【マニフェスト型公開討論会用資料】

田中康夫

この山河、この暮らしを育み、未来へ。
誰もが誇らしく語れる、信州・長野県をさらに。

もう 後戻りは許されない。
信じられる信州、信じられる日本へ。

"夕張メロン"で知られる夕張市が財政再建団体に転落。他人事だと思い込んでいた自治体破綻、自治体倒産は現実の問題に。

全国平均を上回る県債発行を続け、今から6年前の2000年(平成12年)には1兆6391億円もの県債残高(借金)を抱えていた信州・長野県。2004年度には財政再建団体に突入不可避でした。
21世紀型の新しい労働集約的産業とも言える「福祉・医療、教育、環境の充実」を図る一方で、財政再建団体への転落を回避する。それは、持続的社会を目指す信州・長野県にとっての至上命題でした。
小学校の30人規模学級や、就学前の乳幼児医療費無料化を始めとする本県独自の数々の施策は、繰り返しますが、一昨年度に財政再建団体へと転落していたなら、実現不可能、中止不可避だったのですから。

多くの県民の皆さんの御理解と御協力を得て、不要不急の県債発行(借金)を抑制し、この3月までの間に全国で唯一、県債残高(借金)を5年連続で減少させました。ピーク時の2000年度末と比べ、923億円の減少です。
今年度の当初予算も加えると、基礎的財政収支と呼ばれるプライマリーバランスも、7年度連続の黒字化を達成しています。
更に、今回の決算見込みで信州・長野県は16年振りに、財政調整の為の基金(貯金)取崩額をゼロとし、一般会計の実質収支で42億円余の黒字を確保しました。こうした努力の結果、基金残高は前年度よりも15億円上積みし、372億円へと増加しています。

信州・長野県では4年前から企業所得も、3年前から県民所得も回復しており、それらの数値は何れも全国平均を上回っています。加えて、有効求人倍率は1. 19と高い水準を、逆に失業率は全国で3番目に低い水準を維持しています。

年齢や性別、経歴や肩書、国籍や障害の有無を問わず、誰もが発言し、参加し、行動可能な社会を目指して、美しき山河を誇る信州から日本を変える。その変革を後戻りさせてはなりません。

更なる7つの誓い
@更なる福祉の充実
A更なる医療の革新
B更なる教育の改革
C更なる環境の保全
D更なる観光の推進
E更なる産業の転換
F更なる景観の育成

誓いを実現する上でのキーワード
少子高齢化社会→少子社会・高齢社会

〈発想の転換〉
物質主義から脱・物質主義へ。  量の拡大から質の充実へ。
問題調整型から問題解決型へ。 マネジメントからリーダーシップへ。
バラマキからメリハリへ。       シーリングからゼロベースへ。
垂直依存から水平協働へ。   手続民主主義から成果民主主義へ。
集団から個人へ。         集中型から分散型へ。
ピラミッドからネットワークへ。   富国強兵から経世済民へ。

インフォームド・コンセント=情報開示
インフォームド・チョイス=情報選択
自主自律・自己責任の"務持と諦観"

中央(central)vs地方(local)   都会(urban)vs田舎(rural)
垂直指示・垂直依存→水平補完・水平協働
ハードパワー →ソフトパワー   地方分権→地域主権
官→公  民→公
公の心智が集うリージョナル・コモンズ(regional commons)の再生を!

ばか者・よそ者・わか者  智性・勘性・温性  怯まず・屈せず・逃げず
的確な認識・迅速な行動・明確な責任