垂直離着陸輸送機MV−22オスプレイの安全性確保に関する意見書


  アメリカ海軍省と海兵隊は今年4月に「MV−22航空機の米海兵隊普天間飛行場への配備と日本での運用に関する環境報告書」を作成しました。そしてこの報告書は防衛省が入手し、去る6月13日に沖縄県へ提出したことから、オスプレイが普天間飛行場に配備され、低飛行訓練が計画されていることが明らかになりました。  
  この報告書によるとオスプレイの運用開始後、1カ月に2日から3日、2機から6機の分遣隊を、静岡県の海兵隊キャンプ富士や山口県の海兵隊岩国基地に派遣して訓練を行うとしています。
  また、この訓練には、全国6ルートでの低飛行訓練が含まれています。  
  この飛行訓練は、アメリカ軍の航空機が行う爆撃訓練で、ルート下にある学校や病院、発電所やダムなどを仮想の攻撃目標として、レーダーに捕捉されないよう高度150メートルで侵入する訓練です。  長野県内においては、1988年頃からアメリカ軍による超低空飛行訓練が顕在化し、資材運搬用のヘリコプターとのニアミスをはじめ、騒音被害が相次ぎました。  
  今回配備されるオスプレイは、開発段階で4回、その後も事故が多発し、既に36人が亡くなるなど、墜落への不安は払しょくされていません。  
  以上のことから、オスプレイによる日本全国での低飛行訓練の実施は、国民・市民の安全と財産を危険にさらすことが予想されます。  
  したがって、下記事項について強く要望します。

                             記

   1 、安全性が確保されない限り、全国での飛行訓練を中止すること。

   よって、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出します。