議長選挙にあたっての所信表明     20150413

  日本共産党松本市議団の池田国昭です。   
  立候補に当たり、所信を申し上げます。  
  議会運営で、重要な役割と権限を持つ議長として、公平、公正、民主的な運営に努めることを大前提として堅持することをまず申し上げます。  
  そのうえで、以下4点について具体的に申し上げます。

  第一は、議員の発言の機会と時間の確保についてです。  
  議員にとって議会における自由な発言は、もっとも重要で何ものにも代えがたいものです。
  議員は、質問、質疑、委員会審査等での発言を持って、市民の皆さんの声を代表、代弁し、松本市の意思決定への参加、市長提出議案の審議と態度表明、議案の発案、政策提言等を行います。
  これこそが議員に求められる使命であり役割です。  
  そうした意味では、なかでも、本会議における一般質問は最も大切なものです。 よってその発言時間は、市民を代表して充分な質問・論議をするに足るだけの最低限の時間の確保と保障が必要です。 会派及び、各議員の持ち時間の延長を検討します。
  「無所属」議員の場合、15分では十分といえません。 また、「言論の府」として、何よりも「議員間の自由な討議」を保障することが重要です。 議会基本条例でも定められ、市民から求められている議会の「活性化」に答えるものでもあります。 すべての議員が議員として使命と役割を十分に果たせるよう議会運営に力を尽くします。

  2つ目に、議会運営での「全会一致」の必要性と重要性についてです。
  昨年まで、議会運営に関する事項についての決定は、全会一致が原則でした。
  それを、今年2月10日の議会運営委員会では、この「全会一致」の原則を取り払い、「多数決」でも決定できることを認める決定を行いました。
  あらかじめ、無所属議員にも、意向確認が行われ、それは議会運営の在り方からしてまかりならない旨の意見表明があったにも関わらずです。
  議員の中に反対があった場合、議運のメンバーだけの意向で、{全会一致}で決めてはならない事でした。  
  議会運営は、全会一致の原則に戻します。   
  議会は、 思想、信条、政策においてさまざまな立場を持ち、選挙でえらばれ当選してきた議員の集まりです。  
  ですから、共に選挙で正当に選出された議員同士はまずはお互いを最大限に尊重することが必要です。  
  発言時間に関しては、先ほど述べた通りです。
  そうした議員間に、多様な意見や主張に違いがあるのはある意味当然のことであり、それはより多くの市民の声を代表する議員のあつまりである議会という市長の「独任制」とは違う、ある意味の民主主義の優位性に他なりません。
  こと議会運営に関しては、これが最優先です。  
  条例、予算など市長提案の議案への態度表明、結論付けなど、理事者との関係で議会として果たさなければならない役割の執行上必要な多数決は除き、議会としての「提言」、議会運営上のことなどの場合には、「全会一致」を旨とする運営は当たり前のことです。 どうしても一致できない場合は決定しない。 それを「多数決」で決めることは行うべきではありません。  
  それに関連して、議場への日の丸の掲揚については、経過から見ても再度検討することが必要です。

 3番目、無所属議員の議会運営における最大限の平等性・公平性の確保についてです。
 議員の委員会等への配属については、会派割り当てを原則としつつも、少数会派と無所属議員の人数に応じての十分な配慮を行うことが重要です。  
  発言時間は、充分な質問・論議をするに足るだけの最低限の時間の確保と保障が必要です。  

  最後に議会基本条例に基づいた議会改革についてです。  
  「議会報告会」については、結論だけでなく、その議論の経過、並びに、報告会に参加した議員の個人見解の表明もほしいという要望が参加者から出されています。
  今後の議会報告会については、こうした市民のみなさんの要望にも応える新たな課題への挑戦をしていきたいと思います。