農業守る方向同じ 心強い
全国農業協同組合中央会専務理事 冨士重夫さん
今日は茂木守会長が全中理事会があって出席がかないませんので、会長のあいさつを代読させていただきます。
日本共産党の第25回党大会のご盛会を心よりお祝い申し上げます。
昨年10月に開催しました第25回JA全国大会におきまして志位委員長にごあいさつをいただきありがとうございました。
わが国の食料、農業、農村をめぐる情勢は、世界の食料需給の構造的ひっ迫や国際化の進展、行き過ぎた市場原理主義、規制緩和の影響によりかつてないほど変化しております。
とりわけ農業生産額と農業所得は激減し、わが国の農家経営は危機的状況にあります。
今回の日本共産党の大会議案には、再生産が可能な価格保障と所得補償、国境措置の維持強化とともに日本農業に甚大な影響を及ぼす日米FTA、日豪EPAに反対し、各国の食料主権を保障する貿易ルールの確立をはかっていくことが掲げられており、こうした方向は、われわれの目指す方向と全く同じであり、大変心強い限りであります。(拍手)
とりわけWTO農業交渉については食料自給率が苦しく低いわが国にとって食料主権の確立こそ必要であり、悪い合意ならしないほうがよいという決意のもと引き続き毅然(きぜん)たる対応をとることが必要であります。(拍手)
今後、新たな食料・農業・農村基本計画の策定や戸別所得補償制度の本格導入など重要な農政課題に対し農業生産額と農業所得の増大に向け国民運動としての農政運動を展開していくことが極めて重要になると確信しております。
日本共産党のますますのご発展と皆様のご健勝を祈念申し上げ、ごあいさつとします。
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