ご苦労様でございます。
今日は、次期松本市長選挙への出馬ということで、急な臨時記者会見をお願いしまして、皆さんお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございました。
さてこれまで、議会やマスコミの皆さんから、次期市長選挙への取組みにつきまして、質問を受けるたびに、今は、市長任期最後の年、起承転結で申しますと結の年が、奇しくも市制施行100周年という記念すべき年に当たりましたことから、まさに100年目の市長として、市民総参加のもとで行われるこの旧年にわたる記念事業が、50年先、100年先にどう評価されるのか、実は歴史の中での評価に耐えうる事業として、なんとしてでも成功裏に終了できるようにすることが、私に与えられた使命であると考えまして、目下全身全霊を傾けて取り組んでいるのでと、回答を保留し、皆様方には、なにかと気をもませ、ご迷惑をおかけしてまいりました。
ご承知の通りおかげさまで、昨年5月から始まりましたこの記念事業も、これまでに3つのステージ、春夏秋のステージが、大勢の市民の皆さんのご理解、ご協力を賜りながら、無事終了をしてまいりました。改めまして厚く御礼申し上げます。
また、最後となりますホワイトステージ冬のステージも、元旦明けの松本城開門式に始まりまして、冬の伝統行事であります松本あめ市、100周年の記念すべき成人式、さらには日野原先生、小沢総監督を迎えての新春100彩トークショー、そして19、20日に開催されました松本の冬の風物詩であります氷彫フェスティバルが、それぞれ無事終了しまして、前半の大きなイベントがほぼ一段落したところでございまして、記念事業の成功にも一定のめどが立ってまいりました。
そこで、今、私が次期市長選挙への身の処し方についてここで申しあげましても、市民のみなさまのご理解が得られるのではないか、また、この時期にその対応を示すことも、市民に対する現職の市長としての役目ではないかと考え、本日、臨時記者会見をお願いして、私の次期市長選挙への対応について、正式に申しあげたいと存じます。
私は、市長就任以来、常に1期4年の任期を全うすることを考えて、市政運営に当たってまいりましたが、市長任期最後の年、起承転結の結の年も、残りわずかとなってまいりましたいま、各界各層の皆さんや、多くの市民の皆さんから、せっかく松本の街が変わってきたのだから、是非とも、もう1期はやってほしいなどとのご意見をお聞きする中で、改めてこれまでの市政運営を振り返り、自らの出処進退をどうすべきか、熟慮に熟慮を重ねてまいりました。
振り返りますと、平成16年3月の市長選挙におきまして、これから「量から質への転換の時代」を基本姿勢として、「市民が主役」、「行政は黒子」の市政を目指し、松本市長に当選して以来、行政の継続性を第一に、これは市民のみなさまにご迷惑をかけてはならないということから、焦らず、気負わず、地道に、自分のできる範囲で、そして20年先、30年先を見据えて、誰もが住んでよかった、住んでみたいと思えるまちづくりに、市民の皆さんとともに、取り組んでまいりました。
この間、ご承知の通りすでに完成した市民芸術館の運営の見直しや、近隣4村との合併問題、それに伴う松本四賀直結道路問題、まつもと空港の活性化、中部縦貫自動車道推進問題、・・、観光戦略の策定、さらには第8次基本計画の策定、などなど、私なりの考え方や行政手法の中で、数々の懸案課題に取り組んでまいりました。
その中でも、特に急速進展する超少子高齢型人口減少時代に対応すべく、医療者である市長として、健康づくり、危機管理、子育て支援のいわゆる3Kプランを市政の最重要課題と位置づけ、それらの基盤となる商工業、農林業、観光などの経済、産業面での活性化を始め、社会基盤整備のために必要な公共事業や、環境問題、教育・文化面などへも、私なりに積極的に取り組み、それぞれ一定の成果を挙げてまいりました。
そして、これらのまちづくり戦略が、先の日経グローカルにおいて発表されました、全国サステナブル度調査結果におきまして、松本市は全国19位、もちろん長野県内では1位、そして人口規模別分析で20万人から30万の人口規模の都市全国で28ありますが、その中で全国1位という、非常に高い評価をいただいたわけでございます。
今回の結果は、環境保全度、財政・個人の所得など経済の豊かさ度、さらに社会の安定度これは3Kプラン、医療福祉子育て支援などのこの3つの指標を中心として、全国調査したものであり、今回初めて今までなかったきわめて画期的なものと言われていますけれど、 松本市が総合的にバランスの取れた都市として認められたもので、近未来を予測してバランスのある都市空間形成このサステナブルな都市づくりは、まさに私が4年前に公約としてに掲げていたことでございまして、これまで4年間の市政運営が、客観的に認められたものだと思っております。
このように、市民のみなさんと協働して進めてまいりました、新たなる松本のまちづくりは、礎作りとしての布石を示すことができたことから、これで一区切りかなとそんな思いが強かったことも事実ございます。
ただその一方で、3Kプランの更なる充実を含め、まだまだ積み上げねばならない課題が山積しているとの思いです。
もちろんさまざまなご批判はあろうかと思いますが、このまま1期4年でやめてよいのかということを、大いに悩んでいるところです。
昨年の12月に入りましてからは、道行く人や、会合、お手紙などで市民の皆さんから私のまちづくりの考えに賛同して、一緒にいいまちをつくろうと頑張って下さっていることを知るにつけ、その皆さんのためにも、もう一度原点に立ち戻って、ある意味次の・・に向け、松本市のまちづくりをいっそう進めていくことが、私に課せられた責務なのかなということも考えるにいたりました。
また、新年明けて申し上げてまいりましたが、市制施行100周年目の市長として、次の100年に向けての第一歩を踏みだすことも、(一部略)私に与えられた運命なのではないかと考えた上で、ここに、3月に行われる予定の次期松本市長選挙に立候補することを決意いたした次第でございます。
「もっと変えよう松本」、「もっと高めよう松本」、また「もっと広めよう松本」、この思いを胸に、愛する松本郷土のため、信頼される行政、心の通う行政、そして賢い行政を念頭に、市民が主役となり、自分たちのまちに誇りを持って、おかげさまで、そしてまたお互い様でといい合える、まさに心の原点回帰を目指した、そんな新たなる松本のまちづくりに、引き続き市民の皆さんとともに取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございますが、具体的な公約などにつきましては、また日を改めて申しあげたいと思います。
私の方からは、以上でございます。
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