10月25日(木)その2 

  復興は進んでいない (その2) 
    

  

 朝8時にホテルを出発、レンタカーを借りるために、釜石駅前まで歩いて向かった。
 途中、釜石のぞみ病院の建物が見えたが、その前の道路から釜石港側に面した敷地は、ご覧のとおり「がれき」は片づけられ、草が生えた状態での更地のままのところがほとんどだった。  
 
   

  釜石市を後にして、まずは大槌町に向かった。

 

 
 
  この写真は、元役場の建物。 上は昨年5月、下は今回の写真
 
  現在町役場は、城山公園の中腹にあるが、ご覧のとおり入口は、ガソリンスタンドとなっていた。

   
 
  これらは庁舎の時計の写真だが、左は昨年の5月に行った時のもので、右は今回のもの。
 いずれも 津波が来た時間をそのままさして止まっているが、折れていた長針がなくなり、周りのパッキンと思われるものがはみ出してきたのを見ても、時の流れを感じさせる。 

 つづく)



 

 

   


 

 

 

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10月30日(火) 

  「平成23年度決算議案」に対して、意見を述べました 
    

  

 9月議会で継続審議扱いとなり、9月25日から4日間開かれた決算特別委員会での審査結果を受けての臨時議会が開かれた。  
  委員長報告は、簡素なもので、「認定すべきもの」がその結論だったが、それに対して、2人の意見表明があり、私は、2番目に意見を述べました。  

  述べた意見の全文は、ここをクリック  

  結局、昨年に続き今年の決算特別委員会に参加できない中での意見表明。  
  4日間の決算特別委員会には、ほぼ全時間傍聴してきた。  
 
  現在、私も属する議会運営に関する政策部会では、決算特別委員会の構成の見直しの検討が行われている。  
  議員定数が「31人」になった中で、監査委員に選出された一人の議員を除いて、「30人」の半数の「15人」に定数を拡大して行おうというものだが、単純に半数の議員が交代で決算特別委員会に参加できるというものでもなく、定数だけを増やすということにとどまるか、それとも私たち無所属議員にも門戸が開かれるか。 これからの取り組みいかんです。



 

 

   


 

 

 

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10月25日(木) 

  復興は、進んでいない 
    

  

 22日(月)から本日25日(木)まで、南山議員と一緒に北海道・東北地方の視察に行ってきました。
  視察項目は、

  苫小牧市:企業立地の取り組みについて
  帯広市:中小企業振興条例について
  旭川市:国保会計について
  釜石市・大槌町:復興状況について

  だったが、4日間かなりの強行スケジュールだった。

  全体は、順次報告したいと思いますが、24日は、旭川市の視察を午前中に終えた後、釜石駅に着いたのは、夜の7時31分だった。
  ホテルにチェックインし、ホテルで紹介してもらった店で、夕食をとることにしたが、ホテルによれば、いくつかの店が開店しているが、本当の意味で、地元の方が開いている店は少ない中で、紹介してもらった店が、「誰そ彼」と書いて「たそがれ」と読む店だった。

      

  この店は、かなり有名な店らしいが、松本市とも関係があることをまず聞いた。
  震災後、それまでの店(「くれむつ」)の周辺の片づけをしていた時、14mほどあった一枚板のカウンターが、意外と近くから発見、それを10人がかりで引きだしてくれたのが、現地に応援に入っていた自衛隊の松本駐屯地の部隊だったとのことだった。

  以下、聞いたお話を順不同で紹介します。

  まず、店の再開について、  
  現地に再建のため、建築を申し入れたが、同じ所への建築は認められないとまず、市からダメ出しが出されたという。
  理由は、いままでと同じ高さの建物ではまた津波の被害に遭うとのことだったが、それ以来現在まで、市には復興計画がいまだにないというのがその店主の言葉だった。  
  仕方なく、市長に直接掛け合って、現存していたバーだったが建物の内装を変えての開店となったという。店の大きさから、掘り出された一枚板のカウンターは2mほど切断しなければならなかったという。  
  カウンターが見つかったことと、地元の人が魚を食べたいという要望が寄せられ、調理師仲間の青森の仲間が魚を送ってくれたこともあって、やっと今年の5月からの開店にこぎつけたという。

  開店当時は、電気もなく、お客さんには、ろうそくをもってきてもらった。

  復興予算に関していうと、漁師への船への補助制度あるが、当初は、補助の基準が漁師3人で1艘、その後2人1艘となったが、初めから船外機は補助の対象外。
  船外機は100万円ちょいはかかる。実に考えられないこと。ほんとうの復興にはならない。
  今の復興予算の流用は、許せない とのことだった。 
  そして、釜石の漁業関係者の中には、働くことすらできないとのことだった。

  店のオーナーは柏崎久雄(65歳)さん。  
  自分は冷凍ものはつかわない。
  そもそも、いつ行っても、同じ魚が食べれるはずがない。 冷凍を使っている以外に考えられない。
  その時期に食べれる魚が変わるのは当たり前のこと。
  だから、自分はメニューは作らない ということで、品書きにはコースの注文かなかった。

  店の名前の由来は、「築地魚河岸三代目」というビックコミック掲載漫画からとったとのことだったが、5月には編集長ご夫婦が来て喜んでくれたとのことだった。

 今朝は、早朝から現地視察を行い、大槌町まで足を延ばした。

  以下続く)  
 


 

 

   


 

 

 

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10月18日(木) 

   ウイルスに侵された 
    

  

 今回、HPの更新が何日もできなかった。
  忙しかったことも要因だが、実は根本的原因は「ウイルス」だった。

  今回のそれは、過去に受信していたメールが、何度も繰り返して受信されるというもの。
  メールにつなげば、その都度繰り返され、カウントは平気で3万を超えるものとなった。
  初めは、消し忘れかなと思い、何度か消したのだが、どうも同じものが3つも4つも受信され異変に気がついた。  
  ウイルスソフトで検索したのだが、何も結果が出ない中、結局リカバリーすることになった。  

  成りすましのウイルスで、誤認逮捕が話題となっているが、これからも警戒が要する。  

  皆さんも気を付けてください。  
 


 

 

   


 

 

 

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10月15日(月) 

   議席倍増をめざします 
    

  

 14日、15日の2日間、代々木の中央委員会で第5回中央委員会総会が開かれた。  
  私も、傍聴者として2日間の全日程に参加してきた。  

  写真は、15日結語を行う志位委員長です。  

  

 (今回は、傍聴席3列目の真中に位置していたため、真正面からの写真を撮ることができました。)

  初日14日、幹部会報告は、

  「来るべき総選挙は、歴史的岐路における歴史的意義をもつたたかいです。日本共産党が躍進をかちとることは、国民にたいする重大な責任であります。」  「以上を踏まえ、総選挙にのぞむ目標としては、650万票以上の得票、10%以上の得票率を獲得し、現有9議席の倍増――18議席以上を目標に奮闘します。」  

  と述べ、 結語で、志位委員長は、  

  何よりもこの目標は、来るべき総選挙にのぞむ日本共産党の構えを、国民にたいして一言で訴えるものになっています。 「日本共産党は『議席倍増』をめざします」。この一言で私たちの政治的構えが伝わります。討論のなかでも出されましたが、国民のなかで、わが党の「経済提言」などを語ると、「言うだけではなく実行してほしい」「早く政権をとってほしい」という声が寄せられます。あらゆる問題で、国民からそういう期待が寄せられます。「議席倍増」という目標は、総選挙にのぞむわが党の構え、覚悟を、国民に一言で訴えるものであり、大きな力を発揮することは間違いありません。

  と述べた。

 

  「650万票、議席倍増」という総選挙の目標。

  自分の覚悟をも求める内容ともなった。  
 


 

 

   


 

 

 

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10月5日(金) 

   地下水保全問題 
    

  

 地下水の保全問題が、改めて話題となっている。  
  ことのきっかけは、お隣の安曇野市で、エア・ウオーター株式会社が、既存のゴールド・パックを買収し、大規模な地下水おくみ上げと「水」の販売を行うということで、地下水保全条例の制定に向け動き出し、周辺の市町村に呼びかけ、自治体の協議会を設置したことによる。  

  松本市での地下水のことが話題なったのは、初めてではない。
  私が、平成3年、2期目の市議会議員選挙に臨むにあたって、県下17市(当時)で一番高い水道料金と地下水の保全を統一して「水」の問題として、政策を発表、6月の議会でさっそく提案したことによる。  
  その時の、チラシは、探せば出てくると思うのだが、概略以下の内容だ。

  松本市には、豊富な地下水資源がある。  
  一方で、松本市は地下水に代えて、水道水の水源を県営ダムに頼り、高い水を買い入れる結果、松本市の水道料金は県下一高くなっていた。  
  (地下水だけでは今後の産業都市構造を考えると足りなくなるとの当時の判断が正しいものだったか検証がいる。現在は県から買い入れている松塩用水=約63000?/日を優先的にまず使い、不足分=約10000?/日を自己水源の井戸からくみ上げ使っている。松本市には、6つの自己水源があるが、そのくみ上げの能力は、約59000?/日。 よって使っているのは、その約1/6に過ぎない。)  

  その結果、大量の水道を使う企業、ホテルなどの大口利用者は水道を使わずに自前の井戸を掘り、水道の使用量を減らし、結果として残った利用者、主に市民がその負担を分け合う形で、値上げされた水道料金を負担するという事態を生んでいた。  
  地下水の利用を見ると、昭和57年以降、工業用が日量2万 2,000t、ホテルが同じく日量1万 6,000t、冷暖房用 1,500tなどとふえ続け、届け出くみ上げ量は平成2年で日量28万tを超えました。 このくみ上げ量は昭和46年、通産省が松本市の安全くみ上げ量として、安全用水量として示した日量の14万 5,000tのほぼ2倍にも達しようとしていました。
  当時の「松本市環境をよくする条例」の第6条にはすでに、「地下水が市民共有の財産であり」と書かれ、この共有財産としての地下水を保全し、全市民に役立つようにすることと、高い水道料金の値下げの課題、これを同じ「水をめぐる問題」としてとらえ、解決することが求められ、この「県下一高い水道料金」問題との関係で、松本市と議会に「松本市の地下水源を守り、水道料を引き下げるための提言」を行なったのだ。
  その質問を契機に、それまでの調査に加えて、松本盆地での地下水のくみ上げ状況や地下水位の調査が広範囲に定期的に行われ今日に至っている。  

  平成3年の「提言」には、当時すでに地下水くみ上げ業者から、くみ上げ量に応じての地下水保全(涵養)事業のための「協力金」を徴収する制度を実施している都市、(たとえば埼玉県秦野市)の例を取り上げ、松本市でも「協力金」制度の導入の提案がされたが、当時はそこまでに至らなかった。  
  いま、安曇野市では、この「協力金」(事実上の地下水利用料金)についての検討が行われ、関係市町村の協議会にも提案されているという。 松本市の所有する観測井の地下水位の調査によれば、安曇野市とは違って、経年でそれほどの「低下傾向」は見られないとの報告だが、松本市でも改めて、地下水保全対策を考える時期を迎えているといえる。  

  去る8月8日に、私たち経済環境委員会は、 市民の水道水源の100%を地下水で賄っている日本一の地下水都市・熊本市を視察してきた。

  人口73万人を擁する都市で、水道用水の全てを地下水で賄っているところは全国でも例がない。 (視察の中では、実際は近年合併した一部地域では、地下水でない水道水を使っている。)  
  しかし、都市圏の拡大とともに生活水準の向上や産業経済の進展に伴い、地下水涵養量の減少による地下水の水位低下や、硝酸性窒素などによる水質の悪化がみられることから水環境への影響が今後心配されてきた。  
  そんな中、昭和51年3月に「地下水保全都市宣言」、昭和52年には「熊本市地下水保全条例」を制定し、それ以来、地下水保全対策事業、市民とともに節水市民運動、広域的ない保全対策にも取り組み、現在に至っている。  
 
  熊本市では、「協力金」の制度はないが、補助金を設けて、地下水涵養事業を展開している。

  詳細は、いずれ、レポートを公開します。

  神奈川県秦野市では、地下水は「公水」として、協力金は事実上の使用料金ということで、水道水とのバランスをとるために、発足当初は、5円/?(昭和50年4月)だったものが、現在では、20円/?に値上げされている。  

  改めて、松本市としても地下水問題を再度考える時期が、約20年かかって巡ってきた。


 

 

   


 

 

 

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