笹部4丁目での街頭演説

 この日曜日に行われた県会議員の選挙、みなさんのご支援のおかげで藤沢のり子さん、3選を果たすことができました。
  そして共産党の県議団、6名から1名増えて7名になり、県政史上初、共産党の歴史上最高の7人の議員団が確立しました。
  この1議席増の前進の力、選挙中お約束した「長野県政の後戻りを許さない確かな野党、確かな力」として、これから全力を尽くして公約実現に向け頑張る決意です。 大きなご支援ご支持を頂いた、みなさんに心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

 さて、みなさん、この県会議員の選挙に続き、この15日から、22日投票で市会議員の選挙、いつものように始まります。 私は5期20年間、松本市の市会議員を務めさせていただきました。 初当選から今日まで私は、常に市民のみなさんの願いが叶い、「市民が主人公」の市政実現に向け、全力を挙げてまいりました。
  実は、この「住民の願いがかない、住民が主人公の市政実現」という目標は、わたしたち日本共産党が、日本の社会のあり方として定めている綱領の中にも謳われているものです。

  みなさん、4年前に同じくこの場所から訴えをさせていただきました。 あれから4年間、松本市政でのなんといっても一番大きな変化は、市長が変わったことだと思うんです。
  4年前の松本市政の状況は、介護保険料などの市民負担を引き上げる一方で、文字通り市民の皆さんの犠牲の上にそれらのお金を使って、市民会館建設に140億円使う。 そうした市政に対して、市民のみなさんの反対運動や、署名が集まってもまったく意に介さず、市民の声に対して聞く耳すら持たず建設を強行する、一言で言ってそういう市政でした。
  こうした松本市政の問題点は、市議会議員選挙の中で、建設推進を掲げる候補者が落選し、そして翌年の市長選挙で事実上決着がつきました。
  そして今、市長が変わってから3年目。 松本市の市政は本当に変わりつつあると思うんです。
  ハコモノから、くらしの質を高めていく市政。 モノより人にお金を使う、そして何よりも命を大切にする市政。10年20年後を見越した子育て支援策と健康づくりにお金を使う、そういうふうに変わってきました。

  みなさん。
  「市長を変えよう、市政を変えよう」というみなさんといっしょに、文字通り今までお付き合いのなかった保守系の方とも一緒に手を携えて、市長を変えることが出来た。これは私自身の20年間の議員生活の中でも、初めての経験であり、この菅谷市長が誕生した市長選挙の際に、私はみなさんといっしょに力を合わせて、本当にがんばることができた、誕生に少なからず貢献できたことを本当に誇りに思っています。 みなさん。
  その後私達は、毎年予算編成を前にしての定例の「政策・予算要求」をはじめ、議会ごとに皆さんから寄せられる願い実現や問題点の是正など提案・質問を繰り返して参りました。
  そして、私たちは菅谷市長が自ら編成して提出してきた予算案、この間3回ありましたが、初めの2回は、その予算案に賛成の態度をとりました。
  不公正な同和行政の是正、子どもたちのために、いわゆる不登校児対策として小中学校に適応学習指導改善員が独自に配置・増員される。予算編成過程の事前公表、ホームレスのみなさんの生活へも充実などなど、すべては紹介できませんが、それまで何度提案しても実現できなかった皆さんの願いが叶うようになりました。
  そういう意味で、昨年度、一昨年度の市長の予算案には「問題点は残してはいるものの、前進面を評価し、」賛成の態度をとってまいりました。
  しかし、3回目の今年の予算、この2月議会に出されましたが、この予算案には反対の態度表明を行いました。 それは、今の市民のみなさんのくらしぶりに対する対策が充分にとられていないからです。
  引き続き前進面が含まれ評価できる内容はいくつもありますが、今一番市民の皆さんを襲っている根本的問題、昨年今年にかけてとりわけ増えた市民のみなさんの負担に対する直接的な軽減策がない。市民の皆さんの願いは実現しているものの、一方で日々の暮らしぶりの大変さが置き去りにされたままの願いの実現という中身が特徴です。
 今までになかった予算構造といえます。

 みなさん、自民党・公明党政権のもとで本当に今、市民のみなさんの負担が増えています。
  高齢者の方々、年金は減り、収入は減っているにもかかわらず、老年者控除の廃止で、見かけ上「所得が増え」、その結果として今まで市民税を納めなくてよかった9717人の高齢者の方々、新たに市民税を納めなければならなくなりました。 また、働くみなさん方の定率減税も半分づつ、2年かけて廃止をされ、みなさんの税金、本当に上がることになったんです。
  松本市で去年だけでも、市民税だけで5億7千100万円の負担増。 今年はさらに上乗せで新たに5億6千万円の負担増です。2年間で11億円、いや違います。 去年の分に今年上乗せですから、この2年間で17億円を超える負担が市民にかぶさった。 そして、さらに重大なことは、市民税の負担が増えると国民健康保険税や、所得税の負担が増えると国民健康保険税や介護保険料の値上げにつながっていく。 高齢者のみなさんのなかには、一気に2段階も支払額のランクがあがってしまう。そういう方も生まれました。

  みなさん。なぜ、こうなったのでしょうか。
  それは今から4年前の衆議院選挙のときに、政権政党の公明党が「年金100年の安心プラン」という公約をだして、年金安心のための財源として、高齢者のみなさんの年金に課税をする、働くみなさんの定率減税廃止する、この公約があったからです。 年金が少なくて困っている人のその年金に課税をしてその年金の財源にする。こんな馬鹿げたやり方ないではありませんか。
  今年の7月に参議院選挙がありますが、この国の政治、大企業はバブル期以上の儲けを上げている中で、大企業の減税は1兆7千億円といわれています。銀行の中には1円も税金を払っていない。 この1兆7千億円の大企業の減税分と国民が今度増えた負担増の1兆7千億円が本当におなじ金額。いわば、大企業の減税の財源に国民の負担が使われている。
  これが今の皆さんの負担増の実態なのです。
こんな政治、変えなければなりません。

  しかし、この国の政治が変わるまで、日々の暮らしは待ってはいられません。
  ではどうするか。
  こういうときこそ、地方の自治体、なにをしなければならないか。
  これが、県議会議員の選挙のときにも問われ、そして、今度の市会議員の選挙でも問われると思うんです。

 私たちが菅谷市長が出した3回目の予算案に反対の態度をとった一番の理由はそこにありました。  
  国の悪政が市民の暮らしを直撃しているときは、文字通り地方自治体があの悪政から市民を守る防波堤となることが求められます。  地方自治法にもうたわれている住民福祉の向上が地方自治体の一番の役割です。

 さてみなさん、私は選挙のたびにこうやって街頭から訴えをさせてもらい、その度に公約掲げてきました。
  4年前も含めてみなさんのお宅にチラシも配っています。 そのときチラシの中に掲げた公約が本当に今、実現をするようになりました。 4年前、乳幼児医療費の小学校へ上がるまでの無料化を公約に掲げましたが、所得制限なしで4年かけて実現しました。 タウンスニーカー「100円バス」も目だまの公約でしたが、これも4年越しの議会質問を行う中で、今年予算がつき、8月初めには、開通予定です。
  その他にも、(場所によって・・・)

 みなさん。 選挙は候補者や政党が掲げた公約に、どれだけ多くの皆さんに賛同いただけるか、支援をいただけるか、そしてそうしたみなさん方と一緒にその実現で住みよい松本市をつくっていく。 その公約実現でいい社会をつくっていく。これが民主主義の上から見ても4年に一度の選挙で一番肝心な点だと思うんです。
  だからこそ今度の選挙、私は公約実現に向けてなんとしても勝利しなければならないと思っています。

 そこで、私は今度の選挙に当たって、主要な次の3つのことを公約したいと思います。

 ひとつは、今申し上げた、みなさんの負担の軽減策です。 国民健康保険税と介護保険の会計は松本市独自の事務です。松本市の判断で引き下げることができます。何よりもこの点でのみなさんの負担軽減のためにがんばります。

  2つめの問題、介護認定を受けた方々の減税の問題です。 税負担が重い中、介護認定を受けた方が、障害者控除を受けられるようにする。お隣の新潟県では、少なくない市町村ですでに実施されています。この2月の議会にも私たちは取り上げ実施を求めました。この介護で泣かない、介護で困らないための負担軽減策。要介護認定を受けた方が、障害者控除を受けられるようにする。このためにも力を尽くします。

 3つ目。 子育て支援策、小学校入学前まで所得制限なしで無料となりましたが、私は今度は窓口で無料。そして小学校卒業まで年齢を引き上げ医療費を無料にする。そのために力を尽くしたいと思います。

 最後に平和の問題です。
  みなさん、ちょうど時期同じくして、今憲法9条を変えようということで、憲法の改正の手続き法案が国会での成立が狙われています。 みなさん。この憲法はアジアで2000万人、日本で300万人以上の犠牲者を出した、あの悲惨な、そして日本が行った侵略戦争の反省の上につくられたものです。 二度と政府の行為として戦争は行わないことを世界に向けて公約したものです。 ところが安倍首相、あの侵略戦争をしぶしぶ認めながらも従軍慰安婦問題は政府の公式見解が国の関与があったことを認めているにもかかわらず、ここにきて軍隊関与の証拠は見当たらない。こういうことを言い始めました。 みなさん。
  あの侵略戦争の中で行なわれた事実も認めようとはしない。しかも、反省もしない。こういう首相が、いま憲法9条を何のために変えるのか。もうだれが見ても明らか。 この憲法9条を守る問題は、直接的には市会議員選挙につながらないものですが、私はこの時期に、いっせい地方選挙の全国的なこの選挙の中で、ぜひとも侵略戦争に命がけで反対をしてきた日本共産党が伸びるかどうか。 そうした世論を高める上で、憲法9条守れのみなさんの願い、日本共産党にそういう意味で託していただきたいと思うんです。
  私は「憲法9条を守ります」を4番目の公約として強く掲げて、15日からの選挙戦、頑張る決意です。

 最後に、5期20年間、私は多くのみなさんとお話し合いや、色々な集会の場でご報告をする機会がありました。 そんな時みなさんから寄せられる代表的な声は、 「松本市政は変わりつつある。しかし、まだいろいろやってもらいたいこともある。」 これがみなさんに共通している率直な思いだと思うんです。 子育て支援策とともに高齢者対策にも力を入れて欲しい。これが寄せられた声でした。そうしたみなさんの願い実現のために、残された22日までの期間、みなさんと一緒に本当に全力を上げて松本市政をよくする。松本市をくらしやすい市にする。そのために力を尽くす決意です。
  大きなご支援、ご支持を私池田国昭にお寄せいただきますことを本当に心からお願いを申し上げて、この場所での訴えとさせていただきます。
  なお、今日みなさんのお宅に青いチラシを色刷りのチラシをお配りしていると思います。このチラシをぜひともご覧になっていただきますことを最後に重ねてお願いを申し上げてこの場所での訴えとさせていただきます。いつもいつもお世話になっている日本共産党の池田国昭でした。ご清聴、ご協力ありがとうございました。 どうかよろしくお願い致します。

 以上)