このたび市議会議長に立候補した増田博志と申します。よろしくお願いいたします。
 立候補にあたり、所信の一端を述べさせていただきます。
  松本市議会は、先の3月19日に、議会基本条例を制定いたしました。
  およそ1年半かけ40回を数えるステップ委員会で、議員全員の総意で条例を制定したことは、大きな前進であったというふうに思っております。 まさに開かれた議会の始まりでもあったと思います。
  この基本条例。市民とともに地域の主体を高めるとする理念にのっとり、市民の付託に応え、豊かな街づくりの実現に寄与することを目的としております。
  今後の議会運営については、この条例の精神にのっとって、議会運営されるべき そのように自負しております。  
  私たちは、この条例をさらに進めるために、4つの部会を設けました。 積み残しである政治倫理条例の制定の課題やあるいは議会報告会をどのように進めていくか。 また議員の政策提案能力を高め、議員自ら資質の向上と能力アップに努力するそういうことが、この基本条例が真に実効性あるものとなるというふうに私は確信しております。  

 一方、松本市政におきましては、昨年来100年に一度という経済危機にどのように対応するのか。経済活性化策、困窮者救済が喫緊の課題とされています。
  都市基盤の根幹をなす交通問題についても、基幹道路をはじめ、西部地域をはじめとする地域交通空白地帯の解消を図ることも、急務となっております。
 
本年は、波田町と合併に関する案件ということが大きく取り上げていますが、4村合併後5年を迎え、合併協議でなされた事務事業の検証と114項目の要望事業の進捗について、今後を見極める大きな節目の年でもあります。  
  また、財政問題はいうに及ばず、環境への取り組みや、安心安全に向けた危機管理にも取り組まなければなりません。  
  まさに市政は、たくさんの問題を今、解決を必要とされているときです。 こういった課題解決のために議員皆さんの英知が必要だとおもいます。 そのためには、市民の負託を受けた議員一人ひとりの意見を尊重し、自由闊達な話し合いができる議会にしたい。そのように考えます。  
  議会は本来、本会議主義ですが、委員会がもっと闊達になることこれが議会の活発につながるというふうにかんがえております。  
  4常任委員会、議会運営委員会、特別委員会、そして、先の条例遂行のために設けた4部会、これらが活発に活動できることが議会の活性化につながると考えます。
  隗(かい)より始めよと申します。
  はじめからたくさん欲張らず、少しでもできるとことから始めていきたいとかんがえております。  
  そのことが松本市議会の発展、しいては松本市の発展につながるという風に思います。 しなければならないこと、したいことはたくさんありますが、いずれにしても皆さんの協力によって成し遂げられる。そのように思っております。  
  松本市議会発展のため、真摯にそして全力で取り組むつもりでおります。 皆さんのご支持をお願いし、所信のいったんとさせていただき、立候補の表明のあいさつとさせていただきます。

 

 「隗(かい)より始めよ」 :
  《中国の戦国時代、郭隗(かくかい)が燕(えん)の昭王に賢者の求め方を問われて、賢者を招きたければ、まず凡庸な私を重く用いよ、そうすれば自分よりすぐれた人物が自然に集まってくる、と答えたという「戦国策」燕策の故事から》大事業をするには、まず身近なことから始めよ。また、物事は言い出した者から始めよということ。 (大辞林より)