がたくさん。これは間伐する予定の木の房ですが有終の美を飾ることができず残念。

   
(左) 巨峰のハート粒。このハート巨峰は神戸市の高級マンションの奥様がもらい手になってくれました。
(右) 「黄華」。成木になりつつあるのでなかなかいいものができるようになってきました。出来上がりに手ごたえを感じています。来年が楽しみ。

   
(左) 「シャインマスカット」。これはホントに美味しいぶどうです。若い木にあまり負担をかけてはいかんと思って今年は小さく房を作りました。来年からいよいよ本番。ムフフフ.......、来年から皆さんをびっくりさせてあげるからね。
(右) レインボーぶどう園で今年颯爽とデビューを飾った筆頭がこれ。「ウインク」。昨日糖度を測ったらなんと20度。これもうまいぞ。どちらかというと大人の味だ。裂果なし。ボリューム感も満点。勝手がわからなかったのでいろいろな大きさのものができてしまいました。最大のものは900グラムもありました。さすがにこれはデカすぎだけどね。でもこのぶどうは全般にいい手ごたえが感じられました。10房ほど山辺ワイナリーの農産物直売所に持っていったところ、設定した値段の一房1,200~1,000円で2時間後には売り切れていました。来年は今年の2倍の量がとれるぞ。大きな期待と楽しみができました。


 
(左) 「翠峰」。先日巨大粒の重さを測ったらなんと31グラムのものがありました。巨峰がせいぜい17-18グラムくらいだからこれはすごいボリュームだ。摘粒作業を超徹底してやった甲斐があったってもんだ。しかしやはりあの集中豪雨のあと、心配された裂果を起こしてしまいました。粒の先端でなく、あっちこっちで粒のつけ根の部分が三日月状に割れていました。糖度はやや低めだけれど酸味や渋みがないのでけっこうイケる。
(右) これがうわさの(?)レインボーお試しセット。お客様にとってお試しであるだけでなく、自分にとってもいろんな意味でお試し、でした。一番感じたことは最もおいしい時期が思ったほど揃わないということです。シャインマスカットなんてこれからますますおいしくなるところだしウインクもそう。でもサニードルチェとか他のぶどうがそれまで待ってくれないってなわけでこの辺を来年からどうするかってことが課題となりました。まぁゆっくり考えよう。

 明日は巨峰とシャインマスカットのミックスセットのご注文をまとめてさばきます。シャインはようやくおいしい時期がきたから楽しみに待っててね。但し房小さいけど。このミックスセット、今年は商品化してなかったけれどお客さんとコミュニケーションとりながら何となく勢いでいっぱい注文受けていました。あとで注文を整理していたら、あれ!?、値段がバラバラじゃ!(笑)。 来年は値段もちゃんと設定して商品化しようと思います。安くはしないからね。高いよ。