福島原発事故からの避難者、被災者に寄り添った菅谷市政について


 
「福島原発事故からの避難者、被災者に寄り添った菅谷市政について」と題して お聞きします。
  6月議会質問、その後の発言議員によるチラシ配布があり、本議会初日議論がされ、そして本日再び発言がありました。

  心に涙がながれた。
  松本でコソコソ隠れるように生活していかなければならない。気持ちになった。
  ヒバクシャである私たちの困難さが伝わっていない。   

  こうした声を関係者からお聞きしました。

  この問題は、一連の一議員行為の情けなさを憂うる、むなしいことで済まされることではありません。
  今度の事態は、記載に誤りがあるかどうか、それが何か所かにその問題があるわけではありません。
  問題の一番の所在は、「手厚すぎる」という論、その政治姿勢とその態度にあります。

  「手厚すぎる」のか

  未来の子供たち、さらに人類の未来にかかわる国難ともいえる事態が展開している中で、国の施策が遅々として進まず、一方で放射性物質による環境汚染が深刻さを増す中、住民と滞在者の暮らし、安全に責任を負う市長として、さらに医師として、そして、世界でかけがえのない経験を持つ人として、(求められていることに、勇気をもって、)常に市民の皆さんに問いかけながら、できうる限りの施策の実行に対して、それを「手厚い」と非難する事態が展開しているその渦中にいながら、それをこの間見過ごしてきたことは、まさに「義を見てせざるは勇無きなり」、わたくし自身、忸怩たる思いを吐露するものです。  
  誤りを正すのに遅すぎることはない。
  自らの責任を直視したうえで、今回、菅谷市長に以下お聞きしたいと思います。

  福島原発事故は人類の生命に係る重要な問題で、チェルノブイリでの医療活動の経験から、命を守る大切さ、特に次代を担うこども達の命の大切さと内部被ばくの問題を市長は特に訴えられてきました。
  在任中に、運命といえば、それまでですが、まさに菅谷市長ならではの出番の事態の中で、本来ならば国と東京電力がその責任を負うべきところを、欠落している施策をいわば補完する施策を行ってきたわけですが、改めて、原発事故の被災者、避難者の問題に対し、地方自治体の長として、そして、菅谷市長ならではの立場から、施策の在り方 国の問題点はどこにあるのか。ズバリ発言すべき点は何か お聞きします。

  2回目)
  福島の土壌汚染はチェルノブイリより高い。
  チェルノブイリは、福島の25年先を進んでいる。
  日本の政府機関、行政機関の対応と認識は少しひどすぎる 子ども妊産婦に対してもう少しきちっとしていかないと大変なことになる。
  今後の福島の子どもたちは長期に健康被害チェックが必要。  

  この間の菅谷市長の発言です。  

  松本に被災されてきた方の声をご紹介します。   

  今、福島の現地でしか、健康診断が受けられない事態が起こっている。
  子どもの命を守ろうと決意し、ある日突然何も持たず体一つで逃げて、知らないところでゼロからの生活をする、 このことがどれだけ辛いことか。   
  今度、福島が起きたら逃げるところは海外しかないと考えている。
  「パスポートを用意した?」が、わたしたちの間で真剣な話題となっている。まさに命がけでの戦いです。  

 こうした関係者の話をお聞きしての、改めて菅谷市長の感想、発言をお聞きしたいと思います。

  3回目)
  「原発ゼロの日本」とともに、原発事故で苦しむ福島のすべての被災者を支援し、福島の復興を支援することは、いわば、より「手厚い」ことはあっても、過ぎるということはありません。  
  事態は、それほどまで深刻です。

  戦後、日本の原水爆禁止運動は、核兵器の全面禁止とともに、被爆者援護・連帯を運動の大きな柱にして発展してきました。
  ここには重要な歴史的教訓があると思います。
  「原発ゼロの日本」をめざす運動が、「福島の被災者支援、福島復興」を掲げ、つねに福島の苦しみに心を寄せて発展していくことを願うとともに、私たちも改めてその立場にたって力をつくすことを表明するものであります。  

  市内に住む、福島県からの避難者、中学生の言葉です。

 「 何より自分が今まで暮らしてきた福島の自然・人間関係・何気ない普通の日常を奪った、馬鹿な原子力村に群がる官僚・企業・学者・日本国の政治家対して、大きな怒りと悔しさを覚えます。」
 「どのような形でもいいから、自分の友達など、今、福島にいる子どもたちに長野に来てもらえるように行動したいと思います。」
 「 自分は一人の日本人として、これからの日本が、確実にみんなで前進していくためには、福島の悲劇がもう二度と起こらないように原発をなくし、福島の罪なき子どもたちを救いそして守る。原発事故の記憶が消えないように、後世に伝えていく。 少なくともこの二つの最低限の本質的課題をみんなで乗り越えていくことが唯一の方法だと考えます。  」

   以上、紹介して、質問のすべてを終わります。