10月30日(日)

 空とぶドラえもん   


 松本機械金属工業会主催の2005まつもと広域工業まつりが、昨日の29日(土)から2日間の日程で開かれた。
  昨日が開会式、そしてプログラムによれば、企業と大学のマッチング懇談会が併催行事として、松本地域産学官連絡会の主催で行なわれた。
  基調講演会や特別講演会が二本予定されていた。
  ほとんど時間がとれず聞くことができずに、昨年の講演記録が手元にある。
  商工課にお聞きしたら、毎年こうした形で、講演録を作っているという。  
  でき次第読んでみたいと思う。

 ところで、開会式で、久保田孝次郎松本機械金属工業会会長さんは、「当地域の中小企業の商品開発と技術力をアピールする機会として、そして広く教育機関のご協力とご指導を仰ぎ、産学官の交流・開発促進を図りたい。」(主旨)とご挨拶された。
 もともとこうした分野は、興味をそそられる。
  時間の許す範囲で、出展各ブースを回ってきた。  

 そして帰りに、「空とぶドラえもん」を入手してきた。
  実は、一人乗りヘリコプターを展示してあるブースで販売していたものだ。  
  そのブースには、GEN H-4という一人乗りヘリコプターがの現物がおかれてあった。  
  記憶では、昨年も一昨年も展示してあったように思う。
  年々、現実性を持って、このヘリコプターを見るようになった。
  ブースで説明をしていた人も、「いずれこうした乗り物は、今の自転車のように誰もが気軽に乗れるようになります。」と迷いなく話をしていた。

 買ってきた「ドラえもん」は、「竹コプター」と違って、構造は、このGEN H-4と同様、上下のブレードが逆回転する二重反転ローター方式。
 そして上降の調整をブレードの回転数を変えることによって行なっている点も共通している。
 普通のヘリコプターは、羽の角度を変えることによって、上降の調節をしている。

  (このブレードに関しての技術面の詳しい話は、開発者のHPに出ています。)  
  そして、実際に我が家の2階は部分的に吹き抜けになっているのだが、その天上の梁を乗越えて上昇する優れもの。
 同じようなものに、エプソンがプロトタイプ品として発表した優れものがある。
  マイクロ・フライング・ロボット「μFR-II」 がそれだ。  詳細はここをクリック

 子どもへのお土産として考えたのは、実に「一瞬」であったことは、「自分が楽しむために買ってきたんでしょ」と妻に言われるまでもなかった。
 こうしたおもちゃにも、日本の技術が生かされているのかと思うほどだ。
 この「ドラえもん」、これからも「操縦責任者」が同席しない場合には、部屋の中央のオーディオセットの上に置かれ、決して「離陸」することは無いだろう。  
  子ども達も「モノづくり」というものにふれてくれればいいなと思う。

 

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10月31日(月)

 菅谷市政発足=H16年度を概括して、意見を述べました   


 第3回臨時会。
  平成16年度決算認定に関連して、日本共産党を代表して意見を述べました。

  H16年度は、菅谷市政が誕生して、有賀前市長が組んだ「骨格予算」に、6月、9月と補正予算で菅谷市長が公約実現の予算をつけて実行した初めての年です。  
  そうした1年を振り返りながら、評価できる点、問題点や留意点、指摘事項を交えながら約17分でしたが、発言しました。  

  議会終了後、インターネット配信の映像を見ると、二つの部分で、言い間違いを発見。
  一つは、一番最後で、「平成16年度の決算」と言うべきところを「17年度決算」と言い間違えている。
  そしてもう一つは、「元金」と言うべきところを、「元利」と言い間違えているところが何箇所か聞き取れます。
  (どうしても元利のほうが言いなれているために出てしまった。正しくはいずれも、利を除いた元金分です。)

 この点については、議長に対し、議事録の変更を申し出たいと思います。

 議会での発言の様子は、ここをクリック (吉江議員に続き、13分ごろから30分位までです。)
  また発言原稿は、ここをクリック (テキスト)
 聞きなおしてみると、改めて不十分な展開部分があることに気がつきます。

  さてその「元金」の部分については次の点がポイント。

 松本市は、H18年度予算編成方針で、市債(借金)を確実に減らす保障として、H18年度の借金額を、公債費の内の元金償還分を超えないことを打ち出したことはお伝えしたと通りです。  
  そうした方針との関係で、H16年度はどうなっているか。
  その前の有賀市長時代のH15年度はどうなっているかを本会議では紹介しました。

  以下の通りです。

  市債償還元金(公債費の内の元金分) と 市債借入額との関係を年度ごとに見ると
            15年度決算           H16年度決算
市債償還元金    6,843,563千円         11,058,261千円
市債借入額    14,092,400千円         11,403,300千円

 となっています。
  明らかに、15年度は、市民会館建設のための借金分があり、結果として償還分のうちの元金の額を大幅に越えた(72億円超)借金を行なっていますが、H16年度の超過分は、約3億4500万円です。  
  菅谷市長になって1年目は、借金の増加額はわずかですが、これをさらに来年度は、マイナスにして、借金を減らす道筋を付けるというのが、H18年度の編成方針です。
 総務省筋では、プライマリーバランス論が言われていますが、それも「元利」と「国債」分のことであって、「利」を除いた分まで枠をはめたのは、松本市としても初めてのことです。

 決算議会が終了し、いよいよ本格的な来年度の予算編成に向けての取り組みが求められます。
  直ちに議員団としてもH16年度決算の教訓の上に立って、政策・予算要求の準備に入ろうと思っています。

 

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10月29日(土)

 「平成18年度当初予算編成方針」を読んで  その2   


 もう一つの問題は、行財政改革と民間委託の点。 おりしも長野市長選挙が行なわれている。
  明日が投票日だ。  
  「編成方針」の中では、 「このような状況の下、市民の要請に適切に応えていくためには、徹底した行財政改革の推進と職員の英知を結集した自助努力によって、財政体質の強化に努めつつ、それにより生み出された財政効果により、独自の施策の展開ができるような行財政運営が求められています。」 となっている。  
  長野市の様子は、詳細には調査していないが、現職市長は、小泉首相のように「改革を止めるな」と言って、「引き続き民営化路線推進」で選挙を行なっている。  
  保育園の民営化のことが、一つの争点になり、マスコミも「民営化で市民のくらしがどう向上するか明確になっていない。」と報じる。  
  郵政民営化のまさに「2番煎じ」そのものだ。
  松本市の今回の方針からは、直接「民営化」の語句は出てきていないが、この点は今後留意点だ。
  そして、「職員の英知を結集した自助努力」の問題では、昨年の2月議会に「行政改革は人減らしにあるのではなく、意識改革と人づくりにある」という立場から質問した経過がある。
  「グループ制の導入など、組織のフラット化」について提案してきた。
  この点での探求を私たちもさらに強めたい。

 2月議会の会議録は、ここをクリック

 最後に、「財政が厳しいから、お金が無いから要望には応えられない。」という言葉が、以前の松本市で使われてきたことがあった。
  要は、方針にある、「感覚的・経験的な思い込みによらず、科学的・論理的な考え方によ り行動」にかかっていると思う。
 思いつくままの記載になった。

 

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10月28日(金)

 「どこに絞るか」 「どこを絞るか」 「知恵を絞ろう」   


 新たなる松本のまちづくりのための3つのコピーが表紙を飾る「平成18年度当初予算編成方針」が、松本市の公式HPに、財政課から28日付で発表された。

 「平成18年度当初予算編成方針」はここをクリック
 
  31日(月)に行なわれる臨時会に向けて、準備を進めている最中での発表で、一読して、今までにない意欲を感じさせる文書だ。

  今までのそれとは違って、予算編成に当たっての基本理念と基本姿勢をまず明確し、財政見通しを踏まえた上での基本的な考え方を述べるという構成となっている。
 それは、読んでいただければ分かる。
  これまでのような、通りいっぺんの「財政見通し」、「編成方針」の順に並んでいるのとは違って、新鮮さを感じさせる。
  具体的には、松本市の財政を「財政のやり繰り度を示す経常収支比率が急上昇し、松本市の財政も予断を許さない。」との前提を明らかにした後、踏み込んだ形での編成方針を明らかにしている。
  「『健全財政の堅持』を基本姿勢として財政運営」と、今回も確かに「健全財政の堅持」という言葉を使っているが、今まで使われてきた「健全財政の堅持」とはかなりニュアンスが違うように取れるのは、私だけではないと思う。

  先日お伝えした、「開かれた予算編成」の部分は、P5に展開されている。

 大きな注目点は、その後の「(3)自立可能な行財政運営推進のために」の部分。
 市債発行額に明確に制限基準を設け、市債残高を確実に減らしていく、各事業間の優先順位の厳しい選択、予算の重点化・効率化を図るとともに、職員の英知の結集で制度・施策の抜本的見直しと地域経済の活性化・税源基盤の強化を挙げている。
  過去の市債に関する部分では、昨年までは、「特例債を除いた借入額を、歳入総額の10%以内」と書かれていた。
  (H14年度のそれは、10.6%以内)。
  それを今回は、「一般会計における市債発行額を元金償還額の範囲内に抑える」としている。
  「元利金」でなく、それより厳しい「利」を抜いた「元金」以内に抑えることにより確実に借金残高を減らす方向を明確にした。

  そのほかの特徴としては、 基本姿勢の部分では、  当初の3つのワークから、昨年度「ブレーンワーク」を加え4つにし、今回はそれにさらに「マインドワーク」に加えて5つにした点。
 「P・D・C・A」(Plan・Do・Check・Action)サイクルを意識し、市民の目線に立って行動する点。
  そして、感覚的・経験的な思い込みによらず、科学的・論理的な考え方により行動する。
  ことを書き込んだことがあげられます。

 簡潔だが、明確な菅谷カラーを押し出した予算編成方針として受け止められる。
  冒頭の3つのコピーも、味わいがある。

 懸念されることは、市民負担の問題だ。 協働は、協力をも求める。
  この点は、具体的な予算の段階で検討が必要になる。

 

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10月26日(水)

 消費者の権利の確立が重要   


 去る、10月13日に行なわれた平成17年度第1回松本市消費者問題協議会の議事録(案)が送付されてきた。
  安曇野市議会議員選挙直前であったため、明科より直接参加する会議だったが、「ただ形式的なものでなく、実を伴う協議会にする。」ことで全員一致し、その具体化の一つとしてこの会議録(案)が送られてきたものだ。

 委員の自己紹介の後、協議会は、H17年度の松本市の消費者行政の概要について、
  ・消費生活相談窓口については、H16年より市民生活課に設置した「消費者生活相談窓口」をH17年度から「松本市消費生活センター」に改称して対応していること。
  ・相談受付件数の年度ごとの推移と相談内容の報告
  の他、消費生活展、情報資料の提供、消費者団体の育成、生活簡素化、そして計量適正化事業などについての市民生活課からの報告を受けたあと協議に入った。  

 委員から 
  ・年間の開催数、
 
・今までの実績(成果と課題)この協議会の公開  
  などについての質問から協議が始まった。  
 
  行政からの回答を通じて分かったことは、 開催は、今までは年1回か多くて2回。
  会議録は作成されず、公表もされてこなかったこと。  
 
見方によっては、いわば「サロン的」な話し合いとならざるを得ないような運営であったことが明らかになった。  

 そこで、
1、 協議会の開催は、課題の重要性から「回数を増やす」。
2、 協議会の公開については、希望があれば傍聴は可とし、会議録は要約で作る。
  などが確認された。

 こうした協議会には、初めての参加であったため、今までの経過はあまり承知していなかったが、悪徳商法など消費者をめぐる問題が多い中、こうした確認は実に重要なことである。  
  条例上では協議会委員の任期はH19年10月12日までの2年間だが、私の任期はおそらく今年の経済環境委員長の1年間だけになるが、力を尽くしたいと思う。

 さて、実質的な協議の中で、私は次の2点について発言した。
  1つは、相談窓口に関して、「消費者生活相談窓口」をH17年度から「松本市消費生活センター」に改称したが、文字通り名実ともに「松本市消費生活センター」にすること。  それには、長野市のような体制の強化が必要なこと。
 (これは、議会の中でも取り上げてきた経過がある。)

  もう一つは、「消費者の権利の確立」に関連して、「松本市消費者保護条例」の第2条(基本理念)にある 知らされる権利の重要性について、先日のこの日誌に書いた、アパートの退去時の現状復帰に関わる問題を例に、行政としての取り組みの強化を求めた。

  実に自分としてもタイムリーな協議会となり、問題提起もできたと思う。
  いずれ、この協議会の会議録は松本市の公式HPで発表されます。
  松本市消費者保護条例は、ここをクリック

 さて、この協議の中で気になった点があった。
 それは、 複数の委員から、「消費者問題は、最終的には自己責任」という発言だった。
  果たしてそうなのか。
  この点はこれからの協議の中でのテーマにもなるだろうと感じた。  
  それは、国の法律で、消費者基本法が、消費者保護基本法に「改正」された際に、「消費者の権利の尊重及びその自立の支援その他の基本理念を定め」が、削除されていることにも関連する。  
  消費者を保護の対象としてではなく権利の主体とし、実効ある消費者施策への転換が必要だ。

  最後に、注目したのは、専門相談員の方の発言だった。
  「相談件数が問題になっていますが、相談件数は消費者問題の現実を表すものではない。 啓発をしたり、問題に取り組めば取り組むほど相談件数は増加するもの。相談が無いほうが逆に恐ろしい。市民の相談に応えていく体制が十分でなく、もどかしい時もある。」  
  まさにその通りと思った。

 

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10月25日(火)

 予算編成過程で民意反映   


 25日付地方紙が、次のように報じた。

  「松本市は24日、18年度当初予算の編成方針を発表した。今回初めて新しい事業や大きな制度改正を伴う事業の予算を、部局からの要求段階の時点で公表し、市民の意見を聞いて最終的な予算を作り上げる。」
  「市は予算の編成過程から積極的に説明責任を果たそうと、従来の予算編成終了時点での公表を改め、要求段階での公表を決めた。 意見が予算編成にどのように反映されたのかは予算が決まった段階で明らかにする。 各部局から要求のあった新しく取り組む事業などについて、目的や効果、事業費などを市のホームページで十二月上旬に公表する。その後、市民からはがき、電子メールなどで意見を聞き取って、予算編成作業に反映させる。」

  たいへん歓迎すべき中身だ。

 実は、この点は、昨年の11月25日に行なった「17年度の政策予算要求」の中でも、そして今年の2月議会の本会議の質問の中でも次のように取り上げ要望してきた経過がある。

  私たちも11月の段階では、
 
「『市民が主役』の市政の立場から、市の財政状況を改めて率直に市民に公開し、予算編成に関しては、その過程も含めて、早い時期から市民に明らかにしていくことが重要です。」
  と編成の過程の早期公表を求めていたが、
 
  今年2月議会での私の質問では、それをさらに発展させ、
「予算編成の過程から市民の皆さんと一緒に、文字どおり住民が主人公で予算編成作業を行っていく、このことについて市長はどのように考えるか」
  と求めてきた。
  この時点での答弁は、
  「他都市の例等を参考にいたしまして、できるだけ早い時期の公表に努めてまいりたい。」
  と「公表」だけの問題に留まっていたものです。

  この点でも前進の中身だ。  

 マスコミも報道する通り、長野県ではすでに田中知事になってからこうした方法はとられているが、市レベルでは、初めての取り組みになる。
  須坂市では、今年度(H17年)予算編成の際、編成途中でなく編成作業に入る前に、 あらかじめ市民から10月ごろに意見を聞く新しい取り組みを行なったようだが、予算編成にあたってという点では、各団体が1年を通していつでも要望を寄せられているわけで、その上にたっての新年度の予算編成がされるわけで、そういう点では、須坂市の取り組みは、松本市はもちろんどこの市町村でもいわば行なってきたことといえる。

 全国では、市レベルで行なわれているところがあり、私のほうでも調査した経過があるが、大事な取り組みだ。

  財政課では、
  「編成過程で民意を反映させる方法を具体的に示して実行するのは県下では初めて。模索、試行錯誤の分野。やりながら改善を加えていく。」
  とのこと。
  この分野でも、「協働」の取り組みが一歩進んだことになる。

  昨年行なった「政策予算要求」は、ここをクリックしてみてください。
  (関連部分は、一番下の部分にあります。)

 私たち共産党市議団も毎年政策予算要求を行なってきているが、今年も「2006年度予算編成に当たっての政策予算要求」を11月中に提出する準備を始めている。

 

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10月24日(月)

 カラスの糞害   


 朝7時から、当選した下里きよかず新安曇野市議とともに、明科駅での街頭宣伝に立った。
  さっそくクラクションを鳴らして通り過ぎる車をはじめ、手を振り、笑顔で挨拶を送ってくれる車が多数流れていった。
  しばらくすると、狭い小路の入り口から、腰の曲がった女性が駅前の歩行者信号機の反対側まで近づいて、深々と頭を下げて挨拶して下さった。
  期待の大きさと結果を喜んでくれていることが実によくわかる。
  近づいてきたある男性と話になった。
  「ひょっとすれば、ひょっとすると思っていた。中盤からは、町の雰囲気が変わってくるのが良くわかった。」  
  選対の中で、会話していたことばそのものが出てきて、実に驚いた。  
  私たちの思いと住民皆さんのそれが共有できたてたことのなによりもの証明だ。

  しばらくすると、市営(旧町営)バスが、高校生を乗せて駅の構内に入ってきた。
  このバスは、犀川線と潮沢線の2つの路線があり、潮沢線は、本城村の入り口の「白坂口」の停留所から駅前に走っている。
  廃止された路線バスを町で存続させてきたルートだ。
  そして明科町駅には、そのほかに、旧四賀村、池田町、信州新町、生坂村の各自治体からのバスもこの時間集中してくる。
  明科駅は、そうした拠点となっている。
 
  明科のまちは、安曇野市の「東の玄関口」と選挙中に、候補者の演説からも何度か聞いていたが、実感させられる光景だ。
 そんな中、信号機の下の歩道が白くまだらになっているのがかなり目立つ。
  実は、この道路の白のまだら模様は、駅前だけでない。  
  駅の裏側に全戸配布に行ったときに真っ先に気になった点だ。
  はじめは何かと思ったが、すぐに鳥の糞であることが分かるのにそう時間はかからなかった。  
  松本駅でも、ムクドリの糞害対策が話題になった時期があったが、明科の場合は、カラスだ。

 今回の選挙でも、
  「カラス対策を行い、きれいなまち明科を実現します」
  を最終版のアナウンサースポットに入れた。  
  確かに東の玄関口の駅前が、これだけ汚れていることに対する対策は急務だ。
  直ちに調査が必要となる。

 

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10月23日(日)

 感謝が寄せられる選挙は、勝(かち)   


 さわやかなたたかいができた。
  16日から始まった今度の明科地区(定数3)の市議会議員の選挙。
  16年前空白だった明科町の選挙に責任者として赴任し、初当選を果たした時と同じような気持ちだ。

  「是非お願いします。100円バスを実現してください。」
  「100円バスが気に入った。親戚でも入れるように言っている。」
  電話をする中で、そうした声がしっかり寄せられた。
  「しっかり発言できる人が必要です。なんとしても当選してください。」
  こんな切実な声も寄せられた。
  私たちの知らないところで、多くの人が「支持拡大」をしてくれていた。  
  さらに、投票日の対話の中で、
  「ご丁寧にありがとうございます。入れてきましたよ。なんとしても当選してもらって。お願いします。」
  「福祉の方もよろしくお願いします。」 と逆に感謝の言葉も頂いた。

 選挙が始まった頃は、 「もうすでに3人は決まった。」と言われていた。  
  一方で、町の皆さんの、「でも、3人の内一人は、下里のような男が必要だ。」
 「一人くらい、共産党がいないと、明科町はささらほうさらになる。」
  の声も異口同音に寄せられていた。  

 始まったレース、先頭集団の3人を追いかけ追いかけの選挙。
  告示後、手ごたえを感じ、途中、「ひょっとすればひょっとする」結果が出せる実感が確認でき、盛り上げる中で、投票日を迎えられた。
  次点とは33票差。 追い上げ追い上げ、そして追いつきまさに鼻先の差でゴールを駆け抜けた選挙だった。
  多くの皆さんに支えられ、本当に明科の皆さんに喜んでいただける結果が出せた。
  何よりもその責任が果たせてよかった。

  「感謝される選挙は、勝」と確信し、また絶対に勝ち抜かなければならないと思っていたが、実際にその通りの結果が出た。
  開票の経過の中で、「1050」取れれば勝てると思っていたら、その点でも偶然だが的中した。
 
  1049票。
  4月に行われた最後の町会議員選挙の3.8倍。
  9月議会終了後、安曇野市議会議員選挙明科区の責任者として、ほとんど泊り込みの状態で、「安曇野市の住民」となっての1ヶ月だった。
  4月の梓川地区の選挙から半年後の勝利。
  これで松本市民に戻れる。  

 今度の選挙でのポスター、ハガキは、長男がデザインし、選対本部で決定したものだ。
 「今までにない斬新なもの。」
  印刷屋さんからも「久しぶりに仕事らしい仕事をさせてもらった。」といわれたもの。
 いろいろな方々の、力を尽くした奮闘が、重なり合っての勝利だった。  

 ポスターハガキは各々をクリック 

 明日、月曜日は、臨時議会の議会運営委員会が行われる。
 期間中に、 このHP用に書き溜めたテーマ、メモもたくさんある。

 改めて最後に 下里きよかずさんと日本共産党に寄せられた明科の皆さんのご支援ご支持に本当に心から感謝申し上げます。
  安曇野市の選挙。三郷は競り負けてしまったが、4人が当選できた。
 心からのお礼を申上げます。 本当にありがとうございました。

 

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10月12日(水)

 「土作りの基地を作りたい」   


 小諸市にある株式会社ツルヤに、生鮮食料品の仕入れは、「松本市公設卸売市場」を利用してくれるように、経済環境委員長として、坪田助役、一條経済部長、市場長らとともに要請に行ってきた。
 ご承知の通りKKツルヤは、昨年6月24日になぎさライフサイト店を、そして、今年の6月14日には、平田店をオープンし、予定では、来年の3月までには、塩尻店の開店予定があり、さらに、松本地域(中信地区)に5〜6店舗を構える予定があるという。  
  インターネットによれば、ツルヤの創業は、明治25年までさかのぼる。  
  当時の北佐久郡小諸町に、初代鶴屋菊之助の商号で、海産肥料商を開業、昭和に入って25年にKKつるや設立、35年にスーパーマーケットとして営業形態に変更し、40年に小諸店を皮切りに、現在まで、県内に24店を展開している。
  そのツルヤは、現在生鮮食料のそのほとんどを松本の市場を通すことなく販売している。

 「生鮮食料品の仕入れは、松本市公設卸売市場を利用してくれるようにお願いに来ました。」と、助役の言葉で話し合いが始まりました。  
  が、応対した常務さんの開口一番の回答は、
  「当社は、県内に契約栽培が多く、ほとんどがそこからの仕入れとなっているためです。」 とのこと。

 はっきり言って、現状では難しいとの回答。
  そして、話は、農業の話に移って行った。
 「私は、土作りの基地を作りたい。アメリカ式農業と全農の農業は間違っている。自然農法に逆らってはならない。」  と約2時間に及ぶ話し合い(講演?)となった。
 「今、私が展開している農業を行なえば、コストがさがって、逆収穫量上がる。県内の農家に限らずそうした形で契約栽培を広げている。」  という話を入り口に、最後は、 「下水の汚泥処理でも、私たちのすすめている方法で、臭いもなければ、残渣もほとんど出ない。」というところに落ち着いた。 

  時間との関係で、かなり飛ばした説明であったが、詳しい話を再度聞くに十分な話だった。
  発酵の世界の話で、EMBC複合発酵についての氏の書いた講演用のコピーももらってきた。

 現在、安曇野市の選挙で明科から出発し、明科へ帰るほぼ一日の行動となった。 当初の目的は果たせなかったが、収穫は十分にあった要請行動となった。

 

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10月10日(月)

 スケボー場 その後   


 今日は体育の日。
  本日付しんぶん赤旗に、松本市のスケボー場に関して、兵庫県三木市の「スケートボードパーク」のことと一緒に報道された。   

 その記事は、ここをクリック

  先日、この記事用に写真をとりに行ったら、機器防音工事のため9月28日は利用できない旨の掲示がフェンスに張られていた。  
  夜少しうるさいとの話が周辺住民からあったという事は、議員団でも話題にしていたところだった。  

 ところで、9月議会開会中の夜、南山議員と駅前に出かけた際、「花時計公園」でスケボーを楽しんでいる若者に、聞いてみた。  

 「新しくできたスケボー場へ、いったことある?」
  それに対する返事は次のようだった。
 「行ったことはあるが、その後は行かない。仕事が終わるのが8時過ぎなので、かけつけても、わずかの時間しかできない。」  
  結局、この場所でやることになっているという。  
  自転車を含め、4人の青年が楽しんでいた。  

 青年の仕事ぶりの実態は承知はしていたが、こうした形でまたそのことを知らされることとなった。

 

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10月6日(木)

 「風のハルカ」の舞台 湯布院  


 議会運営委員会の視察2日目は、大分市。 久留米駅から大分駅に向かう途中、昼食のため由布院駅で途中下車。
  湯布院温泉は、新しく始まったNHKの連続ドラマ「風のハルカ」の舞台。 降り立った駅前通りの印象は、軽井沢、清里、そして都会が混在している印象。
  そして、その正面に広がる由布岳はまさに神秘の山。
  湯布院温泉は、ちょうど筑北の山々をくねる線路の途中に開けた温泉というのが、ぴったりする。
  移動に使った電車は、「ゆふいんの森」という特急だったが、各駅停車の方が似合う感じだ。

 「風のハルカ」は最初から、ほろりとさせられるドラマ。
  由布岳はじめ、周辺の風景に接する中で、今回の物語が実に身近なものに感じられる。

 (安曇野市の選挙のため、続きは、少しづつ)

 

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10月5日(水)

 くるめクリーンパートナー  


 翌朝(6日)5時におき、久留米市内を廻ってきた。
記憶の範囲だが、ほぼ10年前、松本市でごみの収集有料化の議論が行われていたとき、議員団の視察で久留米市を訪れたことがある。
今回宿泊しているホテルは、西鉄久留米駅近くにあるが、前回は、JR久留米駅付近。
まずはそのホテル探しから始まった。
ラーメン屋台が、いくつか置かれている中、薄暗い歩道を走って行ったが、まずはホテルで教えてもらった水天宮まで行き、そのまま筑後川まで出た。
まだ薄暗く、ほとんど何も見えなかったが、すでに川の堤防に作られたランニングコースで、犬の散歩者、ウォーキングをしている人と朝のご挨拶をした。
久留米は、絣で有名だが、ゴム工業でも有名なことは確か小中学校の社会科で勉強したが、そのブリジストンの久留米工場は、この時間でも工場の明かりはその窓からこぼれていた。
ケヤキ通りを途中から引き返して、JR久留米駅正面あたりを過ぎたあたりで、記憶がよみがえった。
前回のステーションホテルが確認できた。
さて、ここから私の「朝の別の視察」が始まった。
以前来た時、久留米のまちでは、ほとんどの家の前の歩道に、一斗缶が並んでいたのだ。
今は一斗缶と言ってもあまり連想できないものだが、当時「一斗缶」といえば、「簡易ごみ焼却炉」そのもの。
久留米市で、指定ごみ袋制度(有料化)が実施された中で、ごみ袋に出すのでなく、自宅前で焼却することが盛んになったのだ。
それこそ、歩道に一定の間隔で、底近くに穴が開き、黒ずんだ「一斗缶」が、並んできたのだ。
私は、そのことをさっそく松本市の議会でも紹介したことがある。
「有料化すれば、こんな街が生まれてしまう心配はないのか。」と。
実は、その「一斗缶」を探すことが今朝の目的でもあった。
 そして、10年前の記憶をたどり、その歩道を探しまわった。
 しかし、さすがに、その「一斗缶」は見つからなかった。
 朝方まで、店を開いていた主人に聞いてみたが、確かに以前はあったが、「ダイオキシンのことがあって、今は・・」と言う話だった。
そして、その代わりといっては何だが、ほとんど各戸の前に、久留米市の指定ごみ袋が出されていた。
そこには、記名の欄はなかったが、ほとんど自宅前なので、その必要はないのだろう。
そうこうして走っているうちに、ごみを拾い集めている方に行き会った。
その方は、黄色のライフジャケットのようなものを着て、手にごみ拾いのための器具を持ち、頭には、頭に「くるめクリーンパートナー」と書かれた帽子をかぶっていた。
お話を聞けば、
「市内に1200人ぐらいいるボランティア。」定期的に、自分のできる範囲で路上のごみを、分別しながら拾い集めていた。 
その方の手元には、ショッピングカーを改造して、2種類のごみ袋が設置されていた。
ボランティアには、指定袋が無料で支給されるが、普通の家庭では、「10枚で250円  ぐらいでスーパーで売っている。」とのことだった。
この制度についても、詳しく調査してみたい。

 引き続き、それでもどこかに「一斗缶」の痕跡はないものかと探し続けているうちに、見慣れた風景が出てきた。

 石橋美術館だった。
石橋文化センターとが同じ敷地内にある石橋美術館。
たまたま、守衛の方が門を少し開けていたので、例外的に庭園の中を一周だけすることを許していただき、ペリカン噴水の周りを廻った。
入り口には、「みどりのリズム」があり、美術館前には、その階段の上に「ミロのビーナス」があった。
実は、10年前の視察には、美術館めぐりのひとつとして、ここに来たのだった。

気がつくと、すでに7時前になっていた。
急いで、ホテルに帰ったが、とうとう、「一斗缶」は見つけ出すことはできなかった。
夜にすでに気がついていたのだが、帰ってきたホテルの部屋には、可燃ごみと不燃ごみ2種類のゴミ箱が用意されていた。

久留米市には、議会運営のことで視察に来たのだが、そのことを含めて、環境行政に関しても資料をもらってきたが、詳細は、松本に帰ってお伝えします。
6日は、湯布院を通過して、大分市への視察だ。

 

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10月3日(月) 

 中高層建築物条例(案) 発表   


 朝、一番に松本市の公式HPを見ると、パブリックコメント用として、中高層建築物条例(案)が載っていた。
  今年の2月、日本共産党が代表質問でその制定を求めたものだ。 答弁では、明確に述べていないが、1年以内の制定を検討すると回答があったもの。
  詳しくは、読み込んでいないが、担当者からの説明によると、この条例案の特徴は、

  1、 用途地域で限定せず、市内全域で、高さ15mを超える建物に関して、建築主に対して、住民の意見を聞くだけでなく、その意見に対して、回答を義務付ける。
  2、 調停を具体的に進めるための調停委員会を設ける。
  3、 建築主が、この条例、勧告に従わない場合の実効ある措置(罰則)規定を設ける。

  などがあげられるという。  

 2月議会での、質問の内容は、ここをクリック  
  (詳細については、いずれ発信します。)

  中高層建築物条例(案) パブリックコメント用 は、ここをクリック

 この条例制定に向けた今後の予定は、

 ・10月3日 〜10月14日まで、市民からの意見を募集
 ・こうした市民の皆さんからの意見徴集のほか、建築士会、建築士事務所協会、商工会議所など関係団体とも懇談を行う。
 ・ 10月開催の臨時議会の建設委員会に、協議事項として報告がされ、12月議会には、条例の制定を目指す。

  こうした取り組みに関しては、7月から行われてきた庁内の検討会の場での議論が背景にある。
  この検討会は、条例案の作成だけでなく、まちづくりをやるには、市民の意見を広く聞くことが必要との立場から、今回このパブリックコメント方式でやることも決めた。
  このパブリックコメント方式(関係者の間では、略して、「パブコメ」と言うそうだが)による条例制定は、これまでも情報公開条例、男女共生参画条例があり、今回これで3例目。
  市民生活に直結するものについては、今後はこうした方法による条例制定が主流となるだろう。

  9月議会で、話題となった(仮称)生活安全条例に関しても、こうした過程が是非必要だ。

  尚、条例案作成に当たっては、仙台市、横須賀市、などを参考にしながら、「松本市のオリジナリティ」を発揮したものだという。

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