「工場団地の建設が必要と考えるが、・・」の質問に対する菅谷市長の答弁 (061211 本会議)
工場立地に関する質問ですが、 松本市は、昭和40年代から県内に先駆けて、商工業の発展のため複数の工場団地及び産業団地等を整備して、長野県下で一番の団地面積と企業数による産業集積を実現すると共に、市街地の住工混在の解消と周辺地域の秩序ある開発を行って産業振興を図ってまいりました。
また、松本市の産業構造は製造業だけではなく、運輸物流系、ソフトウェア業等の業種がバランス良く企業活動を行うことにより、地域発展を遂げできたと認識しております。
昨今長野県内の工場立地現況は、分譲中の工場団地への企業の誘致に苦慮している中、松本市の新松本臨空産業団地では、平成14年以降、製造業1社、運輸物流系等6社の都合7社が進出したことにより、全ての区画が分譲等となりました。
そこで、ご質問の工場立地の現状につきましては、工場立地動向調査の調査対象が製造業に限られるために、統計上は松本市の工場立地は1件となっていますが、この立地件数のみでは、ただちに企業立地が低迷状況にあるものとは判断しにくいものと考えております。
工業団地について、先ほども申し上げましたように、現在、松本市内には、分譲する工場団地がない状態にございます。
景気回復が緩やかに進む中、これからの地域の活力や、閉塞感を打破するためには産業の振興を柱の一つに据えることは不可欠であります。
長野県では、現在地域振興のため企業誘致を積極的に進めようとされていますが、松本市においても国際化の進展をにらみながら、外資系企業も含めた企業誘致を積極的に取り組んでまいります。
私としましては、地域力を高めるための新たな産業振興として、健康・医療・福祉産業、環境産業など、松本に相応しい産業の創造が必要と考えており、これと併せ、ものづくりの基盤となる工業用地について行政の対応が必要であると考えています。
現在、工業界が中心となって進めている、本市の工業ビジョンの策定と同時進行で、新たな工業団地の建設に向けて、オーダーメイド方式、リース方式などの開発手法の検討や複数の候補地についての調査検討を進めているところでございます。
今後、国、県との協議を進めてまいりますが、この進捗状況に併せて議会ともご相談をしてまいります。
以上
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