2025.7.6.  

 まいどこんばんは。今日は巨峰の定点観察です。こまめに写真を撮り溜めしておりました。
 こうしてみると巨峰等大粒種の房の管理はほぼ1ヵ月の間に集約されることがわかります。短期集中型です。どうりで忙しいわけだ..。


 6月9日。短梢剪定平行整枝形の新梢が整然と並ぶ光景は下から見ても上から見てもとても美しいです。ぶどう栽培の醍醐味のひとつと言っていいと思います。自画自賛。我ながら惚れ惚れします。しかしここにくるまでにおよそ3回の誘引作業を行なっています。けっこう大変でした。房は1回目ジベレリン処理直後。軸長3.5センチほどです。

 6月11日。新梢は一旦摘心してあります。その先端から副梢が左右から伸びて交差し始めました。ぶどう業界ではこのことをタタカイが始まったと形容します。粒が大きくなってきました。ジベ処理2日後。

   6月13日。新梢はタタカイの最中。房は軸長が6センチほどに伸びてきました。ジベ処理4日後。

 
   6月15日、日曜日。夕方に雨。花カスがすっかり取れました。房は軸長8センチほどに成長。

 
   6月17日。新梢が伸びてほとんどの場所で左右が交差するようになりました。房はジベ処理8日後。粒がたくさんついています。

 
   6月19日。ジベ処理10日後。摘粒作業適期です。

 
   6月20日。摘粒後。

   
   6月22日。今から2回目ジベレリン処理に入ります。

   
   6月24日。粒がどんどん大きくなっていきます。 

 
   6月28日。棚面も葉っぱでいっぱい。 だんだん立派な房になってきました。

   
   7月5日。袋かけです。とりあえずゴール!!、です。鬼のような1か月がこうして終了しました。袋は防水・防虫の役目を果たします。直射日光が当たるところは日除け笠をかけて日焼けから保護します。左右から副梢が伸びて交差した中央部分が葉っぱで混雑してきました。伸びた副梢を葉っぱ2-3枚で欠きとって6月28日くらいの明るさの状態に再びもっていくのが次の作業です。ここまでやって一発葉っぱの保護剤を散布したところで本当の終了となります。7月25日くらいの予定です。なかがわ葡萄園は大粒種のぶどう園が3つあって面積合計がおよそ60a(=6000㎡)です。デラウェア36aと合わせるとこれ以上はもうムリレベルです。デラウェアが無くて大粒種だけなら200aくらいは可能です。しかしここは品質価格日本一を誇るデラウェアの伝統産地。ぶどう経営の中心に据えるのはデラウェアで大粒種はあくまで2番手です。

 おかげさまで5つのぶどう園の作業が滞りなく終了する目途がつきました。明日は摘粒作業最後の難関サニードルチェに挑みます。火曜日に翡峰、昭平紅とこなせば一気に心痛から解放されます。6月は夢中でしたがここへきて終わりが見えてきました。そこまで来ればワタクシの豆腐脳味噌頭がぶどう販売モードに切り替わっていきます。それまでお待ちください。