菅谷市長 松本商工会議所 新年会での あいさつ 

09年1月8日    

  改めまして皆さん明けましておめでとうございます。
 新年祝賀会開催にあたりまして、松本市を代表して御礼方々新春のごあいさつを申しあげます。
 皆様方におかれましては、日頃から本市の市政運営にあたりまして ご理解ご協力を賜っておりまして、この場をかりましてあらためて御礼申しあげます。

  さて、会頭からお話がありましたように、枕詞ではございませんが、混迷深まる現下の経済情勢の中、松本市といたしましては、地域経済の落ち込みにも重大な関心を払い、昨年末には、昨年末 松本市緊急経済・雇用・生活対策本部を立ち上げまして、緊急支援策を講じているわけでございまして、合わせて松本商工会議所と緊密に連携し、積極的に経済振興の対応に取り組んでいるところでございます。

  ご案内の通り、我が国の経済は国内需要の停滞や消費の冷え込みなど、景気の後退局面が長期化する恐れが高まりつつあります。
  また、雇用問題も深刻であり、昨年12月に厚生労働省が発表した数値によれば3月までに職を失う非正規労働者の数は実に85000人に達するといわれております。 このような危機的状況に対応するため、国の政策方針も「経済対策」から「生活対策」へと、従来の「成長率を押し上げる」政策重視から、事業者である企業者も含めた「国民の暮らしの安定」を重視した政策へと転換されたところでございます。  

 いずれにいたしましても、冷戦後のアメリカが、唯一超大国であるとの過信や傲慢さの中で、実利だけを主眼とする金融工学を駆使しての市場経済の破綻に対し、地域経済の舵取りをなされる本日ご列席の多くの企業者におかれましては、今まさにしっかりと足を踏みとどめて広い国際的視野のもと、多極化の時代を見据え、今後の方向性を確かなものにすべき時が、到来しているのではないかと私は考えております。

 一方、このように、たいへん厳しい経済状況ではありますが、松本市では超少子高齢型の人口減少社会に対応する持続性のあるまちづくりとして「健康寿命延伸都市・松本」の創造を目指し、会頭さんを始め、各産業界の皆様にご参画いただいている「松本市経済対策会議」を通じ、様々な産業が連携した事業を展開してまいります。この中で特に松本商工会議所の皆様には、中心市街地活性化のための商業ビジョン策定やすでに策定されている「工業ビジョン」に基づくワンストップサービスを提供できる松本市工業支援センターのプレオープンなどについて、引き続きおカを発揮していただきたいと切にお願い申し上げます。

 結びに当たり、次の100年に向けて新たなスタートをきった松本市の商業・工業・観光業・建設業などの更なるの発展のため、松本商工会議所ならびに会員企業の皆様が、顔をあげ、前を向き、意欲を持って、一層ご活躍されることをご祈念申し上げ、新春のあいさつとさせていただきます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。