11・11 脱原発・再稼働反対大行進 in 松本 集会宣言  

  2011年3月11日、我が国を襲った大災害は、かねて心ある人たちが懸念していた原子力発電所の爆発という事態を現実のものとしました。 以来、わたしたちは「被災者」と呼ばれるようになった人たちと共に、この国のあるべき姿と失われた姿とを追い求めてきました。
  二度とこのような「人災」が人間の上に、この地上にもたらされることがあってはなりません。  
  原子力・放射能と私たち人間のいのち、すべての生物のいのちは共存できないものであることを、この度の災害はまた改めてわたしたちに思い知らせることとなりました。  
  そして「原子力安全神話」と呼ばれる嘘が、この度の経験を通して暴かれました。 このただならぬ事態を招いた政府、企業、御用学者たち「原子力ムラ」と呼ばれる特権的人々の責任が問われなければならないのは当然です。 が、同時にわたしたちも自らの責任から目をそむけることはできません。  
  原子力発電というものが、世界で唯一この国が体験することとなった原子爆弾の延長線上にあるものであり、生命の安全と相容れないものであることを知らねばならなかったのに、原発を容認し、あるいは無関心無自覚に電気を使う便利・快適な生活を享受してきたことへの反省がなければなりません。  
  先頃発表された政府のアンケートでは、80%を超える人々が将来の「原発 O」を支持する結果でした。 しかし政府は「2030年代原発稼働ゼロ」の方針を盛った閣議決定を見送り、原発再稼働、更に大間原発建設再開に踏み切りました。圧倒的多数の国民の声を無視する原発稼働推進の力をそこに見ます。  
  私たちは負けることなく、あきらめることなく、人頼みにすることなく、理不尽なことに屈しない声をあげていかなければなりません。  
  無関心は、民主主義を、安全を、平和を崩壊させてしまうことを思い、よく見、聞き、知って、理想を求めて声をあげていかなければなりません。        

                      2012年11月11日 脱原発・再稼働反対大行進松本集会