2011年4月市会議員選挙  宣伝カーからの街頭からの訴え        (中盤)               

 

  皆さんこんにちは、日本共産党の池田国昭です。
  いよいよ 市会議員の選挙も中盤を迎えました。
  まず最初に私への御支援を心からくお願い申し上げます。

 今回の市議選も、県議選挙に続き、未曾有の東日本大震災、原発の危機の中での選挙戦となりました。
  私は、「力あわせて救援・復興」 「命守る福祉と防災のまちづくり」をかかげ、宣伝カーに募金箱を載せて、救援募金もお願いしながら、訴えをしてまいりました。
  この間皆さんからお預かりしてきているこの募金、選挙が終了後、私自身が東北地方にボランティアで行って、これ、必ずお届けすることをまず最初にお約束いたします。

  さて救援・復興には、時間とお金がかかります。
  だからといってその財源を消費税の増税に求めることに私は反対です。
  ほかに、まず決めることがあります。
  一つは、私たち共産党以外の政党がもらっている政党助成金320億円です。
  2つ目は、アメリカ軍への思いやり予算、約3200億円。 このお金、米軍の家族の住まいや生活費の一部にも使われています。 こんな時こそ、このお金は、被災地の皆さんが求めている仮設住宅の建設に当てるべきです。
  3つ目は、予定されていた大企業・資産家への減税、これをやめれば約2兆円の財源が生まれます。
  これらをあわせれば、消費税のほぼ1%に相当します。
  でも確かにこれだけでは足りません。
  そこで、私たち共産党の提案は、今244兆円の内部留保金を持っている、大企業に、国債を買ってもらうと言うことです。  この救援・復興のための特別な国債、金利はゼロで、要は大企業からお金を貸してもらうと言うものです。
  これらをあわせて、力を合わせて救援・復興を進めて行こうではありません。
  消費税では、被災者の方にもその負担がかぶさることになります。
  また、私たち市会議員の歳費を下げて、これも救援に当てたいと思います。

 大きな2番目は、福島原発の問題です。
  毎朝の新聞、テレビで本当に心配の中身。いつまでたっても収束の見通しが見えません。 いよいよレベル7、最悪の事態となっています。
  何で、こうなってしまったのでしょうか。
  日本共産党は、吉井秀勝衆議院議員が、今から5年前から今日の事態を予測し、その危険性を指摘、改善を求めてきましたが、国も東京電力も何の対策も行ってこなかった。
  明白な人災です。
  ある有名な方が、自らのブログに書きました。
 結局 今度の事態の背景には、「共産党を除く」ということがある。
  それは、戦前あの侵略戦争のときは、政党として反対していた共産党の声は、弾圧して、その声を除いてきた。
  そして、今回は、「言っているのは共産党だけだ。」と聞き流して何もしてこなかった。 まさにここに、本質がある。
  この方は、ここまで書きました。
  皆さん、 「共産党を除く」と言うことを反共主義といいますが、反共主義は、戦争への道だけでなく、今度は危険な原発推進、地球の環境を汚し、人類の命をも危うくすると言っても過言でない事態を生んでいます。
  今度こそ、共産党を伸ばしていただいて、共産党の提案を実行に移そうではありませんか。
  1つは、今ある福島原発の危機の打開です。
  東京電力は、情報を小出しにすることなく、すべてのデータを開示することです。 そうしてこそ、国民も冷静な対応が出来ます。また世界の専門家の力も結集できます。
  2つは、現在動いている54基の原発、安全基準を見直して、総点検を行うことです。
  3つ目は、私たちが使っている中部電力の浜岡原発が静岡県にありますが、この原発は心配されている東海地震の震源域のど真ん中に作られています。 浜岡原発は直ちに運転中止。
  4番目は、新たに計画されている14の原発については、それを白紙に戻す。
  そして、原発に頼らない社会にして行こうではありませんか。
  でも確かに、原発なくなっても大丈夫か。
  皆さん、ドイツでは、既に国内の電力需要の16%を自然エネルギーで賄っています。
  2050年にはこれを80%にする計画をもっています。
  ドイツに出来て、日本に出来ないはずはありません。
 私は、 松本市の場合は、ソーラー発電が一番適していると思います。補助制度を拡充し本格的な太陽光発電、自然エネルギーの街、松本市にして行こうではありません。

 大きな3つ目は、牛伏寺断層を抱えるこの松本市で地震がおきても大丈夫な、被災を最小限に食い止めるまちづくりの問題です。  
  私は、今回7度目の挑戦ですが、この間も選挙のたびに、医療福祉の充実と社会保障の分野の市民負担の軽減を訴えてまいりました。  
  保育料は下がりました。介護保険料も少しですが下がりました。
  でも、国民健康保険税は、この7年間に、他の会派の賛成で、3回も引き上げられました。
  その結果、お金のことが心配で、自分の健康管理も十分に出来ない、病院にも通えない。 ある業者の方は、高すぎる保険税が払えずに、生きる希望を失い、自らの命を絶つという切ない悲惨な事件まで、この松本市で起きました。
 医療や福祉を充実させ、その負担を軽減することと、防災のまちづくりは、命を守るということ点でで共通します。
 今度こそ、私は高い国保税の引き下げのために力を尽くします。
  また、子どもたちの医療費は、本当の意味での無料、窓口での無料を中学校3年生まで実施します。
  そして、日ごろから市民の皆さんの健康がしっかりしていてはじめて、災害につよいまちづくりといえます。  

 2番目は、地域の経済も健康でなければなりません。
  リーマンショックを経て 以来、松本市の経済は、ほんとに大変な状況でした。  
  私たちは、この間「住宅リフォーム助成制度」を提案してまいりました。
  2月議会の私の質問に、松本市は、「これ、やります」と答弁がありましたが、大事なことはすぐやることです。 9月補正待ちでなく、直ちに、実施し、皆さんのお宅の耐震補強工事にも使える、そして、地域内でお金を循環さえ、仕事と雇用を生み、経済の立て直し、活性化に、少しでも役立つことが重要です。  
  地域の経済が元気であることが大事です。
 松本市は、33億円の予算をかけて、また新たに工場団地を建設し、企業を誘致しての経済対策を進めようとしていますが、既にこうした時代は終わりました。
 今必要なことは、現にこの松本平の地域経済を支えている、市内の中小零細業者のへの決め細やかな支援です。
 既に震災の影響を受けている話もございます。
 全事業所を総訪問しての具体的な対策こそ必要です。

   そして、3番目は、日ごろから、市民のこと福祉のことを考える専門家集団としての市役所の体制の問題です。  
  この間、松本市は、行政改革と称して職員を減らしてきました。
  でも実は、その減らした職員とほぼ同じくらいの嘱託職員を雇って仕事をしてきています。  
  これら嘱託職員の賃金は、正規職員のほぼ半分程度。 一見、予算の中の人件費が少なくなれば、そのお金がほかにまわるので、良いようにみえます。  
  でも、この嘱託職員の方々、5年、長くても8年しか仕事が続けられません。  せっかく、希望と誇りを持って市役所の仕事に就き、技術を培い、貴重な経験を重ねても、長くても5年後にはやめざるをえません。
  そうした、職員としての貴重な経験・体験が、人的に蓄積されることなく、そこで遮断され、また新しい、嘱託職員を雇う。 そんな中、正規職員の方は大変な苦労をしています。  
  こんなに、もったいないことはありません。
  また、既に多くの市民サービス、福祉分野の仕事が、民間に委託されています。
  でも、これも、入札、落札で安い業者が取ると、結局その安い分は、その職場で働く民間の労働者の賃金にしわ寄せされます。  
  そして、そのことが、またほかの民間の方の賃金の引き下げとして作用しています。
  私は、そのことを防ぐためにも、市役所の仕事にたずさわる民間の方の給料を保障するための公契約条例の制定を目指し、少しでも景気の回復に努めていきます。
 
  皆さん、「自助」、「共助」、「公助」という言葉があります。
  自分の命は、自分で守る。お互い様で力を合わせて、ネットワークで頑張る。
  このことは、もちろん大事ですが、やはりいざというときは、なんと言っても公の力。公助の力が必要です。
 いざというときに、頼りになるのは、やはり がっちりとした市役所の力、日ごろから市民のことを考え、福祉分野の専門家集団の力こそが重要です。
  残念ながら、最近の市役所の体制は、私が初めて議会に送っていたときに比べ、明らかに弱体化しています。
  私は、もう一度こうした市役所でいいのか提案したいと思います。
  福祉の心を持ち、医療福祉の機関としての地方自治体を取り戻す、松本市役所の体制を考え直す、このことも提起していきたいと思います。

 最後に皆さん、 国難と言える今回のこの事態をみんなで力を合わせ乗り越えた暁には、私は、これまでの日本の社会のあり方も見直す、そのことも展望したいと思います。
  一部の企業が、大きな儲けをあげ、244兆円ものお金を溜め込んでいる一方で、働く人の給料がこの10年間下がり続けている国なんて、先進国の中では日本だけなんだそうです。
  こんな、おかしな社会を切り替えようでありません。
  そして、企業の儲けが優先される社会から、一人ひとりの命とくらしが最優先される社会、文字通り、「国民が主人公」の日本、新しい日本を作り上げる、そうしたことにも私は力を尽くして参りたいとと思います。
 その役割を私にやらせてください。
  皆さんの思いや願いを、私池田国昭に託してください。 なんとしても、市議会に送り出してください。
 
そのことを心からお願い申し上げます。
  今度の選挙は、これまでの選挙で私にお寄せいただいたご支持、ご支援の方々の数では、当選できない選挙です。  
  大幅な得票増、「3000」が必要な選挙戦です。
  重ねて、ご支援、ご支持をもう一回り広げていただくことも心からお願い申し上げて私の訴えとさせていただきます。  
  どうか、よろしくお願いいたします。