「明るい会」決起集会への事務局としての報告 080302

 3月9日告示、16日投票で松本市長選挙が行なわれます。 告示まで1週間、 投票日まで2週間です。 私たち「明るい会」は、2月21日に拡大幹事会を開催し、全会一致で菅谷昭さんを支援することを確認し、24日には記者会見を行ないました。 まずこの点を経過報告として申し上げたいと思います。

 4年前「明るい会」は、菅谷昭さん支援し、それまでの市民会館に代表される大型ハコもの優先で、市民の声に耳を貸さないそれまでの市政の転換を掲げ、保守の方ともそして無党派のみなさんとも力をあわせて、菅谷新市長誕生に貢献してきました。  
  それから、4年間、「明るい会」に加盟する各団体は、加盟する政党である日本共産党議員団、現在ではしがの風も加わった議員団ですが、その議員団の議会内での活動とも連携して、願い実現という点では、少なくない実績、しかも県下では唯一、さらに全国に発信できる成果も含めて、それぞれの団体の運動を強める中で、市政を前進させることが出来ました。  
  その点に関しては、お手元にある2月24日付の明るい会の菅谷昭氏支援の声明にも明らかです。  
  ひとつは、何よりもいのち大切にする市政の前進です。  
  国保税は、値上げされましたが、負担が重いその一番の原因は、国の補助金のカットにあります。  そんな中、市民負担軽減のために、3年間5億円ずつ合計15億円の一般会計からの繰り入れは、今までの市長は、頑として私たちの願いを受け入れなかったものです。  値上げ幅は、半分に抑えられましたが、負担が重い国保税で、お金が払えない世帯が増え、保険証を取り上げるという事態が、前市政の延長の中で行われてきました。  それが、大きく変わりました。  お手元にある、松本民報に書かれている通りです。 資格証明書の発行は原則行わない。短期保険証も半分以下になりました。  
  この問題、市長が変わるH16年以前の前市長時代、議会ではなんと答弁がされていたのでしょうか。 H13年では、「資格証明書の目的は、滞納者の納付相談の機会を作り、保険税の滞納の解消を図っていく」というものでした。  直前のH15年では、 「(資格証明書の発行は)法律により義務づけられている。引き続きこれは実施していかざるを得ない。」「短期保険証は、滞納、納税対策上、重要な課程である。」
  保険証がほしければ、お金を持って取りに来なさいという態度でした。
  これが、今は、保険証は、命を守るパスポート、文字通りの健康保険証として、職員が届けにきてくれた。これは「明るい会」のチラシにある通りです。
  実に違いは明らかです。
  2つ目に、子育て支援策です。  これについては、「明るい会」のチラシをぜひご覧いただきたいと思います。
  3つ目に、市民の意向に沿った市政運営という点では、予算の編成過程の公開、四賀直結道路に関する意向確認など、市民の意向で行政を進める、これも今までになかったことです。  

 このように、菅谷市政の4年間は、紛れもなく、私たちの願いが叶い、「市民が主人公」の市政の前進の4年間と評価することが出来ます。  

 先週2月議会が行われました。私たちも代表質問を行ないました。  
  4月から実施されようとしている後期高齢者医療制度。 私たちはまず実施の中止を求めると同時に、実際の問題として資格証明書の発行について質しました。
  松本市は、昨年の12月議会の段階では、「県の広域連合が実施する、決定することなので、松本市としては、どうしようもないこと。」との答弁でしたが、 今議会では、 「市といたしましては、現行の介護保険料同様、滞納者の世帯の状況を十分把握した上で、きめ細やかな納付相談を実施し、県広域連合と十分に連携をとりながら、資格証明書の発行につがらないように対応してまいりたい」との答弁が確認されました。
  また、この間、菅谷政策のひとつで、私たちにとって心配なものとして、松本城のお堀復元、道路拡幅問題がありました。  
  確かに、お手元の菅谷昭マニフェストには、「地域の皆様のご理解を得ながら、外堀の復元など松本城の周辺環境整備を進めます」と、「事業を進める」ことが書かれています。  私は、改めて質問で真意を確認しました。
 「この事業、無理やりに進めることはない。松本城を中心としたまちづくりというのであれば、この問題を提起して、まちづくりのあり方を市民に問題提起したかった。地元のみなさんはもちろん、全市民的に意見を聞いて進める。だめということならばやらない。」
  という主旨の答弁・確認も出来ました。  
  もちろん、中部縦貫自動車道のように、一致できない点もあります。
  が、私たちは1つでも、2つでも前向きな変化、前進面が確認できることを評価して、それをさらに前進させる、問題点や課題は、粘り強く、運動を強めて変えていくことが大切ですし、そこに力を尽くしていくことが重要と考えます。  

 もともと私たちは、首長選挙では、市長は無党派の人で、いわゆる保守の人とももちろん無党派の人とも一緒に力をあわせて民主的な自治体を作っていくというのが基本的な立場です。
  1昨日の29日に、私たち役員は、菅谷昭さんと懇談を行いました。
  まもなく、菅谷さんご自身がお見えになって、ご挨拶をいただくことになりますが、その懇談のなかでは、政策的な面で言うと、安心して暮らせるまちづくりという点で、菅谷市長が打ち出した3Kプラン=健康づくり、危機管理、子育て支援 の基本方針にぶれはなく、新たな4年間の向けた政策の中に、観光、経済、に加え教育を位置づけて、さらに発展させて暮らしやすいまちづくりを進めるということが表明されました。
  そして、今皆さんのお手元にございます明るい会の「私たちが願う松本市政」の方向についても「この通りですね」という表明もされています。 4年前同様、共同の意思が確認されました。  
  今回、菅谷さん支援を決めるのに、一番慎重に検討したのは、これから4年間の政策に関してでした。
  確かに、もう一人の方の政策は、理念としては、私たちと重なる部分がありますが、判断の決め手は、実績と今回の政策の具体性と有効性でした。
  そして、よりふさわしい候補者として菅谷昭氏を決めました。  
  子どもたちとの関係でひとつ申し上げれば、 一方の方の政策は、「『松本こども対話・交流プログラム』を実施し、全ての子どもたちが外国語を含め笑顔で話しかけることができる、人とつながる力を身につけ支援をします。」 と書かれているのに比べ、  菅谷さんは、「不登校・いじめなどへの対応教員や発達障害児の支援員を小中学校へ独自に配置します。」と具体的です。
  そして、少子社会の現在、産科問題が緊急の課題ですが、菅谷さんは県の対応が不十分な中で、お手元にあるように、松本医療圏の広域で、病院と診療所が、連携して出産を支える「出産子育て安心ネットワーク」という松本モデルを作ることを今回公約に掲げています。
  これも医師ならでは、そして実にタイムリーな政策といえます。

 私たちの掲げる政策「私たちの願う松本市政」は、菅谷さんも「基本的にはこの通り」というように、保守のみなさん、商店街のみなさんもちろん無党派のみなさんも納得いただける政策と確信しています。
  暮らしを守ることに軸足を置いた私たちの政策は、今不況の中で苦しんでいる全ての国民、市民のみなさんと思いが通じるものです。

 大型の公共事業が少なくなる中、いわゆる足元工事と言われる予算を増やして、身近な公共事業を増やすことも、また、市外の業者が安く落札して行ってしまい、結局赤字覚悟で仕事を行わなければならない事態の中で、最低落札価格制度を設けて、ダンピングを防ぐ問題でも、これは私たちも取り上げてきたことで、この6月から実現することになりました。
  このように、これまでの市内の業界の方も、現在の不況の中で、その願いは私たちと重なる部分が大きくなっている。 そんな中で、変わりはじめた市政を元に戻してはならないとの世論の中で、旧市長派のみなさんが、候補者を立てられない。そして菅谷市政の更なる発展に期待するみなさんが今までの保守とか革新の枠を超えて増える拡がる。 市政が誰もが納得できる方向で進んでいるひとつの証明ではないでしょうか。
  もちろん、中には前回と違って今回菅谷さんを押す人で、菅谷市政をいわば変質させようとする狙いも一部にあるかもしれません。 だからこそ今まで以上に私たちの今後の運動が大切になります。

 一部マスコミや、勢力は、意識的に今度の選挙を「組織」対「草の根」と描き出そうとし、そして一方の勢力が、「真」の草の根と描き出そうとしていますが、そこには無理があります。
  なぜならば、私たちの流れこそ、今までもそしてこれからも、草の根で市民の暮らし、願い第一で、市民のみなさんとともに共同を進めてきた本流だからです。この事実は揺らぎません。
  このことに自信と確信を持って、この選挙。 変わり始めた私たちと市民の多くのみなさんとの協働で作り上げてきたこの市政の流れを、国の悪政、自民、公明政権の悪政 市民だけでなく自治体そのものをいじめるやり方の中で、こうゆう時だからこそ文字通り住民の暮らしを守ることを最優先する「自治体らしい自治体」づくりと市民・自治体ぐるみで、国の政治を変えるそのことに力を尽くそうではありませんか。
  そのためにも、なんとしても菅谷昭さんの当選に向け力を尽くそうではありませんか。 このことを申し上げて、今決起集会への報告といたします。