1988年(昭和63年)6月議会
○37番(矢崎徳納君) 〔登 壇〕
発言の機会をいただきましたので、緑風会を代表いたしまして質問をいたします。
和合市政の実質的スタートであります本定例会の質問におきまして、トップで質問をさせていただくという、大変光栄に思いますし、また感慨深いものがあるわけでございます。
まず、3月の市長選におきまして、厳しい選挙に勝利をし、松本市長選始まって以来4選を果たされました和合市長に対しまして、心からお祝いを申し上げる次第でございます。
私は、和合支援をした議員といたしまして、今回の選挙を謙虚に反省をし、その中から和合市長に今回の選挙の反省と受けとめ、また選挙を通じまして、踏台にいたしまして、松本市政をどう発展をさせていくか、市民のためにどう働いていくか、その受けとめをお聞きをいたしたいと思う次第でございます。
中略)
また、もう1点批判された問題が、同和の問題がございます。
同和行政につきましては、長い経歴がありまして、これはどうしても進めなければいけない事業でございます。
しかし、一部不公正乱脈という批判もあるわけでございますが、これにつきましては、それぞれ予算が計上されまして、議会において十分審議をして、一部反対はあっても議会で議決をしております。
これが確実に目的どおり執行されておれば、不公正乱脈ではないというふうに思いますけれども、そういう批判も指摘もある中で、やはりこれは同和行政をどんどん進める上においては、長い間の時間がたっておりますのでできた仕事もありますから、やはりこれは見直しをすべき点もある。あれば、市長は勇気を持って、決断をもって見直すべきことは見直す、また議会においてもそのような体制であろう、なければいけないというふうに思います。
とかく同和行政につきましては、はれものにさわるような扱いをしております。やはり勇気ある決断をするのが市長以外にないわけでございますから、どうかその点においても決断をして、同和行政がどんどんと進むように、私は希望をいたす次第でございます。
以上、市長選を反省をして挙げましたけれども、その点につきまして市長の所感をお伺いしたいと思うわけでございます。
○市 長(和合正治君) 〔登 壇〕
矢崎議員のご質問にお答えいたします。
お話のとおり、先般の市長選挙におきましては、市議会の多くの議員の皆様方から大変大きなご支援をいただきまして、心から感謝を申し上げるわけでございます。ありがとうございました。と同時に今お話がありましたように、選挙の結果を私は真筆に受けとめておりまして、これを素直に受けとめ、あるいはこれを踏まえながら、今後の市政に処していく覚悟でございます。
中略)
次に、選挙の際にも同和行政についていろいろ批判のあったことも承知をしております。
しかし、本市の同和対策事業につきましては、ご承知のように旧同和対策事業特別措置法が施行されましてちょうど19年たつわけでございまして、その間国の、あるいは市の同和対策審議会の答申というものを尊重いたしまして、それぞれまた議会に諮りながら、また関係機関、団休と連絡調整を図りながら、私は一日も早くこの同和問題の解決を願いながら、しかもご承知のように市政の重要な柱として努力してまいったわけでございますが、その結果は、これもご指摘のように生活環境の改善等、いわゆる物的事業につきましては一定の成果がございます。
また同和問題に対する市民の理解、あるいは各種の啓発施策によりまして、相当程度進んだということもわかるわけでございますけれども、しかし、昨年新しい新法といいますか、施行に伴いまして、同和対策事業全般にわたって見直しを行ったわけでございまして、その見直しの内容等につきましては、同和対策審議会、あるいは市の議会の方にも報告をしてまいったわけでございますけれども、何分にも時限立法でございますので、一層生活環境の改善、そして同時にこの法期限に実施すべき事業については、その事業量を調査いたしましたので、その結果見直し等行いまして、これも計画的に何とかひとつ完了できるように、一層努力をするつもりでございまして、またご指摘いただいたようなもろもろの問題につきましても、十分またこれらを検討しながら、反省すべき点は反省をして、一層同和対策の問題については所期の目的に向かって全力を注ぐつもりでございます。
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