市長記者会見から (抄)
注:テキスト化の中で間違いは、後日訂正します。
市の職員が、私を信頼して、「是非とも市長職に留まってほしい」と申し入れがあった事を本当に私嬉しく思っております。まさにこれが市長職、いわゆる市長冥利に尽きるなあという思いであります。
こういうことを言うとおこがましいんですけれども、県の職員がボスに対してのアンケートで、3.6%でしたか、そういうのを私目の当たりにしまして、他人事じゃなくもし私が、信頼する市の職員から3.6%しか支えてもらえない状況になったら、これはもう本当に、自分は出処進退をきちんとするべきだなと思っておりましたら、今回、職員の皆さんが私を信頼していただいて、そして本当にようやく松本市が変わっていこうとしていると、一緒になっていいまちをつくっていこうじゃないかということを、申し入れていただいたことは本当に、なにか励まされたというか、つくづく私、大変な仕事でありながらも、職員がサポートしてくれているってことを嬉しく思って、本当に市長冥利にですね、思っております。
私は、市民の皆さんの負託を受けて市長になったわけでして、その任期途中でその職を辞するという、まさに市民を裏切るようなことはできません。
これが私自身の「まっとうに生きる」という哲学であります。
これまで通り、私は無欲恬淡、身の丈に合った生き方をしていきたいと、このように考えています。 私を信頼してくれております市民や市の職員とともに、この松本を本当に住みよいまちにするために、残された任期、私自身、全力を挙げて市政に取り組んでまいる覚悟でおりますので、マスコミの皆さん方におきましても、どうぞ一緒に松本市政発展のために、お力添え賜りたいと、改めてお願い申しあげます。
知事選に関連しては、私はもう最初から申しあげておりますが、政策論争をすべきである。そして、それぞれの政策を県民の前に提示して、それを県民が選択するという、これが要するに今、流行語ですけれど、「県民力」だっていう事を、最初から申しあげているんです。
そういう意味で、一番県政の身近にいる、県議会の議員の皆さんがもし県政が停滞して問題があるんであれば、どこに問題があって、政策的にどうなのか、こうすべきだってことで出して、県議会の方がどなたかやっぱり出馬して、そしてきちっとしていった方が、県民にとって分かりやすいと思っております。 もちろん、他に立候補したい方があれば、それはそれでいいんですけれども、基本的には政策論争をするべきだというのが、私の考えであります。
県議会の皆さんも、死に物狂いでやってほしい。これが大事であって、「勝負する前から云々」じゃないと思うんですよね。私自身がベラルーシに出かけた時だって、ある意味ではもう、死に物狂いとまでは言いませんけれども、人間というのは死というものを覚悟して、それぐらいでやっぱり取り組まないと、人に通じないと思っているんですよね。そういうことを出していかないと、県民には理解してもらえないと思う。
その上でもって県民が選択して、現県政でいいと言えば、もうこれはこれで、いたしかたないと思うんですよね。それでその結果いろんなことが起こっても、それは今度は選択した側に責任があるわけですから。いたしかたがないと。それでまた、いろいろ考えていけばいいと、私は思っております。
ここからは少し(マスコミの)皆さんもリラックスして聞いてください。 私が市長になって、たった2年です。そしてまだ何の業績もないと、皆さん方から叩かれておりますし、そして「菅谷は顔が見えない」とか、あるいは「リーダーシップをもっと発揮しなさい」とか、「いろいろな会に出ない」とか、書いているじゃないですか。そういう皆さん、ご自分のことを考えた時に、なぜ私が、たった2年でまだ行政評価も無い私が、県知事選に出てほしいと言われたかっていうことを、私はどう考えても、分からないんですよ。
ここにいらっしゃる方で、私のことを書いている方もいらっしゃいますけど、いったい何なんでしょうかね。評価っていうのは。私もそういう意味でいくと、今回の知事選に関連して、たった2年の松本市の行政が、県全体の、まあ限られた方かもしれませんけれども、評価されているのかなと思う時に、これは私ではなくて、私と一緒にやった松本市の職員達の、一丸となってやっているこのチームプレーが評価されているのかなというように思っておりまして、そういう意味でもって、本当に私、市の職員に対してお礼を言いたいし、我々はチームワーク、フットワーク、ブレインワーク、ネットワーク、そしてマインドワークですか、これをさらにきっちりして、本当に、世界に冠たるそういう松本市をつくりたいという、私の当初の、市長選立候補の時に言っているような、そういうまちづくりに向かってですね、さらに邁進していきたいと、そういうふうに思っております。
「望まれる知事像は?」
難しい質問ですよね。私、政策能力を含めてですね、県全体の行政を司るわけですから、ある意味では、もちろん実力もあると同時に、センスの問題もあるかと思います。でも最終的には人間だろうなというのがあります。だから、考え方が違っても、場合によっては平行線かもしれない。しかし、人間としては分かり合えるそういうものがあると、私はうまくやっていけるなあと思っております。
以前田中知事にエールを送る意味で、ブラックユーモアとして「症候群」をつけたんですけれども、その時に治療薬として謙虚さと素直さっていうふうに言ったわけです。私自身の生き方というのが、本にも書いてありますけれども、やはり謙虚さと、一方で矜持を持つということですね。仕事に対してのきちっとしたプライドを持つ、しかし、謙虚さを備えるということが、人間社会にとって大事だなというふうに思っております。
「今の田中県政は?」
これはもういつも皆さんの県会との関係、はですね。どういう形で収拾していくのかということで、これは収拾ということは無理かもしれませんですけれども、お互いに相容れながら、これから進んで行くとしたら、一番はもう県民が一番気の毒ですよね。で、ここを両者が本当に十分理解しているのかどうかという事。この辺、私は言ったのは、これはやっぱりけりをつけるべきであろうということで、県議会からも政策を出して、そして、きちっとした政策論争をして、それを県民に判断してもらうということが大事じゃないかなと思うわけですよね。そのまま平行線でいっちゃうということは、だから本当県民も真剣に考える、これが県民力なんです。
しかし、その前に良い悪い別として、きちっとした政策を違いとかそれを明確にしながら、自分達はこうしていくんだということで、これが県民にとっていいんだということを出していかなきゃですよ。この間もお話したように、私自身がかつては県にいましたが、本当に顔の見える基礎的自治体の市町村のトップになって、そしてそれにまつわる本当に、市民の生活を直接、間接じゃない諸問題について、県あるいは国にお願いに行った時に、「長野県では」って言われてしまうと、大変辛い思いであります。
こういうところも県民の人たちも、私は松本市広域でございますが、他の市町村でもそうやってやられて、いろんな問題を抱えているわけですけれども。こういうことでいいのかどうかということも、県民がやはりもう一回きちんと考えてもらいたい。ただし、そういう情報が流れていないことがあるかもしれない。それは一番身近にいる県議会がですね、そういう状況をちゃんと県民にやっぱ説明して、私は本当に死に物狂いで努力してやって欲しいと思っております。その結果として、最後に県民がどちらを選択するかという、そういうスタイルを取るべきだろうなと思っております。
「(立候補しない)お気持ちは今後も変わらないという確信を持っていらっしゃいますか。?」
これが真っ当な生き方ですよ。「武士に二言は無い」というわけではないけれども、私自身、自分の哲学としてはっきり申しあげますと、2年前の市長選の時、皆さん方も、新しい方はその状況をご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんけど、まさに、かたや大勢の支持者で持ってやられているのに、私の方はほとんど支持する方がいなかった。
しかし、私を支えてくれました。最終的に私が市長として当選したという、この事実を皆さん方もよく考えて下さい。この人達を私は裏切るわけにはいかないです。
だから、私としましての生き方、本当に私は市民の皆様に感謝しておりますし、今なお、私の市政面に関しても支えてなさってる皆さんに対して、私は本当に誠心誠意これからも松本市政のために尽くしていくってことが、これが真っ当な筋と言うんですかね、生き方だと思っております。
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