菅谷昭氏 政策発表記者会見 080217
おはようございます。今日はお忙しいところ政策発表ということで、お集まりいただきましてありがとうございました。
それでは、私、今回市長選に立候補したということで、私自身の公約、政策につきまして発表させていただきたいと思います。
私は1期目の時に、自分自身の基本理念としまして、量から質への転換の時代ということで、そしてさらに市民が主役、行政は縁の下の力持ちという基本姿勢のもとに、将来を見据える、つまり20年或いは30年先を見据えた形でのまちづくりをしていきたい、その中でも特に、市民の皆さんと一緒になってまちづくりをしていきたい。これがいわゆる協働という形になりますが、私の場合は行政とそして市民がそれぞれ役割分担をして、そして良いまちをみんなでつくっていこう、そんな形でやってまいりました。
私は4年間松本市の市政運営を預からせていただきましたが、4年の中は私自身の実績が出てきたわけでございまして、これをベースにして第2期目の場合にはさらに肉付けをしていくという形になるかと思います。そういう意味で、私は医療者であることもございますが、この先日本、まさに我が国が直面している急速進展する超少子高齢社会、こういう時代に適応するまちづくり、また一方で人口減少時代に突入する、或いはすでに突入しているわけでございますから、これに対応してのまちづくりをしていきたい。特に私は、ご承知の通り日本は長寿国であり、長野県はさらにそのトップクラスにあるということはこれから全世界がそういう方向に行くだろうと思いますから、松本から出発する、或いは松本が先取りしてそして超少子超高齢人口減少時代に適応するまちづくりということで、これからもこの基本的な姿勢は変わりありません。
私がこれまで3Kプランということで、1つ目は健康づくり、2つ目に危機管理、そして3つ目に子育て支援ということを重要な基本施策として進めてまいりましたが、これはこの3つではなくてこれに繋がるところの経済・産業の振興、或いは環境の保全、環境守り、そしてもう1つ敢えて言うならば教育の充実というようなことにも全部繋がってくるわけでございます。そんなことで私はこれまでの政策に関しまして、1つの客観的な指標も頂きましたものですから、こういうことの実績のもとに、さらに松本市民のために本当にこの街が良い街だなというように思ってもらえるような形で政策を考えましたので、これから、はじめに総論的にお話させてもらって、そして少し具体的な各論のお話をさせてもらおうということでお願いいたします。
最初に、このパネルにございますが、私自身のお約束ということで、私自身は松本の街を変えようということで4年前に立候補したわけです。ですから、まず変えていくことについては1つの段取りがついたものですから、これからはそれをさらにもっと変えようということで1つ出します。そして当然のことながら、変えただけではいけないということで、松本の街、或いは松本の市民、或いは松本の文化、色々なものをもっと高めなければいけないということです。そして3つ目には松本の街をもっとPRしてもっと広めていきたい。これは観光戦略にも繋がるわけでございます。もちろんそれ以外に広めようというのは松本の文化、或いは松本の産業というものを全部含めて、外に向けて広めていきたいと思っております。
次に、今言った3つの視点がございますけれども、もっと変えよう松本、或いはもっと高めよう松本、そしてもっと広めよう松本ということで、もうちょっと言いますと、もっと変えようということは、先程も申し上げましたが、「量から質へ」の転換です。この転換をもっと進めよう。或いはこれからは物ではなくて心へという形で、こういう転換。これは最初の頃から私は申し上げてきましたが、日本ではこれからは物質主義から転換、チェンジしなければいけないということです。或いは場合によってはハードからソフトへということにも繋がるだろうと思います。こういうことをもっと変えていきたい。
それから高めようということに関しましては、松本市自身の市民、或いは我々の意識も高めると同時に、松本市の持っている地域力を高めたい。或いは市民の今までの伝統、或いは歴史に培われたこの市民の力をもっと高めていこうということもございます。
3つ目の広めよう松本市。これは松本というものをもっと、日本或いは世界に向けて発信していく、或いは広めていきたいという国際的なこともございますが、もう1つ地域における活力をもっと広めていきたいということです。松本には本当に素晴らしい地域づくりがあり、それぞれの地区にこれまでの文化や歴史、特色を持ったそれぞれの地域づくりを進めていますが、こういうものをどんどん広めていきたいと思っています。また松本の街の魅力ということは先程も申しましたが、松本は「がく都」の3つがありますし、自然資源、観光資源含めて素晴らしいものがあって、これは松本の魅力でございます。これを広めていきたい。或いは、これからまさに大事なことでありますが、団塊の世代の皆さんが、或いは若者世代が、松本に来ていただくときには雇用の場を確保するということが、まさに産業の振興につながります。産業の振興ということは工業の問題、或いは農林業の問題、これらの職の場を確保することによって雇用の場が増えてくるということで、この3つの視点を「もっと」という形でつなげていきたいと思っております。
私は最初から申し上げておりますけれども、こんなふうにしていきたいという、ある意味では1つの将来に向けての思いがあるわけです。それは1つは命を大切にする街をつくりたいということです。これは子供の命もあればご高齢の方の命もあるし、ここにいる皆さん方のようにアクティブにお仕事をされていますけれども、そんな皆さん方も含めて是非とも命というものに真正面から取り組んでもらって、命を大切にするような街をつくっていかなければいけないと思っています。これは今では全世界の問題でありますが、特に日本では、ご承知の通り色々な諸問題がある時に改めて命を大切にするということに正面から取り組むことが必要だと思っております。それから物から心と申し上げましたが、まさにこれからの少子高齢社会におきまして、やはり心というものは極めて重要な位置をしめるということで、改めて私は昔の言葉でありますが、「おかげさま」或いは「おたがいさま」ということを、本当に皆さんが笑顔で言い合えるような街づくりを目指していきたい。それから生き甲斐に溢れた街ということですが、これは高齢の皆さんがこれから増えていく時に、その方々に元気で生活してもらうためには、生き甲斐というものが必要だろうということです。その生き甲斐づくりということに関しても私はこれからきちんと行政が誘導していかなければいけないと思っています。生き甲斐にあふれた街。そして最終的にはそれがこの街に暮らして良かった、暮らしてみたい、或いは暮らしていたい、この街に生まれて良かったという思いを全市民に思ってもらえたらこんなに素晴らしい街はないということです。ある意味では理想が高いのですが、しかしこれからはこういう街にしていかなければいけないということで、敢えて私はこの次の4年間ではこういうところにも力を注いでいきたいと思っております。
私の基本的な理念、これは最初に申し上げましたが、4年前の時と同じでありますけれども、私は基本的にこれからは量から質への転換の時代ですよということで、これを継続してまいります。それはまさに命の質や人生の質の向上、簡単な言葉で言えば、ただ単に長生きしていれば良いというわけではなくて、これからは生きている質、内容が問われる時代だということで、或いは物がたくさん溢れれば良いのではなくて、それぞれのものが少なくてもそれぞれの質に重点を置くような、こういうことを今回も同様に取り組んでいきたい。
そして基本方針として市民が主役と同じように、市民による市民の行政ということを継続していきたい。その中で私は4年前に積極的なまちづくり都市戦略として、これからはサステナブル、持続可能な街をつくっていく。これはバランスが取れて、そして引き続いて良い街が続いていくということを考えましてサステナブルという言葉を4年前に言わせてもらって、それを公約に入れております。これを是非ともこれからも持続可能なまちづくりを続けていきたい。これからのまちづくりというのは、多分色々な項目がバランスを取れる形で持っていかないと大変だろう。ある項目だけに力を入れていくというのではなくて、全体がバランス取れて、そしてそれぞれの場にある方が100%の満足ではないけれども、20%は我慢してもらうような形でも、しかし全体ではバランスが取れた街をつくっていく。そのためには、これまで私がやってきまして人育て、環境まで含めた3Kプラン。それからこういうものをさらに充実させることによって、経済の振興、産業の振興、或いは環境をさらに良くする、或いは教育の問題。そしてそれらを含めた松本を広めるための観光というものもさらに伸ばしていくということを考えております。それが最終的にさらなるもっと新しい松本のまちづくりということになるわけでございます。
敢えて「もっと」と付させてもらったのは、これまで私自身が先程申し上げたような形で松本のまちづくりを4年間かけてやってまいりましたが、これはある意味では基礎づくりになるわけです。礎づくりとでも申しましょうか。これをある意味では客観的な形でお認め頂いたということになれば、私は次はこれをもっと、新しい松本のまちづくりということです。3Kプランの中にも挙げました健康づくりの場合には、私が当初から申し上げておりますけれども、これからは平均寿命を延ばすのではなくて、健康寿命を延伸するんだ、延ばすんだという時代。まさに介護のお世話にならない、本当に肉体的にも精神的にも健康な形で一生を全うするような形の健康づくりは、まさに健康寿命を延ばす。私は松本の街から健康寿命延伸都市ということを発信したいと思っております。普段中々皆さん方の場合は平均寿命と申しますが、ここでこれまでもやってまいりましたが、予防医学を中心にした形で健康寿命の延伸。介護のお世話にできるだけならない。そういうことを目指していきたいと思います。
それから危機管理に関しましては、私は最初から申し上げましたが、自主防災組織の充実、強化ということで、これまで松本市民の皆さん本当にそれぞれの地区で一生懸命に取り組んでもらいましたが、これをさらに全地区に広げていく形を進めてまいります。その中で自主防災組織というのは、もう一方で福祉力に繋がるということで、防災力=福祉力ということで、福祉に力を入れる、それと同時に防災に繋がっていくということです。これはこれまで松本市ではやってまいりましたが、各地区で取り組んでいただいておりますが、福祉が充実した地域ほど防災力も高まるということで、是非ともこれを全市に広げていくということでございます。
それから子育て支援に関しましては、私は前からもう少し大きな意味で人育てということを考えておりました。これは人材育成という表現をされてしまいますが、もう少し日本語的に人育てということです。これは子供さんもあれば青壮年の皆さんに対しても、特に青年層に対しては人育てということで、力を入れていきたいと思っております。
繰り返しになりますが、松本の街を良くすると同時に、松本らしい地域づくりということを進めていきたい。松本市には皆さんご存知の通り34地区あるわけですが、それぞれの地域、地区でこれまでの文化があり、歴史があり、特色があるわけです。こういうことをベースにして、そしてそれぞれの地区が特色を持った形で地域づくりをして良いのではないか。これが行政と地域の皆さんとの協働になるわけでございます。そのような意味では、私はこれまで地域づくりをずっと見守ってまいりましたが、少なくとも昨年立ち上げてもらいました協議会からご提言を頂きましたが、松本には松本のそれぞれの地区に歴史・文化があり、そして特色があるんです。ですからこれを大事にした形で、地域づくりを進めていきたい。そのために行政も是非とも一緒になっていこうということです。ある意味では専門家のような方が入って色々するよりも、まさに地域の皆さんと、そして行政とがお互いに補完しあいながら、そして役割分担をしながら街づくりをしていきたいということでございます。これがまさに松本らしいということで、昨年田中委員長さんから頂いた提言の中にも、松本には松本のこれまでのちゃんとした地域づくりの歴史があるんだよと、文化もあるんだよと。ですからあまり型にはまった地域づくりではなくて、それぞれの地域が特色を持った形で緩やかに結合してやっていけば良いということでしたので、私もそのような考えで進めてまいりたいと思っております。
これは私の行政経営という形になりますでしょうか、運営の基本方針としましては、改めて街づくりの主役は市民、行政は縁の下の力持ちである。そしてさらにそこに加えるのであれば、信頼される行政、そしてまた心が通うサービスを続けていく、これは我々行政に携わるものにとって一番大事なことです。これまでも私と共に松本の職員が一生懸命この街づくりに対して力を注いできたわけですが、引き続いて是非とも市民に信頼されるもの、そして心が通うサービスを続けていきたいというふうに考えております。
総論的にはこういうことでございますが、ここで少し各論的なことを申し上げたいと思いますので、皆さん方のお手元にございますリーフレットに沿ってお話させていただきたいと思います。
これはマニュフェストになります。
健康づくりに関してですが、これは先程も言いましたように、健康寿命の延伸を目指すということで、松本市が健康寿命延伸都市ということを打ち上げていきたいと思います。そして健康づくりを担う人育てに一層取り組むということです。これは福祉ひろばをはじめとし、それぞれの部署において健康づくりを進めていく人育てを進めて参るということです。その中で考えておりますのは、「市民歩こう運動」を展開していきます。これは平成20年度からスタートさせたいと思っております。ご承知の通り、これまでの松本市の健康づくりの中には熟年体育大学をはじめとして、いきいき健康ひろば等も行っていますけれども、やはり運動、特に歩くことが健康維持に大事であるということで、これからは松本市民の皆さん方においてもできるだけ歩いてもらおうということです。これは高齢の方の特に大事でございますけれども、私の恩師の日野原重明先生が昨年、「菅谷君、とにかく都会の人の方がうんと歩くんだよ、地方の人は歩く量が少ないよね」いうことで、確かに都会の人は地下鉄なんかに乗るときにどんどんいっぱい歩いています。こういう地方ではどちらかと言えば郵便局に行く時でも車に乗ってしまいます。これからは自分の健康のためにも是非とも歩いていこうという意識づくりをしていくということで、市民歩こう運動を展開していきたいと思っております。市民アルコール運動ではないですよ。
それから、継続としまして、癌検診受信率アップ5ヵ年計画ということで、これはすでに始めておりますけれども、医師会の協力がございまして、そして受信率を平成22年度までに30%アップするということでございます。検診というのを、私自身も自分の病気が健康診断で見つかったわけです。検診は非常に大事でございます。松本市としましては昨年CTによるところの肺癌検診を行いまして、実はこれが非常に威力を発揮しております。かなり早期の肺癌が見つかっております。こういう癌の検診によって早期に癌を見つけることが医療費の縮小に繋がるわけでございます。そういう意味で引き続いてこれをやっていきます。
それから健康づくりの拠点となる健康センターを整備します。これは4センター構想ということで、市を4つに分けまして、そこに健康センターを今後整備していくということを考えております。それから四賀のデイサービスセンター、これは改築するということで考えて進めております。
次に新医療制度。これは皆さんご承知のように後期高齢者医療制度が4月からスタートするわけですが、これについて本当に75歳以上の高齢者の皆さんが心配されておられる。国の方針として、特に保険料の負担はどうなるのかということがあります。加えて年金の問題もありますから、このことに関しまして私共基礎自治体としてもきちんと対応する。これは広域という形になりますが、これに対して基礎自治体としてもきちんとした意見を言い、そして最終的にはこれは国の問題になるだろうと思いますから、国に向かってもそれに対してものを言っていくということをしたいと思っています。結局これは特定検診、若い方々に対しては、国保加入者に対してですが、加入者に対して我々自治体が義務として負っているわけですから、これはやっていく。最終的にこれが介護予防に繋がって、さらにはこれが健康寿命の延伸に繋がるわけです。
次の、全市域での分煙表示や全ての妊婦へのマタニティマークを配布する。これはまさに喫煙に関しまして、分煙をきちんとさせながら、一方で妊婦への間接喫煙ということも含めてこれをきちんとしていきたいということです。マタニティのマークを配布することを決めております。
次に安心・安全、危機管理の充実ということでありますが、これは1つはこれまでの自主防災組織の充実強化を継続しておりますが、これを引き続いて行います。その中でも地域のリーダーを自主防災に関しても育成していくということで、人育てに一層取り組んでまいります。まさに地域防災の強化は本当に何をおいても常に我々は、危機管理ということで大規模災害を含めて継続して実施していこうと思っております。
具体的なことに関してですが、来年度総合防災課を本庁舎へ移転して、危機管理体制を充実させます。現在芸術館にありますが、ヘッドクォーター、やはり本庁にこの危機管理、防災の課を移転させます。そしていざという場合の危機管理体制を迅速に的確に対応できるような形に持っていきたいと思っております。
次に、土砂災害及び洪水のハザードマップを作成し、分かりやすい減災体制を実施するということでございます。これは私が就任した年の12月に防災マップを全戸に配布しまして合併後も合併地区にそれぞれに防災マップを配布いたしました。これは当初は市民の皆さん方がこれを見てパニックになるのではないかと職員含め皆心配したわけですが、逆に市民の皆さんから大変喜んでいただきました。そういう防災マップを見ることによって自分たちがどういう状況にあるのかということが分かったということです。今度は土砂災害、或いは洪水のハザードマップを作成してこれを全戸に配布していくような形で、常に市民の皆さんにも危機管理意識を持っていただこうということで進めてまいります。
それから今自主防災の中で問題になっていますのは、災害弱者に対する対応です。これは災害時要援護者の支援プランづくりということでございます。これも今度は災害弱者に対して市民がそれぞれ気配りするということで、福祉に繋がるものでございます。ですから、福祉で、どこのお家にそれぞれどういう人がいるかなという、特にこれからは1人暮らしのご高齢の方、或いは障害をお持ちの方、或いは病気で寝ている方がいる、そういうことをきちんと把握する。そしていざという時にはその方々に対しての対応を的確にできるということで、要援護者を支援するようなプランをつくって、さらにこの防災を一層充実させるということでございます。
それから、デジタル化に対応するために、安曇並びに奈川地区ですね、ここの情報通信環境を整えることとしております。 これももう既に話は進んでおりまして、調整を付けながら、平成22年度までには安曇並びに奈川地区の環境整備を終了させていきたい、と思っております。
それから、犯罪や災害の発生などを即時に電子メールでお知らせする「松本安心ネット」を新年度から始めてまいりたいと思っております。 それから、AEDですね、自動体外式除細動器を今後全中学校に配置することを進めてまいります。と同時に又一方で、先ほど言いました、市庁舎、また、民間の住宅を含めてですね、耐震改修を一層進めてまいる予定で、これに対しての計画もありますので、さらに進めてまいりたい、と思っております。
併せて、松本市の場合には、医師会、あるいは又薬剤師会、そして、歯科医師会のご協力をいただきまして、全国に誇れるような災害時医療救護活動マニュアルができたわけであります。これに対してさらに引き続きて、新年度は、地域のそれぞれのリーダーを育成していく、ということになっております。
子育て支援でございますが、これはですね、人育てを進めていく、ということを申しあげておりますが、一番大事な、障害児をですね、支援する療育システムを策定していきたいし、また、お子さんが病気になったときのマニュアルを作成しまして、子育て中のお家、全世帯に配布します。これは、医師会の協力を得ておりますが、大変すばらしいものが今出来つつありますので、これを全子育て中のお家に配布することによって大変役に立つだろう、と思っております。これは、医療者も含めて大変役に立つだろうと思います。いいマニュアルができてまいりました。
それから、不妊治療費の補助を引き上げる、ということで、今までの10万から20万に引き上げる、ということで、そして、さらに、もう一つは、併せて、里帰り出産時の健診も補助する、ということで、松本市民の方が五字分の郷里に戻って、松本市外で健診を受けるときには、その健診費用を松本市として補助する、というものでございます。
松本市外でお産みになっても、そのお子さんたちは、また、松本市民になるわけでございますから、健診の費用を補助するということでございます。 それから、これも今一番大きな問題になってますが、産科医又は小児科医の不足に伴って、いろんな問題が出ていますが、特に、産科医不足によるところの大きな問題がありますが、これは、今、松本市におきまして、広域でですね、病院あるいは診療所が連携して出産を支える、という形で、「出産子育て安心ネットワーク」という事業を開始していきます。
これは、当然のことながら、広域でございますので、各行政のみならず、医師会とも連携して、カルテの統一化、あるいはそれに対する補助等を考えていき、松本市、松本平独自のモデルを作っていって、こういうものがうまく機能すれば、長野県内、あるいは全国へ広まっていくだろうと思います。これを、「出産子育て安心ネットワーク」を開始いたします。
それから、もう一つ大事なことは、共働きのお家で、お子さんがですね、病気になったときの対応ということで、これまで、子どもプラザでは、病後児保育というものは既に始めておりますが、この4月以降には「病児保育」を進めています。これは、医療機関の協力が必要ですけれども、4月以降、病児保育を進めていくことになっております。
それ以外には、学校の問題としては、全小学生を対象といたしました放課後子ども教室ですが、これは国の施策とも重なりますが、松本市といたしましても、放課後児童に対する施策をきちんとやっていく、というものでございます。
あるいは又、4月以降、地域でもって学校をサポートする、いわゆる学校サポートシステムというものをつくってまいりたい、と思います。 教育委員会の協力も必要でありますが、松本市の子どもたちの教育という中においてですね、特に、学校・家庭・地域、特に、地域において、子どもたちの教育をサポートしていく、学校サポートシステムを作ってまいります。
次に、経済あるいは又産業の振興でありますが、商店街の活性化、商工業を盛んにして、そして、同時に雇用の場を確保していきたい、というふうに考えております。
松本のまちは、ご存知のとおり、城下町ということで、すばらしい歴史的遺産があるわけでございますが、そういう松本の城下町の中で、特に、歩いてみたい城下町を整備する、そして、回遊性を高め、街なか居住を進めるなど、商都松本の賑わいをつくります。
このような取組みは既に始まっておりますけれども、この松本のまちづくり、特に、城下町のまちづくり、ということで、今後、さらに、観光客の皆さんに喜んでもらえるような、回遊性に富んだまちづくり、それから、もう一つは、コンパクトシティに関係しますが、これからは、ご高齢の方々が街なかに居住するであろう、そのようなときにどういうまちをつくっていくか、ということで、具体的なことを考えてまいりますが、既に一部は、始まっております。
それから、もう一つ、これも、今年度から取り組んでおりますが、新工業団地を建設する、そして、同時に企業誘致を進める、ということで、これは、医療産業、福祉産業、健康産業、環境にもかかわるような分野の産業の産業も誘致し、さらに、私は、知的集約型の優良企業を誘致する、ということで、これは、ある意味では、松本市には、研究所みたいなものも誘致していきたいな、と、あるいは場合によっては、外資系の企業を誘致する、ということも考えられますけれども。積極的に企業誘致に取り組みたい、これが、また、雇用の場の確保になるわけでございます。
ご承知のとおり、人口減少の中で、自然増が望めない今、われわれが必要なことは、社会増であります。ですから、ぜひとも、松本に雇用の場を確保しながら、外から、多くの方に松本に移住してもらう、ということも重要な施策であろう、と思っておりまして、これを努めてまいります。
それから、今の新工業団地に関しましては、現在のところ、農地転用による事前協議というものが必要でございますから、今、国・県と進めておりまして、平成23年度の秋に向けて分譲をスタートする、ということで、今、動いております。いくつからのハードルはございますが、このような形で松本市の経済・産業振興に力を入れてまいる予定でございます。
また、ものづくりを担う人材を育成する、ということも、力を入れていく、これは以前から私も「ものづくり伝承塾」を開設しておりますけれども、松本市において、新しい製品、また、新しい技術の開発に挑戦するような中小企業の皆さんに対して、支援していきたい、
ある意味では、今後、産学の連携ということで、特に、大学との連携には力をいれておりますけれども、いわゆる知的な財産を有効に向けてく、使う、これをさらに市が強力に仲介していくということでございます。
また、私自身、昨年の議会で申しあげましたように、平成24年度に開催する予定の全国技能オリンピックを誘致しよう、ということで、手をあげておりまして、近日中に決るであろうと思います。こういうことであれば、まさに、それに向けて、若手の技能者の育成に力を入れることになろうと思います。
そして、また、松本市の場合には、昨年、副市長をキャップにしまして、松本市経済対策会議を立ち上げておりまして、昨年、この会議から具体的な方向付けをしていただいておりますから、できるところから、ということで、新年度から早速手を付けていきたい、と考えております。
それから、もう一つが松本市特有の工業ビジョンというものを策定する、ということで、この3月までに策定を終えていて、それにしたがって、本当に松本市の工業を、中小企業を含め、全体の活性化に向けて、いよいよ足を踏み出すことが出来るだろう、と思っておあります。
昨年は、一年間、ご承知のとおり、市制100周年ということで、ある意味では、そういう行動を起こす準備段階、ということで、いよいよ、対策会議の具体的なもの、あるいは又工業ビジョンが策定されますから、新年度、この4月以降からは、具体的な方向をもって、足を踏み出していきたい、と思っております。
次は、農業に関することでございますが、これは、大事なことでずっとやってきましたが、地産地消というものをさらに推進したい、そしてまた、松本の特産品をつくる、ということで、農業に力を入れていきたいというものでございます。これは、先日もJAの皆さんと話し合いを持ちまして、JAも協力を惜しまない、ということでございますので、行政と共になってはっていきたい。特に、松本市の場合には、中心市街地に多くのご高齢の方がお見えになるときにですね、その方々に不便を感じさせないように、例えば、空き店舗の中に生鮮3品をですね、市民の方が安心してこれを購入できるような、こういうことも、具体例として、考えております。
また、林業に関しては、いよいよ「市民の森」を岡田の芥子坊主に整備を進めることとしております。これは、むしろ、行政は場所を提供いたしますが、市民の皆さんが間伐を含めて、森づくりを、里山の再生を、あるいは活用することをやっていただきたい。引き続いて、有害鳥獣の防止策に関しましても、現在も進めておりますけれども、わたしは、もう一つ、これからはそういう鳥獣と人間や共生するような研究というものを進めていきたい、と、これは、昨年から担当に話しております。単に山で追いやるのではなく、共生ということを少し研究してみようということで、動物の駆除、防除、あるいは又防護柵、檻、緩衝帯もいいですけれども、われわれ人間自身の生活環境から今のような状態が生じているということから、こういう研究調査も考えていきたいと思っております。
環境に関しましては、これまでもやっておりますけれども、基本的には、ご承知のとおり、環境保全、地球温暖化防止、ということで、市民が取り組めることは引き続きやっていただきますが、特に、脱化石エネルギー、ということで、市民の意識を高めていくということ、そして、もう一つ環境で一番大切なことは、いよいよですね、地域新交通システムを策定しまして、実証実験に着手いたします。
これも、本当に、これからの高齢社会で、自分たちの足をどうしてくれるんだ、ということで、公共交通というものは、大変大きな問題となっておりますが、松本市といたしましても、いよいよ交通システムを、現在も進めておりますが、策定し、実証実験に来年度から入ることにしております。
それから、交通基盤などの整備、これは、これまでもお話してきておりますが、私自身やってきておりますが、中部縦貫自動車道の問題、また、松本空港の問題は、引き続いて、一層の活性化を図っていく、また、松本駅のお城口の再整備、併せて、市民の皆さんに歩いてもらいたい、自転車にやさしいまちづくりとか、生活に密着した身近な公共事業とかは、引き続いて予算配分していきたい、と考えております。
それから、松本市の景観の問題でございます。これはもう、ご承知のとおり、景観計画の策定、あるいは又、景観条例の見直しというものは、年度内に行うわけですが、来年度に向けては、さらに、建物の高さとか色、そうものを制限して、松本市の景観、街並みをきれいにしていく、そういうことを進めていこうと思っております。
あと、文化・スポーツ振興、これは、これまでどおり引き続いて、松本市民の皆さんの文化・スポーツ振興に関しましては、計画的に進めてまいります。
それから、松本市民の皆さんが大変心配されていますけれども、松本の財政はどうなのか、ということを、昨年の後半に松本市の財政状況につきまして、市民の皆さんに我々の状況を整理し、配布してまいりましたので、これについては、おわかりいただけると思いますけれども、引き続いて我々は、健全財政を堅持していく、それと、行財政改革を積極的に進めてまいることとしております。
それによって生じたお金を福祉あるいは又教育に回していきたいと考えております。 これまで、4村合併もありましたが、借金の返済により、80億円ほど減らしてきたこともありますし、職員も115名ほどの削減、というんですかね、行財政の改革に取り組んできております。
引き続きですね、松本市の健全財政堅持ということを守っていきたいと思っております。
もう一つ、観光産業について、説明を落としてしまいましたが、特に、市長になったあとに観光戦略本部を立ち上げまして、観光というのは総合産業であるということで、産業に結びつける、ということで、私といたしましては、広く、農業、林業、産業、そして、教育とか、環境とか、そういうものに観光産業を結びつけていきたいと思っております。
具体的にどうするのかといえば、今も、産業政策、観光政策があるわけでございますが、それ以外に、総合産業として、観光を切り口にして取り組んでいきたいと思っております。
それから、もう一つ、広域の形で、産業面を含み、海外に向けて、これまで、中国、台湾などに向けて行っておりますが、私は、これからは、ロシアに向けて、新しい政策を展開していきたいと思っております。
これは、私がチェルノブイリに行った関係上、ロシアにいろんな知人がおりまして、その方々を通して、実は、もう昨年からスタートしておりますけれども、なかなかロシアというのはちょっと離れてアプローチがしづらいということがありますが、私の経験がありますので、今後は、観光のみならず、産業の連携、拡大も含めて、ロシアに新しい目を向けていきたいと思い、積極的に動いてみたいと思っております。
中部縦貫自動車道に関しましては、これは、真に必要な道路ということで、国土交通省の中期計画に掲載されましたが、今度は、これを早期に着工してもらうということで、国の方からも、是非とも沿線住民も一緒になって、その必要性をアピールしてほしいということで、過日も国土交通省並びに財務省を含めて運動してまいっております。
ある意味では、これまでの商工会議所を含め、各産業団体の活動とともに、地域住民も含めて進めていきたい、と思っております。 以上が私の具体的なマニフェストでございます。
以下記者との一問一答 (記者)
(市民歩こう運動について、具体的にインターバル速歩との違いはなんでしょうか。)
市民歩こう運動というのは、インターバル速歩というのは、個々にですね、適応できる、できない、という人がいるものです。歩くことによって、客観的に、科学的に、血圧が下がるとか、あるいは又、コレステロールが下がるとか、いろんな検査データがよくなるってことがありますので、歩くことが間違いない、と科学的に立証された後はですね、あまり無理をさせず、できるだけ個々に応じて、たとえば、1日5千歩あるく、というようなまずは、努力目標ですかね。先ほど言いましたように、郵便局へいくときに、車はちょっと止めて歩いてよ、というように、「市民歩こう運動」というのはそういう意味でございます。で、試行錯誤しながら、やっていくうちに、こうしたらどうか、というアイデアが出ましたら、それを取り入れてやっていく、ということであります。詳細は、担当の健康福祉部で考えております。
(企業誘致に関しましてですけれども、いつまでに、どれくらいの規模を、具体的には。)
企業誘致の場合には、工場ができないと、誘致してもそこへいけないものですから。とはいえ、実は今、水面下で、都会の企業へ向かって当たっているところなんですね。県の援助もいただきながらやっております。ですから、いつまでに、という点では、我々は、工場団地の整備を23年度の秋口に分譲を開始する目標ですから、それに向けて今は、あちこちに企業誘致を進めております。
できたら、もう少し、早い時期に工業団地が造成できればいいな、と思っております。
(この前、市川候補が政策を出されまして、その中で、役所には有能で意欲のある職員がたくさんいらっしゃると、その力が十分に発揮されていないんじゃないか、というようなご指摘がありました。松本市に突出したことではないんですが、職員の意欲を沸き立たせる、やる気を起こさせるような、仕掛け、考え方は、ないんですか。)
私は、昨年の5月に始まった、市制施行100周年記念事業を今日まで、通年で行事をやっておりますけれども、市民はもちろんですが、行政体としての職員は、本当に一所懸命やってくれますね。昼夜を分かたず、土日を分かたず。ですから、外から見ていただくと、この松本の100周年は大成功に入っていると思います。
で、私は、職員がみんなやっている姿を見て、また、今回、4年間を民間が全国調査したときに日本一となるわけでして、これはまさに、松本の職員、一所懸命やって、なおかつ、自分たちの持てる能力を余すことなく発揮していただいている、もちろん、まだ余力はありますが、と同時に、市民の皆さんが自分たちでまちをどうにかしなければいけない、という意識が広まってきた結果だと私は思っていますから。あきらかに、きちんとした実績が示されていると私は思っております。
もちろん、足りないところはこれから、職員も市民も、さらに意識を高めていってもらいたいというふうに思っております。 ですから、ある意味では、昨年の4月以降から、職員のコミュニケーションも良くなったし、それから、意欲も非常に高まってきていると私は思っています。
(「出産子育て安心ネットワーク」ですが、これは。)
これは、医師会の協力なものですから。
(松本広域でやる、ということですか。)
そうですね。ですから、松本広域ということになりますと、行政体の広域と医師会の広域と、ちょっとちがうものですから、これは今後調整していきたいし、できればこれは、長野県全域で、こういうスタイルで、カルテを統一してやっていれば、こういうスタイルが理想なんですけれども、ちょっと難しいものですから、松本独自で、松本平独自なものでやっていければ。
(波田町との合併なんですけれども、どう対応する予定か。)
昨年の1月25日でしたか、波田町の太田町長さんから合併協議の申し入れがありまして、これに対して私は、今年度、この3月まで、一つは、100周年に全力を集中するということ、もう一つはですね、合併した4地区に対して、もう少し、力を入れていかなければいけないと同時に、合併の検証も必要だろうと、ということで、波田の皆さんのお気持ちは十分にわかるとした上で、本年度は、その形に入れない、ということを申しあげたわけでございます。新年度でどうか、といわれますと、私がどうなるかわかりませんから、はっきりとしたことは申し上げられませんが、私としましては、松本市民の意向をどのような形で把握するか、それは住民アンケート、あるいは又住民投票、あるいは又市民とのトークの中でのアンケート、あるいは又いろんな会議におけるアンケートとか、いろいろな方法があるんですけれども、どのような形で市民の意向を把握するか、ということ、それから、もう一つは、市民に対して、関係する情報をどのようにして伝えていくかということも大きな問題でございますので、今後、検討していくことになると思う。
(地域新交通システムをつくり、実証実験に着手します、とは、新年度からになると思うが、具体的にどういうものか。)
現在、市民参加で検討中でございまして、具体的になったら、公表いたします。
(新交通システムは、バス事業として考えてよいのか。)
基本的には、ご存知のとおり、デマンドバスの形もありますよね。現在検討中ですが、実は、バス路線の問題があるわけですよね。昨年からまちかどトークへ行きますと、どうしても、自分たちの方へ敷いてくれと要望がありまして。公共交通機関の問題に、アルピコの問題もありますとおり、行政として今後どのように関わっていくか。そして、今後、ある場所を一つ、決めて、それを実証実験して、その利用状況を見ていきたい、ということでございます。どの場所でやるか、ということは、ここでは公表できません。
(再度波田町との合併のことですが、住民アンケートや住民投票で市民の意向を確認する、と。)
市民の意向を把握する方法はいろんな方法があるので、そう決めないでくださいね
(任期中に何らかの方法で市民の意向を把握したい、ということでよろしいですか。)
新しい任期中ですね。はい。
(いづれにしても次の新しい4年間で、何らかの形で市民の意向を確認して、結論をだす、ということでよろしいですか。)
そうですね。原則、そういうことですね。 先ほど申し上げたとおり、今年度は、できない、といっているわけですから、今度は、新しい任期中に考えなければいけない、と思っております。
(合併特例法の期限から、早急にジャッジしてほしいという波田町側の要求もあると思うんですけれども、いかがお考えでしょうか。)
それは、波田町側は早急という事情でありますが、松本市側の事業も十分に考えなければいけないと思っております。ですから、これまでも4村との合併の検証をある程度考えていかなければいけない、ということがあります。
(結論を出すのは、4年間のうち、ということですか。)
そこまでは考えてませんけれどもね。先ほど赤羽記者が言われたように、これは、新しい市長が生まれれば直ぐに出てくる問題であるから、それはそれで対応しなければいけないと思っております。
(次期任期中に合併する、しないの結論を出す、ということでよいか。)
ある意味、そういうことでしょうね。波田町の皆さんの中にもそういう要望が強いからこそ、合併協議ということが出てきたわけですから、これに対しての我々の対応というのは、きちんとしていかなければいけないというように思っています。太田町長がわざわざちゃんと来てくれたわけですから。それに対しての対応というものは、きちんと考えていく必要があると思っています。いつまでに、というのは考えていませんけれども、これは、かなり早い段階で考えていかなければいけない、取り組んでいかなければいけないというふうには思っております。
(新工業団地の分譲について、任期中に何割が目標とか、はありますか。)
完売を目標に。だから、今のうちに、企業誘致をやっているんですね。これからは、高度経済成長時代とはちがいまして、経済成長率はそんなに高く望めないわけですよね。そんな中で人口減少になれば、生産年齢人口が減ったり、あるいは又消費者人口が減るとか、そして、GDPもどれだけ伸びるか、ということを考えるとですね、これからは、多分、地域経済の活性化ということも、規模が縮小する方向でのことも頭に入れておかなければいけないんじゃないかと思っておりますから、そういう中での調整をしていきたいと思っております。
(完売が目標ということで。)
はい。これは、もう是非、完売したいと思います。
(優良企業誘致に関し、税制面の優遇とか、具体的な手法というのは。)
例えば、今、おっしゃったように、税制面の優遇というのは担当ともやっています。 私自身が医療者でありますから、これからの高齢社会を見据えていけば、産官学ということでいくと、どうしても、健康産業とか、福祉産業とか、それと時代としては、環境産業ということで、みていかなければいけないし、そういう方面でのある意味、ベンチャー企業というものも見据えて進めていきたいと思っております。
( 街なか居住の関係ですが、誘導策は。)
私自身、具体的には言っておりませんけれども、しかし、集約型の住宅に安く住める方策というものを、行政として補助する形、あるいは又何かを免除してあげるということを考えていかなければならない、と思っております。
具体的に考えてなくて申し訳ありませんけれども、ただ、街なか居住というものは、まだ始まっていませんけれども、いずれ、この4,5年で始まるのか、それはわかりませんけれども、しかし、当然考えていかなければ、と思っております。
(新交通システムですが、何の実証実験ですか。)
例えば、バスであれば、路線を決める、そのときに果たしてどれだけ乗るのか、どうか、とか、そういうことをやっていかないと、無闇に税金は使えないわけですから。
デマンドとまでは、今、具体的に申し上げられませんけれども。
(路線バスでは。)
その辺はちょっと、路線にもお願いしていくんですよね。協力してもらわないとできませんからね。
(要するに、地域の足がどうなるかと不安に思っている市民の方に、どういう風にしていくから大丈夫ですと答えようとしているのかが今一分からないんですが)
ですから地域の皆さんの足を確保するために、どこにどうしたら良いかということを、我々の路線も含めて、どういう経路があるのかを含めてやらないと、はいと言われたらそこを動かすというわけにはいかないですし、当然のことながらこれは、今の場合民間がやる路線バスということになりますからね。そうすると路線バスというのは民間の場合というのはどうしても採算合わなかったらやらないじゃないですか。だからその意味で実証実験で今言われたような所について、あるところを選んで、そこをちょっとやってみて、どういう状況か見ていって、そしてそれがうまくいけば今度はやりますよという形になると思います。
(需要を発掘するということですか。)
そうですね。
(健康づくりの保健センターについてですが、これは4センターを新たにつくっていくということですか。)
つくるということは、建物をつくるということではなくて、既存のどこかに空いている建物があれば、そこに入ってする。そこへ人員配置ということでいきたいと思っております。
(4センターというのはもう場所は決まっているのですか。)
それは考えていかないといけないですね。
(今ある中央の保健センターとは違うんですよね。)
今あるものをさらに強化充実するということも考えていますから。4センター構想というのは今ある既存のものを活かして、さらに充実強化して拡大していくということもあり得るかと思います。
(市川さんが会見も含めてですが、現市長のリーダーシップが無い、現場になかなか足を運んでいないという意見について、ご意見をお願いします。)
僕は基本的にはネガティブキャンペーンを張らないことにしておりますから、そういうふうに思われたならそれまでです。ただ、僕は4年やってきた実績というものが出ておりますし、僕のスタイル、僕の考え方、それによって職員が本当に良くやってくれて、そしてここまで来たということを是非ともご理解願いたいと思います。
僕は言っているんですけれども、政(まつりごと)は言葉ではなく、結果を出すことにあるということを私は何度も申し上げているんですね。ですからいくら言葉で言っても結果が出ない限りは誰も信用してくれません。ですから私はあまり多くも語らず、ただ私、戦略は職員に向かって言っていますから、基本的には戦術は職員が考えてそしてパブリックサーバントとして市民のために一生懸命やって、そして今回のような結果が出たわけですから、これ以上でもなければこれ以下でもありません。
(4年間の実績ということで、4年間で松本市はこう変わったと、特に強調したい点があればお願いします。)
私がこの4年間で変わったと言うよりも、市民の皆さんから松本は変わってきたというふうに言われるものですから、多分私が考えるに、どちらかと言えば私は非常に理念的なものを申し上げてきているわけですね。そしてこれからの皆さん方の命とか生き方とかはこれじゃいけませんよ、そして特にすぐ20年30年先には超少子高齢化時代が迫ってくる時の皆さん方の生き方をどうするかという、それを合わせた街づくりを私はしていきたいと言った時に、多分市民の皆さんが当初は街づくりは市民が主役で、皆さん方って振られた時に恐らく面食らったと思うんです。と言うのは行政に任せたほうが楽ですからね。これまでがそうだった。ですから、今度は街づくりは自分たちでやらなきゃいけないという、まさに街づくりに主役は市民であるという、そういう意味での市民の意識は変わってきたと思います。当然のことながら、一緒に働く職員の皆も変わってきた。ただしこれは、充分変わったというわけではなくて、今変わりつつあるというふうに言われている。ですから私が今回立候補にあたっても、市民の皆さん方から、或いは各界各所から松本市が変わってきつつあるから元に戻さないでほしい、そして願わくばもう1期続けてもらえればというように言われております。
(司会:ほかになければこれで終わりにさせていただきます。)
ありがとうございました。
以上
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