| 7月14日(土)
「答案書き換え問題」について考える
一連の新聞報道で、市内の中学校で数学担当の教諭が、生徒の答案を書き換え、「採点数を上げていた」ことが伝えられた。
議会への報告はまだないので、今の所、真相を知る由は十分ではないが、報道によれば、最初は、「生徒の頑張りを評価してあげたかった。」と伝えられてきていたが、その後、その「一生懸命記述しても正答に至らない生徒の頑張りを評価したい。」に加えて、「担当学級の平均点を上げたいという意識もあった。」という報道がされた。
どちらも教師としては、「本当」の気持ちかもしれない。
しかし、第一の理由は、本当に子どもの努力を「評価」してあげたいのなら、その結果は教師の「善意」とは裏目になるのはだれがみても、教師自身が考えても明らかだ。
それがわからない、絶対にやってはいけないということが理解できないとすれば、ある意味教師の資格が問われることだ。
そう考えると、やはり真相は、より第二の理由の方にあるとみるのが正しいし、この問題を個人の「資質」だけの問題として終わらせないためにも重要な視点だ。
マスコミが、この点に関して、「全国学力・学習状況調査」通称「学テ」との関係について触れているが、もう一つ重要な視点して、「教員評価制度」の存在を抜きに真相の解明は進まない、また再発を防ぐことができないだろう。
「評判」だけでなく、「評価」が問題にされるこの制度は、教育の分野になじまないもの。
距離的にも身近な問題として、もう少し調査と解明を行いたい。
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