9月議会質問
入札問題の部分
不況の中での建設・土木関係の業者の困窮ぶりは、変わるものではありません。
そんな中でも、大型の公共事業でなく、いわゆる足元工事の拡大は、町会の皆さんの要望実現というだけでなく、仕事確保という点でも、大いに有効なものです。
今回のいわゆる足元工事費の増額は、今期当初予算、昨年の予算に続くもので、大いに評価できるものです。
そこで、こうした公共工事を発注する市役所、という事は市民としても、そしてそれを実施する業者にとっても、いずれも気持ちよく仕事が出来るように、とりわけこの不況のままの時期に、特別な業者に偏重することなく、だからといって公明正大公平に仕事が受注できるようにどうするのか。
こうした視点から、質問したいと思います。
一つは、入札の機会の公平性というだけでなく、いわば受注の機会の公平性というか、業者にとっては、うちでも市役所の仕事が出来るように。という点でお聞きします。
現在の景気状況の中、指名競争入札において下位等級の業者は登録数も多く、受注機会が少ない。
受注機会を均衡にするためにも、ある工事で落札した業者は、たとえば工事期間の終了までは、遠慮してもらうなどの方法は考えられないかという点です。
公正な競争の促進という点では、一見矛盾するものですが、こうした矛盾を解決してこそ、新たな発展があります。
そして、もう一つは、実際には誰が考えても、適正価格でない「安値」落札の問題です。
これも、競争の原理からすれば、安くても、品質が落ちることなく仕事が出来れば、何も問題はない。それは確かにその通りです。
しかし、それこそ、誰が考えてもどこかに、また何かにしわ寄せしない限りできっこない金額と言うのもあります。
談合で高値入札の問題が指摘され是正の方向にあるわけですが、かといって安ければ安いに越した事ではないことも明らかです。
業者では、お互いに仕事がほしいがために仕方なくやっているという声も聞くわけです。
しかし、本当は適正価格というものはある。それも常識的に考えて、数字が出るというわけです。
そこで考えるわけですが、適正な公共工事を行うためには最低制限価格を設定する必要があるのではないでしょうか。この点についての考えをお伺いします。
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